こんにちは。船橋市の内科、循環器内科、心臓内科、糖尿病内科のすぎおかクリニック院長、杉岡です。
今日は、心臓病とコーヒーの飲み方についての話です。
心臓病とコーヒー
コーヒーを飲むと、心臓病にかかりにくくなるという話はよく聞きます。
もちろん、飲みすぎは問題ですが、コーヒーに入っているクロロゲン酸が強力な抗酸化作用を示し、心臓血管病に良いということです。
しかしながら、コーヒーの飲み方、いわゆるフィルターを通す飲み方と通さない飲み方に違いがあるかどうか?にまで言及した報告はなかなかありません。
今回、フィルターを通して入れたコーヒーのほうが心臓に良い、という研究発表 があったのでお伝えいたします。
フィルターを使ってコーヒーを淹れる
「Coffee consumption and mortality from cardiovascular diseases and total mortality: Does the brewing method matter?」
20~79歳の男女50万8,747人を対象に実施したもので、20年間の追跡期間があります。
その結果、コーヒーを全く飲まない習慣がある人と比べて、フィルターを通してコーヒーを飲む習慣がある人のほうが死亡率が15%低いというものでした。
また、虚血性心疾患や脳卒中などの心臓血管病による死亡リスクは、フィルターで濾過して抽出したコーヒーを1日に1~4杯程度飲むグループで最も低く、逆に最も死亡リスクの高いグループがフィルターで濾過しないコーヒーを1日に9杯以上飲むグループでした。
この研究から言えること
今回の研究結果では「フィルターで濾過して淹れたコーヒーを飲むことが健康に最も良い」という結論になりますが、フィルターで濾過して淹れたコーヒーを飲む人たちと、フィルターを通さないでコーヒーを飲む人たちの食習慣の違いやコーヒーに砂糖やミルクを入れるのか?などの嗜好に関しては十分に解析できていません。
つまり、コーヒーの飲み方だけが健康に影響を及ぼしているかどうか、までははっきりと結論はつけられないということです。
コーヒーの飲み方はもちろん、健康を意識した生活習慣、塩分や糖分の制限や適度な運動など、心がけることはたくさんありますね。
すぎおかクリニックには、心臓血管病、弁膜症、心不全のかたはもちろん、糖尿病のかた、動脈硬化を予防したい方、狭心症・心筋梗塞または心臓病を発症したあとの再発予防のかたなどが船橋市、鎌ケ谷市、習志野市,、市川市、千葉市を始め県外からも多くの方に来院頂いています。初診のかたには、オンライン診療も行っています。
タグ:動脈硬化 | 心筋梗塞 | 心臓病 | 心臓血管病 | 狭心症 | 生活習慣病 | 虚血性心疾患
新型コロナウイルス抗体検査始めました
2020年6月16日
こんにちは。船橋市の内科、循環器内科、心臓内科、糖尿病内科のすぎおかクリニックです。
新型コロナウイルス抗体検査を始めました!
