こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。
今日のテーマは『心不全』です。
心不全とは、何らかの原因で心臓の機能が低下し、その影響で全身に十分な酸素や栄養が送りきれずに循環が悪化することを指します。
心不全の原因は様々ですが、狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患、僧帽弁閉鎖不全症などの弁膜症、高血圧や心筋症、薬の副作用、心臓以外の貧血や甲状腺機能異常など、実に多岐に渡ります。
今回、そんな心不全による死亡がアメリカで激増しているという報告が有りました。
カイザー・パーマネンテ・オークランド医療センターのJamal Rana氏らの研究、「JAMA Cardiology」に掲載されています。
この報告によると、アメリカでは心疾患による死亡、とりわけ心不全による死亡が激増しており、その80%以上が65歳以上の高齢者ということです。
今後2030年までにアメリカでは高齢者が44%増加する見込みであり、高齢者の心疾患による取り組みをより真剣にしなければいけない、と結論づけています。
日本でも多くの心臓病のかた、心不全の方がいらっしゃいます。
生活習慣病をもっていたり、狭心症などの心臓病を抱えている方は、心不全の定期チェックを欠かさないようにしてください。
心不全のチェックには心臓エコー(心臓超音波検査)が欠かせません。
当院では、定期的な心臓エコーで心不全の有無を多くの来院患者さんに行っています。
当院は心臓血管病などの循環器疾患や糖尿病などの生活習慣病に力を入れています。
動脈硬化を予防したい方、または心臓病を発症したあとの再発予防のかたなどが船橋市、鎌ケ谷市、習志野市,、市川市、千葉市を始め多くの方に来院頂いています。
地元船橋の大穴北小学校第一回卒業生です
大穴中学校、県立千葉高校卒業
平成3年千葉大学医学部卒業
平成6年より2年間船橋市立医療センター勤務
平成8年 倉敷中央病院で循環器の専門トレーニング
平成9年より平成26年3月まで船橋市立医療センター心血管センター循環器内科副部長として勤務
平成26年5月すぎおかクリニック開院
<取得資格>
医学博士、日本内科学会認定医、日本循環器学会専門医、日本心血管インターベンション治療学会専門医、抗加齢医学会専門医、日本医師会認定健康スポーツ医など
こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。
今日のテーマは『心房細動と断酒の関係』についてです。
過剰なアルコール摂取が心房細動を起こしやすいとは言われています。
しかし、1度発症した心房細動がアルコールを控えることによって、どの程度再発しづらくなるか、については未だ不明です。
今回、心房細動発症後にアルコールを控えることで、再発のリスクを抑えられたという論文がNEJM誌に掲載されましたので、その内容をシェアしたいと思います。
『Alcohol Abstinence in Drinkers with Atrial Fibrillation』
心房細動を有する飲酒者の断酒
対象は基準飲料が週10ドリンク以上の発作性心房細動を有する患者さん140名。
断酒群と飲酒継続群の2群に分けて比較検討を行いました。
結果は、飲酒群のほうが断酒群より心房細動再発リスクは有意に低く(53% vs 73%)、また心房細動再発までの期間も断酒群のほうが長かったとのことでした。
つまり、習慣的な飲酒を控えることで、発作性心房細動の再発リスクが減少したという結論です。
心房細動の治療法は、薬物療法やカテーテルアブレーション(CA)が通常行われますが、まずは生活習慣の改善から、ということですね。
当院は心臓血管病などの循環器疾患や糖尿病などの生活習慣病に力を入れています。
動脈硬化を予防したい方、または心臓病を発症したあとの再発予防のかたなどが船橋市、鎌ケ谷市、習志野市,、市川市、千葉市を始め多くの方に来院頂いています。
地元船橋の大穴北小学校第一回卒業生です
大穴中学校、県立千葉高校卒業
平成3年千葉大学医学部卒業
平成6年より2年間船橋市立医療センター勤務
平成8年 倉敷中央病院で循環器の専門トレーニング
平成9年より平成26年3月まで船橋市立医療センター心血管センター循環器内科副部長として勤務
