こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。
今日は、『閉塞性動脈硬化症と糖尿病』についてお話します。
閉塞性動脈硬化症とは、手足の血管が動脈硬化により狭窄したり、閉塞してしまう病気です。
特に下肢の閉塞性動脈硬化症が問題となってきます。
心臓の血管が詰まる心筋梗塞や、頭の血管が詰まる脳梗塞と比較して、あまり気にしていない人も多いようです。
しかしながら、この閉塞性動脈硬化症も、油断しているととんでもない合併症をひきおこしたり、命を落とすリスクもあります。
閉塞性動脈硬化症は重症度・下肢の血管の狭窄、閉塞状態の進行具合によって4つのステージに分けられています。(Fontaine分類と呼ばれています)。
Ⅰ度は下肢症状が全くないか、下肢の冷感を感じる程度
Ⅱ度は、下肢の狭窄血管だけでは血流が足りずに何百メートルか歩行すると、下肢の痛みが出てきます。これを間欠性跛行と呼びます。
Ⅲ度では、歩いていないのに安静時でも下肢の痛みを感じている状態です。
Ⅳ度では虚血部位の下肢に潰瘍や壊死を生じている段階です。
糖尿病は喫煙と同様、閉塞性動脈硬化症の危険因子です。
閉塞性動脈硬化症では、通常間欠性跛行などの下肢症状が出るのですが、糖尿病は痛みを感じる神経も障害を受けていることが多く、間欠性跛行などの痛みの症状が出にくくなっています。
そのために気づかないままに閉塞性動脈硬化症が進行し、Fontaine Ⅳ度の下肢潰瘍や壊疽の状態で見つかることが多いです。そして運が悪いと下肢切断にもなりかねません。
ですから、糖尿病のかたは、必ず足の状態を目で見て確認するセルフケアが必須ですし、病院としても糖尿病患者さんの足を包括的に診ていくフットケアという概念が必要となってきます。
糖尿病の閉塞性動脈硬化症は決してあなどってはいけないんです。
当院は心臓血管病などの循環器疾患や高血圧、糖尿病などの生活習慣病に力を入れています。
動脈硬化を予防したい方、または心臓病を発症したあとの再発予防のかたなどが船橋市、鎌ケ谷市、習志野市,、市川市、千葉市を始め多くの方に来院頂いています。
在籍医師は、院長はじめ全員が循環器専門医資格を有しております。
医師、専門スキルを持った看護師(糖尿病療養指導士、抗加齢学会指導士、心臓リハビリテーション指導士)、専門エコー技師、経験豊富な医療事務の全員で、チームで患者さんを診療させていただいております。
どうぞ安心してご来院ください
こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。
今日は『糖尿病と狭心症』についてです。
糖尿病は、高率に動脈硬化を引き起こします。動脈硬化によって脳の血管が狭くなると脳卒中をおこし、心臓の血管が狭くなると狭心症や心筋梗塞となります。
一般的には狭心症になると、心臓に血液を送る血管(冠動脈)が狭くなるために、運動時や歩行時に胸痛や息切れを感じたりします。しかし、糖尿病患者さんの狭心症の場合、典型的な胸痛を起こさないことが多くあります。そのために糖尿病患者さんの狭心症は見逃されてしまうことがあるのです。
糖尿病患者さんにとって、このような無症状の狭心症(無症候性心筋虚血といいます)をどうやって見つけ出し、診断すればよいのでしょうか?
狭心症は多くの場合、心電図に異常所見として現れてきます。健康診断などでもST異常などという結果を指摘されたことがある人もいるのではないでしょうか?
ただここで知っておかなければいけないことがあります。そもそも狭心症とは心臓に栄養を送る冠動脈という血管が動脈硬化で狭窄している状態です。その状態で、心臓への血流が更に足りなくなる状況はどういったときでしょうか?
