タグ:生活習慣病

血糖変動が心不全をおこす

こんにちは。船橋市の内科、循環器内科、心臓内科、糖尿病内科のすぎおかクリニック院長、杉岡です。

今日のテーマは『血糖変動と心不全の関係』についてです。

糖尿病と心不全

糖尿病が多くの合併症をおこすことはよく知られています。

その中で、心臓への合併症はときには命取りになりかねません。

狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患が代表的です。

今回、心機能が低下し全身に十分な循環が行き渡らなくなる心不全が、糖尿病の血糖変動がおおきいことにより誘発されやすいという研究報告がありました。

血糖変動と心不全

『Association of glycemic variability with left ventricular diastolic function in type 2 diabetes mellitus』

2型糖尿病における血糖変動と左室拡張機能との関連

 この研究は、心不全の中でも左室の収縮不全ではなく、拡張不全について検討しています。

結果として、血糖変動が大きいグループではそうでない群に比べて有意に左室拡張能が低下していました。

また、血糖の過去1~2ヶ月の平均値を表すHBA1cの数字が高いものの血糖変動が少ないグループよりも、HBA1cが低いものの血糖変動が大きいグループのほうが心臓(左心室)の拡張不全をおこしやすいという結論を出したのです。

この研究から言えること

糖尿病患者さんの血糖変動に注目し、変動幅をいかに小さく抑えるか。これが心不全発症のリスクを下げることにつながることが示唆されました。

糖尿病と心臓って深い関係があるんですよね。

 

 

当院は心臓血管病などの循環器疾患や糖尿病などの生活習慣病に力を入れています。

動脈硬化を予防したい方、または心臓病を発症したあとの再発予防のかたなどが船橋市、鎌ケ谷市、習志野市,、市川市、千葉市を始め多くの方に来院頂いています。

<院長プロフィール>

地元船橋の大穴北小学校第一回卒業生です

大穴中学校、県立千葉高校卒業

平成3年千葉大学医学部卒業

平成6年より2年間船橋市立医療センター勤務

平成8年 倉敷中央病院で循環器の専門トレーニング

平成9年より平成26年3月まで船橋市立医療センター心血管センター循環器内科副部長として勤務

平成26年5月すぎおかクリニック開院

<取得資格>

医学博士、日本内科学会認定医、日本循環器学会専門医、日本心血管インターベンション治療学会専門医、抗加齢医学会専門医、日本医師会認定健康スポーツ医など

肥満は認知症を招くのか?

こんにちは。船橋市の内科、循環器内科、心臓内科、糖尿病内科のすぎおかクリニック院長、杉岡です。

今日のテーマは『50代の肥満は認知症を招く?』という話です。

肥満のリスク

肥満は、メタボリックシンドロームに代表されるように、様々な合併症を引き起こすと言われています。

高血圧は糖尿病などの生活習慣病に始まり、心筋梗塞や狭心症、心不全、そして脳卒中や睡眠時無呼吸症候群などなど。

そんな中、50代の肥満女性が将来の認知症リスクを上昇させる、という研究論文が「neurology」誌に発表されましたので今日はそちらをご紹介いたします。

肥満症と脳卒中

『Body mass index, diet, physical inactivity, and the incidence of dementia in 1 million UK women』

百万人の英国女性におけるボディマスインデックス、食事、運動不足、認知症の発生率

オックスフォード大学のSarah Floud氏らが実施した研究で、100万人を超える英国女性を対象とした研究です。

その研究によると、50歳代半ばに肥満だった女性は、適正体重だった女性と比べて、15年後以降に認知症と診断されるリスクが21%高いことが分かったというのです。

この研究から言えること

50代の中年期に生活習慣の乱れや運動不足によって、肥満を生じていると、将来認知症のリスクが高くなることが判明しました。

この時期に肥満に対して積極的に減量したら、改めて将来の認知症リスクが減るかどうかまではこの論文からはわかりませんが、やはり早いうちから健康を意識し認知症予防に努めなければいけないですよね。

 

 

