タグ:生活習慣病

血管の機能と座りすぎの関係

こんにちは。船橋市の内科、循環器内科、心臓内科、糖尿病内科のすぎおかクリニック院長、杉岡です。

今日は、「座り過ぎは血管の機能にどんな影響を及ぼすのか?」についてお話します。

血管の老化

血管はもちろん年齢を重ねるに連れ、機能が落ちていきます。いわゆる老化です。

血管の老化、機能低下といえばまずは動脈硬化が思いつきます。

動脈硬化とは、血管の壁にプラークと呼ばれる塊が増えている状態で血管は硬化し、狭窄し、プラークが増大するとやがて閉塞に至ります。

血管が閉塞すると、心筋梗塞や脳梗塞、閉塞性動脈硬化症など様々な疾患を合併していきます。

それぞれの疾患に関するお話は別のブログでもかいていますので、参考にして下さい。

動脈硬化による血管壁プラークは、頸動脈エコーという検査を行うと、一目瞭然でわかりますし、血管の硬さはABIという検査で簡単にわかります。

高血圧や脂質異常症、糖尿病、肥満、喫煙などのかたは動脈硬化を起こしやすいので、こういった検査を定期的に行う必要があります。

このように、動脈硬化を起こしているとある程度の検査で血管の状態を把握できますが、実は血管は動脈硬化で実際に血管が固くなる前からじわじわと血管の機能が低下していきます。

血管の機能とは、血管が正しく収縮し正しく拡張する能力のことです。

そして、正しく血管が収縮拡張を繰り返すために、血管の壁の内側にある血管内皮細胞が重要な役割を果たしています。詳しく言うと、この細胞からNOという物質が分泌されて血管が拡張しています。

ですから、私達は普段から血管の機能を落とさないためにNOを出しやすくする生活に心がける必要があるわけです。

そんな中、血管機能に関するある論文が報告されました。

座り過ぎと血管機能に関する研究論文です。

座り過ぎと血管機能の関係

これは、オーストラリアン・カトリック大学のFrances Taylor氏らが、糖尿病患者を対象に行った研究で、詳細は「American Journal of Physiology. Heart and Circulatory Physiology」に掲載されています。

対象は、35~70歳の肥満2型糖尿病患者24人。対象者全員に、7時間にわたって座位を維持する試験を行いました。

3つのグループにわけ、1グループ目では7時間中断なく座位を保つ。2グループでは30分ごとに3分間の簡単な筋力運動を行い、3グループでは1時間ごとに6分間という2グループよりも長めのの筋力運動を行いました。

血管機能は、血流依存性血管拡張反応(flow-mediated dilation;FMD)とよばれる血管内皮細胞の機能を評価する検査を行っています。

その結果、30分ごとに座位を中断し、簡単な筋力運動を行うと、座位持続グループと比較して、血管機能が改善されることが判明しました。そして、1時間毎に座位を中断し筋力運動を行っっても、座位持続グループと比較しても血管機能の改善は見られなかったのです。

この研究から言えること

ということは、座位による血管機能の低下を防ぐためには、座位を中断する頻度のほうが、中断中に行う運動の時間の長さよりも重要だといえるのかもしれないのです。

長い時間をとってまとめて運動しなくても、短時間の運動をちょこちょこ行うと、逆に血管には良いのかもしれませんね。

普段、運動に多くの時間を割けないという理由で全く運動をしない人もいます。今回の論文では、短い運動の効果を示してくれました。時間がなくてもこまめに身体を動かして行きましょう。

そういったことが動脈硬化を防ぎ、心臓病・脳卒中を防ぐことにつながっていくと思います。

 

当院は心臓血管病などの循環器疾患や高血圧、糖尿病などの生活習慣病に力を入れています。

動脈硬化を予防したい方、または心臓病を発症したあとの再発予防のかたなどが船橋市、鎌ケ谷市、習志野市,、市川市、千葉市を始め多くの方に来院頂いています。

在籍医師は、院長はじめ循環器専門医資格を多くの医師が有しております。

医師、専門スキルを持った看護師(糖尿病療養指導士、抗加齢学会指導士、心臓リハビリテーション指導士)、専門エコー技師、管理栄養士、経験豊富な医療事務の全員で、チームで患者さんを診療させていただいております。

どうぞ安心してご来院ください

 

 

 