それは心臓に負荷がかかっているとき、言い方を変えれば運動時です。
心臓は、運動をしていないときは、たとえ冠動脈に狭窄があってもそれなりに血流がながれているために虚血所見(心電図異常)はあまり見られません。
しかし、運動負荷を行い心電図を施行すると、虚血所見が強く見られることがあります。
このときに初めて狭心症が疑われるのです。
ですから、狭心症の有無を検査するためには、運動を行う心電図、運動負荷心電図が不可欠になってきます。
運動負荷心電図とは、階段昇降のような運動を行い、その前後に心電図検査を施行。心電図変化がないかみる検査で、非常に簡単です。特に糖尿病のかたは、是非定期的な運動負荷心電図検査を受けてくださいね。
当院は心臓血管病などの循環器疾患や高血圧、糖尿病などの生活習慣病に力を入れています。
動脈硬化を予防したい方、または心臓病を発症したあとの再発予防のかたなどが船橋市、鎌ケ谷市、習志野市,、市川市、千葉市を始め多くの方に来院頂いています。
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こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。
今日のテーマは、『長時間の座位と食後血糖』の関係です。
長時間の座位が体に良くないことは皆様ご存知のことと思います。
今回、長時間座位に際し、途中で軽い運動を挟んだ場合に食後血糖値やインスリン値に変化が見られることがわかりました。
英国国立衛生研究所(NIHR)レスター生物医学研究センターのJoseph Henson氏らが「Medicine & Science in Sports & Exercise」誌に報告しています。
研究の対象は129人。6,5時間の坐位を維持するグループと、30分ごとに5分ほど立位をとるグループ、もう一つは30分ごとに5分ほどの軽い運動(ウォーキングなど)の3群間で、食後の血糖値やインスリン値に抑制光画が出るか検討しました。
その結果、座位を続けたグループと30分ごとの立位をとったグループでは食後血糖値やインスリン値に変化がなかったが、30分ごとに5分程度の軽い運動を行ったグループのみ食後血糖値やインスリン値が抑制されることが判明したのです。
座位時間が長く続く場合、それを途中で中断し身体を少しだけでも動かすという行動で、糖尿病の効果的な予防効果があることが示されました。
普段から座位での作業が多いと思ったら、ほんの少しでもいいから休憩をはさみ、体を動かしてみましょう。
当院は心臓血管病などの循環器疾患や高血圧、糖尿病などの生活習慣病に力を入れています。
動脈硬化を予防したい方、または心臓病を発症したあとの再発予防のかたなどが船橋市、鎌ケ谷市、習志野市,、市川市、千葉市を始め多くの方に来院頂いています。
在籍医師は、院長はじめ全員が循環器専門医資格を有しております。
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こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。
今日は糖尿病と大血管障害の関係をお話します。
糖尿病の最大の合併症の一つに血管障害があります。
その中には微小血管障害と、大血管障害に分ける考え方があります。
微小血管障害とは、糖尿病性網膜症などの合併症。
一方で大血管障害とは、心筋梗塞などの虚血性心疾患や脳梗塞などの脳血管障害、下肢の動脈硬化である閉塞性動脈硬化症などがあたります。
糖尿病の9人に一人は大血管障害で命を落とすと言われています。
そのために、大血管障害の予防は糖尿病を患っている人にとって極めて大切なこととなります。
多くの研究では、糖尿病が悪くなってから一生懸命血糖を下げる努力をしても短期的には大血管障害は防げない、と報告しています。
一方で、高血糖を避け、厳格に血糖をコントロールすることで、それが遺産となって長期的に心筋梗塞などの大血管障害が防げることがわかってきました。
糖尿病はまさに長い付き合いになります。今、しっかりと血糖をコントロールすることが10年後の心筋梗塞を防いでくれるのです。
そして、この試みは糖尿病になる前、境界型の糖尿病前段階の人にも当てはまります。なぜならたとえ境界型であっても大血管障害などの動脈硬化が進行してしまうからです。
何事も早期からの予防が大事ということですね。
当院は心臓血管病などの循環器疾患や高血圧、糖尿病などの生活習慣病に力を入れています。
動脈硬化を予防したい方、または心臓病を発症したあとの再発予防のかたなどが船橋市、鎌ケ谷市、習志野市,、市川市、千葉市を始め多くの方に来院頂いています。
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こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。
今日は、夕食を遅くとると血糖上昇に悪影響を与えるという話です。
米ジョンズ・ホプキンス大学のJonathan Jun氏らの報告が、「Journal of Clinical Endocrinology&Metabolism」誌に掲載されました。