平成26年5月すぎおかクリニック開院
<取得資格>
医学博士、日本内科学会認定医、日本循環器学会専門医、日本心血管インターベンション治療学会専門医、抗加齢医学会専門医、日本医師会認定健康スポーツ医など
こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。
今日のテーマは『糖尿病患者さんでの低血糖と心臓突然死の関係』についてです。
2型糖尿病患者さんの低血糖エピソードと心臓突然死の関連を示す研究発表がDiabetes/Metabolism Research and Reviews誌に掲載されました。
この研究発表では、2型糖尿病患者さんのうち、少なくとも一回の低血糖のエピソードがある患者さん1037人と、低血糖のエピソードがない患者さん4148人を比較研究しています。
心室性不整脈および心臓突然死の発生率は、低血糖のエピソードがある群では、ない群に比べ2.84倍も上昇していました。特に、低血糖のエピソードが3回以上ある群では、リスクが5.64倍にも跳ね上がっていました。
インスリン治療や血糖降下剤を服用している患者さんは低血糖のエピソードが出ていないかを厳密にフォローしていく必要があると考えられました。
当院は心臓血管病などの循環器疾患や糖尿病などの生活習慣病に力を入れています。
動脈硬化を予防したい方、または心臓病を発症したあとの再発予防のかたなどが船橋市、鎌ケ谷市、習志野市,、市川市、千葉市を始め多くの方に来院頂いています。
地元船橋の大穴北小学校第一回卒業生です
大穴中学校、県立千葉高校卒業
平成3年千葉大学医学部卒業
平成6年より2年間船橋市立医療センター勤務
平成8年 倉敷中央病院で循環器の専門トレーニング
平成9年より平成26年3月まで船橋市立医療センター心血管センター循環器内科副部長として勤務
平成26年5月すぎおかクリニック開院
<取得資格>
医学博士、日本内科学会認定医、日本循環器学会専門医、日本心血管インターベンション治療学会専門医、抗加齢医学会専門医、日本医師会認定健康スポーツ医など
こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。
今日は、『狭心症とコルヒチンの効果』について話をします。
コルヒチン(colchicine)とはイヌサフランの種子や球根に含まれるアルカロイドです。痛風などの治療に広く用いられている薬剤で、好中球の活動を強力に抑える抗炎症効果もあると言われています。
しかしながら、これまでコルヒチンが心動脈硬化性疾患の進展予防に何らかの効果を持つとは考えられてきませんでした。
そんな中、安定狭心症患者さんに対するコルヒチンの効果、に関する論文が発表されました。
こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。
今日のテーマは『納豆で骨折リスクを減らす』です。
納豆が骨に良い、骨密度を上げるという話はすでに出ていますが、納豆が骨粗鬆症の骨折予防に効果があるかははっきりとしていませんでした。
今回、日本人の閉経女性を対象に、納豆と骨粗鬆症骨折に関する研究発表がなされました。
対象は日本人の閉経女性1417人で、追跡期間は平均15年。
結果;納豆を週1パック未満食べる人に比べて、週1~6パック食べると骨粗鬆性骨折のリスクは72%に減少。更に週7パック以上食べると骨粗鬆性骨折のリスクは51%に減少していました。
一方、豆腐や他の大豆製品では同様の結果は得られませんでした。
毎日のように、習慣的に納豆を食べるようにすると、閉経後の日本人女性の骨訴訟性骨折リスク低下には非常に役に立つということですね。
当院は循環器疾患や糖尿病などの生活習慣病に力を入れています。
動脈硬化を予防したい方、または心臓病を発症したあとの再発予防のかたなどが船橋市、鎌ケ谷市、習志野市,、市川市、千葉市を始め多くの方に来院頂いています。
また、当院では骨粗鬆性検査も行っています。
地元船橋の大穴北小学校第一回卒業生です
大穴中学校、県立千葉高校卒業
平成3年千葉大学医学部卒業
平成6年より2年間船橋市立医療センター勤務
平成8年 倉敷中央病院で循環器の専門トレーニング
平成9年より平成26年3月まで船橋市立医療センター心血管センター循環器内科副部長として勤務
