院長ブログ

心筋梗塞って何?

こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。

今日は『心筋梗塞』についてお話します。

心筋梗塞って何?

心臓はその殆どが筋肉でできており、心筋と呼ばれています。

そしてその筋肉に栄養を送る血管が存在し、冠動脈と呼ばれています。

冠動脈は、心臓の筋肉の周りに張り巡らされており、この血管が詰まってしまうと心臓の筋肉に栄養が送れなくなってしまい、その場所の心筋は壊死してしまいます。

これが心筋梗塞です。

では、冠動脈が詰まり、心筋梗塞になるとどんな問題がでてくるのでしょうか?

心筋梗塞で起こること

心臓の筋肉が壊死すると、どんな事が起こるのでしょうか?

心筋梗塞には様々な合併症があります。

まず、壊死した部分の心臓は動かなくなろので、心臓のポンプ機能が大幅に落ち込みます。

ポンプ機能が低下すると、全身に十分な血液を送り込めなくなり、『心不全』という状態になります。

重症の心不全では、ショック状態となり、血圧が急激に低下し命に関わることがでてきます。

次に、『不整脈』が考えられます。

不整脈の中にもたくさんの種類がありますが、心筋梗塞に伴い、しかも命取りになる不整脈に『心室細動』という不整脈があります。心室細動をおこすと一瞬で心臓が止まってしまい、命を落とします。

この不整脈は心筋梗塞をおこしてすぐに出現することもあり、心筋梗塞による突然死の主な原因の一つです。

心室細動を起こしたときにはAEDという機械で除細動を行うことで一命を取り留めることが可能です。

他には、心臓に穴が空いてしまう『心破裂』や『心室中隔穿孔』など重篤な合併症がいくつもあります。

心筋梗塞を予防するために

では、心筋梗塞を予防するためにはどうすればよいのでしょうか?

何よりも大切なのは生活習慣です。もはや言うまでもないことですよね。

高血圧や脂質異常症、糖尿病の管理、肥満や運動、喫煙などのコントロールが不可欠です。

いわゆる動脈硬化を防ぐことが大切です。

もう一つは、しっかり検査を受けるということです。

胸がおかしいな?と感じた時に心臓のせいなのかどうなのか?これを専門医に相談してください。

特に、高血圧などの生活習慣病を抱えている人は、定期的な動脈硬化チェックの検査が必要です。

 

当院は心臓血管病などの循環器疾患や高血圧、糖尿病などの生活習慣病に力を入れています。

動脈硬化を予防したい方、または心臓病を発症したあとの再発予防のかたなどが船橋市、鎌ケ谷市、習志野市,、市川市、千葉市を始め多くの方に来院頂いています。

在籍医師は、院長はじめ全員が循環器専門医資格を有しております。

医師、専門スキルを持った看護師(糖尿病療養指導士、抗加齢学会指導士、心臓リハビリテーション指導士)、専門エコー技師、経験豊富な医療事務の全員で、チームで患者さんを診療させていただいております。

どうぞ安心してご来院ください

 

 

 

 

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休日の座位が長いとメタボになる

こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。

今日は、『座位とメタボの関係』についてです。

運動とメタボ

運動が少ないことが肥満を招く、メタボになる、ということは多くのひとがご存知のことと思います。

メタボは動脈硬化の原因として考えられており、動脈硬化は心筋梗塞や狭心症などの心臓疾患や脳卒中などの脳血管疾患の原因となります。

運動が少なく座ってばかりいることも¥はもちろんメタボのリスクになるわけですが、そもそもどんな場面で座位が多いとメタボになりやすくなるのでしょうか?

場面ごとでの座位の違いがメタボにどう影響を与えるのか、という論文が報告されました。

休日の坐位が長いとメタボになる

この研究では、平日の仕事中の座位時間、平日の仕事以外の座位時間、および休日の座位時間と、三つの場面に分け、、メタボとの関連を検討しています。

『The Effect of Domain-Specific Sitting Time and Exercise Habits on Metabolic Syndrome in Japanese Workers: A Cross-Sectional Study』

その結果として、まず日常の運動習慣がある人(1回30分以上の運動を週2回以上行っている人)とない人では運動習慣がないことでメタボのリスクが上がること。

もう一つは、運動習慣がなくで休日の座位時間が長い人は、そうでない人よりも49%もメタボのリスクが高くなることも判明しました。

平日の仕事中の座位時間や仕事以外の座位時間は、運動習慣の有無にかかわらず、メタボリスクとの有意な関連は認められませんでした。

メタボ解消のポイントは、休日の座位時間をへらすこと!ですね。

 

