タグ:論文

糖尿病の血糖コントロールとCOVID-19の重症化

こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。

糖尿病を患っていると、新型コロナウイルスにかかりやすい、かかった場合に重症化する危険性が高い、と言われています。

しかし糖尿病といってもその範囲はとても広く、血糖コントロールが良好な方もいれば、良好でない方もい余す。

新型コロナウイルスにかかった場合、血糖コントロールそのものが新型コロナウイルスの悪化の有無に影響を及ぼす事がわかってきました。

血糖コントロールとコロナウイルス

中国のLihua Zhu氏らによりCell Metabolism誌に掲載されております。

『Association of Blood Glucose Control and Outcomes in Patients with COVID-19 and Pre-existing Type 2 Diabetes』

対象は新型コロナウイルスに罹患した7337例の患者さんです。その中の13% 952例が糖尿病でした。

それらの患者さんを血糖コントロール良好なグループとそうでないグループに分け、予後を検討しています。

血糖コントロールが良好でないグループのHBA1c(血糖の過去1か月の平均値)は8.1%(正常は6.2%以下)でした。

院内死亡率は「血糖良好」群で有意に低く(1.1% vs.11.0%)、呼吸器系に関する重症化のリスクは60%近く低減され、急性心障害に関するリスクは80%近くも減っていました。

糖尿病と血糖コントロール

糖尿病は、もちろん様々な病気を合併していきます。そのために、糖尿病にならないことがまずは大切です。

しかし糖尿病になったからと言って、糖尿病の患者さん全てが合併症を起こすわけではありません。

日頃から如何に血糖コントロールを良くするか、糖尿を悪くさせないか、そういった意識が糖尿病の合併症を減らしてくれます。

糖尿の合併症はコロナウイルスだけではありませんよね。

一番多い合併症は、動脈硬化に伴うもの、すなわち狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患、心不全、脳血管の動脈硬化に伴う脳卒中や頸動脈狭窄、下肢血管の動脈硬化に伴う下肢血管閉塞や下肢の潰瘍、腎不全や網膜障害など、挙げればきりがありません。

 

当院は心臓血管病などの循環器疾患や高血圧、糖尿病などの生活習慣病に力を入れています。

動脈硬化を予防したい方、または心臓病を発症したあとの再発予防のかたなどが船橋市、鎌ケ谷市、習志野市,、市川市、千葉市を始め多くの方に来院頂いています。

在籍医師は、院長はじめ全員が循環器専門医資格を有しております。

医師、専門スキルを持った看護師(糖尿病療養指導士、抗加齢学会指導士、心臓リハビリテーション指導士)、専門エコー技師、経験豊富な医療事務の全員で、チームで患者さんを診療させていただいております。

どうぞ安心してご来院ください

血液型とCOVID-19

こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。

今日は、新型コロナウイルスと血液型に関する話です。

先日、NEJM誌に、血液型によって新型コロナウイルスの重症化リスクに違いがある、という報告がなされましたので、今日はその報告をシェアします。

『Genomewide Association Study of Severe Covid-19 with Respiratory Failure』

コロナウイルス重症化と血液型

対象は、イタリアとスペインの7ヵ所の病院で、COVID-19患者で重症化(呼吸不全)が認められた1,980例です。

これらの患者さんの呼吸不全に伴う重症化のリスクについてゲノム分析を行ったところ、血液型に関係する遺伝子座の変異とCOVID-19重症化に関連があることが判明しました。

その結果、COVID-19患者さんにおいて、重症化して呼吸不全を起こすリスクはA型の血液型で1.45倍に増加、一方O型の血液型では0.65倍に減少していました。

この研究から言えること

この研究は、あくまでも重症化した患者さんのみを対象に研究しています。

つまり、血液型の違いがCOVID-19にかかりやすくなるかどうか?に関しては不明です。

また、イタリアとスペインの患者さんが今回の対象患者さんなので、日本人に関してはどうなのか?もはっきりしていません。

こういった結果に一喜一憂しても仕方ありませんが、血液型とCOVID-19に関係があるかもしれない、ということは非常に興味深いことではあります。

今後の研究が待たれるところですね。

 

 

