院長ブログ

ゼロカロリー飲料の甘い罠 

こんにちは。船橋市の内科、循環器内科、心臓内科、糖尿病内科の『すぎおかクリニック』院長、杉岡です。

今日のテーマは、『ゼロカロリー飲料と糖尿病』です。

ゼロカロリー飲料は糖尿病の救世主?

今や、巷にゼロカロリー院長があふれかえっていますよね。

砂糖による血糖値上昇、カロリー過多に困っている多くの人がこのカロリーゼロ飲料に飛びつきました。

でも、このカロリ―ゼロ飲料、カロリーゼロのくせして相当甘いですよね?これはなぜなのでしょうか?

これは砂糖の代わりに人工甘味料が使われているからです。

この、人工甘味料、カロリーが限りなくゼロに近いので、表記上はカロリーゼロと記載できます。

よくカロリーゼロ飲料に使われている人工甘味料が、『アスパルテーム』です。

アスパルテームは、甘みが砂糖の約200倍と言われています。

人工甘味料は砂糖ではないので血糖値を上昇させません。しかし、最近になって、この人工甘味料の良くない部分がクローズアップされるようになってきているのです。

ゼロカロリー飲料の甘い罠

人工甘味料は、メタボ(肥満)や糖尿病の患者さんにとって、その予防や改善に役立つと期待されていました。しかし、そうではないらしいのです。

それを示した衝撃的な論文が2014年、世界の超一流医学誌natureに論文発表されたのです。

そのタイトルがこちら

Artificial sweeteners induce glucose intolerance by altering the gut microbiota.』

人工甘味料が、腸内細菌そう(腸内フローラ)を変えてしまい、耐糖能異常(血糖値の異常)を引き起こす、という内容です。

耐糖能異常を引き起こすと、血糖を下げるインスリンの働きもうまくいかなくなり、結果として肥満や糖尿病を招く可能性があるのです。

また、『人工甘味料は血糖を上げないので、脳が血糖を上げようとして、食べ過ぎを起こしてしまう』という指摘もあります。

ゼロカロリー飲料と糖尿病患者さん

あくまで個人的な所感ですが、ゼロカロリー飲料は、特に糖尿病を有している患者さんが好んで飲んでいるような気もします。砂糖に依存していた生活を変えるためにゼロカロリ―ならいいだろうと考えているのかもしれません。

ゼロカロリー飲料は、まだまだ決して安全とは言えません。砂糖に注意するのはもちろんですが、どうしても甘いものが食べたい場合は人工甘味料ではなく、天然の甘味料を選んで見るのも一つの手かもしれませんね。

糖尿病は、動脈硬化を招き、心筋梗塞や脳卒中などの心臓血管病のリスクを高めます。そういった意味からも、ゼロカロリーへの注意は欠かせません。

 

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熱中症とかくれ脱水

こんにちは。船橋市の内科、循環器内科、心臓内科、糖尿病内科の『すぎおかクリニック』院長、杉岡です。

今日のテーマは『熱中症とかくれ脱水』です。今年の夏はあまりにも暑く、熱中症対策をしてるつもりでも熱中症をおこしたりします。高齢者や子供のなるものだと思って甘く見ていると、とんでもないことに唸りかねません。そこで今日は簡単な熱中症対策、熱中症の症状などについて話したいと思います。

熱中症の基本 脱水を防ぐ

みなさん、ちゃんと水分は補給していますか?この質問をするとたいていの人は、「はい、ちゃんととっています」と答えてくれます。しかし、よく聞いてみると、水分はのどが渇いたときにたくさん飲むようにしている、など脱水症状が現れ始めてからその対策をしている人が多いのです。