この報告によると・・
20人のボランティアを対象に、18時に夕食を食べた群と22時に夕食を食べた群で代謝のパラメーターを測定しました。代謝パラメーターとは血糖値や中性脂肪、インスリン値などです。
睡眠時間がどちらのグループも23時から翌朝午前7時としました。
その結果、夕食を遅くとったグループでは血糖値のピークがより高くなり、脂肪燃焼は低下。
体重増加の原因となる物質が増え、食べた量以上に肥満が助長されるの可能性が指摘されました。
この研究では、遅い夕食のグループは夕食後約1時間で就寝しています。
そのため、今回の血糖上昇や肥満助長の原因が遅い夕食そのものにあるのか、夕食後にすぐ就寝したことにあるのかはっきりしません。つまり、遅い夕食をとっても就寝時間をより遅くすれば肥満は助長されないのか?までは不明ということです。
しかし、一般的には夜中に就寝することはあまり現実的ではありません。
だとすると、我々はできる限り夕食時間を早くして、無駄に体重を増加させない努力も必要ですね。
血糖上昇や肥満は糖尿病を始めとする動脈硬化、生活習慣病の原因となり、それが引き金となって狭心症や心筋梗塞、脳卒中などの血管病へと進行してしまいます。
夕食をとるのが遅いと自覚している人は、定期的な動脈硬化チェック、血管チェック、心臓チェックを是非行ってください
当院は心臓血管病などの循環器疾患や高血圧、糖尿病などの生活習慣病に力を入れています。
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こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。
今日は、糖尿病と脳卒中の関係についてお話します。
糖尿病を患うと動脈硬化が進行しやすくなることはよく知られています。
代表的なものが、狭心症や心筋梗塞などの心臓の動脈硬化、
同様に脳血管の動脈硬化に伴う脳梗塞、そして末梢血管の動脈硬化としての閉塞性動脈硬化症などが挙げられます。
このように、糖尿病の存在が動脈硬化を引き起こすのですが、実際に脳卒中を起こしたあとに、後遺症に関して糖尿病はどんな影響を及ぼすのでしょうか?
脳卒中を起こしたあと、糖尿病があると認知機能が低下しやすい。そんな論文が『stroke』誌に発表されました。
『Association of Prediabetes and Type 2 Diabetes With Cognitive Function After Stroke』
1601人の対象患者さんのうち、36%が糖尿病で、脳卒中の発症後3~6カ月の間に認知機能検査を施行しています。また、脳卒中のほとんどの人は虚血性脳卒中でした。
結果ですが、糖尿病患者のひとは脳卒中後の認知機能が59%も低いものでした。
注意力、記憶力、言語能力、運動能力などにも違いが見られました。
一方で、糖尿病前症と呼ばれる耐糖能異常のかたに関しては、認知機能の低下は見られませんでした。
では、なぜ糖尿病患者の認知機能が脳卒中後に低下するのでしょうか?
専門家からいくつかの可能性が挙げられています。
1つは、高血糖に伴う炎症の影響
2つ目は、糖尿病患者に伴う微小血管障害の影響
糖尿病患者での、脳内の老廃物を除力が低下の可能性を指摘する声もあるようです。
当院は心臓血管病などの循環器疾患や高血圧、糖尿病などの生活習慣病に力を入れています。
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こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。
今日は、心電図と狭心症についてお話いたします。
健康診断などで、心電図異常を指摘されたことがある方もいるかもしれません。
何も症状がないのに、健康診断の結果に「狭心症疑い」とかかれてしまう。
それを見て慌てて来院される方も多いです。
でも、実は狭心症を診断するためには安静時心電図だけでは役に立たないケースが非常に多いのです。
そもそも、狭心症という病気は、心臓に栄養を送る血管(冠動脈)が動脈硬化で細くなってしまい、心臓の筋肉に十分に血液を供給できていない状態を指します。
そのために、心臓に無理をすると胸痛、胸部圧迫感などの狭心症発作が出現します。
心臓に無理がかかった状態とは、運動などからだを動かしているときが典型です。
狭心症の状態が進むと、少し歩いただけで胸痛がでたりなどしてきます。
つまり、よっぽどのことがないと、安静時に異常が出ることはないのです。
ということは、安静時に心電図をとっただけでは異常が見つからないケースが多くでてきます。
そこで出てくるのが運動負荷心電図となります。
これは、クリニックの中である程度の運動負荷をかけ、その前後で心電図を取るという検査です。
そしてもし狭心症があると、運動負荷後の心電図が運動負荷前野心電図と全く違う形を呈してくるのです。
もし、あなたが心電図で狭心症かもしれないといわれたら、運動負荷心電図を受けてみることをおすすめします。