当院は心臓血管病などの循環器疾患や高血圧、糖尿病などの生活習慣病に力を入れています。

動脈硬化を予防したい方、または心臓病を発症したあとの再発予防のかたなどが船橋市、鎌ケ谷市、習志野市,、市川市、千葉市を始め多くの方に来院頂いています。

在籍医師は、院長はじめ全員が循環器専門医資格を有しております。

医師、専門スキルを持った看護師(糖尿病療養指導士、抗加齢学会指導士、心臓リハビリテーション指導士)、専門エコー技師、経験豊富な医療事務の全員で、チームで患者さんを診療させていただいております。

どうぞ安心してご来院ください

 

 

 

血糖上昇の速い食品(高GI)と不眠症

こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。

今日は高GI値と不眠症についてお話します

GI値とは

GI値とは、グリセミック・インデックスの略で、食後血糖値の上昇度を示す指数のことです。

GI値が高い食材を食べると血糖値が急上昇し、GI値が低い食材を食べると血糖値は緩やかに上昇します。

精製炭水化物や果物のジャムや缶詰などは、食後血糖値が急上昇しやすい高GI食品と言われています。

このGI値が高い食品を摂取することが、不眠症のリスクを高めるという報告があります。

高GI食品と不眠症

『High glycemic index and glycemic load diets as risk factors for insomnia: analyses from the Women’s Health Initiative』

 米コロンビア大学のJames Gangwisch氏らが、高GI食品と不眠症の有病率・発症率の関係を検討しています。対象者数は閉経後女性5万3,069人で観察期間は約3年です。

グループを5段階にわけ、最も高GI食品を摂取していたグループは最も摂取が少ないグループに比べ、16%も不眠症の発症リスクが高くなるという結果でした。

この関連のメカニズムについては、「高GI食品によって食後血糖値が急速に上昇するとインスリンが放出されて血糖値は下がるが、同時にアドレナリンやコルチゾールも放出され、睡眠が妨げられる可能性がある」と研究者らは考察しています。

なお、今回糖分が豊富な果物の摂取は不眠症との関連は見られませんでした。これは、果物に含まれる繊維質の影響の可能性がある、とも考察しています。

この研究から言えること

血糖の急上昇は、あらゆるリスクがつきまといます。その一番は動脈硬化でしょう。高GI食品の通常摂取によって糖尿病のリスクが高まり、生活習慣病の危険性がまし、肥満を助長。結果として心筋梗塞などの心臓病や脳卒中の引き金になる。しかも、今回は不眠症とも関連していることがわかりました。

血糖を上げすぎるということが私達の生活の様々な場面に悪影響を及ぼしているんですね

 

 

当院は心臓血管病などの循環器疾患や高血圧、糖尿病などの生活習慣病に力を入れています。

動脈硬化を予防したい方、または心臓病を発症したあとの再発予防のかたなどが船橋市、鎌ケ谷市、習志野市,、市川市、千葉市を始め多くの方に来院頂いています。

<院長プロフィール>

地元船橋の大穴北小学校第一回卒業生です

大穴中学校、県立千葉高校卒業

平成3年千葉大学医学部卒業

平成6年より2年間船橋市立医療センター勤務

平成8年 倉敷中央病院で循環器の専門トレーニング

平成9年より平成26年3月まで船橋市立医療センター心血管センター循環器内科副部長として勤務

平成26年5月すぎおかクリニック開院

<取得資格>

医学博士、日本内科学会認定医、日本循環器学会専門医、日本心血管インターベンション治療学会専門医、抗加齢医学会専門医、日本医師会認定健康スポーツ医など

糖尿病患者の座り過ぎは血糖の悪化を招く

こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。

今日は、糖尿病の患者さんにおける座り過ぎと血糖コントロール悪化の関係性についてのお話です。

糖尿病には大きく分けて2つ、1型と2型があります。

生活習慣が血糖コントロールに強く影響する2型糖尿病においては運動療法の重要性は広くいわれています。

一方で1型糖尿病における運動療法の効果に関する報告はそれほど多くありません。

今回、日本の神戸大学のグループらが、1日の座位時間と糖尿コントロールの関係を報告しました。

座り過ぎと血糖コントロール

対象は日本人の1型糖尿病患者さん42人です。

研究結果は、座位時間が長いほどHBA1c(糖尿病の指標)の数字は悪いという結果でした。

また、HBA1c7%以上のグループと7%以下のグループに分けてみると、座位時間は7.3時間 vs 4時間と統計学的有意差が認められました。

この研究からいえること

1型、2型に限らず、継続的に体を動かすことの重要性が示されました。

日本人は特に海外と比べ、1日の座位時間が長いと言われています。

日頃から意識して体を動かく、運動する、座り過ぎを防ぎこまめに立つ、という習慣を身につけていきたいですね。

それが糖尿病だけではなく、高血圧や脂質異常症などの生活習慣病を防ぎ、動脈硬化を防ぎ、結果として心筋梗塞や脳卒中などの心臓血管病を防いでくれることになります。

 