熱中症の対策→脱水の対策

それは、脱水を感じる前から対策をとることです。

脱水の手前 かくれ脱水

かくれ脱水という言葉をご存知ですか?かくれ脱水とは、明らかな脱水症状が出ていない状態のことです。例えば、夏バテ。夏バテになると疲れやすくなったり、食欲が落ちたりしますよね。こんな夏バテの背後に「かくれ脱水」が潜んでいる可能性もあるのです。夏バテのかくれ脱水で体力が低下すると、免疫力も低下し、結果「夏かぜ」をひいてしまうことも・・・。

脱水、熱中症は外にいる時にだけおこるわけではありません。室内や車の中、就寝時にも起こり得るのです。

特にマンションなどの機密性が高いところでは風通しも悪くなりがちなので、余計に脱水、熱中症をおこします。

また、運転中は水分補給を怠りがち。長時間の運転だとトイレのことを考え、余計に水分不足になることもあります。

就寝中も、要注意です。エアコンのかけ過ぎはカラダに悪いと寝る時にエアコンを切ってしまう人、結構多いですよね。睡眠をしっかりとる、深い睡眠をとるための室内の適温は26度から28度と言われています。夏の暑い時期は一晩中エアコンをかけておくことは決して悪い、とは言い切れないのです。もちろん、冷やし過ぎは夏風邪のもとになりますけどね。

熱中症の症状

代表的な症状をあげておきますね。脈が速くなる。これは脱水、熱中症の典型的な症状の一つです。そして汗をかかなくなります。さらに症状が進むとめまいや吐き気、嘔吐がおき、そこで有効な対策をとらないと意識を失ってしまうことすらあるのです。

熱中症の予防法

まずは外部での運動を制限する。大丈夫だと思って、やりすぎは禁物です。アルコールを控えたりも必要です。またよく見られるのが、紫外線が嫌だからとあえて厚手の服を着ること。これは体温を過剰に上げてしまう一因になってしまいます。十分な日焼け止めを使い、場合によっては日傘を使う。必要以上の水分をとり、家に帰ったら温度をさげたシャワーを浴びるのも体温低下に役立ちます。

そして疲労をため込まない、睡眠時間をしっかり確保する。栄養バランスのとれた食事を摂る、などは基本中の基本ですよね。

みなさんも熱中症にならないように気を付けてくださいね

 

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睡眠不足が心臓病のリスクを上げる

こんにちは。船橋市の内科、循環器内科、心臓内科、糖尿病内科のすぎおかクリニック院長、杉岡です。


今日のテーマは『睡眠不足が心臓病のリスクをあげる』です。

睡眠不足と心臓発作の関係

2017年にアメリカ心臓協会(AHA)からある研究発表がなされました。これによると、メタボリック症候群や高血圧などの心臓発作の危険因子を持っている人が睡眠不足の状態を続けると、心臓発作や脳卒中で死亡率が倍増するという内容でした。

1344人のかたを対象になされた研究で、参加者の39%がメタボの持ち主でした。

16年の追跡調査の結果、メタボで平均睡眠時間が6時間以下のかたは、そうでない方に比べ、心臓発作や脳卒中に伴う死亡率が2.1倍でした。

メタボの方は、そうでない方に比べ、心臓発作など全ての原因を含めた全死亡率は1.99倍。メタボの方で、睡眠を6時間以上とっていた場合の全死亡率は、メタボでない方の1.49倍でした。

この研究からわかること

まず、メタボがあるだけで心臓発作や脳卒中をおこし、死亡率が高くなってしまうという事実。

そして、メタボに睡眠不足が重なると更に命を落とす危険性が高まるということです。

睡眠不足が心筋梗塞などの心臓病、脳卒中などの動脈硬化、血管のつまり、血栓形成などのリスクをあげます。このことは普段から生活習慣の中にしっかりと睡眠時間を確保する必要がある、ということにほかなりません。