当院は心臓血管病などの循環器疾患や糖尿病などの生活習慣病に力を入れています。

動脈硬化を予防したい方、または心臓病を発症したあとの再発予防のかたなどが船橋市、鎌ケ谷市、習志野市,、市川市、千葉市を始め多くの方に来院頂いています。

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地元船橋の大穴北小学校第一回卒業生です

大穴中学校、県立千葉高校卒業

平成3年千葉大学医学部卒業

平成6年より2年間船橋市立医療センター勤務

平成8年 倉敷中央病院で循環器の専門トレーニング

平成9年より平成26年3月まで船橋市立医療センター心血管センター循環器内科副部長として勤務

平成26年5月すぎおかクリニック開院

<取得資格>

医学博士、日本内科学会認定医、日本循環器学会専門医、日本心血管インターベンション治療学会専門医、抗加齢医学会専門医、日本医師会認定健康スポーツ医など

仮面高血圧

こんにちは。船橋市の内科、循環器内科、心臓内科、糖尿病内科のすぎおかクリニック院長、杉岡です。

仮面高血圧と言う言葉を聞いたことがありますか?

よく、病院で血圧を測ると異常に高くなる人がいらっしゃいます。

家で測ると至って正常なのに、一度病院で測ると緊張してしまって血圧が上昇する。

これは、『白衣性高血圧』と呼ばれるのはみなさんもご存知かもしれません。

一方で、『仮面高血圧』とは、診察室で測定した血圧値は正常でも、家庭で測ると高血圧という状態を指します。

これは、例えば自宅で朝血圧を測ると高いものの、実際病院を訪れる時間帯には血圧が落ち着いてきている状況です。

朝血圧が高いけど、その後降圧剤を飲んで血圧が下がった頃に病院に到着する。

すると、病院の先生は『血圧は安定していますね~』とはなし、早朝の高血圧が見逃されてしまう可能性が出てくるのです。

仮面高血圧は、心筋梗塞や脳卒中などの心臓血管病発症のリスクが高くなる、という声もあります。

みなさんも仮面高血圧に気をつけて朝の血圧をしっかり自宅で計測してみることをお勧めします。

こちらは日本心臓財団の仮面高血圧に関するサイトです。ご参考までに。

 

 

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脳機能は隔絶された環境によって低下する

こんにちは。船橋市の内科、循環器内科、心臓内科、糖尿病内科のすぎおかクリニック院長、杉岡です。

今日のテーマは『隔絶された環境下における脳機能の変化』についてです。

今回、NEJM(new England Journal pf Medicine)誌に、南極での任務にあたった観測隊員を対象に、14ヶ月の任務前後の脳機能の変化について調べた論文が発表されました。

長い南極探検への反応における脳の変化

『Brain Changes in Response to Long Antarctic Expeditions』

対象は9人の南極観測隊員。14ヶ月の任務前後で脳MRIの測定と脳機能の目安となる血中BDNF値を計測しました。

すると、ストレスに弱いと言われている脳の『海馬』と呼ばれている部分が、任務遂行後平均で7.4%も萎縮していることが判明しました。この容積の変化はかなり大きなものと考えられています。

同様に脳の前頭前野の萎縮もみられ、また血中BDNF値はなんと45%も低下していたのです。

隔絶された環境に長いこといると、脳機能は低下し、萎縮することがわかりました。

普段から戸外などで様々な感覚刺激を受けたり、定期的な運動をしたり、などが脳機能の低下予防にやくだつのかもしれません。

 

当院は心臓血管病などの循環器疾患や糖尿病などの生活習慣病に力を入れています。

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糖尿病改善には王様のような朝食を

こんにちは。船橋市の内科、循環器内科、心臓内科、糖尿病内科のすぎおかクリニック院長、杉岡です。

今日のテーマは『糖尿病と食事のとり方』についてです。

糖尿病と食事法

糖尿病のかたにとって、この『食事法』はとても大切なテーマの一つです。

情報を探すと実に多種多様な食事法が存在しているのがわかると思います。

カロリー制限を始めとして、糖質制限や、1日1食法から1日6食法まで。

今回は1日3食法のなかでも、特に朝食に重点をおいた食事法が、糖尿病患者さんの体重や血糖を安定させるという研究報告がありましたので、皆さんにシェアいたします。

糖尿病と王様のような朝食

論文タイトルは、

『Reduction in Glycated Hemoglobin and Daily Insulin Dose Alongside Circadian Clock Upregulation in Patients With Type 2 Diabetes Consuming a Three-Meal Diet: A Randomized Clinical Trial』