 

当院は心臓血管病などの循環器疾患や高血圧、糖尿病などの生活習慣病に力を入れています。

動脈硬化を予防したい方、または心臓病を発症したあとの再発予防のかたなどが船橋市、鎌ケ谷市、習志野市,、市川市、千葉市を始め多くの方に来院頂いています。

ビタミンDが新型コロナウイルス感染のリスクを減らすのかもしれない

こんにちは。船橋市の内科、循環器内科、心臓内科、糖尿病内科のすぎおかクリニックです。

今日は、ビタミンDと新型コロナウイルス(COVID-19)に関するお話です。

ビタミンDとCOVID-19

今、世界はCOVID-19パンデミックの危機を脱しかけているようにも見えます。

そんな中、感染や死亡のリスクを軽減できる公衆衛生対策が切実に必要とされています。

また、COVID-19感染症では、肺炎のリスクが高いことが多く言われています。

そこで、今回ご紹介する記事では、呼吸器感染症のリスクを軽減するためのビタミンDの役割、インフルエンザとCOVID-19の疫学に関する知識、およびビタミンDの補給がリスクを軽減するかもしれないというお話です。

ビタミンDが肺を守るメカニズム

Evidence That Vitamin D Supplementation Could Reduce Risk of Influenza and COVID-19 Infections and Deaths

いくつかのメカニズムを通じて、ビタミンDは感染のリスクを減らすことができます。

これらのメカニズムには、ウイルスの複製率を下げることができるカテリシジンとディフェンシンの誘導、肺の内壁を傷つけて肺炎を引き起こす炎症を引き起こす炎症性サイトカインの濃度を下げること、

および抗炎症性サイトカインの濃度を高めることが含まれます。いくつかの観察研究と臨床試験では、ビタミンDの補給がインフルエンザのリスクを軽減したが、他の人はそうではなかったと報告されています。

COVID-19のリスク低減におけるビタミンDの役割を支持する証拠には、25-ヒドロキシビタミンD(25(OH)D)濃度が最も低い冬に発生が発生したことが含まれます。

感染のリスクを減らすために、インフルエンザやCOVID-19のリスクがある人々は、10,000 IU / dのビタミンDの摂取を検討することをお勧めします(Nutrients. 2020 Apr 2;12(4):988.より抜粋)

この論文からいえること

以上のように、ビタミンD補給とCOVID-19感染予防についての提言がこの論文でいわれています。

しかしながら、未だビタミンDの補給がCOVID-19の感染予防に明らかにつながるという明らかなエビデンスは存在しません。そこに注意する必要があります。

つまり、ビタミンDをサプリメントで補給しておけば、新形コロナにはかからない、というわけではないということです。またサプリメントの量も、海外のデータをそのまま流用してよいか?という疑問も残ります。

ですから今は、明らかなエビデンスがない中で各人が与えられた情報をどう活かすか?が大事になっていると思います。

ビタミンDのサプリメントを補給するかしないか、それは個人の判断となります。

我々医療機関としては、できるだけ多くの情報を皆様に提供し、皆様それぞれで最も有効と考える手段をとっていただければと考えております。

当院では、医療機関専用のビタミンDのサプリメントをご用意しています。

 

 

当院は心臓血管病などの循環器疾患や高血圧、糖尿病などの生活習慣病に力を入れています。

動脈硬化を予防したい方、または心臓病を発症したあとの再発予防のかたなどが船橋市、鎌ケ谷市、習志野市,、市川市、千葉市を始め多くの方に来院頂いています。

心臓血管病の発症率には男女差がある

こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。

以前から、言われていたことですが、狭心症や心筋梗塞などの心臓病にかかる可能性に、どうやら男女差がありそうだ、という報告を今日はお話します

Lancet誌に報告されたこの研究は、約16万人以上の人が対象者になった、かなり大規模な研究になります。

『Variations between women and men in risk factors, treatments, cardiovascular disease incidence, and death in 27 high-income, middle-income, and low-income countries (PURE): a prospective cohort study』