メタボと睡眠時無呼吸症候群

メタボによる肥満は、睡眠時間の問題だけではなく、睡眠の質まで下げてしまいがちです。

特に、睡眠中に呼吸が止まってしまうような睡眠時無呼吸症候群を合併しやすくなります。

睡眠時無呼吸症候群は、夜間の血圧をあげ、自律神経を緊張させ、結果的に心筋梗塞などの心臓発作の率を高めてしまいます。

もし、就寝中に呼吸が止まる、などご家族のかたなどから指摘された場合、是非一度検査をすることが必要です。

当院でも睡眠ポリグラフィー検査と呼ばれる睡眠時無呼吸の検査を随時行っています。

以前のブログでも、「睡眠時無呼吸症候群外来」という記事で睡眠時無呼吸症候群について書いていますので、参考にしてみてください。

無呼吸が気になるかた、夜眠ったにもかかわらず、昼間に眠気が取れないなどの症状があるかたはお気軽にご相談くださいね。

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心臓超音波(エコー)

こんにちは! 船橋市の内科、循環器内科、心臓内科、糖尿病内科のすぎおかクリニック院長、杉岡です。

今日は当院で行われている検査についてのご紹介をしますね。

心臓超音波(心臓エコー)検査についてです。

心臓エコー検査って何?

皆さんも今まで、エコー検査を受けられた経験があるかもしれません。

よく人間ドッグなどで目にするのが腹部エコー検査です。これは、肝臓や腎臓、膵臓、胆のうなど、いわゆる腹部の臓器に異常がないか見る検査です。

心臓エコー検査とは、まさに心臓の動きに異常がないかを見る検査で、下記の写真のように心臓の動きが実に詳細にわかる検査です。

心臓エコーでわかること

心臓エコーでわかる情報は多岐にわたります。

その基本は、心臓の動きが正常かどうかということ。心臓の症状が何もない人でも、高血圧や糖尿など、動脈硬化を抱えている人は、知らないうちに心臓の機能が低下していることが決して珍しくありません。

また、心筋梗塞などで心臓の一部の血流が遮断されていないか、ということに対しても欠かせない検査です。

健康診断などで心雑音を指摘されたときに、弁膜症と言われる病気がないかどうかを確かめるのにも、この心臓エコー検査は大活躍します。

どんな人に心臓エコー検査が必要か?

まずは高血圧、高脂血症、糖尿病などの生活習慣病を持っている方。これらの方々は高率に心臓病を合併します。

続いて、動悸、息切れ、胸痛などの胸部症状を持っているかた。狭心症や心筋梗塞、心不全などの診断には欠かせません。

大動脈弁狭窄症、僧房弁逆流症などの弁膜症においてもこの検査なしでは診断がつきません。

そして、心臓肥大などを指摘され、心不全の可能性が考えられる人にも必要な検査です。

そしてそして、何よりも必要な人。それは以前に心臓の病気を経験した方です。

往々にして、過去に心臓病の経験をした人は、その後に症状がなくなるともう心臓は絶対大丈夫、と思い込んで検査をしていないことがあります。そのようなことが決してないように注意が必要です。

当院での経験

当院でも、胸痛を訴えてクリニックに来院した患者さんで、心電図だけではなかなか診断がつかず、心エコーを緊急で行ったところ、直ちに心筋梗塞の疑いが強く出たため、救急病院に救急搬送、一命をとりとめたケースもあります。このように、心エコー検査は心臓疾患の重症度判断になくてはならない検査法なのです。

当院では日常的に心エコー検査を行っており、昨年だけでも心エコー検査を約2500人以上の患者さんに行っています。

誰が検査をやるか?