抗体検査は、過去新型コロナウイルスに感染していたか?を調べる検査法です。
詳しくは、当院の
を御覧ください
検査時間
平日は月曜・火曜・水曜・金曜の12時から12時15分の間
土曜日は13時から13時15分の間に検査を行います。
事前のご予約は必要ありません。
その時間に合わせてご来院ください
*コロナウイルス陰性の診断書は発行しておりません
抗体検査対象者
・感染の既往があるかを調べる検査となります。
・これまで自覚症状がないけれども、知らないうちに感染していたか知りたい方
・2週間以上前に、風邪症状があり、今は健康に戻ったが、それが新型コロナウイルス感染だったか知りたい方
抗体検査非対象者(ご注意ください)
・風邪症状が受診2週間以内にある出現されたかたは検査対象になりません。
・現時点で発熱、咳などの風邪症状のある方は検査対象になりません。
タグ:新型コロナウイルス
静脈血栓症と新型コロナウイルス
2020年6月15日
こんにちは。船橋市の内科、循環器内科、心臓内科、糖尿病内科のすぎおかクリニック院長、杉岡です。
新型コロナウイルス感染症の重症者では、高率に静脈及び動脈の血栓症の報告がなされています。
今回、フランスの研究グループがICUに入室した重症コロナウイルス感染症患者さんを対象に、下肢静脈エコーを用いて静脈血栓症の割合を調べました。
『Venous Thrombosis Among Critically Ill Patients With Coronavirus Disease 2019 (COVID-19)』
静脈血栓症とCOVID-19
対象患者さんは34名の患者さんで、その中の65%が入院時に静脈血栓症を起こしており、さらに15%がICU入室48時間以内に新たな静脈血栓が見つかったというのです。
つまり、入院から48時間以内の静脈血栓症の割合は79%にも及んでいたのです。
研究者らは、ICUに入室するような新型コロナウイルス重症患者さんには全員、抗凝固療法の検討をしたほうが良い、とコメントしています。
また、静脈血栓症を最も合併した人は糖尿病を患っている人たち(12例/15例)、ついで高血圧のある方でした(9例/13例)と
この研究から言えること
新型コロナウイルス感染を完全に予防することはなかなか難しいなかで、重症化や血栓合併者に糖尿病の患者さんが多かったという事実があります。
私達ができることは、万が一新型コロナウイルスに感染した際に重症化しないために、糖尿病や高血圧などの生活習慣病に普段から注意しておく必要がありますね。
当院は心臓血管病などの循環器疾患や高血圧、糖尿病などの生活習慣病に力を入れています。
動脈硬化を予防したい方、または心臓病を発症したあとの再発予防のかたなどが船橋市、鎌ケ谷市、習志野市,、市川市、千葉市を始め多くの方に来院頂いています。
<院長プロフィール>
地元船橋の大穴北小学校第一回卒業生です
大穴中学校、県立千葉高校卒業
平成3年千葉大学医学部卒業
平成6年より2年間船橋市立医療センター勤務
平成8年 倉敷中央病院で循環器の専門トレーニング
平成9年より平成26年3月まで船橋市立医療センター心血管センター循環器内科副部長として勤務
平成26年5月すぎおかクリニック開院
<取得資格>
医学博士、日本内科学会認定医、日本循環器学会専門医、日本心血管インターベンション治療学会専門医、抗加齢医学会専門医、日本医師会認定健康スポーツ医など
タグ:情報 | 新型コロナウイルス | 生活習慣病 | 糖尿病 | 静脈血栓症 | 高血圧
新型コロナウイルスとフィジカルディスタンス(物理的距離)
2020年6月12日
こんにちは。船橋市の内科、循環器内科、心臓内科、糖尿病内科のすぎおかクリニック院長、杉岡です。
新型コロナウイルス(COVID-19)の伝播予防に、人との物理的距離(フィジカルディスタンス)をどれくらいとると、感染予防に有効なのでしょうか?
今回、フィジカルディスタンスを1mとること、マスクを着用すること、保護メガネを着用することが、COVID-19感染予防にどれくらい効果があるのか、を調べたシステマティックレビューをご紹介します。
新型コロナウイルスの感染予防
論文 のタイトルは
「Physical distancing, face masks, and eye protection to prevent person-to-person transmission of SARS-CoV-2 and COVID-19: a systematic review and meta-analysis」
日本語タイトルは
「SARS-CoV-2およびCOVID-19の人から人への感染を防ぐための物理的な距離、フェイスマスク、および目の保護:系統的レビューとメタ分析」
です。
解析は、16ヵ国で行われた172件の観察研究などで患者総数は2万5,697例です。
その結果、フィジカルディスタンスを1m以上保っていた場合の感染リスクは82%減少。
フェイスマスクをしていた場合の感染リスクは85%減少。
保護メガネを着用していた場合の感染リスクは78%減少していました。
この研究から言えること
予想通り、社会低距離をしっかり保ち、マスク着用やメガネ着用がウイルス感染に有用であることが証明されました。しかし、社会的距離が1m以上がベストなのか?他の感染予防対策の効果はどうなのか?などされなる研究が待たれます
当院は心臓血管病などの循環器疾患や高血圧、糖尿病などの生活習慣病に力を入れています。
動脈硬化を予防したい方、または心臓病を発症したあとの再発予防のかた、狭心症や心筋梗塞、心不全のかたなどが船橋市、鎌ケ谷市、習志野市,、市川市、千葉市を始め多くの方に来院頂いています。
<院長プロフィール>
地元船橋の大穴北小学校第一回卒業生です
大穴中学校、県立千葉高校卒業
平成3年千葉大学医学部卒業
平成6年より2年間船橋市立医療センター勤務
平成8年 倉敷中央病院で循環器の専門トレーニング
平成9年より平成26年3月まで船橋市立医療センター心血管センター循環器内科副部長として勤務
平成26年5月すぎおかクリニック開院
<取得資格>
医学博士、日本内科学会認定医、日本循環器学会専門医、日本心血管インターベンション治療学会専門医、抗加齢医学会専門医、日本医師会認定健康スポーツ医など
タグ:新型コロナウイルス
こんにちは。船橋市の内科、循環器内科、心臓内科、糖尿病内科のすぎおかクリニック院長、杉岡です。
梅雨になってくると、これからムシムシしてきますよね。
今年は例年になく、史上初めてのマスクをしながらの梅雨入りを向かえなければいけません。
私たちはどんなことに気をつけなければいけないのでしょうか?
