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甲状腺と心臓病

こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。

今日のテーマ『甲状腺と心臓』です。

甲状腺って何だろう?

甲状腺とは、喉仏の下にある数センチほどの臓器で、ちょうど蝶が羽を広げたような形をしています。

ここから、甲状腺ホルモンと言われるホルモンが分泌され、全身の代謝、成長などを調節する働きがあります。

甲状腺ホルモンが分泌しすぎてしまう病気を甲状腺機能亢進症、分泌が足りない状態を甲状腺機能低下症と呼びます。

甲状腺ホルモンが乱れるとどうなるの?

甲状腺ホルモンがたくさん出てしまう、甲状腺機能亢進症(バセドウ病)の場合、新陳代謝が亢進し、心臓には心悸亢進と言われる症状が出現します。ドキドキする、息が切れる、脈が速い、脈が乱れる、動悸がする、胸が重い、などが典型的な症状です。心房細動などの不整脈も起こりやすくなります。そしてイライラしたり、汗を多くかいていたりします。

一方、甲状腺ホルモンの分泌が少ない甲状腺機能低下症の場合、代謝が落ちるために先ほどとは逆の症状が出現します。脈が遅くなる、ぼーっとする、カラダがむくむ、皮膚が乾燥する、便秘がち、気力がなくなる、時には心臓の機能が低下して息切のような心不全の徴候が出てくることもあります。そして心臓の周りに水が溜まってしまうこともあります。重症化した心不全の場合は外来では処置しきれず、入院になってしまうこともあります。

心臓が悪い原因は甲状腺かも

もし、あなたが原因不明で動悸や息切などが出ている場合、甲状腺のホルモンが乱れている可能性があり得ます。甲状腺機能が亢進しすぎると、心臓の機能が過大に収縮したり、心房細動などの不整脈で脈拍が速くなります。そこに気付いていないと、甲状腺機能亢進症が原因で心不全を起こすことがあります。

逆に、甲状腺機能が低下することによって脈拍が低下したり、心臓の収縮力が落ちたり、また甲状腺機能低下症は動脈硬化の原因にもなるので、そこから狭心症や心筋梗塞をおこしたり。

もし、あなたが心臓の病気を抱えていたり、また心臓が心配だったら、状況次第で甲状腺の検査を受けることが必要です。甲状腺と心臓の関係性については循環器専門医や内分泌専門の医師に相談されることをお勧めします。

当院でも、もちろん甲状腺の血液検査や甲状腺エコー検査で、甲状腺の状態を検査することが可能です。

 

 

夏風邪に注意しましょう

こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。

今日のテーマは『夏風邪』です。

夏風邪とは?

夏に流行するのどの痛み、咳などの上気道炎の症状や腹痛,下痢などの消化器症状などを合わせて、夏風邪と呼んでいます。夏風邪のほとんどはウイルス性です。

ウイルスの場合、直接ウイルスを退治する薬はありません。ですから、咳がひどければ咳止め、鼻水がひどければ鼻水止め、下痢があれば整腸剤、という具合に症状に応じて対症療法としての薬しかありません。

夏風邪は治りにくい?

よく、夏風邪は治りにくいという話を聞きます。ですが、これは夏の風邪の原因となるウイルスが決して強力というわけではありません。あくまでも、我々の問題です。

例えば夏の熱さで疲れがとれない、寝苦しくて睡眠不足になっている、汗をかいて脱水気味になっている、など、こちらの抵抗力が落ちているために風邪が長引くケースがほとんどと思われます。

夏風邪を予防する

まずは、何よりも脱水を予防することです。しっかりと水分補給を心がけましょう。次に、うがいと手洗いです。冬場はしっかりうがいしている人も、夏になると油断してうがいや手洗いを怠っている人をよく見かけます。油断せず、こまめな健康管理がやはり大切ですよね。

ストレスをためすぎないこと、十分な睡眠をとること、バランスの取れた食事に心掛けること、などにも注意してくださいね。

セカンドオピニオン外来

こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。

今日は、皆さんも耳にされたことがあるだろう、セカンドオピニオンについてです。

セカンドオピニオンとは?

