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PM2.5とビタミンE

こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。

今日のテーマは『PM2.5とビタミンE』です。

PM2.5って何?

皆さんも、テレビのニュースなどでPM2.5という言葉を聞いたことがあるかもしれません。PM2.5がたくさん飛散しているので注意してください、とよく言われますよね。

PM2.5とは大気中に浮遊している微小粒子状物質と呼ばれるもので、その大きさが2.5μm以下の非常に小さな物質です。

最近では中国のPM2.5濃度が上昇し、深刻な大気汚染の問題が着目されていますが、その結果、日本でのPM2.5の濃度が上昇し、様々な健康被害の危険性が心配されています。

PM2.5は工場から出てくる煙、自動車の排気ガス、石油取扱施設から蒸発、タバコ、などが大気中で光やオゾンと反応することで生まれるといわれています。

PM2.5の危険性

PM2.5は粒子が非常に小さいために肺の奥深くまで入りやすく、気管支喘息などの呼吸器疾患を引き起こすだけでなく、心臓血管病などの循環器疾患の危険性も高めてしまうと言われています。PM2.5は血管に炎症を引き起こし、心臓血管病を起こしてしまうと考えられているのです。

最近では、日本での排ガス規制などにより年間の平均濃度は減少傾向ですが、季節的な変動などもありますので普段から注意が必要と言えるでしょう。

PM2.5の炎症をビタミンで抑えられるのか?

PM2.5の注意喚起がなされたら、戸外での長時間の運動を避ける、マスクを着用するなど、基本的な対策は必須です。しかし、PM2.5で引き起こされる血管の炎症を抑える方法はないのでしょうか?

2016年にこんな研究発表がなされました。

『Effect of Vitamin E and Omega-3 Fatty Acids on Protecting Ambient PM2.5-Induced Inflammatory Response and Oxidative Stress in Vascular Endothelial Cells』

これは、PM2.5によって引き起こされる血管内皮細胞の炎症や酸化ストレスと、ビタミンEやオメガ3の効果について研究した報告です。

この報告によると、ビタミンEやオメガ3(青魚のEPAやDHA、亜麻仁油など・・・)がPM2.5による活性酸素(ROS)の上昇を減少させ、SODという活性酸素を減らす効果の高い酵素を増やしたというのです。

ビタミンEは、そもそも非常に抗酸化作用が高いビタミンですし、ω3は血液サラサラ成分とよく言われていますよね。

PM2.5という目に見えない公害、大気汚染から少しでも身を守るためにもこういった栄養対策という観点から考えてみることも非常に大切と言えます。

ビタミンやオメガ3(良質の油)をしっかり摂取する

良質のビタミンや良質の油はあなたの健康を維持するためにはなくてはならない存在といえます。普段の食生活では十分とは言えないビタミン摂取量をサプリメントで補充するという方法は積極的に自分の健康を手に入れると考える人たちにとってもはや必須ともいえます。

良質の油も同様です。体に良い油を積極的にとり、体に悪い油をできるだけ避けていく。

当院では、医療機関でしか扱えない高品質のサプリメントや、院長がお勧めし実際に愛用している良質の油も提供しています。なにかご相談がありましたらお気軽にいらしてくださいね。

 

<院長プロフィール>

地元船橋の大穴北小学校第一回卒業生です

大穴中学校、県立千葉高校卒業

平成3年千葉大学医学部卒業

平成6年より2年間船橋市立医療センター勤務

平成8年 倉敷中央病院で循環器の専門トレーニング

平成9年より平成26年3月まで船橋市立医療センター心血管センター循環器内科副部長として勤務

平成26年5月すぎおかクリニック開院

<取得資格>

医学博士、日本内科学会認定医、日本循環器学会専門医、日本心血管インターベンション治療学会専門医、抗加齢医学会専門医、日本医師会認定健康スポーツ医など

管理栄養士が当院の仲間に加わりました

こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。

栄養管理の大切さ

健康を維持するうえで、薬も大事、運動も大事。でも、何よりも欠かせない最も大事なこと、それは日々の栄養管理です。

それは皆さんも御存じのこととおもいます。

当院でも、もっともっと来院される患者さんへの栄養に対する指導ができないかと感じていました。

そこで、ようやく、当院にとても心強い仲間、『管理栄養士』が加わることが決定しました。

塩分や糖分、脂質、そしてカロリーなどはどうすればいい?などよくわからないかた。

糖尿病などの生活習慣病の栄養指導を希望される場合。

心臓病の人の再発予防のための食事管理。

また、健康診断で軽度異常を言われたけれども、食事療法で何とかしたい。

もしくは、肥満に対する減量指導。

など、多くのかたにお役に立てればと考えています。

もちろん、当院受診されたことがない方でも、心配なかたは喜んでご相談にのらせていただきます。

日々の食事、栄養は健康の基礎の基礎。

あなたも一度プロの話を聞いてみませんか?