追跡期間は平均9.5年で、心血管疾患の発症および死亡を追跡調査しています。

心臓血管病リスクと男女差

心血管疾患の発症率(/1,000人年)は、女性が4.1、男性6.4で女性の方が25%低い数字、死亡率に至っては、女性が38%も低い数字でした。

また、心臓血管病に過去罹患したことがある方の再発リスクに関しても、この研究では調査されていて、

再発リスクに関しても、女性はやはり男性よりも27%低いという結果でした。

この研究からいえること

女性が心臓血管病、すなわち動脈硬化疾患に罹患しづらいという報告は以前よりありました。

その理由は様々で、背景にある環境の違い、女性ホルモンの影響など言われています。

そんな中、私達にできることは、いかにして生活習慣からの動脈硬化進行を抑えることを意識するか、ということだと考えます。

すなわち、高血圧や脂質異常、糖尿病やアルコール、禁煙、そして運動など。

心臓発作はある日突然やってきます。なんの症状もないから大丈夫、とたかをくくっていると手痛いしっぺかえしを食うことになりかねません。

 

 

すぎおかクリニックには、心臓血管病、弁膜症、心不全のかたはもちろん、糖尿病のかた、動脈硬化を予防したい方、狭心症・心筋梗塞または心臓病を発症したあとの再発予防のかたなどが船橋市、鎌ケ谷市、習志野市,、市川市、千葉市を始め県外からも多くの方に来院頂いています。初診のかたには、オンライン診療も行っています。

 

 

 

 

 

高血圧と全粒穀物の関係

こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。

高血圧と塩分の関係はよく聞くと思います。

今日は、高血圧に全粒穀物が良い、という研究発表についてお話します

 

高血圧になると

そもそも、高血圧になるとどんなことがおこるのでしょうか?

高血圧になるとは、すなわち血管の中が常に高い圧力状態にあるということです。

水を流すホースが、いつもパンパンに張っている状態とイメージしてもらってもいいかもしれません。

そんな状態のホースがいつまでも大丈夫なはずはありません。

ホースは固くなっったり、ヒビが入ったり、切れてしまったり。

こんな状態が血管にも訪れてくるのです。

心臓の血管に異常が出れば狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患。高血圧性の心不全を起こすこともあります。

脳の血管に異常が出れば、脳梗塞や脳出血を起こすでしょう。

腎臓や網膜の血管に異常が出ることもあります。

ですから高血圧の予防は非常に大事なのです。

では、普段からどんなことに予防すればよいのでしょうか?どんな食事法を取ればよいのでしょうか?

今日は、高血圧に全粒穀物が良い、という研究報告をシェアいたします。

高血圧と全粒穀物

対象は、高血圧と診断されていない日本人1483人を3年間追跡しました。

その結果、「全粒穀物を全く食べない」グループに比べて「時々またはいつも摂取する」グループで高血圧発症のリスクが65%も低下したのです。

普段の食事のとり方でこんなにも血圧に影響が出るのは驚きですね

 

 

すぎおかクリニックには、心臓血管病、弁膜症、心不全のかたはもちろん、糖尿病のかた、動脈硬化を予防したい方、狭心症・心筋梗塞または心臓病を発症したあとの再発予防のかたなどが船橋市、鎌ケ谷市、習志野市,、市川市、千葉市を始め県外からも多くの方に来院頂いています。初診のかたには、オンライン診療も行っています。

 

 

高血圧の薬とコロナウイルスの関係

こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。

今日は、降圧剤とコロナウイルスの関係についてお話します。

降圧剤とCOVID-19の重症化

最近、ある種の降圧剤を飲むことでコロナウイルス感染が重症化するのではないか?という懸念が出ています。

今回、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者が重症化するリスクやCOVID-19陽性となるリスクの増加と、代表的降圧薬との関連は確認されなかったという報告がなされました