糖尿病は地中海式食事法で良くなる

こんにちは。船橋市の内科、循環器内科、心臓内科、糖尿病内科のすぎおかクリニック院長、杉岡です。

今日は、『糖尿病と地中海食』についてです。

地中海式食事法

地集会式食事法とは、地中海地方に住む人たちの代表的な食事法で、健康長寿につながる、心臓病予防に良い、など非常に効果が高いと言われています。

その内訳は、オリーブオイル、果物、野菜、全粒穀物、豆類、ナッツなどが豊富なことが特徴です。

具体的には以下のとおりです。

  • パンやパスタなどの穀類を多く取る。
  • 野菜や果物を毎日食べる。
  • ナチュラルチーズとヨーグルトも毎日。
  • 毎週、豆やナッツとイモを取る。
  • 油はオリーブオイルを使用する。
  • 食事と一緒に適量の赤ワインを飲む。
  • 赤身の肉(牛と豚)は月に数回まで。
  • 鶏肉、卵、魚介類は週に数回まで

ただ、パンやパスタが多いのは、西洋の特徴であり、ここらへんは日本人には当てはまらないかもしれません。

大切なことは、これら炭水化物を摂るときに精製度の低いもの、全粒穀物をとる工夫が必要と言われています。

全粒穀物とは、精白などの処理を行わず、糠となる種皮や胚といった部位を除去していない穀物で、その製品としては、具体的には玄米、全麦パン、オートミールなどが挙げられます。

そして脂質としてオリーブオイルをたくさん摂っているのがこの食事法の中心的存在とも言えます。

オリーブオイルには、動脈硬化の抑制効果、心臓病予防効果等があると言われています。

また、摂取量ですが、ギリシャの人々は1年間に17.9キロものオリーブオイルも消費するそうで、これは毎食ごとに15mlのオリーブオイルを摂っている計算になります。

地中海式食事法と糖尿病

今回、地中海式食事法をとることで、糖尿病の発症を抑えることが期待できる、という報告がなされました。

『Association of the Mediterranean Diet with Onset of Diabetes in the Women’s Health Study』

対象者は薬2万人、追跡期間は約20年。その結果、地中海式食事法を続けることで糖尿病の発症が3割低減したとのことでした。ただし、これはBMI25以上の肥満気味の方にのみ当てはまるものでした。

また、インスリン抵抗性が低いことがこの結果に寄与していることも判明した。

インスリン抵抗性は糖尿病に関わらず、心血管病の原因とも深い関わりがあり、長期間にわたる健康的な食事法の重要性が改めて認識できたのではないかとおもいます。

 

当院は心臓血管病などの循環器疾患や高血圧、糖尿病などの生活習慣病に力を入れています。

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肥満のリスクを高める食習慣

こんにちは。船橋市の内科、循環器内科、心臓内科、糖尿病内科のすぎおかクリニック院長、杉岡です。

今日は、『肥満と食習慣』についての話をします。

肥満と食事

そもそも、偏った食事をしたり、甘いものを食べ過ぎたり、食べる量が多かったりすると肥満を招いてしまうのは当然ですよね。

そのために私達は、普段から食事には意識を向けていく必要があります。

肥満は、生活習慣病を高率に合併します。それは、高血圧や糖尿病、脂質異常症などがそれに当たります。

生活習慣病が動脈硬化の原因となり、心筋梗塞や脳卒中などの心臓血管病を引きおこしてしまうのもご存知ですよね。

偏った食習慣とは、いわば不健康な食習慣。糖分過多やカロリー過多、油もののとりすぎはその典型です。

このようにどういった身体のよくないものを食べているるか?ということ以外に、普段どんな食べ方をしているか?その食べ方自体が肥満を招くことがないのか?そんな研究が日本の久山町研究から報告されています。

肥満と間違った食習慣

この研究の対象者は、2014年に住民健診を受診した40~74歳の福岡県久山町の地域住民1,906人。インタビューにより、「間食をするか」、「他人よりも食べるのが速いか」、「就寝前2時間以内に食事をするか」という3つの食習慣を把握し、その食習慣の有無と、肥満(BMI25kg/m2以上)および腹部肥満との関連を検討しています。

得られた結果は、3つの不健康な食習慣すべてにおいて、それぞれ有する群は有さない群よりも、肥満・腹部肥満の頻度が有意に高いことが判明しました。

そして、肥満に関しては、該当する食習慣が1つもない場合に比べ、1つ該当する場合は肥満リスクが1.53倍、2つでは2.62倍、3つでは3.65倍でした。腹部肥満の検討でも1つでは1.53倍、2つでは2.28倍、3つでは2.87倍とリスクが上がっていました。

また、肥満に関しては運動習慣のない人、男性、59歳以下の人、に多くみられたとのことです。

この研究からの考察

健康を維持するために、どんなものを食べないようにするか?ということには意識が向いても自分のライフスタイルの中でどんな食習慣をしていたか?にまで意識が向いていない人も多いのではないかと思います。

何気ない間食、時間がないからといってついつい早食いをしてしまう、仕事の帰りが遅く、夕食をたべたらすぐに寝てしまう。

今年は、こんな食習慣の中で、一つでも減らせるもの、ゼロにはできなくても頻度を減らせるもの、きっと何かあるはずです。

みなさん、健康な1年を是非お過ごしください。

 

当院は心臓血管病などの循環器疾患や高血圧、糖尿病などの生活習慣病に力を入れています。

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心臓血管病は緑の多い環境で減らすことができる?!

