タグ:栄養

心臓血管病の死亡率をポリフェノールが下げる

こんにちは。船橋市の内科、循環器内科、心臓内科、糖尿病内科のすぎおかクリニック院長、杉岡です。

今日は『ポリフェノールは死亡率を下げる』です。

ポリフェノール

ポリフェノールと言う言葉、よく耳にしますが、そもそもポリフェノールってなんでしょうか?

ポリフェノールとは、植物が光合成を行うときに合成される物質で、例えば緑茶に含まれるカテキンなどはポリフェノールの一つです。

ポリフェノールには強い『抗酸化作用』があり、体内で過剰合成された活性酸素の外を減らす効果などがあります。

ポリフェノールは果物や野菜、種などに多く含まれています。

ポリフェノールは体に良いと言われていますが、実際に日本人がポリフェノールを摂り続けることにどんな健康効果があるのか、しかも長期的な効果がどうなのか?ははっきりした事はわかっていませんでした。

この度、日本人における長期のポリフェノール摂取が健康に良い、という論文が発表されました。

ポリフェノールと死亡リスク

『Dietary intake of total polyphenols and the risk of all-cause and specific-cause mortality in Japanese adults: the Takayama study』

対象は高山市の29000人あまりの住民のかたで、16年間の追跡調査が行われました。

ポリフェノールの摂取量に応じて4群に分類され、死亡率などが調査されました。

結果:4群の中で最もポリフェノールを摂った群は、、最もポリフェノールを摂らなかった群に比べて死亡率が有意に低く、その中でも心臓血管死による割合の低下、特に脳卒中による死亡率の低下が強く認められました。また、消化器疾患による死亡率低下も認められました。

一方、がん死亡率の低下は認められませんでした。

この研究からいえること

この研究から、どのポリフェノールが死亡率低下に起因しているか、までは結論できませんが、日頃からポリフェノール摂取は意識するべきことなのでしょう。

例えば、緑茶に含まれるカテキンやコーヒーに含まれるクロロゲン酸は代表的ですね。

また、フランスの研究では、ブルーベリーに多く含まれるアントシアニンが心臓血管病のリスクを下げる、という報告もあります。

 

 

当院は心臓血管病などの循環器疾患や糖尿病などの生活習慣病に力を入れています。

動脈硬化を予防したい方、または心臓病を発症したあとの再発予防のかたなどが船橋市、鎌ケ谷市、習志野市,、市川市、千葉市を始め多くの方に来院頂いています。

<院長プロフィール>

地元船橋の大穴北小学校第一回卒業生です

大穴中学校、県立千葉高校卒業

平成3年千葉大学医学部卒業

平成6年より2年間船橋市立医療センター勤務

平成8年 倉敷中央病院で循環器の専門トレーニング

平成9年より平成26年3月まで船橋市立医療センター心血管センター循環器内科副部長として勤務

平成26年5月すぎおかクリニック開院

<取得資格>

医学博士、日本内科学会認定医、日本循環器学会専門医、日本心血管インターベンション治療学会専門医、抗加齢医学会専門医、日本医師会認定健康スポーツ医など

 

 

糖尿病発症リスクと魚介類摂取量

こんにちは。船橋市の内科、循環器内科、心臓内科、糖尿病内科のすぎおかクリニック院長、杉岡です。

今日は、糖尿病と魚介類の摂取量の関係についてお話します。

魚を食べる量と糖尿病発症抑制

魚を食べてると糖尿病になりにくいのか?そんな疑問を解決する日本人の研究発表を紹介します。

愛知職域コホート研究からの発表です。

対象は糖尿病になっていない35歳~66歳の4200人あまりの日本人。

魚介類を週に200g以上摂っている人とそうでない人に分けて6年後の糖尿病発症率を比較しました。

結果:週に200g以上魚介類を摂取していると、なんと糖尿病の発症率は73%も抑制されていたのです!