マスク熱中症
マスクをしていると、それだけで熱の放散ができず、
体温が下がりにくくなり、
熱中症リスクが高まることは過去の院長ブログでもお話ししています(詳しくはこちら )
また、マスクによって、低酸素症になり、
熱中症への判断力が低下することもマスク熱中症の原因となります。
また、コロナ渦での慢性ストレス状態、自律神経の過緊張状態でのマスク下低酸素は、
心臓への負担を増やすことにもなり、不整脈や心不全のリスクが高くなることも心配です。
そしてこの時期最も注意することは湿度です。
実は、熱中症は気温の高さだけが問題になるわけではなく、湿度がものすごく影響します。
湿度とマスク熱中症
湿度に対して皆さんはどれだけ注意を注いでいるでしょうか?
実は
・気温は気にするが湿度を気にしない人が多い
ようです。
しかし、
・同じ気温でも湿度が高いと熱中症にかかりやすくなる
そして、
・熱中症の危険因子はむしろ温度より湿気
なのです。
なぜなら、
・湿気のせいで体に熱がこもりやすくなる 汗の気化で熱を奪うことがでいない
・湿度が高くなることで汗が蒸発しづらいうえに、口からの熱放散ができない
つまり、マスクと湿度のダブルパンチで熱中症になりやすくなるのです。
熱中症の初期症状として、
・めまい、立ちくらみ、手足の筋肉痛
などがあります・
マスク熱中症予防のために
では、この時期マスク熱中症対策にどんなことに注意すれば良いのでしょうか?
例えば、
・風に当たるようにする
・水分のこまめな補給
・ソーシャルディスタンスを保てているときに適宜マスクを外す
・冷感感じるマスク 通気性良いマスクを使ってみる
などが考えられます。
今年は、誰もが未経験の新たな夏を迎えます。
どうか、油断せず万全の対策を期して梅雨を乗り切りましょう
タグ:マスク熱中症 | 熱中症
血糖上昇の速い食品(高GI)と不眠症
2020年6月10日
こんにちは。船橋市の内科、循環器内科、心臓内科、糖尿病内科のすぎおかクリニック院長、杉岡です。
今日は高GI値と不眠症についてお話します
GI値とは
GI値とは、グリセミック・インデックスの略で、食後血糖値の上昇度を示す指数のことです。
GI値が高い食材を食べると血糖値が急上昇し、GI値が低い食材を食べると血糖値は緩やかに上昇します。
精製炭水化物や果物のジャムや缶詰などは、食後血糖値が急上昇しやすい高GI食品と言われています。
このGI値が高い食品を摂取することが、不眠症のリスクを高めるという報告 があります。
高GI食品と不眠症
『High glycemic index and glycemic load diets as risk factors for insomnia: analyses from the Women’s Health Initiative』
米コロンビア大学のJames Gangwisch氏らが、高GI食品と不眠症の有病率・発症率の関係を検討しています。対象者数は閉経後女性5万3,069人で観察期間は約3年です。
グループを5段階にわけ、最も高GI食品を摂取していたグループは最も摂取が少ないグループに比べ、16%も不眠症の発症リスクが高くなるという結果でした。
この関連のメカニズムについては、「高GI食品によって食後血糖値が急速に上昇するとインスリンが放出されて血糖値は下がるが、同時にアドレナリンやコルチゾールも放出され、睡眠が妨げられる可能性がある」と研究者らは考察しています。
なお、今回糖分が豊富な果物の摂取は不眠症との関連は見られませんでした。これは、果物に含まれる繊維質の影響の可能性がある、とも考察しています。
この研究から言えること
