院長ブログ

運動と記憶力の関係

こんにちは。船橋市の内科、循環器内科、心臓内科、糖尿病内科のすぎおかクリニック院長、杉岡です。

今日のテーマは『運動と記憶力』についてです。

記憶力、落ちていませんか?

最近、先ほど言われていたことをふと忘れてしまったり、あれ?今何やろうとしてたんだっけ?などどいう経験が増えている方はいませんか?

脳の中で、つい短時間まえに起きたことを記憶しておく場所があります。この場所は『海馬』と呼ばれています。年齢や乱れた食生活、睡眠不足、ストレス、それに伴う脳血流低下、脳血管の動脈硬化などによって海馬は萎縮することが考えられます。そして脳細胞が変性し、βアミロイドというたんぱくが多量に沈着してしまうと、アルツハイマー病を引き起こします。

この記憶力、簡単な運動でアップすることがもしできたとしたら素晴らしいと思いませんか?

短時間の運動で記憶力が上がる

2017年、筑波大学からこんな研究発表がありました。

Hippocampus誌に、『Acute Moderate Exercise Improves Mnemonic Discrimination in Young Adults』というタイトルで論文が掲載されたのです。

これによると、中等度の運動を10分行ったあとで記憶力テストを行ったところ、運動しなかった群に比べ、記憶力の向上が見られたというものです。

この場合の運動とはいわゆる有酸素運動というものです。

たがが10分ほどの運動で記憶力が上がるなら、今日から是非とも始めてみたくなりますよね!!

有酸素運動の大切さ

有酸素運動は、記憶力を上げるだけでなく、循環器の領域でもとても大切です。生活習慣病と呼ばれる高血圧や糖尿病、コレステロールや中性脂肪の改善、ダイエットなどによる体重コントロール。それだけではありません。有酸素運動は心臓発作の可能性をも大幅に減少させてくれます。それは心筋梗塞や狭心症などの発作予防はもちろんのこと、すでに発作を起こした経験がある方の再発予防にも非常に大事なのです。

ただ、一つ大切なことがあります。それは有意義な運動は『有酸素運動』である、という点です。運動を始めると、往々にして楽しくなって、または頑張りすぎて有酸素運動以上の運動をしてしまうケースがあるのです。いわゆる『無酸素運動』です。無酸素運動は、カラダの中に活性酸素を多くつくることで、運動が逆に仇になってしまいかねませんので、注意が必要です。

当院でも、心臓発作を起こした人を対象に定期的な有酸素運動を院内で行える、心臓リハビリテーションを行っています。自分の心臓はどの程度の運動をすることがちょうどよいのか?一人で運動をするのが心配、1人だとサボってしまって運動しない。ここのスタッフと一緒に楽しく運動したい(笑)などあれば、お気軽のご相談くださいね

 

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メタボと心筋梗塞

こんにちは。船橋市の内科、循環器内科、心臓内科、糖尿病内科のすぎおかクリニック院長、杉岡です。

今日のテーマは『メタボと心筋梗塞』です。

メタボリック症候群

メタボとは、メタボリック症候群の略です。メタボリック症候群とは、内臓脂肪が多く肥満気味、それに加えて高血圧や脂質異常症などを合併している人たちのことを指します。

メタボリック症候群には診断基準というものがあります。

まずは必須項目として、腹部の肥満があり、男性腹囲85cm以上、女性腹囲90cm以上が対照になります。

続いて血圧が130/80mmHg以上、空腹時血糖110mg/dl以上、中性脂肪150mg/dl以上かつ/またはHDLコレステロール40mg/dl未満の2項目以上があてはまることが条件となります。

メタボリック症候群になるとどうなるのでしょうか?