魚介類の効果

魚介類はオメガ3といわれる良質の油を豊富に含んでいます。

いわゆるEPA、DHAです。これらの摂取が心臓血管病の発症を抑制するという論文も数多く出ています。

今回、魚介類の摂取が心臓血管病以外に糖尿病も抑制する効果が高いことがわかったのです。

そして何よりも日々の食生活を見直すことが、様々な病気を予防してくれるということですね。

 

 

当院は循環器疾患と高血圧、糖尿病、高コレステロールなどの生活習慣病に力を入れています。

動脈硬化や心臓病が気になる方、または心臓病を発症したあとの再発予防のかた、糖尿病の合併症を抱えた方など、船橋市、鎌ケ谷市、習志野市,、市川市、千葉市を始め多くの地域から来院頂いています。

<院長プロフィール>

地元船橋の大穴北小学校第一回卒業生です

大穴中学校、県立千葉高校卒業

平成3年千葉大学医学部卒業

平成6年より2年間船橋市立医療センター勤務

平成8年 倉敷中央病院で循環器の専門トレーニング

平成9年より平成26年3月まで船橋市立医療センター心血管センター循環器内科副部長として勤務

平成26年5月すぎおかクリニック開院

<取得資格>

医学博士、日本内科学会認定医、日本循環器学会専門医、日本心血管インターベンション治療学会専門医、抗加齢医学会専門医、日本医師会認定健康スポーツ医など

 

 

 

 

心臓疾患と炭酸飲料の関係

こんにちは。船橋市の内科、循環器内科、心臓内科、糖尿病内科のすぎおかクリニック院長、杉岡です。

今日のテーマは、『心臓疾患と炭酸飲料の関係』です。

炭酸飲料の悪影響

炭酸飲料には、砂糖や人工甘味料がよく使われています。

これを毎日のように飲み続けると、一体どんな悪影響が出るのでしょうか?

近年、砂糖の害はもはや周知の事実となっています。

糖のとりすぎで糖尿病のリスクが上がるのは当然として、高血圧などの生活習慣病のリスクも上昇します。

消化器疾患や心臓病などの循環器疾患、がんのリスク、そして死亡率にも影響を及ぼすとも。

今回、毎日甘味料入りの炭酸飲料を飲み続ける人と月にコップ一杯も飲まない人とで、どんな健康被害が違うのか?という研究発表がなされました。

『Association Between Soft Drink Consumption and Mortality in 10 European Countries』というタイトルで、超有名医学雑誌JAMAに投稿されています。

今日は、この研究発表について皆さんにお話します。

炭酸飲料と死亡率の関係

対象:ヨーロッパ10カ国の451000人のかた。平均年齢は約50歳。研究の調査期間は約16.4年でした。

研究方法:1日コップ1~2杯以上の甘味料入りの炭酸飲料摂取した群と1ヶ月にコップ一杯以下しか摂取しない群との比較。

結果:1日コップ2杯以上の炭酸飲料を飲むと、そうでない群に比べ、死亡率が17%増えていました。

その中で、循環器疾患による死亡はなんと52%も増加していました。

この研究から言えること

炭酸飲料を飲む人は、体重増加を引き起こし、血糖値が上がります。おそらくインスリンも増え続けます。すると体内に炎症が起こります。炎症はあらゆる病気の原因にもなります。

炭酸飲料を飲まなければいいのか?というわけではなく、炭酸飲料を日常的に飲んでいる人の生活習慣、高血圧や糖尿病などの危険因子、運動量や喫煙などさまざまな要因を考える必要もあると思います。

炭酸飲料を飲んでいる方、循環器疾患、心臓病に気をつけてくださいね。

 

 

当院は循環器疾患や糖尿病に力を入れています。

動脈硬化を予防したい方、または心臓病を発症したあとの再発予防のかたなどが船橋市、鎌ケ谷市、習志野市,、市川市、千葉市を始め多くの方に来院頂いています。

<院長プロフィール>

地元船橋の大穴北小学校第一回卒業生です

大穴中学校、県立千葉高校卒業

平成3年千葉大学医学部卒業

平成6年より2年間船橋市立医療センター勤務

平成8年 倉敷中央病院で循環器の専門トレーニング

平成9年より平成26年3月まで船橋市立医療センター心血管センター循環器内科副部長として勤務

平成26年5月すぎおかクリニック開院

<取得資格>

医学博士、日本内科学会認定医、日本循環器学会専門医、日本心血管インターベンション治療学会専門医、抗加齢医学会専門医、日本医師会認定健康スポーツ医など

 

肉を食べる頻度と認知症のリスク

こんにちは。船橋市の内科、循環器内科、心臓内科、糖尿病内科のすぎおかクリニック院長、杉岡です。

今日のテーマは、『肉を食べる頻度と認知症のリスク』についてです。

肉食頻度と認知症

ある食べ物を選択することで、認知症やアルツハイマーのリスクは変わるのでしょうか?