血糖の急上昇は、あらゆるリスクがつきまといます。その一番は動脈硬化でしょう。高GI食品の通常摂取によって糖尿病のリスクが高まり、生活習慣病の危険性がまし、肥満を助長。結果として心筋梗塞などの心臓病や脳卒中の引き金になる。しかも、今回は不眠症とも関連していることがわかりました。
血糖を上げすぎるということが私達の生活の様々な場面に悪影響を及ぼしているんですね
当院は心臓血管病などの循環器疾患や高血圧、糖尿病などの生活習慣病に力を入れています。
動脈硬化を予防したい方、または心臓病を発症したあとの再発予防のかたなどが船橋市、鎌ケ谷市、習志野市,、市川市、千葉市を始め多くの方に来院頂いています。
<院長プロフィール>
地元船橋の大穴北小学校第一回卒業生です
大穴中学校、県立千葉高校卒業
平成3年千葉大学医学部卒業
平成6年より2年間船橋市立医療センター勤務
平成8年 倉敷中央病院で循環器の専門トレーニング
平成9年より平成26年3月まで船橋市立医療センター心血管センター循環器内科副部長として勤務
平成26年5月すぎおかクリニック開院
<取得資格>
医学博士、日本内科学会認定医、日本循環器学会専門医、日本心血管インターベンション治療学会専門医、抗加齢医学会専門医、日本医師会認定健康スポーツ医など
タグ:動脈硬化 | 心臓病 | 栄養 | 生活習慣病 | 糖尿病 | 論文 | 高血糖
こんにちは。船橋市の内科、循環器内科、心臓内科、糖尿病内科のすぎおかクリニック院長、杉岡です。
今日は、急性心筋炎を起こした新型コロナウイルス患者さんに関するレポートをシェアいたします。
急性心筋炎
ウイルス感染は、心筋炎の最も一般的な原因の1つといわれています。急性心筋炎になる急激に心機能が低下し、心不全やショック状態となり、命に関わるケースも多々あります。
ただし、今現在、新型コロナウイルス感染の合併症として、心臓の関与があるかどうかついてはあまり知られていません。
急性心筋炎と新型コロナウイルス
『Cardiac Involvement in a Patient With Coronavirus Disease 2019 (COVID-19)』
患者さんは53歳の白人女性。1週間前からの風邪症状と強い疲労感で病院を受診したところ、重度の急性心筋炎と診断され、同時に新型コロナウイルス感染も判明しました。
新型コロナウイルス感染では多くが肺炎などの肺病変を合併することで、2次的に心臓への悪影響が来るケースが多かったようですが、今回の患者さんの報告では、全く肺病変を合併していなかったということです。
新型コロナウイルスへの循環器疾患への影響
今回の急性心筋炎以外に、新型コロナウイルス感染に伴う頻脈性不整脈の出現が増えたり、血栓形成に伴う心筋梗塞や脳卒中を合併することも報告されています。
予防のために気をつけることは、皆さん同じです。マスク着用と手洗いを徹底し、3密を避ける、ということです。また、生活習慣を乱さず、飲み過ぎや喫煙は控え、適度に運動する。
当たり前のことを当たり前にやり続ける、そういった姿勢が今は何よりも必要なのだと思います。
すぎおかクリニックには、心臓血管病、弁膜症、心不全のかたはもちろん、糖尿病のかた、動脈硬化を予防したい方、狭心症・心筋梗塞または心臓病を発症したあとの再発予防のかたなどが船橋市、鎌ケ谷市、習志野市,、市川市、千葉市を始め県外からも多くの方に来院頂いています。初診のかたには、オンライン診療も行っています。
タグ:動脈硬化 | 心筋炎 | 心臓病 | 新型コロナウイルス | 狭心症 | 生活習慣病
糖尿病患者の座り過ぎは血糖の悪化を招く
2020年6月8日
こんにちは。船橋市の内科、循環器内科、心臓内科、糖尿病内科のすぎおかクリニック院長、杉岡です。
今日は、糖尿病の患者さんにおける座り過ぎと血糖コントロール悪化の関係性についてのお話です。