メタボリック症候群になると、動脈硬化が大幅に進行するといわれています。その理由は内臓肥満のもと、脂肪細胞にあります。内臓肥満をひきおこすと、肥満細胞からTNF-αと呼ばれる悪玉因子が分泌されます。これがインスリン抵抗性を引き上げ、糖尿病リスクを格段に引き上げます。これが糖尿病や動脈硬化のもとになるのです。

そのために狭心症や心筋梗塞を起こしやすくなります。そのほか、睡眠時無呼吸症候群や糖尿病のリスクも上がります。

それらを回避するために何よりも生活習慣のコントロールが大切になります。適切な体重管理、適度な運動や正しい食習慣、タバコやアルコールの制限、十分な睡眠、ストレス回避などが非常に大事になってきます。

メタボを予防して心臓発作を防ごう

メタボを放置し続けることによって、動脈硬化のリスク、糖尿病のリスク、心筋梗塞のリスクがどんどん上がっていきます。大きな発作、心筋梗塞などをおこしてからもっとやせておけば良かったと思っても時すでに遅し。早め早めの予防に心掛けましょうね。

メタボの人が動脈硬化を起こしているかどうかは、頸動脈エコーという首の血管を検査したり、CAVIという両手両足の血圧を同時に測る検査などで推測できます。気になる方は、是非一度すぎおかクリニックへご相談くださいね。

 

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甲状腺と心臓病

こんにちは。船橋市の内科、循環器内科、心臓内科、糖尿病内科のすぎおかクリニック院長、杉岡です。

今日のテーマ『甲状腺と心臓』です。

甲状腺って何だろう?

甲状腺とは、喉仏の下にある数センチほどの臓器で、ちょうど蝶が羽を広げたような形をしています。

ここから、甲状腺ホルモンと言われるホルモンが分泌され、全身の代謝、成長などを調節する働きがあります。

甲状腺ホルモンが分泌しすぎてしまう病気を甲状腺機能亢進症、分泌が足りない状態を甲状腺機能低下症と呼びます。

甲状腺ホルモンが乱れるとどうなるの?

甲状腺ホルモンがたくさん出てしまう、甲状腺機能亢進症(バセドウ病)の場合、新陳代謝が亢進し、心臓には心悸亢進と言われる症状が出現します。ドキドキする、息が切れる、脈が速い、脈が乱れる、動悸がする、胸が重い、などが典型的な症状です。心房細動などの不整脈も起こりやすくなります。そしてイライラしたり、汗を多くかいていたりします。

一方、甲状腺ホルモンの分泌が少ない甲状腺機能低下症の場合、代謝が落ちるために先ほどとは逆の症状が出現します。脈が遅くなる、ぼーっとする、カラダがむくむ、皮膚が乾燥する、便秘がち、気力がなくなる、時には心臓の機能が低下して息切のような心不全の徴候が出てくることもあります。そして心臓の周りに水が溜まってしまうこともあります。重症化した心不全の場合は外来では処置しきれず、入院になってしまうこともあります。

心臓が悪い原因は甲状腺かも

もし、あなたが原因不明で動悸や息切などが出ている場合、甲状腺のホルモンが乱れている可能性があり得ます。甲状腺機能が亢進しすぎると、心臓の機能が過大に収縮したり、心房細動などの不整脈で脈拍が速くなります。そこに気付いていないと、甲状腺機能亢進症が原因で心不全を起こすことがあります。

逆に、甲状腺機能が低下することによって脈拍が低下したり、心臓の収縮力が落ちたり、また甲状腺機能低下症は動脈硬化の原因にもなるので、そこから狭心症や心筋梗塞をおこしたり。

もし、あなたが心臓の病気を抱えていたり、また心臓が心配だったら、状況次第で甲状腺の検査を受けることが必要です。甲状腺と心臓の関係性については循環器専門医や内分泌専門の医師に相談されることをお勧めします。

当院でも、もちろん甲状腺の血液検査や甲状腺エコー検査で、甲状腺の状態を検査することが可能です。

 

 

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心臓発作とワールドカップ応援

こんにちは。船橋市の内科、循環器内科、心臓内科、糖尿病内科のすぎおかクリニック院長、杉岡です。

今日のテーマは、過剰な興奮が心臓発作に関係があるか?というテーマです。

よくテレビドラマなので、すごく怒ったりしたときに心臓発作を起こしてしまうようなシーンをご覧になった方は多いと思います。でもあんな事って本当に起こりうることなんでしょうか?

というのも、心筋梗塞や狭心症の経験がある人だと特に注意する必要があるのでしょうか?

ここに、過剰な興奮が心臓発作に対してどんな影響を及ぼすのか?というとても興味深い研究発表(論文)をご紹介しますね。

ワールドカップの応援で心臓発作が増える?