実は、この、誰にエコー検査をしてもらうか、ということが非常に大切です。もちろん、医師である僕も心臓エコー検査を行います。でも、エコーのプロにはその技術ははるかに及びません。

当院では検査技師である心臓エコーのスペシャリスト、専門技師が在籍しています。彼らは毎日毎日エコー検査を重ねることでの経験と研鑽と実績を持ち合わせています。何より本当に詳細に、そして正確に心臓の状況を見抜きます。

まさに、「餅は餅屋」です。

皆さんも、エコー検査を受ける際に、その病院にちゃんとしたスペシャリストがいるかどうか、確かめてみてくださいね。

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期外収縮 一瞬胸がドキっとする

こんにちは。船橋市の内科、循環器内科、心臓内科、糖尿病内科のすぎおかクリニック院長、杉岡です。

今日のテーマは、『動悸 期外収縮』です。

期外収縮とは

期外収縮とは、不整脈の一つです。あらゆる不整脈の中で、おそらく最も頻度の高いものではないでしょうか?期外収縮には大きく二つ種類があります。上室性期外収縮といわれるものと、心室性期外収縮です。

心臓のどの部分がきっかけになって期外収縮が出るかによってこの名前が変わってきます。

期外収縮を起こした時にはどんな症状が出るのでしょうか?

「一瞬ドキっとする」「脈が抜ける」「脈が一瞬弱くなった」「胸が一瞬締め付けられた」「なんだか胸が重い感じがする」「胸の違和感がある」・・・・。

症状は極めて多彩ですが、どの症状であってもその症状の持続時間が極めて短いのがこの期外収縮の特徴です。

期外収縮を確かめる検査

期外収縮の場合、その不整脈が出現している瞬間に心電図で確かめる以外に方法はありません。期外収縮は、いわゆる発作性の症状なので、症状がない時にはその方が感じている動悸感や違和感が期外収縮に由来するものかどうかの判別ができないのです。

12誘導心電図と呼ばれる通常の心電図では期外収縮が判別できなかった場合、24時間心電図(ホルター心電図)と呼ばれる検査を行うことが多いです。

期外収縮は安心か?

期外収縮は、たいていの場合、問題ないと考えて大丈夫です。しかし、自分の症状が期外収縮だと思っていた違うタイプの不整脈だったというケースも多々あります。いずれにしても内科、循環器専門医のいる病院、クリニックへの外来受診をお勧めします。

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糖尿病と心筋梗塞

こんにちは。船橋市の内科、循環器内科、心臓内科、糖尿病内科のすぎおかクリニック院長、杉岡です。

今日は、糖尿病と心筋梗塞の関係についてのお話です。

糖尿病で血管が詰まる?

心筋梗塞や脳卒中、狭心症、閉塞性動脈硬化症など血管が詰まってしまう病気の原因のほとんどは動脈硬化と言われています。

動脈硬化、とは血管にプラークと呼ばれる塊がこびりついて血管が硬くなり、もろくなる現象です。

そして、動脈硬化が進み、プラークが酸化しやすい状態になると、ますますプラークは増加していき、そのうち血管の壁に傷がつきやすくなります。その傷を修復しようと血小板と呼ばれる細胞類が血栓という蓋をつくって傷を修復、その血栓が血管内にあふれると血管自体が詰まってしまう。これが動脈硬化に由来する心筋梗塞や脳梗塞、血栓症のメカニズムです。(めっちゃ簡単に話しています・・・)

そしてこの過程と糖尿病には深いかかわりがあるのです。

糖尿病になるだけで、心筋梗塞や脳卒中のリスクは2倍から4倍にまで跳ね上がるといわれています。

その理由は、動脈硬化のプラーク(正確にはリポ蛋白と呼びます)の酸化が糖尿病で進みやすいからなのです。

また、糖尿病のかたは、他の動脈硬化危険因子を合併していることも多いです。たとえば、肥満や脂質異常症、高コレステロール、高中性脂肪などがそうです。

そういった生活習慣の乱れがますます動脈硬化を加速させ、心筋梗塞の発症率を高めてしまいます。

心筋梗塞の予防に必要なことは?