当院は心臓血管病などの循環器疾患や高血圧、糖尿病などの生活習慣病に力を入れています。

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冠攣縮性狭心症と労作性狭心症

こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。

今日は、狭心症という病気についてのお話です。

狭心症

狭心症という病気は、心臓に栄養を送る血管(冠動脈)が動脈硬化などが原因で細くなっていしまい、(狭窄)心臓に十分に栄養を送れないというものです。

狭心症が進行すると、冠動脈が閉塞してしまい、心臓に全く血をおくれなくなってしまいます。

そうなると心臓の筋肉が壊死してしまう心筋梗塞を発症、命取りになりかねません。

したがって、この狭心症という状態で病気をいかに発見し、進行させないか、そして安定させるかが極めて大事になってきます。

自分が狭心症かどうかを確かめる上では、狭心症に典型的な症状がどんなものか?を知っておくと良いと思います。

労作性狭心症と冠攣縮性狭心症

狭心症は大きく2つに別れます。

1つ目は労作性狭心症。これは動脈硬化が原因となり、冠動脈が狭窄している状態です。冠動脈が狭く、十分な血液が心臓の筋肉に送れないために、心臓に少しでも負荷がかかると容易に心臓は虚血状態(血液の供給が足りない状態)になり、胸痛などの症状がでてきます。負荷がかかる状況とはいわゆる運動時です。典型的な症状は朝方歩行時に胸の痛みが数分続いたが、歩くのをやめたら症状が消失した、というものです。

この場合は病院などで運動をしていただいて心電図をとる、運動負荷心電図の検査が狭心症の診断にとても有効です。

狭心症には一方でもう一つのパターンがあります。それが冠攣縮性狭心症と呼ばれるものです。

この病気は、冠動脈に動脈硬化に伴う狭窄がまったくないか、殆どないことが多く、運動しても胸痛などの症状が出現しません。しかし、何かのきっかけで急に冠動脈が痙攣し、キューッと狭くなってしまうことがありそのときに胸部症状が出現します。たいてい、5分くらいで冠動脈の痙攣はとまるので、自然と胸痛もなくなります。この痙攣、いつ起きても不思議ではありませんが、典型的なのは就寝中の朝方です。朝4時か5時頃に突然の胸痛で目が覚めたが、5分位様子を見ていたら自然と症状が落ち着いてきた、というようなものです。

どちらの狭心症のパターンも、放置することで心筋梗塞を起こしかねません。

もし、気になる胸部症状などあれば是非循環器の病院に受診することをおすすめします。

 

当院は心臓血管病などの循環器疾患や高血圧、糖尿病などの生活習慣病に力を入れています。

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腎臓が加糖飲料のせいで悪くなる?

こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。

今日のテーマは『腎臓病と甘い飲み物』です

高果糖コーンシロップ(HFCS: High-fructose corn syrup)はよく、飲み物を甘くする成分として使われています。

今回、この成分によって腎臓の機能が悪くなる可能性が以下の論文で示されました。

『High-fructose corn syrup-sweetened soft drink consumption increases vascular resistance in the kidneys at rest and during sympathetic activation』

という論文タイトルです。

この論文によると、HFCS添加ソフトドリンクを摂取した30分後には腎臓の平均動脈圧が上昇し、HFCSが腎臓の血管を収縮させる作用を持つ可能性が考えられるというのです。

高果糖コーンシロップが健康に良くないということは、盛んに言われていますが、腎臓にとってもよくないことが改めて示されたわけですね。

 

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豆腐の摂取は心臓疾患のリスクを下げる?

こんにちは。船橋市の内科、循環器内科、心臓内科、糖尿病内科のすぎおかクリニックです。

今日のテーマは、『豆腐と心臓病』です。

豆腐と心臓病

ある報告で、豆腐などのイソフラボン含有量が多い食品を定期的に摂取していると、冠動脈疾患(心臓病)の危険性を減らせるという報告がありました。

『Isoflavone Intake and the Risk of Coronary Heart Disease in US Men and Women』

この研究の参加者は20万人超で結果を解析したところ、豆腐を週1回以上摂取した群は月1回未満の群と比較して、冠動脈疾患発生のイベントリスクが18%低下したというのです。

