こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。
今日のテーマは頻脈発作です。
今日は不整脈の患者さんが来院されました。数時間続く頻脈発作です。頻脈とは、脈が速いという意味で、通常1分間に60回位脈を打つのが正常ですが、このかたは1分間に150回位脈を打っていて、強い動悸を感じていました。
直ちに心電図検査を行ったところ、タイトル通りの不整脈発作でした。
『発作性上室性頻拍症』です。
このような不整脈の場合、速やかに不整脈を取り除く必要があります。というのも、長い時間頻脈が続くと心臓に負担がかかってしまい、心臓の機能が低下するだけでなく、心不全を合併することもあるからです。
このかたは速やかに当院の連携病院である
船橋市立医療センターに連絡を取り、搬送治療をお願いしました。
脈が速くなる不整脈には多くの種類があります。今回のような発作性上室性頻拍、心房細動、心房粗動、心室頻脈、洞性頻脈、などいろいろです。不整脈によっては、直ちに治療を要するものから、治療の必要がないものもあります。
頻脈を感じたら、循環器専門医を要する病院やクリニックでの診察、受診が必要です。
院長ブログ更新しました~~ ご覧ください!!http://sugioka-clinic.jp/wp2/blog/
こんにちは~ 船橋市の内科、循環器内科、心臓内科、糖尿病内科のすぎおかクリニック院長、杉岡です。
今日のテーマは、『心電図検査で異常があるといわれたら』 です。
心電図の異常にはいろいろな種類があります。もちろん、細かい病名まで上げればきりがありませんが、心電図検査でわかる異常は大きく2つあると思います。
一つは脈、リズムの異常。いわゆる不整脈です。たとえば、期外収縮、心房細動、などがその一例に当たります。
二つ目は血流の異常です。これは心臓に栄養を送る血管(冠動脈)が動脈硬化などがもとで狭くなったり詰まったりしている状況で、狭心症や心筋梗塞がそれにあたります。
でも心配することはありません。心電図の異常があるからすぐに心臓に異常があるというわけではありません。心電図が異常でも心臓はなんでもない人はたくさんいらっしゃいます。
では、心電図異常が見つかった場合、どんな検査をすればよいのでしょうか?
一つ目は不整脈が見つかった場合です。この場合、まずはホルター心電図(24時間心電図)を受けることをお勧めします。ホルター心電図とは、まさに24時間心電図を装着したまま日常生活を送ってもらうというものです。
最近のホルター心電図機械は相当小さく、ものによっては入浴が可能となっており、日常生活にはなんらさしつかえありません。ただ、大事なことは、その検査結果をどう読み取るか?です。不整脈が少し出ているからといってやみくもに投薬を受ける必要はありません。たいていの不整脈は投薬なしで済むものなのですから。もし、あなたが不整脈の薬を飲んでいるならば、本当にその薬が必要なのか、一度循環器専門医をもつクリニックへの受診が必要です。
二つ目は、狭心症などが疑われた場合です。この場合、必要な検査が運動負荷心電図です。狭心症は、心臓に流れる血液が足りていない状態、ですから運動をすることで心臓に栄養が十分行き渡っているかが判別できるのです。
それに加えて心臓超音波(心臓エコー)検査も必要です。
心電図異常をほおっておくと、心筋梗塞などの重大な病気を見過ごしてしまうこともあります。たとえ、なんの症状もなくても一度心電図異常を指摘されたら循環器専門医のいる循環器内科クリニック、心臓内科クリニックへ相談されてください。
こんにちは。
船橋市の内科、循環器内科、心臓内科、糖尿病内科のすぎおかクリニック院長、杉岡です。
今回のテーマは、心電図です。
当院にも、健康診断で心電図異常と言われました、とご相談にいらっしゃる方がとても多いです。
一般的に心電図異常といったときに、どんな病気が考えられるのでしょうか?
ここでは、よく見かける代表的な異常についてお話ししますね。
異常の種類は大きく二つに分けることができます。
一つは不整脈、これは心電図のリズムのみだれです。
もう一つは心筋梗塞など、心電図の形そのものの異常です。
今回は心電図のみだれについてお話ししますね。
リズムの異常、すなわち不整脈で一番多いもの、それは
期外収縮と呼ばれるタイプのものでしょう。
期外収縮とは、よく「脈が抜けた」「脈が飛んだ」などで自覚される方が多いです。
何回か規則正しい脈を打つ間に、時々脈がずれる。
この不整脈は、心臓の機能が正常である限りほとんど問題になることはありません。
ストレスや緊張など、自律神経のみだれがきっかけになることも多いです。
次に良く見かけるものが
心房細動という不整脈です。
この不整脈は、一つ一つの脈のりズムが全てバラバラになっているもので、
自覚症状が全くない人から強い同期間を感じる人まで実に様々です。
心房細動の場合は、治療を要することが多いので、この場合、早めに循環器内科への受診が必要となります。
クリニックに受診された際、もちろん心電図検査が基本になります。
不整脈がどのタイミングで出現するのかがとても大事です。
運動時に出るのか?じっとしている安静時に多いのか?によっても治療方針が変わることもあるのです。
その場合、運動して不整脈が増えるのかを確かめる検査、運動負荷心電図を行います。
当院では、踏み台昇降による運動負荷心電図と、エルゴメーターと呼ばれる自転車こぎによる運動負荷検査と2種類をご用意しています。
患者さんの状態にあわせて検査を選ぶ必要があるからです。
また、心臓超音波(心臓エコー)検査も欠かせません。不整脈の場合はベースとなる心臓の動きで治療方針が大きくかわるからです。
どちらにしても、心電図の異常を指摘されたら、循環器専門医にぜひともご相談することをお勧めします。
次回は心電図の形の異常についてお話しします。
こんにちは。船橋市の内科、循環器、心臓内科、糖尿病内科のすぎおかクリニック院長、杉岡です。
今回のテーマは・・・
不整脈
についてです。
このくくり、循環器専門医の立場からすると、実は相当広いので、ザックリと話しますので、ザックリと読んでくださいね。
不整脈というと、どんな症状が出るのでしょうか?
一般的には
動悸
ですよね。
動悸の訴えにも色々ありますが、今回は
期外収縮
についてお話しします。
期外収縮という不整脈は、脈をとっているうちに、何回かのうちの一回が脈が飛ぶ、ような自覚を持つ方がおおいタイプです。
健康診断でもよく引っ掛かる異常です。
では、病院でこの不整脈が見つかった場合、どうすればよいでしょうか?
「不整脈が出てるので薬出しておきますね」
と言われたら??
大間違いです!
もちろん、薬が必要な人もいないわけではありません。しかし、他の検査もせず、いきなり薬は使いません。
一般的には放っといて大丈夫ですが、状況次第で精密検査が必要な方もいらっしゃいます。
例えば、丸一日心電図をつけっぱなしにして、一日トータルの不整脈をみる24時間心電図(ホルター心電図)などがあります。
また、不整脈の中には薬が絶対必要なタイプもありますので、その点は注意してくださいね
当院では、ホルター心電図はもちろんのこと、心臓超音波検査も完備しています
不整脈検査もバッチリです
(2014年3月の院長ブログからの再掲載です)