こんにちは。船橋市の内科、循環器内科、心臓内科、糖尿病内科のすぎおかクリニック院長、杉岡です。

今日は、『心臓血管病と生活環境』についてです。

心臓病を起こす原因

心臓病と一口に言ってもいろいろあります。狭心症や心筋梗塞、不整脈や心不全、弁膜症などなど。

心臓病の中には、拡張型心筋症に代表されるような原因不明の疾患もありますが、おおむね生活習慣の乱れが引き金になっています。生活習慣の乱れとは、例えば高血圧や脂質異常症、糖尿があります。これらは塩分や糖分のとりすぎ、偏食や過食で発症することが多いです。

そして、運動不足、飲酒、喫煙、そしてストレスなども心臓病の原因となってきます。

今、あげた心臓病の原因の中で、結構ストレスが絡むケースは非常に多く、以前こちらのブログでも書きましたが、怒りやすい人には心筋梗塞が多い、という論文もでているほどです。

しかしながら、ストレスが簡単にコントロールできればよいのですが、なかなか難しいことも多いですよね。

ストレスのコントロールを考えたときに、内的コントロールと外的コントロールという考え方があります。

内的コントロールとは、ストレスに対する自分の受け止め方や考え方、対処方法を変えていこうというもの。一方で外的コントロールは、自分の外面、周りの何かを変えることでストレスを減らしていこうというもの。

外的コントロールの中で、よく扱わるれるのが自分の周りの環境です。環境を変えることで人はストレスが増えることもあれば、軽減することもあります。

その環境を上手に変えていくことでストレスを減らし、結果的に心臓血管病になりにくくなっていくというわけです。

では、どんな環境が心臓病の確率を減らしてくれるのでしょうか?

今日はそんな環境と心臓病に関する論文をご紹介します。

緑の環境が心臓病をへらす

緑のある空間が増えると、心血管病による死亡リスクが低下する可能性があるとする研究結果を、米マイアミ大学の研究チームが、今年の米国心臓協会学術集会(AHA Scientific Sessions 2020)で発表しました。

今回の発表は、緑の空間が大気の質を改善させることで、心血管病に良い影響を与えているのではないか?というものです。

大気中のPM2.5濃度や、正規化植生指数(NDVI)と心臓血管病による死亡リスクとの関連を検討しています。NDVIとは、衛星などから見た植物による光の反射の状態を指数化したもので、植物がどれくらい活性化しているかを示ものだそうです。そして緑が濃い場合、NDVIの値は大きくなるとのこと。

この研究の結果は、PM2.5濃度が増えるごとに心臓血管病による死亡率が上がり、一方でNDVIが増えるごとに、逆に心臓血管病による死亡率が減少していたのです。

つまり、緑が豊かな地域ほど大気の質がよく、結果的に心臓血管病に良い影響を及ぼしていたのです。

心臓病の予防のために

心臓発作の予防、そして再発を防ぐために有酸素運動が非常によいということは多くの研究結果から明らかになっており、一方で今回のように緑に触れることがさらに狭心症や心筋梗塞、心不全などの心臓発作を減らしてくれるかもしれないと期待できます。

ということは、私達は心臓病予防のために、そしてそもそも健康のために緑に触れている環境で運動をするということがベストなのではないか?と推測できます。

みなさんは、定期的に外に出て運動をしていますか?運動をしてないとしても、散歩がてら近くの緑を見に行っていますか?

ちなみに、心臓を鍛えるための有酸素運動の強さは心拍数(脈拍)でコントロール可能です。

(220-年齢)×0.65~0.70を目安に運動してみてくださいね。

詳しくは、以前の院長ブログのこの記事を御覧ください

 

 

当院は心臓血管病などの循環器疾患や高血圧、糖尿病などの生活習慣病に力を入れています。

動脈硬化を予防したい方、または心臓病を発症したあとの再発予防のかたなどが船橋市、鎌ケ谷市、習志野市,、市川市、千葉市を始め多くの方に来院頂いています。

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糖尿病と腎臓病と高血圧

こんにちは。船橋市の内科、循環器内科、心臓内科、糖尿病内科のすぎおかクリニック院長、杉岡です。

今日のテーマは『糖尿と腎臓、血圧の関係』です。

糖尿病の恐ろしいところ

今、糖尿病は世界中で爆発的に増えており、今もまだ増加の一途をたどっています。

アメリカでは全人口の約10%を超える3400万人以上が糖尿病に罹患しているとさえ言われています。

糖尿病の恐ろしいところの一つ、それは糖尿病になっても、そして病気が進行してもほとんどの人がなんの症状もないところです。

糖尿病には様々な合併症があるにも関わらず、症状がまったくないのです。

糖尿病には3大合併症と呼ばれるものが存在します。

それは、糖尿病性神経障害、糖尿病性網膜症、そして糖尿病性腎症です。

神経障害が進むと、特に下肢のしびれが出現し、感覚が鈍くなり、そのうち怪我をしても痛みを感じなくなってきます。そんな状態でいると、足先に小さなキズを作っても気づかずに、感染が広がってしまうことがよくあります。そして運が悪いと、下肢の糖尿病性の壊疽になってしまうことも。