セカンドオピニオンとは、簡単に言うと別の人の意見を聞くということです。

セカンドオピニオンのついての総合情報サイトもあるほどです。

https://secondopinion-japan.com/about/

病院で使われる場合は、最初の病院やクリニックでの検査、治療に対して不安が取り切れず、別の第二の病院で、別の先生の見解をうかがうというものです。

セカンドオピニオンは医療の様々な分野で広がりを見せています。

もちろん、当院でもほかのクリニックでの診療、治療、投薬(薬の内容)などに不安がある場合、積極的にお話を伺っています。

すぎおかクリニックでのセカンドオピニオン外来

院長は船橋市立医療センターの循環器内科、心臓血管センターで約20年勤務しておりました。

http://www.mmc.funabashi.chiba.jp/

また、循環器内科は生活習慣病と深く関わりあっています。その経験を活かして循環器内科一般や心臓病、心筋梗塞、心不全、狭心症、弁膜症、生活習慣病、高血圧、コレステロール、糖尿病などに関する病気のご相談、投薬のご相談、治療方針の御相談、治療後のフォローアップのご相談を承っております。

特に特別な専用予約などは設けていませんので、お気軽にご来院ください。

セカンドオピニオンを積極的に活用しましょう

多くの方が、一度処方された薬は一生飲まなければならない、と勘違いしています。薬は個人個人の体の調子や治療からの時間経過、年齢や他の内臓機能によっていくらでも変化していきます。ですから躊躇することなく、ご心配な点、不安な点があれば、是非とも我々に一度ご相談ください。

 

 

サプリメント外来

こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。

今日は、サプリメントの総論についてのお話です。

当院では、実はサプリメント外来をおこなっています

http://sugioka-clinic.jp/wp2/anti-aging/index.html

サプリメントは、本当に必要なのでしょうか?それとも必要ないのでしょうか?

すぎおかクリニックにおけるサプリメントの位置づけ

当院ではサプリメントを扱っています。そして、院長はじめスタッフもみなサプリメントを愛用しています。

その理由は、現代社会の食の問題に行きつきます。

数十年前と違って、現代の食事の多くが外食、コンビニ、ファーストフードなど手軽化している一方で、その中に含まれる栄養素が激減していることがわかってきています。

そのために、もはや通常の食事だけでは最低限必要な栄養素、ビタミン、ミネラルを補給できない人がとても増えています。

ビタミン、ミネラルは必須

ビタミンやミネラルや微量の栄養素ながらも、その必要性や効果は絶大なものです。

糖分やタンパク質、脂質をエネルギーに変換したり、各種酵素の手助けをしたり、体内、そして各細胞内での役割はとてもとても重要なものです。

ビタミンA、ビタミンB、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE・・・

カルシウム、マグネシウム、亜鉛、鉄、セレン、・・・・

大切なビタミン、ミネラル・・・です。

しかし、最も大切なことは自分にとってどんなサプリメントがどのくらいの量必要なのかということです。

そして安全なサプリメントを選ぶという目です。

あなたも是非、自分にとって欠かせない栄養素補給、ビタミンやミネラルの補給、そして安全なサプリメントを選んで毎日の健康に役立ててくださいね。

当院で扱っているサプリメント

当院で扱っているサプリメントは医療機関専用サプリメントで、一般のお店では手に入らないものです。

その分、高品質、ち密な製造過程、高容量など、オーダーメイドのサプリメントの提案をすることが可能になっています。

サプリメントに関するご相談も遠慮なくすぎおかクリニックでどうぞ

 

生活習慣病

こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。

今回は、生活習慣病についてのお話です。

生活習慣病とは

 

普段の生活習慣の乱れが病気を作り出す、という意味ですが、実際に今の自分の生活習慣が病気をひきおこす、など考えたことはありますか?

不思議なことに、多くの人が自分だけは病気にならない、と思う傾向があります。実際にどこかが痛い、苦しい、ドキドキするなどあれば、自分に病気がないか考える機会にもなるのですが、実際の生活習慣病のほとんどは痛くもかゆくもないのです。

生活習慣の乱れとは?

 

生活習慣の乱れとは、具体的にどんなことを指すのでしょうか?

まず、偏った食事が挙げられます。 糖分、砂糖、糖質ばかりの食事やコンビニやファーストフードなどの外食ばかりの生活。お菓子やジャンクフードを間食としてついとってしまう。などはまさに典型的な生活習慣の乱れと言えます。

運動不足、仕事がデスクワークばかり、最近ではパソコンばかりを眺めてる、など体を定期的に動かさないのも生活習慣を乱れさせています。

ほかには、睡眠不足、よふかし、たばこ(喫煙)、深酒、ストレスなど。あなたにもどれかが当てはまるのではないでしょうか?