お分かりのことと思いますが、やはり糖尿病や生活習慣病の原因となる、乱れた生活習慣を正すこと、がなによりも大切になってきます。

まだ私の糖尿は軽いから、と漫然に過ごさずに、早期からの血糖管理に気を付けることです。そして、血圧や脂質のコントロールにも目を配り、食事療法、運動療法も必要です。療法というといかにも難しそうですが、単に体に悪そうなものを食べすぎない、面倒だからと言って体を動かさないことを避ける。

これだけで糖尿病や生活習慣病を避け、心筋梗塞や脳卒中のリスクを激減できるのです。

血管のつまりが突然やってくる

心筋梗塞や脳卒中は突然やってきます。それは何の前触れもなしに。

そのためには普段からの動脈硬化管理、血管管理もとても大切です。

糖尿病の数字だけに一喜一憂するのではなく、自分の動脈硬化の状態、血管の硬さの状態、プラーク量の状況、心臓機能の状況、これらのきめ細かい管理を忘れてはいけません。

糖尿病のかたの動脈硬化管理

やるべきことは、糖尿病の数字管理(ヘモグロビンエーワンシー HBA1c)、合併症管理(腎臓の数字や目の状態)、心臓の状態(運動負荷心電図や心臓エコー)、動脈硬化の状態(頸動脈エコーやCAVI検査)。

そして、食事指導と運動指導。

当院では循環器専門医や糖尿病療養指導ナースの指導のもと、糖尿病の動脈硬化合併症に関して徹底的な管理を行っています。船橋市をはじめとして習志野市、鎌ヶ谷市、市川市、千葉市、また県外からも多くの方に御来院頂いています。

自分の動脈硬化の状況を把握したい、心配だ、などあれば、是非一度ご相談くださいね。

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運動と記憶力の関係

こんにちは。船橋市の内科、循環器内科、心臓内科、糖尿病内科のすぎおかクリニック院長、杉岡です。

今日のテーマは『運動と記憶力』についてです。

記憶力、落ちていませんか?

最近、先ほど言われていたことをふと忘れてしまったり、あれ?今何やろうとしてたんだっけ?などどいう経験が増えている方はいませんか?

脳の中で、つい短時間まえに起きたことを記憶しておく場所があります。この場所は『海馬』と呼ばれています。年齢や乱れた食生活、睡眠不足、ストレス、それに伴う脳血流低下、脳血管の動脈硬化などによって海馬は萎縮することが考えられます。そして脳細胞が変性し、βアミロイドというたんぱくが多量に沈着してしまうと、アルツハイマー病を引き起こします。

この記憶力、簡単な運動でアップすることがもしできたとしたら素晴らしいと思いませんか?

短時間の運動で記憶力が上がる

2017年、筑波大学からこんな研究発表がありました。

Hippocampus誌に、『Acute Moderate Exercise Improves Mnemonic Discrimination in Young Adults』というタイトルで論文が掲載されたのです。

これによると、中等度の運動を10分行ったあとで記憶力テストを行ったところ、運動しなかった群に比べ、記憶力の向上が見られたというものです。

この場合の運動とはいわゆる有酸素運動というものです。

たがが10分ほどの運動で記憶力が上がるなら、今日から是非とも始めてみたくなりますよね!!

有酸素運動の大切さ

有酸素運動は、記憶力を上げるだけでなく、循環器の領域でもとても大切です。生活習慣病と呼ばれる高血圧や糖尿病、コレステロールや中性脂肪の改善、ダイエットなどによる体重コントロール。それだけではありません。有酸素運動は心臓発作の可能性をも大幅に減少させてくれます。それは心筋梗塞や狭心症などの発作予防はもちろんのこと、すでに発作を起こした経験がある方の再発予防にも非常に大事なのです。

ただ、一つ大切なことがあります。それは有意義な運動は『有酸素運動』である、という点です。運動を始めると、往々にして楽しくなって、または頑張りすぎて有酸素運動以上の運動をしてしまうケースがあるのです。いわゆる『無酸素運動』です。無酸素運動は、カラダの中に活性酸素を多くつくることで、運動が逆に仇になってしまいかねませんので、注意が必要です。