網膜症が進むと、目の奥の眼底にある血管が固くなり、出血してしまうことになります。

その結果、視力が落ちたりうんが悪いと失明してしまう人もいます。

そして、糖尿病性腎症です。腎症も全く症状がありません。かなり末期の状態になってむくみやだるさなどの症状がでてきますが、最終的には腎機能が崩壊し、透析に至ってしまいます。

アメリカでは糖尿病患者の37%が腎臓病を合併していると言われています。

糖尿病と腎症と高血圧

実は糖尿病によって腎臓の血液濾過効率が減少していくと、高血圧を発症してしまいます。

そして高血圧になると、腎臓の動脈硬化が進み、さらに腎臓の機能が低下してしまいます。

そしてさらにその影響が心臓にまで及び、心不全や心筋梗塞などを発症することになるのです。

心臓と腎臓は密接なつながりがあり、『心腎連関』と呼ばれています。

糖尿病も腎臓病も、そして高血圧も、この3つに共通することがあります。

それは、症状が非常にでにくい、病状が進行するまで自覚症状がはっきりしないということ。いわゆる『サイレントキラー』になるということです。

そんな中、今はSGLT2阻害薬という薬が注目されています。

これは、糖尿病薬の一つですが、腎臓機能の保護効果にとどまらず、心不全の発症率を下げてくれるなど、多くの効果が期待されています。

つまり、糖尿病薬による新しい心腎保護というわけです。

そんな内容の声明が先日Circulationという一流の医学雑誌に載っていました。

『Cardiorenal Protection With the Newer Antidiabetic Agents in Patients With Diabetes and Chronic Kidney Disease: A Scientific Statement From the American Heart Association』

『糖尿病および慢性腎臓病の患者における新しい抗糖尿病薬による心腎保護:米国心臓協会からの科学的声明』

糖尿病の管理

糖尿病に関する様々な薬がでています。今回のように心臓や腎臓に素晴らしい効果が期待できる可能性の高きものもでてきています。

しかしながら、私達がまず考えなくてはいけないものはおわかりですよね。

そうです、普段の生活習慣です。甘い物など偏った食事をしすぎない。しっかり野菜をとってビタミンやミネラルを補充する。塩分を控え血圧の上昇を抑える。そして定期的にカラダを動かす。

サイレントキラーである糖尿や高血圧、腎臓病を防ぐために、改めて自己の生活を見直してみてくださいね。

 

当院は心臓血管病などの循環器疾患や高血圧、糖尿病などの生活習慣病に力を入れています。

動脈硬化を予防したい方、または心臓病を発症したあとの再発予防のかたなどが船橋市、鎌ケ谷市、習志野市,、市川市、千葉市を始め多くの方に来院頂いています。

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血圧と大気汚染の関係

こんにちは。船橋市の内科、循環器内科、心臓内科、糖尿病内科のすぎおかクリニック院長、杉岡です。

今日は、高血圧と大気汚染の関係についてお話します。

高血圧

高血圧は、御存知の通り、生活習慣病の一つです。

多くの人は、高血圧に対して注意をしているものの、そもそも高血圧が続くことでどんなことが起こり得るのか?本当の高血圧の怖さについてご存知ありません。

高血圧がおこるとどんな事が起こるのでしょうか?

高血圧は、血管の中の圧力が高い状態です。血管はホースのようなものなので、その中を高圧で水が流れ続けている状況を想像していただくと良いかもしれません。

パンパンに張った水道ホース、この状態が長く続くとホーズはどうなると思いますか?

ホースに亀裂が入ってきたり、ガタが来ますよね?