生活習慣病の種類

 

生活習慣の乱れは多くの病気の原因になります。そのほとんどは血管の病気、動脈硬化に関係してきます。

高血圧症、脂質異常症(高コレステロール、高中性脂肪)、糖尿病、高血糖、高尿酸血症(痛風)、メタボリック症候群・・・。

そして怖いのは、生活習慣病の行きつく先です。

これらの病気が進行すると、体のあらゆる場所の血管が閉塞(詰まる)、破れる(出血)状況になりえます。脳出血、脳梗塞、認知症、心筋梗塞、狭心症、大動脈解離、大動脈瘤、慢性腎臓病、閉塞性動脈硬化症、など生活習慣病から始まる病気は本当にたくさんあるのです。

生活習慣病をつくらないためには

生活習慣病にならないために、それはまさに生活習慣の見直し、改善につきます。

正しい食生活、定期的な運動、規則正しい生活、十分な睡眠、など。

今一度自分の生活習慣を見つめなおすのもよいですね。

すぎおかクリニックでは多くの生活習慣病の方へ、生活指導や食事指導を行っています。

禁煙外来

こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。

あなたはタバコを吸いますか?今日は、あなたに禁煙をお勧めしなければいけないワケについてお話しします。

こんな危険がタバコと関係していた

タバコは多くの病気と関係しています。その代表的なのが、呼吸器(肺)の病気ですね。

たとえば肺ガン、気管支喘息、慢性閉塞性肺疾患(COPD)など。

タバコを吸うことで、肺にたくさんのダメージが蓄積されていきます。

しかし、このダメージは相当進まないと症状として出てきません。痰(たん)が全然きれない、ちょっとした運動などのうごきで動悸や息切れがふえてきた、自分では苦しくないのに人から苦しそうですねと言われる。

こういった症状は明らかな肺の機能低下、気管支の機能低下を表します。ここで禁煙を始めないと、将来は在宅酸素療法(酸素ボンベがないと生活できない状態)となってしまいます。

タバコの害は肺だけではありません。血管や心臓にも悪影響を与えます。たばこは動脈硬化を進行させます。その動脈硬化が心臓を脅かすと心筋梗塞をおこします。最近は若い人の心筋梗塞が増えていますが、実はそのほとんどの人が喫煙者です。動脈硬化が頭に起き、頭の血管が詰まれば脳梗塞、足にきて、足の血管が詰まれば閉塞性動脈硬化症やバージャー病となります。

また、衝撃的な結果もあります。それはタバコを吸っている人は吸わない人に比べ、寿命が約10年も短いというものです。単に健康状態が悪くなるだけでなく、実際に寿命も短くなってしまうのです。

タバコは肌にも害を及ぼします。しわの増加、ハリの低下などから実年齢よりも老けて見られる、いわゆる老化現象が現れます。

それ以外にも、多くのガン、うつ病、骨粗鬆症、胃潰瘍などにも関係してると言われています。

 

禁煙するとこんなにいいことが・・

では禁煙のメリットとはなんでしょう?

例えば、ガンの危険性が大幅に減ることが期待できます。

例えば、低酸素状態(からだの酸素不足)から悩まされなくなります

例えば、タバコ代が全くかからなくなります

例えば、肌老化を抑えられ、若さを保つことができるかもしれません

例えば、禁煙したことで健康全体に対する意識が高まるでしょう

例えば、禁煙したことで自分に自信がつくでしょう

 

禁煙したいけど、でもできないんです

禁煙の意思はかたいのに、どうしても途中で失敗してしまう場合、禁煙外来を利用する手があります。

これは病院やクリニックで薬を処方する3ヶ月のプログラムです。メカニズムは、簡単に言うと、薬の効果で脳を禁煙したくなる状態へ自然と移行させていくというものです。

そして禁煙外来のメリットは単に薬の効果だけではなく、あなたの禁煙を応援してくれる医師や看護師などがいるということです。人から応援されるだけで、そのタスクの成功率は大幅に高まるといわれています。

禁煙したいけど、一人ではうまくいきそうないないと考えているのであれば、是非とも禁煙外来を利用することをお勧めします。

もちろん、すぎおかクリニックでも禁煙外来を行っています。船橋市や鎌ヶ谷市、習志野市、市川市など近隣住民の多くの方が通院、禁煙に成功されています。