すぎおかクリニックの考え

すぎおかクリニックでは、循環器内科や糖尿病、心臓病、糖尿病、生活習慣病の発症、再発予防に特に力を入れています。

病気の管理、運動の管理、薬の管理、検査の管理、そして栄養の管理。このすべてを網羅して始めて健康管理と言えると思います。

今後も、患者さんにもっともっと必要とされ、喜ばれるクリニックになれるよう、日々精進して参ります。

 

 

高めの血糖と動脈プラーク

こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。

今日のテーマは『高めの血糖と動脈プラークの関係』についてです。

糖尿病と動脈硬化

糖尿病になってしまうと、心筋梗塞や脳梗塞などの動脈硬化を起こしやすくなることは御存じの方も多いかもしれません。

実際、糖尿病のせいで、心臓だけでなく、目の血管が詰まったり、腎臓の血管に異常が出たり、足の血管が詰まったり、など全身の血管に影響が出やすくなります。

一方で、少し血糖が高めだけど、まだ糖尿にはなっていない人の場合、まだ動脈硬化、血管のプラークは正常なのでしょうか?

まだ糖尿じゃないから、動脈硬化や血管が詰まる、なんてことは考えなくても大丈夫なのでしょうか?

高めの血糖と動脈プラークの関係

今日は、こんな研究論文をご紹介します

「Evaluation of plaque characteristics in coronary artery patients with impaired glucose tolerance through optical coherence tomography」

この研究では、糖尿の気が全くない健常人、糖尿病と診断されている人、若干糖が高めと言われている人、それぞれの動脈プラークを調べてみたという研究です。

この研究によると、まだ糖尿と言われていなくても、若干糖が高いというだけで、動脈のプラーク形成がおきていた、動脈硬化を起こしていた、というものでした。

この論文からいえること

糖尿病ではなくでも、高血糖というだけで、血糖が少し高めというだけで、動脈硬化が進みます。

動脈硬化が脳におきれば、それは認知症の原因になり、脳卒中の原因になります。

心臓に起きれば心筋梗塞の原因になり、腎臓に起きれば透析の原因になります。

血糖がほんの少し高いうちから、健康な血管を意識して、将来の病気をしっかり予防する必要がありますね。

血管を調べる検査

当院では、頸部動脈エコー、心臓エコー、運動負荷心電図、ホルター心電図、ABI(血管年齢検査)などを用いて、動脈硬化に関する検査を行っています。

 

<院長プロフィール>

地元船橋の大穴北小学校第一回卒業生です

大穴中学校、県立千葉高校卒業

平成3年千葉大学医学部卒業

平成6年より2年間船橋市立医療センター勤務

平成8年 倉敷中央病院で循環器の専門トレーニング

平成9年より平成26年3月まで船橋市立医療センター心血管センター循環器内科副部長として勤務

平成26年5月すぎおかクリニック開院

<取得資格>

医学博士、日本内科学会認定医、日本循環器学会専門医、日本心血管インターベンション治療学会専門医、抗加齢医学会専門医、日本医師会認定健康スポーツ医など

たんぱく質の正しい摂り方

こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。

今日のテーマは『タンパク質の正しい摂り方』についてです。

たんぱく質は何から摂るべきか?

私たちがタンパク質から栄養を摂る場合、大きくその栄養源は2つに分かれます。

一つは動物由来のたんぱく質、もうひとつが植物由来のタンパク質です。

今日は、2016年にJAMAという医学雑誌に掲載された論文の内容をもとに話をしていきますね。

動物性たんぱく質 vs 植物性たんぱく質

『Association of Animal and Plant Protein Intake With All-Cause and Cause-Specific Mortality』

というタイトルで、2種類のたんぱく質の摂取と死亡率について比較検討した研究で、131342人を対象に行ったものです。

この研究からの結論の一つは、肉食中心の食生活を送っていても、植物性蛋白質中心の食生活をおくっていても、いずれのグループにおいても死亡率には影響を与えませんでした。

しかし、不健康な生活習慣をおくっているグル―プに限っては死亡率を上げるというデータがでました。

肉食生活と不健康な生活習慣の結果として・・・

この研究での不健康な生活習慣とは、タバコ、多量の飲酒、肥満、運動不足を指しています。

そういうアンヘルシーライフを送っている方に限っては、動物性たんぱく質由来の食生活を続けていると心臓血管病を原因とする死亡率の増加が認められたのです。一方植物性たんぱく質由来の食生活のグループにはそういう傾向はみられませんでした。

