院長ブログ

高血圧と腸内細菌

こんにちは。船橋市の内科、循環器内科、心臓内科、糖尿病内科のすぎおかクリニック院長、杉岡です。

今日は高血圧に関する話です。

高血圧とは

高血圧は、生活習慣病を代表するものの一つです。高血圧が続くと、動脈硬化が進みます。

動脈硬化が起きると血管の中にプラークと呼ばれる塊が増殖し、血管の内腔を狭くしてしまいます。

また、血管の壁を脆弱にしてしまい、破れてしまうこともあります。

血管の内腔が狭くなり、閉塞すると心筋梗塞や脳梗塞の原因となります。

血管がもろくなり、破れてしまうと脳出血や大動脈解離などを起こします。

高血圧は症状が出ないまま全身の血管にダメージを与えていくので、自分は血圧が高いけど全く症状がないから大丈夫だ!と思いこむのはとても危険です。

高血圧と塩分制限

では、高血圧を予防するために一体どうすればよいのでしょうか?

皆さん、御存知と思いますが、何よりもまずは塩分制限が必要となります。

日本人の塩分摂取量はもともと多く、日本高血圧学会では、高血圧患者さんの塩分摂取量を1日6グラム以下とすることを推奨しています。

そもそも塩分を過剰に摂取するとなぜ血圧が上がるのでしょうか?

それは、浸透圧という概念が必要となってきます。

塩分に含まれるナトリウムを多く摂ると、血液の濃度が高くなるため、浸透圧を一定に保とうとする働きで血液中に水分が増える。そして水分だけが増えることはなく、水分と同時に血液量も増えるため、血管壁にかかる負担が大きくなり、血圧が上がるというものです。

では塩分さえ制限すれば血圧は上がらないのか?というとそうでもないところがややこしいところです。

そこには遺伝や腎血管性高血圧などの2次性高血圧、本態性高血圧、食事量の問題、薬の副作用などで血圧が上昇することもあります。

ですから闇雲に塩分さえ制限すれば大丈夫、ということではありません。

高血圧と腸内細菌

最近、減塩していても高血圧が持続するグループでは腸内細菌叢に違いがるのではないか?という研究発表が日本からなされました。

『Impact of Gut Microbiome on Hypertensive patients with Low-Salt Intake:Shika Study Rresults』

対象は239人の日本人です。この方たちを腸内細菌叢によって2つのグループに分け、更に食塩摂取量が多い人達と少ない人達に分け、それぞれ比較検討しています。

その結果、高血圧有病率は、食塩摂取量が多い群のグループ1では49.4%、グループ2では46.7%であり、有意差は見られませんでした。一方、食塩摂取量が少ない群では、グループ1が47.0%、グループ2では27.0%であり、群間に差が認められたのです。

つまり、グループ2の腸内細菌叢を持っている人たちは塩分制限による血圧低下の効果が期待され、グループ1の腸内細菌叢を持っている人たちは、塩分制限による血圧低下の効果があまり期待できないということだったのです。

ちなみに、かなり専門的ではありますが、グループ1の腸内細菌はグループ2に比べ、Blautia、Bifidobacterium、Escherichia-Shigella、Lachnoclostridium、Clostridium sensuという種類の微生物の割合が低いという結果が得られたということも記載しておきますね。

今までは高血圧というと塩分制限というところにばかり目がいっていましたが、今後は高血圧患者さんに対しての腸内細菌叢へのアプローチ、腸内細菌を見据えた食事指導などが必要になってくるかもしれませんね。

 

当院は心臓血管病などの循環器疾患や高血圧、糖尿病などの生活習慣病に力を入れています。

動脈硬化を予防したい方、または心臓病を発症したあとの再発予防のかたなどが船橋市、鎌ケ谷市、習志野市,、市川市、千葉市を始め多くの方に来院頂いています。

在籍医師は、院長はじめ循環器専門医資格を多くの医師が有しております。

医師、専門スキルを持った看護師(糖尿病療養指導士、抗加齢学会指導士、心臓リハビリテーション指導士)、専門エコー技師、経験豊富な医療事務の全員で、チームで患者さんを診療させていただいております。

どうぞ安心してご来院ください

 

 

 

 

 

 

 