血管でいうと、固くなると同時にもろくなってきます。

この状態を動脈硬化と呼びます。

動脈硬化の血管は固くて脆いのです。そして詰まりやすく、切れやすく、破裂しやすくなるのです。

固くなり、動脈硬化を起こした血管には、内側の壁にプラークと呼ばれるコレステロールを始めとした物資圧が沈着していきます。沈着量が多くなると、血管の中が狭くなってしまい、最終的に詰まってしまうわけです。

血管が細くなっても症状がまったくないことが殆どで、そのために突然心臓の血管がつまる心筋梗塞や頭頸部の血管が詰まる脳梗塞を発症し、話を聞いてみると高血圧をしっかり治療していなかったケースがあります。

つまり、高血圧をコントロールするということは、その先の動脈硬化を予防する、更に先の血管のつまりなどの命に関わる病気を予防することにつながるのです。

高血圧が原因でおこる病気・・例えば。。。

高血圧が原因でおこる病気はたくさんあります。今日はそのうちの一つをお話します。

それは、大動脈解離という病気です。

大動脈とは、心臓から全身に血液を送る幹のような血管で、背骨の脇を走行しています。

大動脈から多くの枝が分岐して、脳血管や肝臓・腎臓などの腹部臓器、手足へと血液が運ばれます。

そのおおもとの血管を考えてください。

高血圧があると、このおおもとの血管。大動脈が常に高圧にさらされた状態になります。

大動脈は固くなり、もろくなっていきます。

その状態が長く続くいても実は全く症状がありません。ですから血圧が高くても調子が良いから大丈夫、などとたかをくくる人が大勢います。

しかし、その浦では着々と大動脈の動脈硬化がすすんでいるのです。

そしてある日・・・・

突然大動脈が『ビリビリ!!』と裂けてしまうのです。

大動脈が裂けると、脳への血管が裂けて脳卒中、心臓への血管が裂けて心筋梗塞、脊髄への血管が裂けて下半身麻痺、腸への血管が裂けて腸管壊死、足の血管が裂けて下肢の壊疽・・・など大変多くの合併症が起こり、運が悪いと病院にたどり着くことさえできず、いわば突然死を起こしてしまうわけです。

こんな病気をおこしてから、『ああ、高血圧にもっと気をつけていれば。。。』といったところで後の祭りなわけです。

高血圧の予防

では、どうすれは高血圧を予防できるのか?

これは生活習慣をみなおすことにつきます。

塩分を控える、カロリー過多の食事を控える、有酸素運動のような運動を定期的に取り入れる、睡眠を十分にとり、ストレスを溜めない生活をおくる。

大変かもしれませんが、やればやるだけあなたの健康度はどんどん上がっていき、結果的に病気に負けない強い体をつくれます。

そんな中、最近高血圧と大気汚染の関係についての論文が発表されました。

高血圧と黄砂の関係

これまで、黄砂と喘息発作や急性心筋梗塞の発症との間に関係があることは知られていたものの、黄砂飛来の血圧への影響は不明でした。

最近、京都大学を中心としたチームが約10年追跡調査をし、血圧上昇と黄砂についての関係を調査した研究が報告されました。対象はおよそ30万人にものぼります。

『Association of short term exposure to Asian dust with increased blood pressure』

その結果、黄砂飛来日には血圧が上昇するという結果が得られたのです。

また、非喫煙者に比べて喫煙者において黄砂飛来日での血圧上昇幅が多かったとのことでした。

著者らは、黄砂への曝露を避けることは、健康な成人の高血圧発症の予防に有用な可能性がある、と考察されています。

高血圧と動脈硬化のフォロー

高血圧を患っている方は、ただ血圧を管理するだけで満足していてはいけません。

大切なことは、動脈硬化が進行していないか?血管が詰まりかけいるところはないか?

そういった観点からの定期チェックが欠かせないのです。

頸の血管エコー検査をすれば、血管の壁に動脈硬化のプラークが形成されていないか、すぐわかります。

運動負荷心電図で、心臓の虚血状態が簡便に予測できます。

ABI検査で下肢の血流が把握できます。

ぜひ、定期チェックに目を向けてみてくださいね

 

 

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コレステロールの薬は高齢者に有効か?

こんにちは。船橋市の内科、循環器内科、心臓内科、糖尿病内科のすぎおかクリニック院長、杉岡です。

今日は、『高齢者へのコレステロール低下薬投与の有効性』についてお話します。

コレステロールが高い

健康診断などで、コレステロールが高い指摘されたことがある方は多くいらっしゃると思います。

コレステロールは動脈硬化のプラーク形成の要因として槍玉に挙げられる一方、ホルモンの合成の原材料になるなど生命維持に欠かせないものでもあります。

御存知の通り、コレステロールには善玉のHDLコレステロールと、悪玉のLDLコレステロールが存在します。特に騒がれるのが、悪玉と呼ばれるLDLコレステロールです。

多くの研究からLDLコレステロールが高値を示すことが、心血管疾患の危険性が増加させると報告されています。

LDLコレステロール値にはある目標値が存在します。

以下は、日本動脈硬化学会のホームページに載っている脂質の表です。

これによると、LDLコレステロールが140mg/dlを超えると脂質異常と記載されています。

では次に、どんな人がどんなタイミングで脂質低下薬を使う必要があるのでしょうか?