平成26年5月すぎおかクリニック開院
<取得資格>
医学博士、日本内科学会認定医、日本循環器学会専門医、日本心血管インターベンション治療学会専門医、抗加齢医学会専門医、日本医師会認定健康スポーツ医など
こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。
今日のテーマは、『室内光害と動脈硬化の関係』です。
以前のブログでこの内容についてお話したことがあります。肥満は動脈硬化の危険因子の一つであり、夜間光暴露が動脈硬化と関連している可能性は大いにあります。
今回は、夜間光暴露が動脈硬化進行と関係している、という論文を紹介致します。
対象:平均年齢71.4±6.9歳の989人の方
追跡期間:平均34ヶ月
方法:動脈硬化の指標として、頸動脈内膜中膜厚IMT(首の動脈の血管壁の厚さ)と睡眠時の寝室の明るさに関連があるかを調べました。心室の明るさごとに4つのグループに分けて比較しています。
結果:夜間の寝室が最も明るい群で、そうでない群に比べ頸動脈の平均IMT、最大IMTが厚くなっていることが判明しました。
この頸動脈IMT肥厚の差は、心筋梗塞を10%、脳梗塞を12%増加させる差に相当すると言われています。
夜、明るい部屋で眠ることがこんなにもリスクが高いことに本当に驚きですね
当院は心臓血管病などの循環器疾患や糖尿病などの生活習慣病に力を入れています。
動脈硬化を予防したい方、または心臓病を発症したあとの再発予防のかたなどが船橋市、鎌ケ谷市、習志野市,、市川市、千葉市を始め多くの方に来院頂いています。
地元船橋の大穴北小学校第一回卒業生です
大穴中学校、県立千葉高校卒業
平成3年千葉大学医学部卒業
平成6年より2年間船橋市立医療センター勤務
平成8年 倉敷中央病院で循環器の専門トレーニング
平成9年より平成26年3月まで船橋市立医療センター心血管センター循環器内科副部長として勤務
平成26年5月すぎおかクリニック開院
<取得資格>
医学博士、日本内科学会認定医、日本循環器学会専門医、日本心血管インターベンション治療学会専門医、抗加齢医学会専門医、日本医師会認定健康スポーツ医など
こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。
今日のテーマは、『糖尿病の人は、椎体骨折のリスクが高まる』です。
糖尿病は、本当に様々な合併症を引き起こします。
3大合併症といわれる糖尿病性神経障害、糖尿病性網膜症、糖尿病性腎症は有名です。
心筋梗塞や狭心症などの心疾患や脳卒中、またがんのリスクも高くなると言われています。
今回、糖尿病で背骨(椎体)の骨折の危険性が高まるという報告がなされました。
『Vertebral Fractures in Individuals With Type 2 Diabetes: More Than Skeletal Complications Alone 』
約85万人の方を対象に研究解析が行われています。
糖尿病のかたは対象の中に約32万人含まれています。
結果:
糖尿病の方の椎体骨折発生リスクは非糖尿病の方に比べ35%増加していました。
椎体骨折の既往のある方だけで限定してみると、糖尿病があることで、再椎体骨折のリスクが73%増加していました。
また、この椎体骨折既往のあるグループにおいては、糖尿病を有することで、死亡率がなんと84%も増加していたのです。
糖尿病は本当に全身の様々な部位に悪さをするものだということが改めてわかります。
椎体骨折をおこすことで、そのかたの活動性が著しく制限されます。その制限が、糖尿病の方にとってはまさに命取りになりかねないということなのかもしれません。
当院は循環器疾患や糖尿病などの生活習慣病に力を入れています。
動脈硬化を予防したい方、または心臓病を発症したあとの再発予防のかたなどが船橋市、鎌ケ谷市、習志野市,、市川市、千葉市を始め多くの方に来院頂いています。
地元船橋の大穴北小学校第一回卒業生です
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平成9年より平成26年3月まで船橋市立医療センター心血管センター循環器内科副部長として勤務
平成26年5月すぎおかクリニック開院
<取得資格>