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★重要★風邪・発熱症状のかたへ

当院では、慢性疾患で通院中の方が大変多く、
風邪症状のかたと同じ時間帯で見ることはリスクが高いと判断し、
その状況を避けたいと考えています。

そのため、現在、以下の対応をとらせていただいております。

①今までに来院の無い方(初診)→オンライン診療のみ受付中
②来院したことはあるが定期通院中ではない方→オンライン診療のみ受付中
③当院に定期通院中の方→お電話にてお問い合わせください。

※ご自身が②か③かわからない場合も、お電話にてお問い合わせください。

※オンライン診療の詳細はこちらをご確認ください。

感染症拡大防止と地域住民のかたの健康を守るための苦渋の決断です。
恐れ入りますが、何卒ご理解とご協力の程よろしくお願いいたします。

すぎおかクリニック

血圧計と脳梗塞の予後

こんにちは。船橋市の内科、循環器内科、心臓内科、糖尿病内科のすぎおかクリニック院長、杉岡です。

今日は、血圧計と脳梗塞の予後についての話です。

最近の論文に、血圧計のカフを使って上腕の圧迫を繰り返すことで脳梗塞の予後が改善する可能性が示されました。

『Safety and efficacy of remote ischemic postconditioning after thrombolysis in patients with stroke』

遠隔虚血ポストコンディショニング

これは、遠隔虚血ポストコンディショニングと呼ばれています。

治療の目標臓器(脳)から離れた部位の血管の血流を短時間遮断し(遠隔虚血し)、それを解除することを繰り返すというやりかたです。

これによって、ダメージを受けた脳組織のダメージが減らせるのではないか?というものなのです。

この研究では、脳梗塞で入院している68人(平均年齢65歳)を2群に分類。一方には遠隔虚血ポストコンディショニングを施行しました。

方法は、血圧計のカフを両腕に巻き、5分間の圧迫と3分間の解除を計40分間繰り返すという方法で、これを入院期間中1日2回行っています。

この結果、脳梗塞の予後評価として頻用される「修正ランキンスケール(mRS)」が良好な点数の割合がこの方法を使ったグループのほうが良かったのです。

また、脳損傷のマーカー(S100β)や血管内皮増殖因子(VEGF)の数値も良好でした。

この結果から、研究者らはこの方法が意義あるものとコメントしています。

遠隔虚血ポストコンディショニングは本当に有効か?

一方でこんな論文も出ています。

こちらは脳梗塞を発症した188人(平均67.2歳 98人が男性)が調査の対象となりました。

 

188人のうちの半数に、上肢ではなく、下肢の虚血コンディショニングを通常の治療に追加しました。

 

評価項目は脳梗塞の体積、90日後の機能や生命等の経過だったのですが、遠隔虚血ポストコンディショニング治療を行っても明らかな硬化は得られなかったのです。

血圧計を使っての血管機能の改善

現時点では、脳梗塞に関しての遠隔虚血ポストコンディショニングの効果はまだ一定の見解が得られていない、と考えても良いかと思います。

ただ、この2つの論文は評価項目が違うので、このやり方で生命予後までの改善は得られないものの、脳梗塞後の機能回復や内皮機能という観点では効果があるのかもしれません。

血圧計で血流を止め、数分後に回復させることを行うと、血管の内皮細胞というところからNO(一酸化窒素)という物質が放出されます。

NOは、血管機能を回復させ、若返らせる上で非常に有効と言われています。

私達は、脳梗塞を起こす起こさないに関わらず、血圧計を測って血流を遮断させることを日常的に行うことにも意義があるのではないか?と個人的には考えています。

ある意味、加圧トレーニングに似ているともいえますね。

 

 

当院は心臓血管病などの循環器疾患や高血圧、糖尿病などの生活習慣病に力を入れています。

動脈硬化を予防したい方、または心臓病を発症したあとの再発予防のかたなどが船橋市、鎌ケ谷市、習志野市,、市川市、千葉市を始め多くの方に来院頂いています。

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新しい書籍が出ました

「すぐ疲れる」が治る本 文庫化でリニューアル発売です。

気になる方はぜひお読みくださいね

 

 

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心不全パンデミック

こんにちは。船橋市の内科、循環器内科、心臓内科、糖尿病内科のすぎおかクリニック院長、杉岡です。

今日は、『心不全』についてのお話をしようと思います。

心不全って何?

