こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。
今日のテーマは『狭心症になったら?』です。
狭心症は、動脈硬化などが原因で、心臓に栄養を送る血管(冠動脈)が細くなってしまう状態です。
一般的には心臓の血管が90%以上狭くなって、初めて胸の不快感などの胸痛が起こります。
また、症状は典型的な胸痛以外に、背部痛、肩の痛み、心窩部痛など多彩です。
しかも症状が出た時には心臓の血管は完全に詰まってしまう一歩手前なので、素早い対処が必要になります。
この対処が遅れると、急性心筋梗塞をおこし、命取りになりかねません。
狭心症が疑われた場合、まずは心電図の検査を行います。しかし、安静時の心電図では異常をきたさないことも多く、その場合は運動負荷心電図を行う必要があります。
ただ、やみくもに運動負荷心電図を行うと、心筋梗塞を誘発する可能性もありますので、循環器専門医のいる施設での検査が望ましいところです。
そして、狭心症の可能性が高い場合はCT検査やRI検査なども行われます。
診断率が一番高いのは、冠動脈造影検査といって、カテーテルという管を心臓に通して、血管の状態をくまなく検査するものです。時間は30分程度で終わります。
一番スタンダードなのが、ステント留置術です。
狭心症としてみつかった心臓の血管の細い部位にステントとよばれる金属の土管を留置するものです。
他には、狭窄が重篤な場合は冠動脈バイパス手術、逆に軽い場合は薬物療法を行います。
ステント治療などで、心臓の血管が広がっても、大事なことはその原因をよくすることです。
狭心症の原因は、高血圧、高コレステロール血症、糖尿病などの生活習慣病、喫煙、ストレスなどです。
また、狭心症をきたした人は、再発や心臓以外の血管が詰まってくることもありますので、定期検査がとても重要になって来ます。
皆さんも、ご自分の心臓の血管、動脈硬化の状態は意識しておいてくださいね。
地元船橋の大穴北小学校第一回卒業生です
大穴中学校、県立千葉高校卒業
平成3年千葉大学医学部卒業
平成6年より2年間船橋市立医療センター勤務
平成8年 倉敷中央病院で循環器の専門トレーニング
平成9年より平成26年3月まで船橋市立医療センター心血管センター循環器内科副部長として勤務
平成26年5月すぎおかクリニック開院
<取得資格>
医学博士、日本内科学会認定医、日本循環器学会専門医、日本心血管インターベンション治療学会専門医、抗加齢医学会専門医、日本医師会認定健康スポーツ医など
こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。
今日のテーマは『心筋梗塞と冬の寒さ』です。
今日は、関東地方でも積雪と言われていますね。
そこで今日は寒さと心臓発作の関係、特に心筋梗塞との関連についてお話しします。
国立循環器病センターの研究グループによる発表によると、冬場には心筋梗塞による心臓停止の例が多くなっていることがわかりました。
冬場の寒さに伴い、心筋梗塞が起こりやすい理由としていくつかあげられています。
寒冷期の血圧上昇
暖かい屋内から寒い屋外に出た時などに伴う急激な寒暖差に伴う血圧変動
寒さによる心臓の血管(冠動脈)の過剰収縮
屋内での寒暖差を防ぐ。特に脱衣所と浴槽の寒暖差が心臓発作を起こしやすいといわれています。
風呂の温度は若干ぬるめに。熱いお風呂の温度が血圧を上げすぎる可能性があります。
入浴前にはアルコールを控える。
タバコを控える、禁煙。
戸外へ出るときは、マフラー、帽子、手袋など、もう一つプラスの防寒対策を心がける
もし、寒暖差などで、ちょっとした胸の不快感などでるようであれば、心筋梗塞の前触れ、狭心症の可能性も出てきます。
そんな時は、躊躇せず、病院を受診してくださいね。
地元船橋の大穴北小学校第一回卒業生です
大穴中学校、県立千葉高校卒業
平成3年千葉大学医学部卒業
平成6年より2年間船橋市立医療センター勤務
平成8年 倉敷中央病院で循環器の専門トレーニング
平成9年より平成26年3月まで船橋市立医療センター心血管センター循環器内科副部長として勤務
平成26年5月すぎおかクリニック開院
<取得資格>
医学博士、日本内科学会認定医、日本循環器学会専門医、日本心血管インターベンション治療学会専門医、抗加齢医学会専門医、日本医師会認定健康スポーツ医など
こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。
今日のテーマは、『若いメタボの人は心筋梗塞を繰り返す』という内容です。
以前、こちらのブログでも「メタボと心筋梗塞」というテーマで書かせていただいていますので、そちらを参考にしていただければと思いますが、メタボとは、メタボリック症候群の略で、内臓肥満を抱えた人がある一定の動脈硬化リスクを複数抱えると、メタボリック症候群と呼ばれます。
メタボリック症候群になると動脈硬化が進みやすくなり、心筋梗塞などのリスクが高まるといわれています。
では、メタボが原因となって心筋梗塞をおこしたら、一度ならず二度までも、というような事もあるのでしょうか?そしてその確率はどうなのでしょう?