今回、フランスのLaure Ngabirano氏らが、肉の摂取頻度と認知症のリスクに関しての研究報告をJournal of Alzheimer’s Disease誌に掲載しました。

対象者 5934名

フォローアップ期間 9.8年

結果 肉の摂取が週1回以下と少ないグループは、週4回以上のグループと比較したところ、認知症のリスクが1.58倍、およびアルツハイマー病のリスクが1.67倍と、リスク増加が認められました。

この研究から言えること

この研究からは週4回以上は肉を食べたほうが認知症になりにくい、という内容でした。

しかし、認知症のリスクは決して肉の摂取頻度だけに限定サれるわけではなく、日頃の生活習慣、運動頻度、睡眠時間、糖尿やコレステロール、高血圧などの生活習慣病とも関連してきます。

生活習慣を誤ると、動脈硬化を引き起こし、血管性認知症のリスクも高まります。

日頃の食事内容とともに、現在の自分の動脈硬化の状況も適宜チェックすることを怠らないようにしましょうね。

<院長プロフィール>

地元船橋の大穴北小学校第一回卒業生です

大穴中学校、県立千葉高校卒業

平成3年千葉大学医学部卒業

平成6年より2年間船橋市立医療センター勤務

平成8年 倉敷中央病院で循環器の専門トレーニング

平成9年より平成26年3月まで船橋市立医療センター心血管センター循環器内科副部長として勤務

平成26年5月すぎおかクリニック開院

<取得資格>

医学博士、日本内科学会認定医、日本循環器学会専門医、日本心血管インターベンション治療学会専門医、抗加齢医学会専門医、日本医師会認定健康スポーツ医など

 

肉食と菜食主義と脳卒中

こんにちは。船橋市の内科、循環器内科、心臓内科、糖尿病内科のすぎおかクリニック院長、杉岡です。

今日のテーマは『脳卒中と菜食主義の関係』です。

肉食と菜食主義と虚血性心疾患

2019年のBMJ誌にこんな研究発表が投稿されました。

『Risks of ischaemic heart disease and stroke in meat eaters, fish eaters, and vegetarians over 18 years of follow-up: results from the prospective EPIC-Oxford study』

肉食者、魚食者と菜食主義者の間で、虚血性心疾患や脳卒中の発症率がどう違うのか?という論文です。

48188人もの方を対象に18年間を超える追跡調査が行われました。

これによると、狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患の発症率が、肉食者と比べ、魚食者では13%低く、菜食主義者では22%低下してるという結果が得られました。

肉食と菜食主義と脳卒中

一方で、脳卒中の発症率は全く違うものでした。菜食主義者の群では肉食者に比べ、脳卒中の発症率が20%も増加していたのです。

肉食がいいのか?菜食主義がいいのか?どちらにもいいところがあり、足りないところがあるのかもしれません。または個体差というものも考える必要がありますね。

ただ、いずれにしても偏った食事はやめといたほうがいい、ということは言えそうですね。

<院長プロフィール>

地元船橋の大穴北小学校第一回卒業生です

大穴中学校、県立千葉高校卒業

平成3年千葉大学医学部卒業

平成6年より2年間船橋市立医療センター勤務

平成8年 倉敷中央病院で循環器の専門トレーニング

平成9年より平成26年3月まで船橋市立医療センター心血管センター循環器内科副部長として勤務

平成26年5月すぎおかクリニック開院

<取得資格>

医学博士、日本内科学会認定医、日本循環器学会専門医、日本心血管インターベンション治療学会専門医、抗加齢医学会専門医、日本医師会認定健康スポーツ医など

ビタミンDとがん死亡率の関係

こんにちは。船橋市の内科、循環器内科、心臓内科、糖尿病内科のすぎおかクリニック院長、杉岡です。

今日のテーマは、『ビタミンDとがん死亡率の関係』です。

成人におけるビタミンD補給

これまでのいくつかの研究では、ビタミンDが足りないと、がんや心臓血管疾患といった病気での死亡の増大と関連することが示されていました。

しかし、ビタミンDを補給することで、はたして死亡率が減少するかどうかに関しては、臨床データには一貫性がありませんでした。

この度、BMJ誌に、Affiliated Hospital of Chengdu UniversityのYu Zhang氏らが、ビタミンDの補給とがん死亡率について発表しました。

研究内容

目的:ビタミンD補給が成人の死亡率低下と関連しているか

設計:過去行われた52の試験から分析を行いました。

結果:合計75 454人の参加者による52の試験が特定されました。ビタミンD補給は、全死亡率(すべての原因による死亡率)、心血管死亡率、または非がん死亡率とは関連が示されませんでした。