心不全とは、心臓の機能が何らかの原因で低下してしまい、全身に十分な血液を送れなくなる状態です。

心臓の機能が低下する原因はたくさんあります。

例えば虚血性心疾患と呼ばれる病気。これは、冠動脈という心臓に栄養を送る血管が、動脈硬化などが原因で狭窄もしくは閉塞してしまい、心臓の筋肉が栄養不良(虚血)状態になっている病気です。

また、弁膜症も心不全の原因となります。

心臓には4つの弁がついており、心臓内の血流を潤滑にする役割があります。

しかし、弁が固くなったり、一部が断裂したり、などなどで弁の狭窄もしくは逆流が生じることがあります。

弁疾患が高度だと、心機能に影響を及ぼしてしまいます。

高血圧が原因で心不全を起こすこともあります。

肥大型心筋症や拡張型心筋症のような、心臓の筋肉に問題があって心臓機能が低下することもあります。

これ以外にも心不全の原因はたくさんあるのですが、専門的な話になってしまいますので、この話は別の機会に話したいと思います。

心不全の高齢化

今は、心不全に対する治療法がどんどん進化しています。

薬剤の進化、心臓付近に埋め込む心臓補助の機械の進歩(デバイス)、これらはペースメーカー、ICD、CRTDがそれに当たります。心臓手術も格段に発展し、開胸しなくてもすむカテーテル治療もどんどん進んでいます。ステント留置にはじまり、TAVI、Mitral Clipなど・・・・。

言いたいことは、心不全の治療がどんどん進んだことにより、患者さんの高齢化が進んでいるということです。

年々、心不全の患者さんは増え続け、その状態はもはやパンデミックといわれ、『心不全パンデミック』という言葉さえ生まれています。

心不全パンデミックの状態になると、入院医療が必要な高齢心不全患者さんがどんどん増え、病院が患者さんを受け止めきれなくなる事態、つまり入院が必要でも入院できない状態が想定されること、また医療費が莫大にかかることなど、社会的な問題が起こる可能性も考えられます。

心不全パンデミックを防ぐ方法

心不全パンデミックを防ぐ上で、いちばん大切なこと、それは心不全の兆候がでたらいかに早めに対処できるか?です。心不全はある日突然心不全を起こす人もいますが、徐々に徐々に心不全の状態にゆっくり悪化していく人も大勢います。この悪化の初期サインを見抜くことができれば心不全に伴う入院を回避することが可能となります。

心不全の初期サインにはどんなものがあるでしょうか?

典型的症状の一つに息切れ、があります。

しかし、息切れと言っても心不全の初期症状のみで出るわけではなく、肺疾患の場合、または高齢の場合、体力や筋力低下の場合、などプロの目からみた鑑別診断も必要となります。

また、むくみも心不全の初期症状の一つです。

心不全が悪化してくると、全身の水分を上手に腎臓から排出できなくなってくるため、体内に水分が蓄積してきます。その水分が下肢のたまったときに下肢のむくみとなります。そして、むくみと同時に体重も増加することが多く見られますので、むくみとともに体重増加があるか、をチェックする必要があります。

そして、むくみも同様に鑑別診断が必要です。

むくみを呈する疾患には、肝臓病、腎臓病、心臓病などの内臓障害以外に、貧血や甲状腺機能異常などでもでてくることがあります。

もう一つ、欠かせないこと、それは定期的に検査を行うことです。

心不全は、息切れなどの心不全症状が出現する前に、検査上で異常が見つかることがあります。

例えば心電図で不整脈が始まった、心臓エコー検査で心臓が以前より張ってきている、血液検査で心不全を示す数字(NTProBNP)が上昇してきている、などです。特に、心不全の既往がある方は定期的なこれらのチェックが絶対に必要となってきます。

最後に、心臓のリハビリ(心臓リハビリテーション)です。

狭心症や心筋梗塞、心臓手術、心不全などの心臓病を起こした方の多くが日常生活に不安を抱えています。

どれくらいの活動をしていいのか?どれくらいの活動をするべきなのか?心臓に無理をかけすぎて心不全がおきないか?などです。

心臓リハビリテーションは、心臓に一定の無理のない負荷、運動をして心臓を鍛えていくリハビリです。

特に、心不全の再発予防に心臓リハビリテーションは絶大な効果を発揮します。

心臓リハビリテーションとは、医療スタッフが付きそう監視型リハビリテーションです。個々人に合った運動量や心拍数を見ながら、その人の運動能力や心臓能力に最適な運動を病院内で行っていくタイプのもので、患者さんも医療者に見守られながら適切な運動ができるので、安心してリハビリが行なえます。