心血管病の1次予防と2次予防

ここで、1次予防と2次予防という考え方が必要になってきます。

1次予防とは、まだ狭心症や心筋梗塞などの心臓血管病に罹患したことがない人が心臓血管病と予防すること。

2次予防とは、心臓血管病に罹患したことがある人が再び心臓血管病にかからないように予防すること。

想像できると思いますが、1次予防よりも2次予防のほうがLDLコレステロールをしっかり下げておかないといけません。なぜならば心臓血管病の既往があるということは、LDLコレステロールが血管をつまらせた原因の一つと考えられる、だからこそしっかりとLDLコレステロールを下げないといけないと考えられるからです。

では、心臓血管病の既往がない人に、脂質低下薬は効果があるのでしょうか?LDLコレステロールがどこまで上昇したら飲み始める必要があるのか?

そして、特に高齢者への脂質低下薬内服による1次予防の効果はまだはっきりしていない部分があります。

高齢者の心臓血管病の1次予防と脂質低下薬の効果

最近、75歳以上のアメリカ退役軍人を対象に、スタチンと呼ばれる代表的なコレステロール低下薬が、心臓血管病の1次予防に有効かどうかの研究報告がなされ、研究の成果は、JAMA誌2020年7月7日号に掲載されました。

『Association of Statin Use With All-Cause and Cardiovascular Mortality in US Veterans 75 Years and Older.』

『75歳以上の米国退役軍人におけるスタチン使用と全死因および心血管死亡率との関連性』

32万6,981例(平均年齢81.1歳)が解析に含まれ、このうち試験期間中に5万7,178例(17.5%)が新たにスタチン治療を開始しています。平均フォローアップ期間は6.8年でした。

その結果、全死亡率がスタチン投与群で25%低下し、心血管死亡率も20%低下したことが判明しました。

一方で心筋梗塞や虚血性脳卒中の発生率には2群間で差を認めなかったものの、冠動脈バイパス術や冠動脈ステント術の血行再建治療を受けた数は、スタチン内服群で有意に減少していたとのことでした。

研究から言えること

改めて研究結果から高齢者にスタチン投与は本当に必要と言えるか考えてみたいと思います。

多くの研究にいえることがありますが、研究には対象患者さんの背景の違いがあります。

今回の場合だと、アメリカ人へ効果が出たと言えることが、日本人にそのままあてはまるのか?

そして、生活習慣の背景も違います。

おそらく、今回の対象には多くの肥満者が含まれていることが容易に想像されますし、食生活もファーストフードなどの摂取頻度も多そうです。

ということは、高齢者の心臓血管病1次予防にスタチンが効果がある人はいる。しかし、あらゆる75歳以上の方にスタチンが必要なのか?に関しては今回の研究からは残念ながら読み取れないと思います。

基本的な生活習慣をしっかりとさせ、運動も定期的に行い、LDLコレステロールも定期的にチェックしながら動脈硬化が進行していないか?を医療機関などで定期的に検査する、ことが必要ですね。

動脈硬化の有無を見る上で、頸動脈エコー検査とABI(上肢下肢血圧測定)検査はとても有用ですので、受けられたことがない方は是非受けることをおすすめします。

 

当院は心臓血管病などの循環器疾患や高血圧、糖尿病などの生活習慣病に力を入れています。

動脈硬化を予防したい方、または心臓病を発症したあとの再発予防のかたなどが船橋市、鎌ケ谷市、習志野市,、市川市、千葉市を始め多くの方に来院頂いています。

在籍医師は、院長はじめ循環器専門医資格を複数の医師が有しております。

医師、専門スキルを持った看護師(糖尿病療養指導士、抗加齢学会指導士、心臓リハビリテーション指導士)、専門エコー技師、経験豊富な医療事務の全員で、チームで患者さんを診療させていただいております。

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糖尿病と緑茶とコーヒー

こんにちは。船橋市の内科、循環器内科、心臓内科、糖尿病内科のすぎおかクリニック院長、杉岡です。

今日のテーマは、『糖尿病と緑茶とコーヒー』についてです。

緑茶の効用

緑茶には様々な健康効果があることが多くの研究からすでにわかっています。

例えば、東北大大学からの調査では、緑茶と認知機能障害の関係について報告しています。

その報告によると、「緑茶を1日2杯以上飲む人は、週3杯以下の人に比べて認知障害になりにくい」というものでした。記憶力の衰えは脳の神経細胞が活性酸素で傷つくことが原因の一つだと考えられており、緑茶に含まれるカテキンは活性酸素の働きを抑えたり、神経細胞が傷つくのを防いだりする効果があると言われています。