この研究からいえること

動物性たんぱく質が悪い、と声を上げるのは早計です。なぜなら生活習慣が乱れている人の場合、動物性たんぱく質の摂取源を、たとえば揚げ物などの酸化した油を使ったものや製品の加工過程が不明な加工肉を口にしたりなどしていることも予想され、動物性たんぱく質以外の不健康なものを多く食べていることが容易に想像がつくからです。

そして、もう一つ大事なことは、普段の生活習慣をきちんと行っていればどちらを食べても影響はないということ。ですから、私たちはまず日々の生活習慣に問題がないか、生活習慣病をもっていないか、そんなことを見直すということが何よりも大切なのかもしれません。

 

<院長プロフィール>

地元船橋の大穴北小学校第一回卒業生です

大穴中学校、県立千葉高校卒業

平成3年千葉大学医学部卒業

平成6年より2年間船橋市立医療センター勤務

平成8年 倉敷中央病院で循環器の専門トレーニング

平成9年より平成26年3月まで船橋市立医療センター心血管センター循環器内科副部長として勤務

平成26年5月すぎおかクリニック開院

<取得資格>

医学博士、日本内科学会認定医、日本循環器学会専門医、日本心血管インターベンション治療学会専門医、抗加齢医学会専門医、日本医師会認定健康スポーツ医など

 

健康は、健康な朝から始まる

こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。

今日のテーマは『健康な朝』です。

健康的な生活をはじめたいなら・・

健康になりたい、普段の生活に健康習慣を取り入れたい、でも何から始めたらいいかわからない。

その結果、毎日のちょっとしたどたばたに追われ、いつもと変わらない生活を余儀なくされているかたは多いと思います。

どんな食事法をとったらいいんだろう?

運動は一日どれくらいするべきなのだろう?

そんなかたにまず、健康意識を高めるために始めて頂きたいこと。

それは、「朝を変える」ということです。

健康な朝とは・・・

今日は、健康な朝を過ごすためのとても簡単なお勧めの方法をいくつかご紹介しますね。

1 いつもよりほんの少しだけ早起きする

朝は黄金の時間、力の時間、と言われています。10分だけでもいつもより早くおきてみる、10分余裕のある朝を過ごす。それだけで朝の過剰な交感神経の緊張を緩めてくれます。

2 朝起きてすぐにSNSやテレビなどを見ない

多くの人がスマホやテレビなどに日常を奪われています。朝起きたとたんに枕元のスマホをいじりだす。すぐにテレビのスイッチを入れる。フェイスブックなどに夢中になり、気が付いたら平気で何十分も経っていた。皆さんもそんな経験があるはずです。あえて目の届かない場所にスマホを置き、テレビの電源をオフにし、ゆっくり過ごすことを心がけるのは脳を落ち着かせることにもつながります。

3 朝の太陽を浴びる

人間は、太古のころより太陽とともに生きてきました。太陽が上がるとコルチゾールというホルモンが分泌され、朝を感じる。夜になるとメラトニンというホルモンが分泌され、眠りの準備をする。

そんなホルモンバランスを整えるための最も大事なこと、最初に行っていただきたいこと、それが朝の太陽を浴び、体に朝を感じさせるということです。

4 深呼吸をしてみる

朝起きた時に、十分な酸素を全身に巡らせるのはとても大切なことです。そしてとても簡単なことです。朝のボーっとした頭に酸素を送り込んで充実した一日の始まりとしましょう

5 自分を勇気づける言葉、ほめる言葉、前向きにする言葉(マントラ)を口にする

人間の脳は、油断すると大半がネガティブな事柄を考えてしまっているといわれています。一日の始まりをネガティブな考えで始めるか、ポジティブな脳で始めるか。そしてポジティブな脳をつくるには、自らを前に進めてくれる言葉を自分に投げかけることがとても良いといわれています。

病気を予防するということ

病気を予防するのは単に薬を飲んで血圧を下げたり、糖尿をよくしたりということではありません。薬はあくまでもあなたの体をよくする手伝いをしているにすぎません。

病気にならない体をつくるために、小さな日常を変えることからはじめましょう。

それが結局は生活習慣病の予防になり、心筋梗塞の予防になり、脳卒中の予防になると思います。

 

 

テレビに出演してきました

こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。

先日、テレビ東京の『主治医が見つかる診療所』に出演してきました~~

テーマは、最高の疲労回復法。

疲れがたまりやすいこの時期、どんな食べ物や生活の仕方をするのが良いのか?そんな話を元宝ジェンヌの遼河はるひさんとお話してきました。

最高の疲労回復法は、先日僕が書かせていただいた書籍の内容をもとに話をしています。

(アマゾンはこちら)

疲労回復の方法は、食べものの内容、運動方法、睡眠、休息、一日の過ごし方など多岐にわたります。

書籍にはそんな日常で簡単に役立つ内容を載せています。

興味のある方は是非一度お読み下さればとても嬉しいです!