ビタミンD補給とがん死亡率の関係

一方で、ビタミンDの補給は、癌による死亡のリスクをなんと16%減少させました。

特に、ビタミンD3サプリメントを使用した試験で有意に低い結果でした(相互作用 P = 0.04)。

また、ビタミンD3補給がすべての原因による死亡率の低下と関連しているかどうかを判断するには、さらなる臨床研究が必要と考えられました。

日本人も多くの人がビタミンD不足が叫ばれています。

サプリメントなどでの積極的な補給が必要なのかもしれませんね。

<院長プロフィール>

地元船橋の大穴北小学校第一回卒業生です

大穴中学校、県立千葉高校卒業

平成3年千葉大学医学部卒業

平成6年より2年間船橋市立医療センター勤務

平成8年 倉敷中央病院で循環器の専門トレーニング

平成9年より平成26年3月まで船橋市立医療センター心血管センター循環器内科副部長として勤務

平成26年5月すぎおかクリニック開院

<取得資格>

医学博士、日本内科学会認定医、日本循環器学会専門医、日本心血管インターベンション治療学会専門医、抗加齢医学会専門医、日本医師会認定健康スポーツ医など

 

 

たまの過食は大丈夫なのか?

こんにちは。船橋市の内科、循環器内科、心臓内科、糖尿病内科のすぎおかクリニック院長、杉岡です。

今日のテーマは、『たまの過食は大丈夫なのか?』です。

誰にでもあるたまの過食

誰にでも経験があると思います。親しい友人と久しぶりに会ってついつい食べ過ぎた。

何かお祝い事があって、食べ過ぎた。

食べ放題のお店に行ったので、もとをとろうと頑張って食べ過ぎた。

そして、そのあと必ず訪れてくるのが『やってしまった!』という後悔の念。

実際に過食と健康にどの程度の関係があるのか?

今回、そんなことを研究した論文をご紹介します。

研究の内容

ディーキン大学(オーストラリア)のGlenn Wadley氏とDale Morrison氏らが行った研究です。

目的:健康的な人々の短期的な過剰摂取が食後の血糖調節やその後の脂肪率に影響を与えるかどうかを調べた研究です

対象:8人の健康な若年男性(平均年齢22歳)を対象に、5日間過食をして過ごしてもらい、その後28日間にわたって過食を続ける実験にも参加してもらいました。

1日の食事のエネルギー摂取量のうち約55%は炭水化物、30%は脂肪、15%はたんぱく質とし、それ以外に1日当たり約1,000kcal分のチョコレートや高カロリーな飲み物、ポテトチップスなどを食べてもらいました。

結果:5日間の過食で内臓脂肪量は約15%増加したものの、体重や体脂肪量に有意な変化はみられませんでした。
一方、過食を28日間続けると体重が1.6kg、体脂肪量が1.3kg増加しました。

この研究からいえること

さて、この研究結果をどうとらえるか、は極めて大事なことです。

5日位は過食しても、体重が増えるわけだはないので、たまの食べ過ぎは構わない、大丈夫だ、と考えるか。

一方で、たった5日の過食で内臓脂肪量が15%も増加していることを踏まえて、やはり5日も過食をするのは健康に良くない、と考えるべきか。

専門家の中でもどうやら意見は分かれているようですね。

あなたならどちらを選びますか?

僕ならたま~に,いや極々たまーに過食する程度にできるだけとどめるようにしたいです(笑)

 

中年期糖尿病と高齢期脳梗塞の関係

こんにちは。船橋市の内科、循環器内科、心臓内科、糖尿病内科のすぎおかクリニック院長、杉岡です。

今日のテーマは、『中年期糖尿病と高齢期脳梗塞の関係』です。

糖尿と脳卒中

糖尿病は、心筋梗塞や脳梗塞などを引き起こしやすい、とはいわれているものの、実際に中年期になり始めた糖尿病が将来の脳卒中リスクにどんな影響を及ぼしているかは明らかになっていません。

そこで、天津医科大学(中国)のRongrong Yang氏らが33000人余りのスウェーデンの双子を対象に実施した研究を発表しました。

『Type 2 diabetes in midlife and risk of cerebrovascular disease in late life: a prospective nested case−control study in a nationwide Swedish twin cohort』

研究の結果

結果:研究に参加した人の内、1248人(3.8%)が中年型2型糖尿病を患い、3121人(9.4%)が晩期に脳血管疾患を発症しました。そのうち、脳梗塞発症リスクは1.29倍、脳血管閉塞のリスクは2.03倍でした。