同様に、緑茶を1日5杯以上飲むと、1日1杯未満の人に比べて脳梗塞の死亡リスクが低下するという報告もあります。

緑茶とがんに関わる報告も多々あります。一部を紹介すると・・・

  • 緑茶と前立腺がんの関係:緑茶を1日5杯以上飲む男性は、1日に1杯未満の男性に比べて進行性の前立腺がんリスクが約50%低い(Am J Epidemiol.;167,71-77.2008 )
  • 緑茶と胃がんの関係:緑茶を1日5杯以上飲む女性は、1日に1杯未満の女性に比べて胃がん発症リスクが21%低い(Gut.;58,1323-1332.2009)
  • 緑茶と全がんの関係:緑茶を1日10杯以上飲む人は、3杯未満の人に比べてすべてのがんに対してリスクが約2分の1に減少。(J Cancer Prev.;20,1-4.2015)

緑茶と心臓病や脳卒中への効果ももちろん謳われています。

国立がん研究センターなどが実施している「JPHC研究」では、緑茶を1日1杯未満飲むグループと、1日3〜4杯摂取したグループと1日5杯以上摂取したグループを比べたところ、心疾患の死亡リスクは、それぞれ男性で26%、女性で26%低下し、脳血管疾患の死亡リスクは、男性で29%、14%低下したと報告しています。緑茶に含まれるカテキンが血圧などの生活習慣病リスクを改善する効果をもち、緑茶に含まれるカフェインが血管内皮の修復を促すのではないかと考察しています。

もちろん、緑茶と糖尿病の関係も研究されています。

1日に緑茶を6杯以上飲む人は2型糖尿病の発症率が大幅に低下することが、「JACC研究」で明らかになっています。この研究では、緑茶を1日6杯以上飲む人では、週1杯以下の人と比べ、糖尿病の発症率が33%少なかったというものでした。 緑茶に含まれるカフェインや、またEGCGなどのカテキンの抗酸化作用により、インスリン抵抗性の改善を起こした可能性があると言われています。

このように、緑茶の健康効果は素晴らしいものです。

コーヒーの効用

コーヒーに関しては、その是非が様々なところで論議されています。

ここでは、いくつかの健康効果についてお話します。

コーヒーの心臓病・脳卒中低減効果を研究した報告があります。

国立がん研究センターのグループは習慣的にコーヒーを飲む人は、心臓病、脳卒中、による死亡リスクが低下するという報告をしました炎症を予防する効果のあるカフェインと、酸化を防ぐ効果のあるポリフェノールの相乗効果によると考えられています。コーヒーに含まれるクロロゲン酸が体内でフェルラ酸という成分に代謝されるのですが、このフェルラ酸が血小板が固まるのを防ぎ、血液をサラサラにしてくれ、脳梗塞や心筋梗塞を防いでくれる可能性があると考えられています。

海外からの報告では、1日に2〜4杯飲んだ人は、コーヒーを飲まなかった人と比較して、死亡のリスクが18%低くなったというものもあります。

日本人でコーヒーを1日3杯以上飲む人は、脳腫瘍を発症するリスクが低いという研究報告もあります。

一方でコーヒーのデメリットもあります。

例えばカフェインの過剰摂取。カフェインの興奮作用によって、不眠や精神不安定などの可能性が言われています。また、タンニンが鉄分と結びついて貧血を起こす可能性もありえます。

糖尿と緑茶とコーヒー

今回、緑茶とコーヒーを適度に摂取することが糖尿病患者さんにとっていいかもしれない、という報告がなされました。

『Additive effects of green tea and coffee on all-cause mortality in patients with type 2 diabetes mellitus: the Fukuoka Diabetes Registry』

対象者は、日本人の成人2型糖尿病患者4,923人。平均年齢は66歳で、男性が2,790人、女性が2,133人。平均5.3年間追跡し、死亡リスクが緑茶やコーヒーの摂取でどの程度軽減するかを検討しています。

その結果が以下のようになりました。

緑茶を飲まない人に対し、1杯/日以下の緑茶摂取で死亡リスクは15%低下、2~3杯/日で27%低下、4杯/日以上で40%低下しました。

コーヒーに関しては、飲まない人に対し、1杯/日未満のコーヒー摂取で死亡リスク12%低下、2杯/日で19%低下、2杯/日以上で41%低下しました。

そして、緑茶とコーヒーの相乗効果に関しては、緑茶とコーヒーをともに飲まない人に対し、2~3杯/日の緑茶+2杯/日以上のコーヒーで死亡リスクは51%低下、4杯/日以上の緑茶+1杯/日のコーヒーで58%低下しました。また、4杯/日以上の緑茶+2杯/日以上のコーヒーでなんと死亡リスクは63%も低下したのです。

そしてこの研究チームは、今回の研究の限界としてこの研究が観察研究であり因果関係には言及できないこと、および家族歴など、結果に影響を与える可能性のある因子が全て調整されているわけではないことを挙げています。