この論文では、3食の配分を次のように設定しました。

パン、フルーツ、デザートなどから成る約700kcalのたっぷりの朝食、600kcalの中程度の昼食、そしてとくにでんぷん質、デザート、フルーツを含まない200kcalの少量の夕食を摂取するというものです。

対照群は、同様のカロリーを1日6回の少量頻回の食事にわけての食事法を選択。12週にわたって研究は行われました。

その結果、3食群では有意に糖尿の1~2ヶ月の平均を示すHBA1cが低下し、正常血糖の時間の割合がベースライン時の59%から12週後には83%に増加していました。一方で糖尿病薬を原因とする低血糖症状は出現しなかったのです。

この研究から言えること

でんぷん質を多く含むカロリーの摂取を1日の早い時間へと移行させることで、糖尿病患者さんの血糖がしっかり下がってくれるのなら、今後インスリン注射や糖尿病治療薬を減少、あるいは中止させることも考えられるということですね。

王様の朝食、期待したいところです。

 

 

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脳卒中のリスクが昼寝のしすぎで上がる

こんにちは。船橋市の内科、循環器内科、心臓内科、糖尿病内科のすぎおかクリニック院長、杉岡です。

今日のテーマは『脳卒中のリスクと寝すぎの関連』についてです。

脳卒中と寝すぎ

中国のXiaomin Zhang氏らの研究で、夜間の睡眠時間や昼寝の時間が長いと脳卒中の危険性が高まることが発表されました。

『Sleep duration, midday napping, and sleep quality and incident stroke』

この研究によると、夜間の睡眠時間が9時間を超えたグループでは7~8時間のグループと比べ、脳卒中のリスクが23%上昇していました。

また、昼寝が90分を超えたグループは30分以内のグループよりも脳卒中のリスクが29%上昇。

更に、夜間の睡眠時間が9時間を超え、かつ昼寝が90分を超えると脳卒中のリスクはなんと85%も顕著に上昇していたというのです。

この研究から言えること

なぜ、寝すぎが脳卒中のリスクを上げるのでしょうか?

一つは活動性の低下に伴う肥満や血糖コントロール悪化、高血圧の合併などが考えられます。

また、長時間の睡眠が睡眠の室そのものが低下しているためにおきているのかもしれません。

だらだらとぐーたら生活は避けなければいけませんね。

 

 

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心不全による死亡がアメリカで激増している

こんにちは。船橋市の内科、循環器内科、心臓内科、糖尿病内科のすぎおかクリニック院長、杉岡です。

今日のテーマは『心不全』です。

心不全

心不全とは、何らかの原因で心臓の機能が低下し、その影響で全身に十分な酸素や栄養が送りきれずに循環が悪化することを指します。

心不全の原因は様々ですが、狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患、僧帽弁閉鎖不全症などの弁膜症、高血圧や心筋症、薬の副作用、心臓以外の貧血や甲状腺機能異常など、実に多岐に渡ります。

今回、そんな心不全による死亡がアメリカで激増しているという報告が有りました。

アメリカでの心不全死亡の増加

『Association Between Aging of the US Population and Heart Disease Mortality From 2011 to 2017』

カイザー・パーマネンテ・オークランド医療センターのJamal Rana氏らの研究、「JAMA Cardiology」に掲載されています。

この報告によると、アメリカでは心疾患による死亡、とりわけ心不全による死亡が激増しており、その80%以上が65歳以上の高齢者ということです。

今後2030年までにアメリカでは高齢者が44%増加する見込みであり、高齢者の心疾患による取り組みをより真剣にしなければいけない、と結論づけています。

日本でも多くの心臓病のかた、心不全の方がいらっしゃいます。

生活習慣病をもっていたり、狭心症などの心臓病を抱えている方は、心不全の定期チェックを欠かさないようにしてください。

心不全のチェックには心臓エコー(心臓超音波検査)が欠かせません。

当院では、定期的な心臓エコーで心不全の有無を多くの来院患者さんに行っています。

 