そして、この効果は閉経前の女性に強く見られたということです。

一方で、豆乳の摂取による心臓血管病の減少効果は得られなかったようです。

そして、解析を進めると、

イソフラボン摂取量の多さは、野菜摂取量や身体活動量の多さと関連しており、豆腐の摂取頻度が高かった群も同様の結果とともに、肉類やトランス脂肪の摂取量が少ない傾向があったということも判明しました。

この研究から言えること

豆腐のようなイソフラボン高含有食品さえ食べていれば、心臓病が防げるというわけではありません。

豆腐を普段から定期的に食べる人は、その他の食事や運動などの生活習慣にもしっかりと注意を払っているようです。

やはり、大切なのは総合力・・ですかね

 

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有酸素運動で高齢者の記憶力が向上する?!

こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。

今日は、『有酸素運動と記憶力』の関係についてお話します

運動と脳機能

年齢を重ねることで記憶力や集中力が低下することは誰しもが感じていることだと思います。

これは加齢によるものだから仕方のないものだ、とあきらめていたとしたら非常にもったいないかもしれません。

「Aerobic exercise improves cognition and cerebrovascular regulation in older adults」

2020年5月の「Neurology」に掲載されたこの論文によると・・・

平均年齢66歳で、記憶障害や心臓病の既往のない約200人を対象に有酸素運動を定期的に行ってもらったところ、約6ヶ月後に集中力などの脳の実行機能や思考力の改善が見られていたのです。

定期的な運動を続けることで、どうやら脳血流が増加した、というのがその理由のようです。

脳機能を改善する運動量

この論文では、週3回の有酸素運動を1日平均20分から始めて、1日平均40分以上まで徐々に増やしていったというものです。

効果がでたのは6ヶ月後ですので、すぐに記憶力や思考力が改善するわけではありませんが、地道に運動を続けると体力だけではなく、脳にもとってもいいことがあったなんて嬉しいですね。

 

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脂質異常症に隠れる家族性高コレステロール血症

こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。

今日は、『家族性高コレステロール血症』の話です。

脂質異常症

健康診断などで、コレステロールが高い、中性脂肪が高い、など経験したり耳にしたことがある方は多いと思います。

健診などでは悪玉コレステロール(LDLコレステロール)が140mg/dl以上だと、異常値であると指摘されます。そこで、投薬を勧められ内服を続けている方も多くいらっしゃると思います。

一方で、やみくもにコレステロール低下薬を飲むのは悪だ、と判断して薬を全く飲もうとしない方もいます。

では、どちらが正解なのでしょうか?

その判断の一つとなるのが家族背景です。

家族性高コレステロール血症(FH)

家族性高コレステロール血症とは、遺伝的にコレステロール値が高い家系のことです。

高率に動脈硬化をひきおこし、若年性の心筋梗塞の原因になったりします。

FHの方のLDLコレステロール値は190mg/dlや200mg/dlを超えることも珍しくありません。

このFHは世界で2500万人ほどいると言われており、欧米では約300人に1人がFHとのことです。

ある研究では、心筋梗塞患者の17人に1人がFHであると指摘しています。

『Prevalence of Familial Hypercholesterolemia Among the General Population and Patients With Atherosclerotic Cardiovascular Disease』

脂質異常症を治療する際には闇雲に薬が必要か必要でないか、を論じるのではなく、家族性高コレステロール血症があるかを疑ってみることが大切です。

 

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閉塞性動脈硬化症への糖尿病の影響

こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。

今日は、『閉塞性動脈硬化症と糖尿病』についてお話します。

閉塞性動脈硬化症とは・・

閉塞性動脈硬化症とは、手足の血管が動脈硬化により狭窄したり、閉塞してしまう病気です。

特に下肢の閉塞性動脈硬化症が問題となってきます。

心臓の血管が詰まる心筋梗塞や、頭の血管が詰まる脳梗塞と比較して、あまり気にしていない人も多いようです。

しかしながら、この閉塞性動脈硬化症も、油断しているととんでもない合併症をひきおこしたり、命を落とすリスクもあります。

閉塞性動脈硬化症は重症度・下肢の血管の狭窄、閉塞状態の進行具合によって4つのステージに分けられています。(Fontaine分類と呼ばれています)。

Ⅰ度は下肢症状が全くないか、下肢の冷感を感じる程度

Ⅱ度は、下肢の狭窄血管だけでは血流が足りずに何百メートルか歩行すると、下肢の痛みが出てきます。これを間欠性跛行と呼びます。

Ⅲ度では、歩いていないのに安静時でも下肢の痛みを感じている状態です。

Ⅳ度では虚血部位の下肢に潰瘍や壊死を生じている段階です。

閉塞性動脈硬化症への糖尿病の影響

糖尿病は喫煙と同様、閉塞性動脈硬化症の危険因子です。

閉塞性動脈硬化症では、通常間欠性跛行などの下肢症状が出るのですが、糖尿病は痛みを感じる神経も障害を受けていることが多く、間欠性跛行などの痛みの症状が出にくくなっています。