2008年にNew England Journal of Medicineという超一流雑誌にある論文が掲載されました。これは、2006年にドイツで行われたワールドカップの最中に、ドイツ国民がどれほど心臓発作を起こしたのかという研究です。これによると、ワールドカップ中に心臓発作を起こした人は4279人。通常期間の心臓発作の人数と比較してなんと2.66倍だったというのです!

しかも、男性だけにかぎるとその数は3.26倍。そしてその半分が心臓発作の既往がある方だったのです。

過剰な興奮は心臓に負担をかける

このように通常では経験しえないような過剰な興奮を体験すると、心臓に強い負担がかかることがわかります。一方で、心臓発作を起こした人は、心臓を過保護にし過ぎて全然動かない、運動しないようなことだと逆に心臓発作がふえるという報告もあります。

心臓を適切に守り、鍛えるためには適度なストレスが必要ということですね。

心臓発作を起こしたが、心配で運動できない?

心筋梗塞や狭心症、心不全を起こした人で多くの人が過剰に心臓を心配し、十分な運動ができない方がいらっしゃいます。

そういう人におすすめの方法が、心臓リハビリテーションです。

心臓リハビリテーションとは

 

心臓リハビリテーションとは、血圧計や心拍モニターを装着しながら医療スタッフの監視のもと適切な運動(エルゴメーターやトレッドミル)をしていただくというものです。これを行うことで、心臓が定期的に適切な負荷を安全にかけることができ、心臓発作の再発率を大幅に減らすことが期待できます。

当院でも、心筋梗塞や心不全などの方を対象に多くの方にこの心臓リハビリテーションを行っています。

心臓が心配で運動がおろそかになっているひとは是非ご相談くださいね

 

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糖尿病の合併症 糖尿病性腎症

こんにちは。船橋市の内科、循環器内科、心臓内科、糖尿病内科のすぎおかクリニック院長、杉岡です。

今日のテーマは、『糖尿病の合併症 糖尿病性腎症』についてです。

糖尿病は合併症が怖い

糖尿病には気をつけましょう、というような言葉を耳にする機会が大変増えてきています。

糖尿病になるといったい何が怖いのでしょうか?それは合併症です。

糖尿病に、どんな合併症があるかご存知ですか?

実は、糖尿病の3大合併症と呼ばれているものがあります。

糖尿病性神経障害、糖尿病性網膜症、糖尿病性腎症がそうです。

腎臓の機能

腎臓はそら豆のような形をした臓器で、左右対称にあります。

腎臓の機能はたくさんありますが、特に体内の老廃物を体の外に排出する機能や、体内の水分量を調節する働きなどその働きは多岐にわたります。

そして、この腎臓の機能が糖尿病のせいで低下してしまうのです。

高血糖状態が長く続くと、血液をろ過する腎臓の中の糸球体という成分が硬くなってしまいます。

その結果、正常に老廃物を排出できなくなるのです。それが進むと、腎臓の機能低下、さらには透析という状態に移行してしまいます。

腎症を防ぐために

まず最初に大切なことは、自分の腎臓病のステージがどの程度なのか?ということです。

それを知るのに非常に役に立つのが微量アルブミン尿と呼ばれるものです。

この表は、日本腎臓学会が、CKD(慢性腎臓病)のステージ分類を掲げた表です。

この表では、糖尿病性腎症の重症度を調べる項目が、GFRとよばれる腎臓の濾過機能と、微量アルブミン尿なのです。

あなたは、ご自分の微量アルブミン尿の量計測してもらっていますか?

腎症は早期に手を打つことが何より大切です。この、微量アルブミン尿は、血液上の腎臓機能を示すクレアチニン(Cre)が異常値を示すはるか前から異常をきたすのです。

当院でも、多くの糖尿病の患者さんに、定期的にこの微量アルブミン尿を測定しています。

たんぱく質の摂取制限、塩分、糖質の取り方など、食事もとても大切です。

そして、血圧管理も極めて大切になります。目標は130/80mmHg以下と言われています。

糖尿病をしっかり診る

今回は糖尿病の合併症の中の腎臓病にフォーカスを当ててお話しました。しかし、糖尿病の合併症はもちろん腎臓だけではありません。心筋梗塞や脳梗塞、足の血管がつまる、目の血管が詰まる、など全身の動脈硬化、血管病を進行させます。

糖尿病をおもちのかたは、日頃から糖尿病の数字だけに気を付けるのではなく、自分の動脈硬化レベルを定期的に調べる必要があります。

 

 

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心筋梗塞とオメガ3

こんにちは。船橋市の内科、循環器内科、心臓内科、糖尿病内科のすぎおかクリニック院長、杉岡です。

今日のテーマは『心筋梗塞とオメガ3』です。

オメガ3とは?