熱中症とかくれ脱水

こんにちは。船橋市の内科、循環器内科、心臓内科、糖尿病内科の『すぎおかクリニック』院長、杉岡です。

今日のテーマは『熱中症とかくれ脱水』です。今年の夏はあまりにも暑く、熱中症対策をしてるつもりでも熱中症をおこしたりします。高齢者や子供のなるものだと思って甘く見ていると、とんでもないことに唸りかねません。そこで今日は簡単な熱中症対策、熱中症の症状などについて話したいと思います。

熱中症の基本 脱水を防ぐ

みなさん、ちゃんと水分は補給していますか?この質問をするとたいていの人は、「はい、ちゃんととっています」と答えてくれます。しかし、よく聞いてみると、水分はのどが渇いたときにたくさん飲むようにしている、など脱水症状が現れ始めてからその対策をしている人が多いのです。

熱中症の対策→脱水の対策

それは、脱水を感じる前から対策をとることです。

脱水の手前 かくれ脱水

かくれ脱水という言葉をご存知ですか?かくれ脱水とは、明らかな脱水症状が出ていない状態のことです。例えば、夏バテ。夏バテになると疲れやすくなったり、食欲が落ちたりしますよね。こんな夏バテの背後に「かくれ脱水」が潜んでいる可能性もあるのです。夏バテのかくれ脱水で体力が低下すると、免疫力も低下し、結果「夏かぜ」をひいてしまうことも・・・。

脱水、熱中症は外にいる時にだけおこるわけではありません。室内や車の中、就寝時にも起こり得るのです。

特にマンションなどの機密性が高いところでは風通しも悪くなりがちなので、余計に脱水、熱中症をおこします。

また、運転中は水分補給を怠りがち。長時間の運転だとトイレのことを考え、余計に水分不足になることもあります。

就寝中も、要注意です。エアコンのかけ過ぎはカラダに悪いと寝る時にエアコンを切ってしまう人、結構多いですよね。睡眠をしっかりとる、深い睡眠をとるための室内の適温は26度から28度と言われています。夏の暑い時期は一晩中エアコンをかけておくことは決して悪い、とは言い切れないのです。もちろん、冷やし過ぎは夏風邪のもとになりますけどね。

熱中症の症状

代表的な症状をあげておきますね。脈が速くなる。これは脱水、熱中症の典型的な症状の一つです。そして汗をかかなくなります。さらに症状が進むとめまいや吐き気、嘔吐がおき、そこで有効な対策をとらないと意識を失ってしまうことすらあるのです。

熱中症の予防法

まずは外部での運動を制限する。大丈夫だと思って、やりすぎは禁物です。アルコールを控えたりも必要です。またよく見られるのが、紫外線が嫌だからとあえて厚手の服を着ること。これは体温を過剰に上げてしまう一因になってしまいます。十分な日焼け止めを使い、場合によっては日傘を使う。必要以上の水分をとり、家に帰ったら温度をさげたシャワーを浴びるのも体温低下に役立ちます。

そして疲労をため込まない、睡眠時間をしっかり確保する。栄養バランスのとれた食事を摂る、などは基本中の基本ですよね。

みなさんも熱中症にならないように気を付けてくださいね

 

湯葉を食べてきました〜〜

今日は、週末の祭日を使って家族で湯葉しゃぶを堪能してきました。

伺ったところは、『梅の花』

場所は、船橋市本町にある船橋東武の中にあります(^^)

まさにJR船橋駅の目の前で、行ってみると大勢のお客さんで賑わってました(^_^)

夏見台のすぎおかクリニックからだと車で7〜8分ですかね。

湯葉しゃぶのコースはあっさりしていながらとてもボリュームがあって、美味しく頂きました^_^

満足満足〜〜

皆さんも是非一度行って見てくださいね!

納涼会をおこなってきました〜〜

昨日、すぎおかクリニックのスタッフみんなで納涼会を行ってきました!

場所は、船橋市の中野木にある焼肉 美福苑です。東船橋のあたりで、県道船橋我孫子線沿いにあるお店で、花輪インターの近く、といえばお判りのかたもいらっしゃるでしょうか?

そこでみんなで焼肉のフルコースを堪能してきました!

牛タン、上カルビ?(油が多かったから上に違いない)、ロース、ホタテ・・・・

お腹いっぱい!

仕事の外で、スタッフみんなで食事をして、楽しむことも、スタッフの結束を高める意味でも私たちにとってはとても大切な時間です!

充分、エネルギー補充もできたし、来週からまた頑張ります!