また、健診で心電図異常が出なくても、糖尿病や脂質異常症、高血圧などの動脈硬化因子を持っている方、ご家族に心臓疾患の方がいるかた、そしてご本人が過去狭心症を患ったことがある方は、定期的に専門医のもとで運動負荷心電図検査をうけてください。
当院は心臓血管病などの循環器疾患や高血圧、糖尿病などの生活習慣病に力を入れています。
動脈硬化を予防したい方、または心臓病を発症したあとの再発予防のかたなどが船橋市、鎌ケ谷市、習志野市,、市川市、千葉市を始め多くの方に来院頂いています。
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こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。
今日は、砂糖を含んだ飲み物と心臓血管病の関係についてです。
米カリフォルニア大学のCheryl Anderson氏らによる研究で、炭酸飲料などの甘い飲み物を多く飲む女性は、心臓病や脳卒中のリスクが高いことが報告されました。「Journal of the American Heart Association」に掲載されています。
『Sugar‐Sweetened Beverage Intake and Cardiovascular Disease Risk in the California Teachers Study』
この研究は、アメリカのカリフォルニア州の女性教師を対象に行われたものです。
対象者の平均年齢は52.1歳で、加糖飲料の摂取量を、ほぼ全く飲まない人、週に1回未満の人、週に1回以上~1日1回未満の人、1日1回以上の人にわけ、解析を行いました。
その結果、加糖飲料を1日1回以上飲む女性は、ほぼ全く飲まない人に比べ、心血管イベントのリスクが19%、脳卒中のリスクが21%高いという結果でした。
今回の研究にあたり、加糖飲料を毎日飲んでいる人たちのグループは、そもそも摂取カロリー量と炭水化物摂取量が多いだけでなく、喫煙率が高い傾向が見られていました。
そう考えると、加糖飲料だけが心臓血管病を増やすというわけではなく、加糖飲料を飲む習慣を含めた食習慣、生活習慣飲み直しが必要、ということかもしれませんね。
当院は心臓血管病などの循環器疾患や高血圧、糖尿病などの生活習慣病に力を入れています。
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こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。
糖尿病を患っていると、新型コロナウイルスにかかりやすい、かかった場合に重症化する危険性が高い、と言われています。
しかし糖尿病といってもその範囲はとても広く、血糖コントロールが良好な方もいれば、良好でない方もい余す。
新型コロナウイルスにかかった場合、血糖コントロールそのものが新型コロナウイルスの悪化の有無に影響を及ぼす事がわかってきました。
中国のLihua Zhu氏らによりCell Metabolism誌に掲載されております。
『Association of Blood Glucose Control and Outcomes in Patients with COVID-19 and Pre-existing Type 2 Diabetes』
対象は新型コロナウイルスに罹患した7337例の患者さんです。その中の13% 952例が糖尿病でした。
それらの患者さんを血糖コントロール良好なグループとそうでないグループに分け、予後を検討しています。
血糖コントロールが良好でないグループのHBA1c(血糖の過去1か月の平均値)は8.1%(正常は6.2%以下)でした。
院内死亡率は「血糖良好」群で有意に低く(1.1% vs.11.0%)、呼吸器系に関する重症化のリスクは60%近く低減され、急性心障害に関するリスクは80%近くも減っていました。
糖尿病は、もちろん様々な病気を合併していきます。そのために、糖尿病にならないことがまずは大切です。
しかし糖尿病になったからと言って、糖尿病の患者さん全てが合併症を起こすわけではありません。
日頃から如何に血糖コントロールを良くするか、糖尿を悪くさせないか、そういった意識が糖尿病の合併症を減らしてくれます。
糖尿の合併症はコロナウイルスだけではありませんよね。
一番多い合併症は、動脈硬化に伴うもの、すなわち狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患、心不全、脳血管の動脈硬化に伴う脳卒中や頸動脈狭窄、下肢血管の動脈硬化に伴う下肢血管閉塞や下肢の潰瘍、腎不全や網膜障害など、挙げればきりがありません。
当院は心臓血管病などの循環器疾患や高血圧、糖尿病などの生活習慣病に力を入れています。
動脈硬化を予防したい方、または心臓病を発症したあとの再発予防のかたなどが船橋市、鎌ケ谷市、習志野市,、市川市、千葉市を始め多くの方に来院頂いています。
在籍医師は、院長はじめ全員が循環器専門医資格を有しております。
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