オメガ3とはそもそも何なのでしょうか?オメガ3とは、簡単に言ってしまえば私たちが普段口にするいろいろな油、その中にはいろいろなグループがあるのですが、オメガ3はそのグループの中の一つです。

油(脂肪酸)は、大きく飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸に分かれ、さらに不飽和脂肪酸が一価不飽和脂肪酸と多価不飽和脂肪酸に分かれます。オメガ3は、多価不飽和脂肪酸に分類されます。

オメガ3はとても体に良い、というのは耳にしますが、いったい何がよいのでしょうか?

今日は特にオメガ3の心筋梗塞における効果について少しお伝えします

心筋梗塞とオメガ3

アメリカ心臓病学会誌というとてもとても有名な雑誌があります。ここでは世界中の心臓血管病に関する先進データ、論文が掲載されています。

その中で2015年には発表された論文を一つご紹介します。

『EFFECT OF PURIFIED OMEGA-3 FATTY ACIDS ON REDUCING LEFT VENTRICULAR REMODELING AFTER ACUTE MYOCARDIAL INFARCTION』という論文です。

心筋梗塞の後遺症

心筋梗塞を起こすと、ある後遺症が残ることがあります。その一つが心臓りモデリングと呼ばれるものです。これは、心筋梗塞の影響で壊死してしまった心臓の筋肉が線維化、そして変性していく過程で必要以上に心臓が広がってしまうというものです。広がりすぎた心臓は、自分でコントロールすることが難しくなり、容易に心筋梗塞後の心不全は不整脈を起こしやすくなります。

この論文では、358人の心筋梗塞患者さんに対し、オメガ3を服用したグループと服用しないグループで分けて追跡調査をしたところ、なんと6か月後にオメガ3を服用していたグループの心筋りモデリング(心臓の不必要な拡大)を抑えていたというのです。

オメガ3と言えば、血液サラサラというイメージがありましたがこんな効果もあったとは驚きです。

心筋梗塞を起こしたかたも、幸いまだ心臓発作を起こしてない方も、ぜひオメガ3、良質な油を普段から摂取することに心掛けましょう

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動脈硬化の検査 CAVI検査

こんにちは。船橋市の内科、循環器内科、心臓内科、糖尿病内科のすぎおかクリニック院長、杉岡です。

今日のテーマは、動脈硬化を調べる検査『CAVI検査』についてです。

動脈硬化とは

動脈硬化とは、長年の生活習慣の乱れ、高血圧、糖尿病、高コレステロール、肥満、そして加齢などによってまさに血管が硬化してしまうものです。血管が硬化すると、血管の内側にはプラークと呼ばれる塊が膨らんでいきます。その結果、血管の通り道が狭くなり、いずれ詰まってしまうというもの。

頭に詰まれば脳卒中、心臓が詰まれば心筋梗塞、そしてこの動脈硬化は手足の血管に及ぶことがあります。

足の血管が詰まったことに気付かないと、最悪足の壊疽、切断にまで至ってしまうケースも・・・

日頃から自分の動脈硬化の状態を知っておくことはとても大切なことです。

四肢(手足)の動脈硬化を見る

手足の血管につまりがないかを知る、簡単な検査があります。これはCAVI検査と呼ばれています。この検査では、あお向けに寝た状態で両腕・両足首の血圧と脈波を同時に測定します。時間は5分程度で終わるとても簡単な検査でです。例えば、もし右足の血管が詰まっていたらこの検査はどんな結果になるでしょう?