アメリカニューヨーク大学の研究チームの発表で、2020年3月1日~4月15日にCOVID-19の検査結果が記録された患者1万2,594例を対象にしています。

対象となった降圧薬は、ACE阻害薬、ARB、β遮断薬、Ca拮抗薬およびサイアザイド系利尿薬の5クラスで、これら降圧剤の使用とCOVID-19の陽性率増加や重症化率増加との関連はみられなかったということです。

研究者のかたは考察で、この結果はあくまでも限定的と考える必要があると論じています。

ただ、現時点で必要以上に降圧剤の使用を恐れる必要はないということ、むしろ感染を恐れて降圧剤の内服を中断することで、動脈硬化の進行や心筋梗塞などの心臓発作、脳卒中、大動脈解離などの病気が発症する危険性が増してしまうことも頭に入れておかなければなりませんね。

 

 

当院は心臓血管病などの循環器疾患や高血圧、糖尿病などの生活習慣病に力を入れています。

動脈硬化を予防したい方、または心臓病を発症したあとの再発予防のかたなどが船橋市、鎌ケ谷市、習志野市,、市川市、千葉市を始め多くの方に来院頂いています。

<院長プロフィール>

地元船橋の大穴北小学校第一回卒業生です

大穴中学校、県立千葉高校卒業

平成3年千葉大学医学部卒業

平成6年より2年間船橋市立医療センター勤務

平成8年 倉敷中央病院で循環器の専門トレーニング

平成9年より平成26年3月まで船橋市立医療センター心血管センター循環器内科副部長として勤務

平成26年5月すぎおかクリニック開院

<取得資格>

医学博士、日本内科学会認定医、日本循環器学会専門医、日本心血管インターベンション治療学会専門医、抗加齢医学会専門医、日本医師会認定健康スポーツ医など

 

 

 

糖尿病の原因は遺伝か?肥満か?

こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。

いまや世界中で多くの人が糖尿病を患っています。

今日は、その糖尿病の原因についてお話します。

糖尿病のこわさ

糖尿病の怖いところは本当にたくさんあります。動脈硬化が進行し、狭心症や心筋梗塞、脳卒中を起こす危険性が上がったり、がんのりすくやアルツハイマー病のリスク上昇、腎臓病や神経障害、網膜症など全身のあらゆる部位に障害をもたらします。

糖尿病の原因をかんがえてみると、遺伝によるもの?それとも食生活の乱れによる肥満によるもの?などいろいろと言われています。

今回、糖尿病と遺伝・肥満に関する研究発表がなされたのでシェアいたします。

糖尿病と遺伝と肥満

デンマークの研究チームからの報告です。約1万人を対象に、平均14.7年の追跡調査を行っています。

結果:遺伝的素因は少なくても肥満があると、糖尿病発症リスクは約8倍になりました。また、遺伝的素因が多いグループでは、で肥満がある場合の糖尿病発症リスクはなんと約14倍に及んでいました。

つまり、遺伝的素因が大きかろうと小さかろうと、肥満に対する体重コントロールは糖尿病予防のためにはとても大切だということが改めてわかりました。

肥満や糖尿病は、心臓病のリスクをとてもとても高めてしまいます。

狭心症や心筋梗塞、心不全などを起こしかねません。普段からの体重コントロールに、ぜひ目を向けてくださいね。

 

 

当院には、心臓血管病、弁膜症、心不全のかたはもちろん、糖尿病のかた、動脈硬化を予防したい方、狭心症・心筋梗塞または心臓病を発症したあとの再発予防のかたなどが船橋市、鎌ケ谷市、習志野市,、市川市、千葉市を始め多くの方に来院頂いています。また、直接来院が難しい新患のかたへはオンライン診療の活用を勧めています

<院長プロフィール>

地元船橋の大穴北小学校第一回卒業生です

大穴中学校、県立千葉高校卒業

平成3年千葉大学医学部卒業

平成6年より2年間船橋市立医療センター勤務

平成8年 倉敷中央病院で循環器の専門トレーニング

平成9年より平成26年3月まで船橋市立医療センター心血管センター循環器内科副部長として勤務

平成26年5月すぎおかクリニック開院

<取得資格>

医学博士、日本内科学会認定医、日本循環器学会専門医、日本心血管インターベンション治療学会専門医、抗加齢医学会専門医、日本医師会認定健康スポーツ医など