糖尿病の合併症

糖尿病は、ありとあらゆる合併症を起こしうる病気です。

心筋梗塞や脳卒中、閉塞性動脈硬化症などの心臓血管病、3大合併症といわれる糖尿病性神経障害、糖尿病性網膜症、糖尿病性腎症、など。

糖尿病の管理は血糖の管理だけではありません。糖尿病の管理はむしろ血管の管理と言えるかもしれません。循環器専門医のもと、頸動脈エコーや心臓エコー、運動負荷心電図、ABIなどの専門的な血管検査を定期的にうけることが糖尿病の合併症を減らす上で、非常に大切な要素だと思います。

 

 

当院は心臓血管病などの循環器疾患や高血圧、糖尿病などの生活習慣病に力を入れています。

動脈硬化を予防したい方、または心臓病を発症したあとの再発予防のかたなどが船橋市、鎌ケ谷市、習志野市,、市川市、千葉市を始め多くの方に来院頂いています。

在籍医師は、院長はじめ循環器専門医資格を多くの医師が有しております。

医師、専門スキルを持った看護師(糖尿病療養指導士、抗加齢学会指導士、心臓リハビリテーション指導士)、専門エコー技師、管理栄養士、経験豊富な医療事務の全員で、チームで患者さんを診療させていただいております。

どうぞ安心してご来院ください

 

 

 

 

 

高血圧と腸内細菌

こんにちは。船橋市の内科、循環器内科、心臓内科、糖尿病内科のすぎおかクリニック院長、杉岡です。

今日は高血圧に関する話です。

高血圧とは

高血圧は、生活習慣病を代表するものの一つです。高血圧が続くと、動脈硬化が進みます。

動脈硬化が起きると血管の中にプラークと呼ばれる塊が増殖し、血管の内腔を狭くしてしまいます。

また、血管の壁を脆弱にしてしまい、破れてしまうこともあります。

血管の内腔が狭くなり、閉塞すると心筋梗塞や脳梗塞の原因となります。

血管がもろくなり、破れてしまうと脳出血や大動脈解離などを起こします。

高血圧は症状が出ないまま全身の血管にダメージを与えていくので、自分は血圧が高いけど全く症状がないから大丈夫だ!と思いこむのはとても危険です。

高血圧と塩分制限

では、高血圧を予防するために一体どうすればよいのでしょうか?

皆さん、御存知と思いますが、何よりもまずは塩分制限が必要となります。

日本人の塩分摂取量はもともと多く、日本高血圧学会では、高血圧患者さんの塩分摂取量を1日6グラム以下とすることを推奨しています。

そもそも塩分を過剰に摂取するとなぜ血圧が上がるのでしょうか?

それは、浸透圧という概念が必要となってきます。

塩分に含まれるナトリウムを多く摂ると、血液の濃度が高くなるため、浸透圧を一定に保とうとする働きで血液中に水分が増える。そして水分だけが増えることはなく、水分と同時に血液量も増えるため、血管壁にかかる負担が大きくなり、血圧が上がるというものです。

では塩分さえ制限すれば血圧は上がらないのか?というとそうでもないところがややこしいところです。

そこには遺伝や腎血管性高血圧などの2次性高血圧、本態性高血圧、食事量の問題、薬の副作用などで血圧が上昇することもあります。

ですから闇雲に塩分さえ制限すれば大丈夫、ということではありません。

高血圧と腸内細菌

最近、減塩していても高血圧が持続するグループでは腸内細菌叢に違いがるのではないか?という研究発表が日本からなされました。

『Impact of Gut Microbiome on Hypertensive patients with Low-Salt Intake:Shika Study Rresults』

対象は239人の日本人です。この方たちを腸内細菌叢によって2つのグループに分け、更に食塩摂取量が多い人達と少ない人達に分け、それぞれ比較検討しています。

その結果、高血圧有病率は、食塩摂取量が多い群のグループ1では49.4%、グループ2では46.7%であり、有意差は見られませんでした。一方、食塩摂取量が少ない群では、グループ1が47.0%、グループ2では27.0%であり、群間に差が認められたのです。

つまり、グループ2の腸内細菌叢を持っている人たちは塩分制限による血圧低下の効果が期待され、グループ1の腸内細菌叢を持っている人たちは、塩分制限による血圧低下の効果があまり期待できないということだったのです。

ちなみに、かなり専門的ではありますが、グループ1の腸内細菌はグループ2に比べ、Blautia、Bifidobacterium、Escherichia-Shigella、Lachnoclostridium、Clostridium sensuという種類の微生物の割合が低いという結果が得られたということも記載しておきますね。

今までは高血圧というと塩分制限というところにばかり目がいっていましたが、今後は高血圧患者さんに対しての腸内細菌叢へのアプローチ、腸内細菌を見据えた食事指導などが必要になってくるかもしれませんね。

 

当院は心臓血管病などの循環器疾患や高血圧、糖尿病などの生活習慣病に力を入れています。

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