この方の普段の血圧が130ほどだったとすると、両手の血圧と左足の血圧は130程度でしょう。しかし、右足の血圧が80-90しかない。などという結果がでたら、右足の血管が狭窄しているか、閉塞しているかが強く強く疑われるのです。

CAVI検査をうけましょう

足の血管にまで動脈硬化が起きる、ということをまずはしっかり知っておく必要があります。そのうえで定期的なCAVI検査を受け、動脈硬化の進行がないかどうか定期チェックを欠かさないようにしましょう

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糖尿病と動脈硬化

こんにちは。船橋市の内科、循環器内科、心臓内科、糖尿病内科のすぎおかクリニック院長、杉岡です。

今日のテーマは『糖尿病と動脈硬化』です。

日本の糖尿病人口

糖尿病の患者数って日本にどれくらいいるかご存知ですか?厚生労働省の平成28年のデータによると、「糖尿病が強く疑われるもの」は日本人の12%、「糖尿病の可能性を否定できないもの」が12%。それぞれ約1000万人いるといわれています。

そして、糖尿病が強く疑われるもののなかで、治療を行っている人は76%ということです。

糖尿病の合併症

糖尿病は様々な合併症を引き起こします。その中で、特に心配なものの一つが動脈硬化の進行です。

糖尿病に伴う動脈硬化は全身にやってきます。動脈硬化によってどんな病気を起こすのでしょうか?

糖尿病による動脈硬化で病気になりやすい、血管が詰まって重大なことになりやすい個所はたくさんあります。大血管と微小血管の病気にわかれるのですが、今日は大血管の病気の話をしますね。

大血管が糖尿による動脈硬化で詰まりやすい個所は大きく3つあります。

一つ目は頭、頭頸部です。ココが詰まってしまうと脳梗塞になってしまいます。

二つ目は心臓です。ココが詰まってしまうと心筋梗塞を起こしてしまいます。

そして見落としがちなのが、3つ目、足の血管です。閉塞性動脈硬化症と呼ばれますが、ココが詰まってしまうと足の壊疽を引き起こし、最悪の場合下肢の切断を余儀なくされる方もいらっしゃいます。

大血管が詰まってないかを知る検査

頭頸部の血管が動脈硬化を起こしていないかを知る一番手軽な方法は頸動脈エコーです。頭の中(頭蓋内)を検査しようとするとCTやMRI検査など大病院で行う必要がありますが、頸動脈に関しては超音波検査で行うので、手軽にみることができます。検査は手軽に、そして定期的に行うこともとても大事な要素となります。

心臓に関しては心臓エコー検査は運動負荷心電図検査がとても役立ちます。

足の血管の検査としては両手両足の血圧を同時に調べるABI検査が有用です。

今日取り上げた検査はいずれもとても簡単にできる検査で、体の負担もありません。

糖尿病や、生活習慣病など、動脈硬化を起こしやすい因子を持っているかたは、是非定期的な検査を循環器専門医のもと、しっかり受けてくださいね

すぎおかクリニックでは、今お示しした頸動脈エコーや心臓エコー、運動負荷心電図、そしてABI検査を毎日多くの方に行っています。なにご心配があればお気軽にお越しください。

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心不全と血液検査(BNP検査)

こんにちは。船橋市の内科、循環器内科、心臓内科、糖尿病内科のすぎおかクリニック院長、杉岡です。

今日のテーマは、『心不全と血液検査(BNP またはNTProBNP)』です。

心不全って何?

心臓は、全身に血液や酸素、栄養を送るポンプとしての機能があります。そのポンプが様々な原因で動きが悪くなった状態を心不全、と呼びます。急激に心不全の状態が悪化したものを急性心不全。慢性的に心臓の機能が低下している場合を慢性心不全と呼びます。

心不全の症状

心不全をおこすと、軽く動いた際の息切れや動悸が主な症状となります。心臓は、体内の過剰な水分を体外に排出する腎臓の機能を手助けします。ですから、心不全になると十分な水分が体外に出せず、むくみが生じることもあります。

心不全が重症化してしまうと、心臓の周りの肺に水が溜まり始めます。少量であれば動いたときの息切程度ですが、ここで油断して放置してしまうとどんどん肺の水分が溜まり始め、夜中に息苦しくて目が覚めたり、そこでも適切な治療を怠ると、肺全体が水浸しになってしまうような状態、肺水腫を引き起こします。

ここまでいくと、救急車で病院に担ぎ込まれたり、最悪の場合命を落としかねない病気なのです。

心不全の原因

心不全は実に様々な原因で起こります。虚血性心疾患と呼ばれる心筋梗塞や狭心症、不整脈である心房細動や心房粗動、洞不全症候群など。また、高血圧や糖尿病が原因で心臓の機能が低下することも珍しくありません。

