院長ブログ

血圧と大気汚染の関係

こんにちは。船橋市の内科、循環器内科、心臓内科、糖尿病内科のすぎおかクリニック院長、杉岡です。

今日は、高血圧と大気汚染の関係についてお話します。

高血圧

高血圧は、御存知の通り、生活習慣病の一つです。

多くの人は、高血圧に対して注意をしているものの、そもそも高血圧が続くことでどんなことが起こり得るのか?本当の高血圧の怖さについてご存知ありません。

高血圧がおこるとどんな事が起こるのでしょうか?

高血圧は、血管の中の圧力が高い状態です。血管はホースのようなものなので、その中を高圧で水が流れ続けている状況を想像していただくと良いかもしれません。

パンパンに張った水道ホース、この状態が長く続くとホーズはどうなると思いますか?

ホースに亀裂が入ってきたり、ガタが来ますよね?

血管でいうと、固くなると同時にもろくなってきます。

この状態を動脈硬化と呼びます。

動脈硬化の血管は固くて脆いのです。そして詰まりやすく、切れやすく、破裂しやすくなるのです。

固くなり、動脈硬化を起こした血管には、内側の壁にプラークと呼ばれるコレステロールを始めとした物資圧が沈着していきます。沈着量が多くなると、血管の中が狭くなってしまい、最終的に詰まってしまうわけです。

血管が細くなっても症状がまったくないことが殆どで、そのために突然心臓の血管がつまる心筋梗塞や頭頸部の血管が詰まる脳梗塞を発症し、話を聞いてみると高血圧をしっかり治療していなかったケースがあります。

つまり、高血圧をコントロールするということは、その先の動脈硬化を予防する、更に先の血管のつまりなどの命に関わる病気を予防することにつながるのです。

高血圧が原因でおこる病気・・例えば。。。

高血圧が原因でおこる病気はたくさんあります。今日はそのうちの一つをお話します。

それは、大動脈解離という病気です。

大動脈とは、心臓から全身に血液を送る幹のような血管で、背骨の脇を走行しています。

大動脈から多くの枝が分岐して、脳血管や肝臓・腎臓などの腹部臓器、手足へと血液が運ばれます。

そのおおもとの血管を考えてください。

高血圧があると、このおおもとの血管。大動脈が常に高圧にさらされた状態になります。

大動脈は固くなり、もろくなっていきます。

その状態が長く続くいても実は全く症状がありません。ですから血圧が高くても調子が良いから大丈夫、などとたかをくくる人が大勢います。

しかし、その浦では着々と大動脈の動脈硬化がすすんでいるのです。

そしてある日・・・・

突然大動脈が『ビリビリ!!』と裂けてしまうのです。

大動脈が裂けると、脳への血管が裂けて脳卒中、心臓への血管が裂けて心筋梗塞、脊髄への血管が裂けて下半身麻痺、腸への血管が裂けて腸管壊死、足の血管が裂けて下肢の壊疽・・・など大変多くの合併症が起こり、運が悪いと病院にたどり着くことさえできず、いわば突然死を起こしてしまうわけです。

こんな病気をおこしてから、『ああ、高血圧にもっと気をつけていれば。。。』といったところで後の祭りなわけです。

高血圧の予防

では、どうすれは高血圧を予防できるのか?

これは生活習慣をみなおすことにつきます。

塩分を控える、カロリー過多の食事を控える、有酸素運動のような運動を定期的に取り入れる、睡眠を十分にとり、ストレスを溜めない生活をおくる。

大変かもしれませんが、やればやるだけあなたの健康度はどんどん上がっていき、結果的に病気に負けない強い体をつくれます。

そんな中、最近高血圧と大気汚染の関係についての論文が発表されました。

高血圧と黄砂の関係

これまで、黄砂と喘息発作や急性心筋梗塞の発症との間に関係があることは知られていたものの、黄砂飛来の血圧への影響は不明でした。

最近、京都大学を中心としたチームが約10年追跡調査をし、血圧上昇と黄砂についての関係を調査した研究が報告されました。対象はおよそ30万人にものぼります。

『Association of short term exposure to Asian dust with increased blood pressure』

その結果、黄砂飛来日には血圧が上昇するという結果が得られたのです。

また、非喫煙者に比べて喫煙者において黄砂飛来日での血圧上昇幅が多かったとのことでした。

著者らは、黄砂への曝露を避けることは、健康な成人の高血圧発症の予防に有用な可能性がある、と考察されています。

高血圧と動脈硬化のフォロー

高血圧を患っている方は、ただ血圧を管理するだけで満足していてはいけません。

大切なことは、動脈硬化が進行していないか?血管が詰まりかけいるところはないか?

そういった観点からの定期チェックが欠かせないのです。

頸の血管エコー検査をすれば、血管の壁に動脈硬化のプラークが形成されていないか、すぐわかります。

運動負荷心電図で、心臓の虚血状態が簡便に予測できます。

ABI検査で下肢の血流が把握できます。

ぜひ、定期チェックに目を向けてみてくださいね

 

 

当院は心臓血管病などの循環器疾患や高血圧、糖尿病などの生活習慣病に力を入れています。

動脈硬化を予防したい方、または心臓病を発症したあとの再発予防のかたなどが船橋市、鎌ケ谷市、習志野市,、市川市、千葉市を始め多くの方に来院頂いています。

在籍医師は、院長はじめ循環器専門医資格を多くの医師が有しております。

医師、専門スキルを持った看護師(糖尿病療養指導士、抗加齢学会指導士、心臓リハビリテーション指導士)、専門エコー技師、管理栄養士、経験豊富な医療事務の全員で、チームで患者さんを診療させていただいております。

どうぞ安心してご来院ください

 

 

 

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