医学博士、日本内科学会認定医、日本循環器学会専門医、日本心血管インターベンション治療学会専門医、抗加齢医学会専門医、日本医師会認定健康スポーツ医など
こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。
今日のテーマは、『心筋梗塞はクリスマスイブに多い!!』です。
スウェーデンのルンド大などの研究チームが2018年に「BMJ」誌に発表した論文についてお話します。
1998~2013年に報告された発作約28万件を分析し、
休日やスポーツイベント、曜日や時間帯別に、いつ発作が起きやすいかを比較検討しています。
この研究によると、年末年始には心筋梗塞を発症するリスクが15%高くなることが判明しました。
特にクリスマスイブに至っては、心筋梗塞の発症率が37%も高く、中でも午後10時ごろの発症が高かったということです。
そして、クリスマス当日は心筋梗塞の発症率が29%高く、元日は20%高いと言う結果でした。
クリスマスイブに伴う感情の高ぶり、ストレス、アルコール、暴飲暴食、騒ぎすぎ、何かの緊張、など原因は色々考えられますが、何かしらのイベントに伴う心臓へのストレスは軽く見てはいけない、ということは言えますね。
聖なる夜に危険は高まるんですね
当院は心筋梗塞のような心臓血管病などの循環器疾患、そして糖尿病などの生活習慣病のフォローに力を入れています。
循環器専門医2名と、全員が循環器の経験豊富な看護師、一流の心エコーのスキルを持った検査技師2名で十分な診療体制をとっています。
動脈硬化を予防したい方、または心臓病を発症したあとの再発予防のかたなどが船橋市、鎌ケ谷市、習志野市,、市川市、千葉市を始め多くの方に来院頂いています。
地元船橋の大穴北小学校第一回卒業生です
大穴中学校、県立千葉高校卒業
平成3年千葉大学医学部卒業
平成6年より2年間船橋市立医療センター勤務
平成8年 倉敷中央病院で循環器の専門トレーニング
平成9年より平成26年3月まで船橋市立医療センター心血管センター循環器内科副部長として勤務
平成26年5月すぎおかクリニック開院
<取得資格>
医学博士、日本内科学会認定医、日本循環器学会専門医、日本心血管インターベンション治療学会専門医、抗加齢医学会専門医、日本医師会認定健康スポーツ医など
こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。
今日は、『糖尿病とインフルエンザ入院の関係』についての話です。
糖尿病になると、免疫機能の低下や感染からの防御機能が低下することが心配されます。もちろんインフルエンザにかかったときに重症化しないか、も心配です。
今回、2009年にインフルエンザがパンデミックを起こしたときに、インフルエンザによる入院が糖尿の有無でどう変わるのか?という研究報告がノルウェーからなされました。
ノルウェー国民の299万2,228人の医療情報データを追跡分析を行いました。
その結果、非糖尿病のインフルエンザで入院した割合に対して、糖尿病患者さんにインフルエンザ入院は約2.46倍と増加が見られたというのです。
また、糖尿病患者さんの中で予防接種を受けていた場合、予防接種を受けていなかったグループの入院率よりも78%も低下していました。
非糖尿病患者さんの中でも、予防接種を受けたことで入院の割合は59%低下していました。
インフルエンザの予防接種が、いざインフルエンザにかかったときでも重症化を防ぐのだ、という一つのエビデンスが出たわけですね。
当院は循環器疾患や糖尿病などの生活習慣病に力を入れています。
動脈硬化を予防したい方、または心臓病を発症したあとの再発予防のかたなどが船橋市、鎌ケ谷市、習志野市,、市川市、千葉市を始め多くの方に来院頂いています。
地元船橋の大穴北小学校第一回卒業生です
大穴中学校、県立千葉高校卒業
平成3年千葉大学医学部卒業
平成6年より2年間船橋市立医療センター勤務
平成8年 倉敷中央病院で循環器の専門トレーニング
平成9年より平成26年3月まで船橋市立医療センター心血管センター循環器内科副部長として勤務
平成26年5月すぎおかクリニック開院
<取得資格>
医学博士、日本内科学会認定医、日本循環器学会専門医、日本心血管インターベンション治療学会専門医、抗加齢医学会専門医、日本医師会認定健康スポーツ医など