当院でおこなえる心不全予防

当院では、上述したエコー検査、心電図、心不全チェックの血液検査などがすべて揃っています。

ご希望のかたには心臓リハビリテーションも提供しています。

医師は循環器専門医が複数在籍していますので、心不全に限らず、循環器疾患でご相談事があればお気軽にご来院ください。

 

当院は心臓血管病などの循環器疾患や高血圧、糖尿病などの生活習慣病に力を入れています。

動脈硬化を予防したい方、または心臓病を発症したあとの再発予防のかたなどが船橋市、鎌ケ谷市、習志野市,、市川市、千葉市を始め多くの方に来院頂いています。

在籍医師は、院長はじめ全員が循環器専門医資格を有しております。

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循環器疾患の講演会『Cardiovascular Joint Meeting』

こんにちは。船橋市の内科、循環器内科、心臓内科、糖尿病内科のすぎおかクリニック院長、杉岡です。

昨日は、『Cardiovascular Joint meeting』という講演会に招待されました。

講演会で話したこと

そこでは、心不全における心拍数の管理について、千葉県とそして船橋市を代表するドクター達とディスカッションを交わしてきました。

今、心不全における高齢化とともに、難治性の心不全の患者さんが爆発的に増加しています。

特に、心不全を起こしやすい患者さんは、心拍数が高いことが往々にして見られます。

心不全患者さんに対して心拍数をどうコントロールしていくべきか?これは今の心不全管理において非常に重要なテーマの一つです。

というのも、患者さん個々に応じて心拍数を下げたほうが良いのか、むしろ早くしたほうが良いのか?この判断が非常に難しいからです。

心不全管理で大切なこと

今や船橋市を始めとする多くの救急病院では心不全患者さんが常に多数入院されています。

そのために、どうしたら心不全の再入院を防ぐことができるか?これがとても重要になってきます。

そこで、でてきたのが心不全患者さんへの心拍数コントロールという概念です。

当院のような循環器患者さんが多く来院するクリニックでは、来院される患者さんが心不全にならないように、その兆候を見逃さないように、そして船橋市立医療センターのような救急病院に入院治療を行わなければいけない状況を防ぐために、やることはたくさんあります。

今回の講演会では、新たな心不全治療における光明が見えてきた気がします。

とても有意義な討論をすることができました。

循環器領域における当院の役割

すぎおかクリニックでは、多数の心不全患者さんが通院されています。

そして、心不全や心機能低下の原因には糖尿病を始めとする生活習慣病のウエイトが多くを占めます。

当院には循環器専門医が多数在籍し、心エコーの専門技師を有し、循環器経験豊富な看護師や心臓リハビリ指導士、糖尿病療養指導士、栄養士がいます。

大切なこと、それは日頃のプロ目線でみた循環器管理と生活習慣病管理です。

症状が出てから対処するのではなく、如何にして心不全症状を出させないか?如何にして糖尿病などの数値を安定化させ合併症を未然に防ぐか?だと思います。

この最高の循環器チーム、糖尿病チーム、心不全チームでこれからも船橋市のクリニックにおける循環器治療の中心を担っていきたいと強く感じました。

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腹部肥満(メタボ)の危険性

こんにちは。船橋市の内科、循環器内科、心臓内科、糖尿病内科のすぎおかクリニック院長、杉岡です。

今日は、「腹部肥満」についてお話します

腹部肥満とBMI

腹部肥満といういいかたよりも、メタボリック症候群という言葉のほうが、

多くのかたにとって馴染みのあるものかもしれません。

腹部肥満は、かんたんに言えばウエスト周囲長のことです。

これは、いわゆる肥満とどう違うのでしょうか?

肥満の指標としてよく計測されるものにBMIがあります。

BMIはボディマス指標と呼ばれ、体重÷(身長m)÷(身長m)で計算されるものです。

日本肥満学会では、BMIが25を超えると肥満として定義されています。

BMIは体全体の肥満度を示し、腹部肥満は腹部に限定した肥満を表していると言えます。

BMIと腹部肥満、どちらのほうが将来の病気のリスクをより正確に予測してくれるのでしょうか?