一方、くも膜下出血や脳内出血に関してはリスクの増加は見られませんでした。

この研究からいえること

まずは、40~50台に糖尿病を患っていると、60歳以降に脳梗塞になりやすい、という衝撃的事実です。

ですから、何よりも糖尿病を悪化させない、予防する、ということが大事になります。

また、糖尿病の人の多くは、高血圧気味であったり、悪玉コレステロールが異常に高かったり、などの生活習慣病を合併していることが多く見受けられます。

だとすると、今回の研究から想像できることは、糖尿だけでなく、40歳以降の生活習慣全般のみなおしをしておかないと、将来大きなつけが回ってくると言えるでしょう。

もし、まだ糖尿と言われたことがなくても、ちょっとした肥満気味だけだから大丈夫だと過信しないで、早め早めに手を打つ、定期的に予防のチェックを受ける、脳梗塞に限らず動脈硬化の有無を調べる、などの積極的自己防衛をしていきましょうね。

当院でできる動脈硬化チェック

糖尿の有無はもちろんのこと、頸動脈エコーで血管のプラークを細かく観察したり、ABIという機械を用いて血管の硬さを見る、運動負荷心電図で心臓の動脈硬化を診る、など様々なチェックが可能です。

症状がないからまだ大丈夫、ではないですよ~

 

 

超低カロリー食の心臓機能への影響

こんにちは。船橋市の内科、循環器内科、心臓内科、糖尿病内科の『すぎおかクリニック』院長、杉岡です。

今日のテーマは『超低カロリー食と心臓機能の関連について』です。

超低カロリー食

カロリー制限をすることは、肥満や糖尿病などのリスクを抱えている人にとってとても有効な方法です。

その中でも、特に超低カロリー食(VLCD)を一時的に行うことで、早期からの体重減少、インスリン抵抗性の改善、血圧低下、糖尿病改善、脂肪肝の改善など、さまざまな効果があるといわれています。

超低カロリー食とは、1日当たり600~800キロカロリーのみの栄養分しかとらないちょっと大変なダイエットですが、こういうダイエットって本当に問題はないのでしょうか?

そして、このタイプのダイエットは、心臓機能に関する影響は、実はほとんどわかっていないのです。

Crash Dietの功罪

ある研究論文があります。

『Crash diets can cause transient deterioration in heart function

Heart disease patients should seek medical advice before adopting a very low calorie diet』

この研究では、21名の肥満患者を集め、1日600~800キロカロリーの超低カロリーダイエットを行い、8週間の追跡調査を行いました。

その結果、体脂肪量、内臓脂肪量、肝臓脂肪は劇的に低下、インスリン抵抗性や血中コレステロール値、血中中性脂肪値が改善。もちろん心臓周囲の脂肪も減りました。

しかし、ダイエット開始1週間後に、一時的に心臓脂肪がダイエット前に比べなんと44%も増加していたのです。そして、心臓機能の低下ともつながっていました。

ところが、8週間後には心臓脂肪も減り、心臓機能はダイエット前より改善していることが見込まれていました。

この研究からいえること

簡単に言うと、忘れてはいけないこと、それは過激なダイエット中に一時心臓機能が低下する時期が来る可能性があるということです。

超低カロリーダイエットは、内臓脂肪などは順調に低下するものの、脂肪が一時的に心臓に集まるということ、そして一時的に心臓に悪影響を及ぼす。

しかし、8週間後には心臓機能も改善していたので、その悪影響はあくまでも一時的である。

心臓の機能に問題がある方や、クラッシュダイエット中に心臓の症状が出てこないか、注意を払う必要があると言えるでしょう。

超低カロリーダイエット(クラッシュダイエット)はダイエットに効果があるのはもちろんですが、どんな方法にも善し悪しがあるということです。

過激なダイエットはカラダを壊しかねません。何事もやり過ぎは禁物ですね・・

<院長プロフィール>

地元船橋の大穴北小学校第一回卒業生です

大穴中学校、県立千葉高校卒業

平成3年千葉大学医学部卒業

平成6年より2年間船橋市立医療センター勤務

平成8年 倉敷中央病院で循環器の専門トレーニング

平成9年より平成26年3月まで船橋市立医療センター心血管センター循環器内科副部長として勤務

平成26年5月すぎおかクリニック開院

<取得資格>

医学博士、日本内科学会認定医、日本循環器学会専門医、日本心血管インターベンション治療学会専門医、抗加齢医学会専門医、日本医師会認定健康スポーツ医など