糖尿病には大きく分けて2つ、1型と2型があります。
生活習慣が血糖コントロールに強く影響する2型糖尿病においては運動療法の重要性は広くいわれています。
一方で1型糖尿病における運動療法の効果に関する報告はそれほど多くありません。
今回、日本の神戸大学のグループらが、1日の座位時間と糖尿コントロールの関係を報告しました。
座り過ぎと血糖コントロール
対象は日本人の1型糖尿病患者さん42人です。
研究結果は、座位時間が長いほどHBA1c(糖尿病の指標)の数字は悪いという結果でした。
また、HBA1c7%以上のグループと7%以下のグループに分けてみると、座位時間は7.3時間 vs 4時間と統計学的有意差が認められました。
この研究からいえること
1型、2型に限らず、継続的に体を動かすことの重要性が示されました。
日本人は特に海外と比べ、1日の座位時間が長いと言われています。
日頃から意識して体を動かく、運動する、座り過ぎを防ぎこまめに立つ、という習慣を身につけていきたいですね。
それが糖尿病だけではなく、高血圧や脂質異常症などの生活習慣病を防ぎ、動脈硬化を防ぎ、結果として心筋梗塞や脳卒中などの心臓血管病を防いでくれることになります。
当院は心臓血管病などの循環器疾患や高血圧、糖尿病などの生活習慣病に力を入れています。
動脈硬化を予防したい方、または心臓病を発症したあとの再発予防のかたなどが船橋市、鎌ケ谷市、習志野市,、市川市、千葉市を始め多くの方に来院頂いています。
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6/13土曜日は院長のみ休診です
2020年6月6日
こんにちは。船橋市の内科、循環器内科、心臓内科、糖尿病内科のすぎおかクリニック院長、杉岡です。
6月13日土曜日は、院長のみ休診となります。
当日は、副院長の診療のみとさせていただきます。
ご迷惑をおかけいたしますが、どうぞよろしくお願いいたします。
タグ:お知らせ
新型コロナウイルス抗体検査の効果
2020年6月5日
こんにちは。船橋市の内科、循環器内科、心臓内科、糖尿病内科のすぎおかクリニックです。
今日は、新型コロナウイルス検査についてお話します
PCR検査と抗体検査
コロナウイルス検査ではよくPCR検査が使われています。
PCR検査は、喉の奥にいるコロナウイルスを直接検出するもので(正確には遺伝子検査ですが・・)、
感染初期から検出可能です。
一方で、抗体検査とはウイルスと戦うために作られた兵隊(抗体)を血液検査から調べるものです。
抗体が十分に検出されるまでには約2週間ほどかかるため、現在コロナウイルスに罹患しているか?というよりも、過去コロナウイルスに罹患したことがあるか?を調べる際に有用と言えます。
抗体を持っていれば絶対に安全といえるのか?
よく間違われやすいのが、ココです。抗体を持っていればもう新型コロナウイルスにかからないという考えです。もちろん、抗体を持っているということはすなわち免疫を備えている、とも考えられますので、新型コロナウイルスにかかりにくい、とは言えそうです。
しかしながら、抗体を持っていても感染のリスクはゼロにはなりませんし、検査精度も100%ではありません。どんな検査でも限界はあるのです。
これを踏まえて、検査の限界を知った上で抗体検査を受けるのは意味があるものと考えられます。
すぎおかクリニックには、心臓血管病、弁膜症、心不全のかたはもちろん、糖尿病のかた、動脈硬化を予防したい方、狭心症・心筋梗塞または心臓病を発症したあとの再発予防のかたなどが船橋市、鎌ケ谷市、習志野市,、市川市、千葉市を始め県外からも多くの方に来院頂いています。初診のかたには、オンライン診療も行っています。
タグ:抗体検査 | 新型コロナウイルス