腹部肥満の危険性を示した研究報告

実は、ウエスト周囲長が増えると、多くのリスクが高くなる、という大規模研究のデータが今回明らかにされました。

『Central fatness and risk of all cause mortality:systematic review and dose-response meta-analysis of 72 prospective cohort studies』

トロント大学(カナダ)のTauseef Ahmad Khan氏らによる大規模研究データです。

腹部肥満と死亡率の関係を検討した英語論文を検索し、適格基準を満たした72件の前向きコホート研究が抽出されました。

参加者は、アメリカを始めとする欧米、アジア、そして勿論日本からの参加者も含まれており、

合計252万8,297人、追跡期間は3~24年です。

研究の結果、ウエスト周囲長が10cm増えるごとに、早期死亡のリスクが11%も増大することがはんめいしました。

一方、大腿周囲長は5cm増えるごとに、早期死亡のリスクは18%減少することもわかりました。

BMIでは筋肉と脂肪を区別がはっきりとできないこと、そして脂肪がからだのどの部位に蓄積しているかも不明確です。一方、今回の研究から、腹部に蓄積した過剰な脂肪は、体脂肪を全身的に評価したBMIよりも死亡リスクと強く関連していることが明らかになったのです。

腹部肥満と内臓脂肪

腹部肥満は、ある程度内臓脂肪を反映していると考えられます。

内臓脂肪を形成している脂肪細胞には様々な役割があります。

肥満の方の脂肪細胞からは多くの炎症性物質が分泌され、インスリン抵抗性をも引き起こします。

ここで、かんたんにインスリン抵抗性についての説明をさせていただきます。

インスリンとは膵臓から分泌される血糖値を低下させるホルモンです。具体的には肝臓や脂肪組織、骨格筋などの糖代謝を高める働きがあります。

ところが、インスリン抵抗性の状態になると、組織でのインスリンに対する反応が鈍くなり、インスリンの効きが悪い状態が続きます。これが持続していくと、血糖値がなかなかさがらない状況、つまり血液中の糖がどんどん増えていく病気、糖尿病を引き起こしていしまいます。

そして、これらの炎症やインスリン抵抗性が動脈硬化などを進行させ、心筋梗塞や脳卒中へと陥ってしまいます。

今回の研究チームらは、「BMIばかりを気にするのではなく、腹まわりをもっと気にするべきだ」と主張しています。

内臓脂肪を減らそう

内臓脂肪を減らしたほうが良い、大腿部(太もも)の筋肉を増やしたほうがいい、ということはわかりましたね。

では、どうやったら内臓脂肪は減らせるのでしょうか?

当たり前過ぎるアドバイスかもしれませんが、やっぱり運動と食事、之しかありません。

運動するにしてもどんな運動が良いのでしょうか?

これは筋トレと有酸素運動の組み合わせが一番です。

膝が悪くなければスクワットなどの大腿部を鍛える筋トレを行い、それとは別に30分ほどの有酸素運動を行ってほしいのです。

有酸素運動とは、散歩や軽いジョギングで構いません。

週5回できれば理想ですが、まずは週1回でもいい、5分の散歩でもいい、大事なことは始めることです。

食事に関するアドバイスもさせていただきます。

肥満を起こす食事、これは消費するエネルギーより摂取するエネルギーが多すぎるからです。

特に砂糖は大幅に肥満を引き起こしますので注意が必要です。

腹8分目で食べすぎないこと、甘いものや単純炭水化物(白米や白いパン)をたべすぎないこと、が大事です。

そして、できるなら生活習慣の他の分野も改善できると良いです。

それは、睡眠時間の確保、禁煙、控えめなアルコール、などです。

難しいと思わずに、できることから何でも良いのではじめてみてください。

今日から変わってやる!という決断ですよ~

 

当院は心臓血管病などの循環器疾患や高血圧、糖尿病などの生活習慣病に力を入れています。

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船橋習志野心不全連携シンポジウムに呼ばれました

心不全に関するweb講演会「船橋習志野心不全連携シンポジウム」で座長をしてきました。

倉敷地区での心不全に関するチーム医療の話をお聞きし、心不全診療に関する有意義なディスカッションができました。そして、船橋地区でも多くの病院、クリニックがチームを組んで心不全医療に更に積極的に携わる必要があると、感じました。