心臓以外が原因で心不全を起こすこともあります。たとえば貧血、甲状腺機能亢進症などです。

息切や動悸を感じた場合、心不全があるかどうか、自分では判断しにくいものです。遠慮なく、循環器専門医のいる病院を受診してください

心不全の検査

心不全の状態は、心電図やレントゲン写真、心臓エコーなどでわかります。しかし、心不全の程度を判断する意味で、ある血液検査が注目されています。それは、『BNP』または『NTProBNP』と呼ばれる検査です。BNPは心臓から分泌されるホルモンで、血管拡張作用や利尿作用などの作用で心臓を保護する方向で働きます。

BNPやNTProBNPは心臓に負荷がかかると増加します。ですから、心不全が疑われるときは積極的にこの検査を行う必必要があります。BNPは自覚症状が出る前から、つまり心不全の症状が出る前から上昇していきます。そこで、慢性心不全のかたなどには、そのかたの経過を診るうえで、とても役に立つ検査です。

当院でも『NTPproBNP』を測定できます。患者さんが苦しい、息が切れる、などの症状があったときに心不全がないか、この検査を有効活用しています。しかも、当院ではこのNTProBNPをその日のうちに、わずか10分から15分ほどで測定し、結果を知ることが可能です。

もし、自分が心不全だといわれているのなら自分のNTPproBNPがいくつなのか、計測してもらってくださいね。

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心臓の検査 ホルター心電図(24時間心電図)

こんにちは。船橋市の内科、循環器内科、心臓内科、糖尿病内科のすぎおかクリニック院長、杉岡です。

今日はいろいろある心臓の検査の中でも、『ホルター心電図』についてお話しします。

ホルター心電図とは

ホルター心電図と通常行われる心電図は大きく違います。通常は、病院やクリニックで数分間横になっていただき、その間に心電図をとります。ですから数分間で終わる手軽さがある一方で、数分間の情報しか得られないという欠点があります。

特に、発作性の不整脈や発作性の胸痛の場合、普段の心電図では何の問題もなく、発作時のみに異常が出てくる場合があります。そういう方を対象に、24時間心電図を装着したままで帰宅していただき、翌日外しに来院していただく。24時間の心電図波形が機械に記録されているので、それを解析し、心臓発作の原因を探るというものです。

どんな時にホルター心電図が有効か?

では、どんな病気が疑われた時に、この検査を行うべきなのでしょうか?

一つ目は発作性の不整脈が疑われる場合です。発作性の心房細動や、期外収縮、心室頻拍、頻拍発作、洞不全症候群と呼ばれる徐脈発作などです。また、動悸を感じても全く不整脈が出ないこともあり、心臓神経症(心臓の神経が過敏になっている状態)やほかの病気が隠されていることもあります。

二つ目は狭心症などの虚血発作です。通常の狭心症は動脈硬化に由来するもので、この場合はほるたー心電図だけでなく、運動負荷心電図も有効な検査です。しかし、冠攣縮性狭心症と言って、発作的に心臓の血管(冠動脈)がけいれんするタイプの狭心症があり、これは運動負荷心電図で判断することが極めて困難となるため、ホルター心電図がとても役に立ちます。

ホルター心電図検査にあたり

ホルター心電図は、24時間機械をつけっぱなしで生活していただくのでが、よく聞かれる質問があります。

それは、通序通り動いていいのか?という質問です。この答えはイエスです。ホルター心電図は通常の生活における異常を検査したいので、逆にいつも通り生活していただいた方が、情報がたくさん記録されます。

ただし、機種によっては防水加工がされていないものが多く、入浴だけは遠慮していただく場合があります。

病院で検査をするタイミング

 

時々胸がドキドキすることがある、ドドドという胸の鼓動が気になることがある、動悸を感じる、胸が重い、胸の違和感が取れない、など感じる場合、また健康診断などで不整脈を指摘され、細かい検査をするように指示された場合など、こんなケースに当てはまると思ったら是非循環器専門医のいる病院やクリニックを受診されてください。

当院でもホルター心電図機械を多数ご用意しています。先ほどの症状がある方はもちろん、心配で相談してみたい、などお気軽にご来院してください。

 

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