当院でも、心臓発作を起こした人を対象に定期的な有酸素運動を院内で行える、心臓リハビリテーションを行っています。自分の心臓はどの程度の運動をすることがちょうどよいのか?一人で運動をするのが心配、1人だとサボってしまって運動しない。ここのスタッフと一緒に楽しく運動したい(笑)などあれば、お気軽のご相談くださいね

 

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メタボと心筋梗塞

こんにちは。船橋市の内科、循環器内科、心臓内科、糖尿病内科のすぎおかクリニック院長、杉岡です。

今日のテーマは『メタボと心筋梗塞』です。

メタボリック症候群

メタボとは、メタボリック症候群の略です。メタボリック症候群とは、内臓脂肪が多く肥満気味、それに加えて高血圧や脂質異常症などを合併している人たちのことを指します。

メタボリック症候群には診断基準というものがあります。

まずは必須項目として、腹部の肥満があり、男性腹囲85cm以上、女性腹囲90cm以上が対照になります。

続いて血圧が130/80mmHg以上、空腹時血糖110mg/dl以上、中性脂肪150mg/dl以上かつ/またはHDLコレステロール40mg/dl未満の2項目以上があてはまることが条件となります。

メタボリック症候群になるとどうなるのでしょうか?

メタボリック症候群になると、動脈硬化が大幅に進行するといわれています。その理由は内臓肥満のもと、脂肪細胞にあります。内臓肥満をひきおこすと、肥満細胞からTNF-αと呼ばれる悪玉因子が分泌されます。これがインスリン抵抗性を引き上げ、糖尿病リスクを格段に引き上げます。これが糖尿病や動脈硬化のもとになるのです。

そのために狭心症や心筋梗塞を起こしやすくなります。そのほか、睡眠時無呼吸症候群や糖尿病のリスクも上がります。

それらを回避するために何よりも生活習慣のコントロールが大切になります。適切な体重管理、適度な運動や正しい食習慣、タバコやアルコールの制限、十分な睡眠、ストレス回避などが非常に大事になってきます。

メタボを予防して心臓発作を防ごう

メタボを放置し続けることによって、動脈硬化のリスク、糖尿病のリスク、心筋梗塞のリスクがどんどん上がっていきます。大きな発作、心筋梗塞などをおこしてからもっとやせておけば良かったと思っても時すでに遅し。早め早めの予防に心掛けましょうね。

メタボの人が動脈硬化を起こしているかどうかは、頸動脈エコーという首の血管を検査したり、CAVIという両手両足の血圧を同時に測る検査などで推測できます。気になる方は、是非一度すぎおかクリニックへご相談くださいね。

 

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甲状腺と心臓病

こんにちは。船橋市の内科、循環器内科、心臓内科、糖尿病内科のすぎおかクリニック院長、杉岡です。

今日のテーマ『甲状腺と心臓』です。

甲状腺って何だろう?

甲状腺とは、喉仏の下にある数センチほどの臓器で、ちょうど蝶が羽を広げたような形をしています。

ここから、甲状腺ホルモンと言われるホルモンが分泌され、全身の代謝、成長などを調節する働きがあります。

甲状腺ホルモンが分泌しすぎてしまう病気を甲状腺機能亢進症、分泌が足りない状態を甲状腺機能低下症と呼びます。

甲状腺ホルモンが乱れるとどうなるの?

