院長ブログ

揚げ物を食べると心血管病になりやすくなる

こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。

今日は、『揚げ物と心臓病の関係』についてお話します。

揚げ物と心臓病

みなさんも、揚げ物をたくさん食べると健康を害するだろうことはなんとなくイメージが湧くと思います。

でも今までなかなかそのことを科学的に実証した論文は見当たりませんでした。

今回、深圳大学健康科学センター(中国)のPei Qin氏らにより、揚げ物の摂取量と心臓血管病のリスクに関する研究が示されました。この報告は、「Heart」誌に掲載されています。

対象者は約75万人。追跡期間が約9.5年。その間に生じた心筋梗塞や脳卒中などの主要心血管イベントの数、心臓血管死および全死亡との関連を、揚げ物の摂取と検討したのです。

その結果、1週間当たりの揚げ物摂取量が最も多かったグループでは、最も摂取量が少なかったグループと比べて心臓血管イベントのリスクが28%、冠動脈疾患リスクが22%、心不全リスクが37%高いことが判明しました。さらに細かく検討すると、週当たりの揚げ物摂取量が114g増加するごとに、心血管イベントリスクで3%、冠動脈疾患リスクで2%、心不全リスクで12%増加していました。

一方で、心臓血管死亡や全死亡と揚げ物摂取の量には関連は見られなかったとのことです。

この研究から言えること

この研究からは、なぜ揚げ物をとりすぎると心臓血管病にかかりやすくなるのか?のメカニズムまでは解明できていません。

しかし、報告者らは揚げ物の中に多く含まれるトランス脂肪酸の存在や、揚げることによる炎症性物質の増大、そして揚げ物に多く添えられやすい塩分や糖分の同時過剰摂取などを考察としてあげています。

揚げ物の場合、どんな油で揚げるのか?揚げる時間はどれくらいか?油を使いまわしていないか?油が酸化していないか?など、油だけ考えてもかなり身体に悪い影響を与えかねないと思われます。

揚げ物の肉など、カロリー過多にもなりがちです。みなさんも適度な摂取に止め、過剰摂取は避けましょうね。

 

当院は心臓血管病などの循環器疾患や高血圧、糖尿病などの生活習慣病に力を入れています。

動脈硬化を予防したい方、または心臓病を発症したあとの再発予防のかたなどが船橋市、鎌ケ谷市、習志野市,、市川市、千葉市を始め多くの方に来院頂いています。

在籍医師は、院長はじめ循環器専門医資格を多くの医師が有しております。

医師、専門スキルを持った看護師(糖尿病療養指導士、抗加齢学会指導士、心臓リハビリテーション指導士)、専門エコー技師、管理栄養士、経験豊富な医療事務の全員で、チームで患者さんを診療させていただいております。

どうぞ安心してご来院ください

 

 

 

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