そのために気づかないままに閉塞性動脈硬化症が進行し、Fontaine Ⅳ度の下肢潰瘍や壊疽の状態で見つかることが多いです。そして運が悪いと下肢切断にもなりかねません。

ですから、糖尿病のかたは、必ず足の状態を目で見て確認するセルフケアが必須ですし、病院としても糖尿病患者さんの足を包括的に診ていくフットケアという概念が必要となってきます。

糖尿病の閉塞性動脈硬化症は決してあなどってはいけないんです。

 

 

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糖尿病と狭心症

こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。

今日は『糖尿病と狭心症』についてです。

糖尿病と動脈硬化

糖尿病は、高率に動脈硬化を引き起こします。動脈硬化によって脳の血管が狭くなると脳卒中をおこし、心臓の血管が狭くなると狭心症や心筋梗塞となります。

一般的には狭心症になると、心臓に血液を送る血管(冠動脈)が狭くなるために、運動時や歩行時に胸痛や息切れを感じたりします。しかし、糖尿病患者さんの狭心症の場合、典型的な胸痛を起こさないことが多くあります。そのために糖尿病患者さんの狭心症は見逃されてしまうことがあるのです。

糖尿病と狭心症

糖尿病患者さんにとって、このような無症状の狭心症(無症候性心筋虚血といいます)をどうやって見つけ出し、診断すればよいのでしょうか?

狭心症は多くの場合、心電図に異常所見として現れてきます。健康診断などでもST異常などという結果を指摘されたことがある人もいるのではないでしょうか?

ただここで知っておかなければいけないことがあります。そもそも狭心症とは心臓に栄養を送る冠動脈という血管が動脈硬化で狭窄している状態です。その状態で、心臓への血流が更に足りなくなる状況はどういったときでしょうか?

それは心臓に負荷がかかっているとき、言い方を変えれば運動時です。

心臓は、運動をしていないときは、たとえ冠動脈に狭窄があってもそれなりに血流がながれているために虚血所見(心電図異常)はあまり見られません。

しかし、運動負荷を行い心電図を施行すると、虚血所見が強く見られることがあります。

このときに初めて狭心症が疑われるのです。

ですから、狭心症の有無を検査するためには、運動を行う心電図、運動負荷心電図が不可欠になってきます。

運動負荷心電図とは、階段昇降のような運動を行い、その前後に心電図検査を施行。心電図変化がないかみる検査で、非常に簡単です。特に糖尿病のかたは、是非定期的な運動負荷心電図検査を受けてくださいね。

 

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食後血糖抑制と長時間の座位

こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。

今日のテーマは、『長時間の座位と食後血糖』の関係です。

長時間座位の間に運動を挟むと・・・

長時間の座位が体に良くないことは皆様ご存知のことと思います。

今回、長時間座位に際し、途中で軽い運動を挟んだ場合に食後血糖値やインスリン値に変化が見られることがわかりました。

英国国立衛生研究所(NIHR)レスター生物医学研究センターのJoseph Henson氏らが「Medicine & Science in Sports & Exercise」誌に報告しています。

研究の対象は129人。6,5時間の坐位を維持するグループと、30分ごとに5分ほど立位をとるグループ、もう一つは30分ごとに5分ほどの軽い運動(ウォーキングなど)の3群間で、食後の血糖値やインスリン値に抑制光画が出るか検討しました。

その結果、座位を続けたグループと30分ごとの立位をとったグループでは食後血糖値やインスリン値に変化がなかったが、30分ごとに5分程度の軽い運動を行ったグループのみ食後血糖値やインスリン値が抑制されることが判明したのです。

座位時間が長く続く場合、それを途中で中断し身体を少しだけでも動かすという行動で、糖尿病の効果的な予防効果があることが示されました。

普段から座位での作業が多いと思ったら、ほんの少しでもいいから休憩をはさみ、体を動かしてみましょう。

 

 

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