当院は心臓血管病などの循環器疾患や糖尿病などの生活習慣病に力を入れています。

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閉塞性動脈硬化症

こんにちは。船橋市の内科、循環器内科、心臓内科、糖尿病内科のすぎおかクリニック院長、杉岡です。

今日は、『閉塞性動脈硬化症』と言う病気の話をします。

動脈硬化と血管のつまり

動脈硬化とは、加齢や糖尿病、高血圧や高コレステロール、肥満や喫煙など、あらゆる生活習慣のみだれによって進行するものです。

代表的なものに、心臓の動脈硬化である狭心症や心筋梗塞が有り、

頭部の動脈硬化に脳梗塞があります。

動脈硬化が進むと、これら心臓や頭部以外に様々なところが閉塞してきます。

そして特に下肢の血管が詰まる人も多く、『下肢閉塞性動脈硬化症』とよばれます。

閉塞性動脈硬化症の症状

閉塞性動脈硬化症で下肢の血流が低下するとどんな事が起こるのでしょうか?

それが、間欠性跛行(はこう)と呼ばれる症状です。

間欠性跛行とは、安静時には下肢になんの症状もないのに、一度数十メートルから数百メートル歩くと、下肢が痛くなってきたりパンパンに張ってくる状態のことを指します。

これは、下肢の動脈が狭窄もしくは閉塞している状態です。

閉塞性動脈硬化症は特に糖尿病の方に合併することがよくみられます。

糖尿病の方の場合は痛みを感じる神経が鈍くなっており、病気はよほど進行するまで気づかれないことが多く、気づいたときにはすでに下肢の血流が大幅に低下し、最悪の場合下肢が壊死してしまうこともあります。

閉塞性動脈硬化症の検査

検査としては、下肢の血圧を測り、簡易的に下肢の血流をみるABI検査が一般的で、スクリーニングとしてよく用いられます。

当院でももちろんABI検査は用意できています。

そして、閉塞性動脈硬化症が強く疑われた場合はMRIで検査やカテーテル検査で病気の確定診断を行います。

もし、自分やあなたの家族に間欠性跛行がある場合、糖尿病などの生活習慣病がある場合など、必ず定期的にABIに検査を行う必要があります。

 

当院は心臓血管病などの循環器疾患や糖尿病などの生活習慣病に力を入れています。

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心房細動と断酒の関係

こんにちは。船橋市の内科、循環器内科、心臓内科、糖尿病内科のすぎおかクリニック院長、杉岡です。

今日のテーマは『心房細動と断酒の関係』についてです。

飲酒と心房細動

過剰なアルコール摂取が心房細動を起こしやすいとは言われています。

しかし、1度発症した心房細動がアルコールを控えることによって、どの程度再発しづらくなるか、については未だ不明です。

今回、心房細動発症後にアルコールを控えることで、再発のリスクを抑えられたという論文がNEJM誌に掲載されましたので、その内容をシェアしたいと思います。

心房細動再発と断酒

『Alcohol Abstinence in Drinkers with Atrial Fibrillation』

心房細動を有する飲酒者の断酒

対象は基準飲料が週10ドリンク以上の発作性心房細動を有する患者さん140名。

断酒群と飲酒継続群の2群に分けて比較検討を行いました。

結果は、飲酒群のほうが断酒群より心房細動再発リスクは有意に低く(53% vs 73%)、また心房細動再発までの期間も断酒群のほうが長かったとのことでした。

つまり、習慣的な飲酒を控えることで、発作性心房細動の再発リスクが減少したという結論です。

心房細動の治療法は、薬物療法やカテーテルアブレーション(CA)が通常行われますが、まずは生活習慣の改善から、ということですね。

 

 

当院は心臓血管病などの循環器疾患や糖尿病などの生活習慣病に力を入れています。

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