甲状腺ホルモンがたくさん出てしまう、甲状腺機能亢進症(バセドウ病)の場合、新陳代謝が亢進し、心臓には心悸亢進と言われる症状が出現します。ドキドキする、息が切れる、脈が速い、脈が乱れる、動悸がする、胸が重い、などが典型的な症状です。心房細動などの不整脈も起こりやすくなります。そしてイライラしたり、汗を多くかいていたりします。

一方、甲状腺ホルモンの分泌が少ない甲状腺機能低下症の場合、代謝が落ちるために先ほどとは逆の症状が出現します。脈が遅くなる、ぼーっとする、カラダがむくむ、皮膚が乾燥する、便秘がち、気力がなくなる、時には心臓の機能が低下して息切のような心不全の徴候が出てくることもあります。そして心臓の周りに水が溜まってしまうこともあります。重症化した心不全の場合は外来では処置しきれず、入院になってしまうこともあります。

心臓が悪い原因は甲状腺かも

もし、あなたが原因不明で動悸や息切などが出ている場合、甲状腺のホルモンが乱れている可能性があり得ます。甲状腺機能が亢進しすぎると、心臓の機能が過大に収縮したり、心房細動などの不整脈で脈拍が速くなります。そこに気付いていないと、甲状腺機能亢進症が原因で心不全を起こすことがあります。

逆に、甲状腺機能が低下することによって脈拍が低下したり、心臓の収縮力が落ちたり、また甲状腺機能低下症は動脈硬化の原因にもなるので、そこから狭心症や心筋梗塞をおこしたり。

もし、あなたが心臓の病気を抱えていたり、また心臓が心配だったら、状況次第で甲状腺の検査を受けることが必要です。甲状腺と心臓の関係性については循環器専門医や内分泌専門の医師に相談されることをお勧めします。

当院でも、もちろん甲状腺の血液検査や甲状腺エコー検査で、甲状腺の状態を検査することが可能です。

 

 

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心臓発作とワールドカップ応援

こんにちは。船橋市の内科、循環器内科、心臓内科、糖尿病内科のすぎおかクリニック院長、杉岡です。

今日のテーマは、過剰な興奮が心臓発作に関係があるか?というテーマです。

よくテレビドラマなので、すごく怒ったりしたときに心臓発作を起こしてしまうようなシーンをご覧になった方は多いと思います。でもあんな事って本当に起こりうることなんでしょうか?

というのも、心筋梗塞や狭心症の経験がある人だと特に注意する必要があるのでしょうか?

ここに、過剰な興奮が心臓発作に対してどんな影響を及ぼすのか?というとても興味深い研究発表(論文)をご紹介しますね。

ワールドカップの応援で心臓発作が増える?

2008年にNew England Journal of Medicineという超一流雑誌にある論文が掲載されました。これは、2006年にドイツで行われたワールドカップの最中に、ドイツ国民がどれほど心臓発作を起こしたのかという研究です。これによると、ワールドカップ中に心臓発作を起こした人は4279人。通常期間の心臓発作の人数と比較してなんと2.66倍だったというのです!

しかも、男性だけにかぎるとその数は3.26倍。そしてその半分が心臓発作の既往がある方だったのです。

過剰な興奮は心臓に負担をかける

このように通常では経験しえないような過剰な興奮を体験すると、心臓に強い負担がかかることがわかります。一方で、心臓発作を起こした人は、心臓を過保護にし過ぎて全然動かない、運動しないようなことだと逆に心臓発作がふえるという報告もあります。

心臓を適切に守り、鍛えるためには適度なストレスが必要ということですね。

心臓発作を起こしたが、心配で運動できない?

心筋梗塞や狭心症、心不全を起こした人で多くの人が過剰に心臓を心配し、十分な運動ができない方がいらっしゃいます。

そういう人におすすめの方法が、心臓リハビリテーションです。

心臓リハビリテーションとは

 

心臓リハビリテーションとは、血圧計や心拍モニターを装着しながら医療スタッフの監視のもと適切な運動(エルゴメーターやトレッドミル)をしていただくというものです。これを行うことで、心臓が定期的に適切な負荷を安全にかけることができ、心臓発作の再発率を大幅に減らすことが期待できます。

当院でも、心筋梗塞や心不全などの方を対象に多くの方にこの心臓リハビリテーションを行っています。

心臓が心配で運動がおろそかになっているひとは是非ご相談くださいね

 

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