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心筋梗塞は怒りやすい人に多い

こんにちは。船橋市の内科、循環器内科、心臓内科、糖尿病内科のすぎおかクリニック院長、杉岡です。

今日は、『心筋梗塞と怒りの関係』についてお話します。

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心筋梗塞の原因

心筋梗塞とは、心臓に栄養を送る血管「冠動脈」が閉塞してしまい、心臓の筋肉が壊死してしまう病気です。

冠動脈が詰まってしまう原因には動脈硬化があります。

動脈硬化の原因には、高血圧、脂質異常症、糖尿病、肥満、運動不足、などとともにストレスも原因となります。

心筋梗塞を予防するためには、いわゆる生活習慣病を防ぐための食事管理とともにストレス管理も重要になってきます。

今回、ストレスの代表格、怒りの感情が心筋梗塞の再発にどんな影響を及ぼしているのか?についての研究報告がなされましたので、お知らせいたします。

心筋梗塞と攻撃的性格

「Hostility predicts mortality but not recurrent acute coronary syndrome」

対象者の総数は2,321人、平均年齢は67歳、68%が男性でした。

不安・抑うつ・敵意の3項目があるかないかを質問表で聞き取り、57%に攻撃性が有ると判断されています。

その後、24ヶ月を追跡調査し、心筋梗塞の再発率が攻撃性性格の有無と関連があるか?を調査したのです。

その結果、攻撃性は明らかに心筋梗塞の再発率を上げる!という結果が得られたのです。

この論文の筆頭論者であるTracey Vitori氏は、次のように語っています。

攻撃性は性格特性の一つであり、皮肉っぽい、偏屈である、怒りやすい、短気である、激昂しやすいなどがこれに当てはまる。そして、攻撃性は、ある人の他者との関わり方で出現するものである、と。

心筋梗塞の予防

心筋梗塞を予防するために、塩分を控えて血圧をあげない。脂質を控えてコレステロールをあげない。糖分を控えて糖尿病を防ぐ。運動や睡眠など規則正しい生活に心がける、そんな当たり前のこと以外に、もし攻撃的な言動や行動があるとしたら、そこに対してどう取り組んで行くべきか?ということも非常に大切だということがこの研究からわかりますね。

心筋梗塞予防のための検査の重要性

心筋梗塞の予防のため、心筋梗塞の合併症予防のためにもう一つ大事なことがあります。

それは、定期的に動脈硬化が起こってないか?心臓の機能が悪くなっていないか?を検査することです。

心筋梗塞後の心臓機能については、一番効果的な検査が心臓超音波検査です。残念なことに、多くの心筋梗塞の既往の有る方が、定期的に心臓超音波検査を受けていません。何も胸部症状がなくても、この大事な検査は欠かさないように心がけてください。

心筋梗塞は、心臓の血管・冠動脈が詰まってしまうものだ、という話を前半にしました。

この冠動脈は実は3本の血管から成り立っています。心筋梗塞を起こしたときは、この3本のうちの1本がつまってしまったことになります。そして、1本が詰まったということは、残り2本も今後詰まってしまう可能性、動脈硬化が進行してしまう可能性が有るのです。

冠動脈の動脈硬化、すなわち冠動脈の狭窄が進行していないか?これを簡便に見極める定期検査を必要になります。

それが心電図です。

しかし、健康診断などで行っている安静時心電図ではありません。

運動をしていただき、心電図をとるという運動負荷心電図が必須となります。

安静時の心電図をとっただけで安心してしまうのは早計なのです。

動脈硬化は心臓だけではない

心筋梗塞は、心臓の冠動脈が動脈硬化で詰まってしまった病気。

しかし、動脈硬化は心臓だけに来るわけではない、ということはみなさんもわかりますよね。

心筋梗塞を起こした人は、脳血管の動脈硬化も進んでいる可能性もあるし、手足の血管が詰まっていることもあります。

首の血管に詰まりがないか、頸動脈エコーをおこなったり、足の血管につまりがないかABIという検査を行ったり。本当にやることはたくさんあるのです。

まとめ

動脈硬化は心臓だけの病気ではありません。動脈硬化は全身病です。

普段の生活習慣に注意し、定期的な検査をうけ、そして攻撃的な行動をひかえる。

心筋梗塞を起こしたあとだからこそ気づく健康の大切さ、がきっと有ると思います。

もう一度、今の自分の生活を見直してみてくださいね。

 

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どうぞ安心してご来院ください

 

 

 

 

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テレビ東京『よじごじDays』に院長が生出演しました

10/22のテレビ東京『よじごじDays』に院長がスタジオ生出演しました。

寒くなり始めたこの時期、血管が縮こまり心臓発作や脳卒中の注意が必要になってきます。

今回は、どんなことに注意すべきか?そんな話をしてきました!