ここにある論文を御紹介しますね。
『Effect of the Metabolic Syndrome on Outcomes in Patients Aged <50 Years Versus >50 Years With Acute Myocardial Infarction』という論文で、心筋梗塞を起こした経験のあるメタボの人は50歳以上と50歳以下で再発がどう違うのか?ということを調べた研究です。
2082人の心筋梗塞の既往がある人を集め、メタボがあるかないか、そして年齢が50才以上か以下かでグループ分けし、心筋梗塞の再発率に差があるかどうかを調査したのです。
これによると、50才以下でメタボの人が他のグループに比べ心筋梗塞の再発率が有意に高かったというのです。
メタボの人は、若ければ特にライフスタイルや生活習慣の根本的な見直しが必要ということかもしれませんね。
あなたはメタボ、大丈夫ですか?
地元船橋の大穴北小学校第一回卒業生です
大穴中学校、県立千葉高校卒業
平成3年千葉大学医学部卒業
平成6年より2年間船橋市立医療センター勤務
平成8年 倉敷中央病院で循環器の専門トレーニング
平成9年より平成26年3月まで船橋市立医療センター心血管センター循環器内科副部長として勤務
平成26年5月すぎおかクリニック開院
<取得資格>
医学博士、日本内科学会認定医、日本循環器学会専門医、日本心血管インターベンション治療学会専門医、抗加齢医学会専門医、日本医師会認定健康スポーツ医など
こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。
今日のテーマは『心不全の予防と体温』です。
寒い時期、体温が冷えていくのをよぼうするために、末梢の血管が収縮し、手足の血流を低下、内臓への血流を保とうと働きます。
血圧は上昇し、全身へ十分な栄養を送ろうとします。
そのため、心臓に過度の負担がかかり、心臓のポンプ機能が破たん、心不全になる方がふえてきます。
そこで、心不全の予防には、『体を温める』という作業がとても大事になってきます。
有名な食材として、まず頭に浮かぶのは『ショウガ』ではないでしょうか?
しょうがは、体温を温める食材として、漢方薬にもよく使われています。
ちょっとしたことですが、生姜湯、ショウガ茶、ジンジャーティーなど、温かい飲み物にしょうがを加えてみるという一工夫をしてみることが、結果的に心臓病を予防してくれます。
特に、心筋梗塞や狭心症などの心臓発作は冬の寒い朝などに起きやすいといわれています。
病気の予防は、毎日の自己管理から、ですね。
地元船橋の大穴北小学校第一回卒業生です
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平成6年より2年間船橋市立医療センター勤務
平成8年 倉敷中央病院で循環器の専門トレーニング
平成9年より平成26年3月まで船橋市立医療センター心血管センター循環器内科副部長として勤務
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医学博士、日本内科学会認定医、日本循環器学会専門医、日本心血管インターベンション治療学会専門医、抗加齢医学会専門医、日本医師会認定健康スポーツ医など
こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。
今日のテーマは『糖尿病と腎臓』です。
みなさん、ご存じのとおり、糖尿病とは血液中の糖分が高い状態が続いてしまう病気です。
糖尿病の原因は様々ですが、その多くは糖質過多、カロリー過多、また運動不足、ストレス、喫煙など生活習慣に起因するものがほとんどです。
糖尿病になると、膵臓から出てくるインスリンと呼ばれる血糖を下げるホルモンの調整がうまくいかず、
体内の高血糖が続いてしまいます。
糖尿病になってしまうと、全身の臓器にあらゆる障害を引き起こします。
糖尿病の3台合併症に、糖尿病性網膜症、神経障害、腎症があります。また、心筋梗塞などの心血管障害や、脳梗塞・痴呆などの脳血管障害も糖尿病が原因で引き起こされます。
今日は、その中でも腎臓についてのお話をしようとおもいます。
糖尿病性腎症とは、糖尿のせいで腎臓の血管が硬くなり、動脈硬化をおこすなどの原因で、腎臓の濾過機能が落ちてしまう状態です。
濾過機能(ろか)とは何でしょうか?
腎臓は、体の中にある毒素、代謝産物など体に不要なものを体外にこしとる働きがあります。
しかし、糖尿病のせいで腎臓の機能が落ちると、このろか機能が低下してしまい、体の毒素が体外に排出しづらくなってきます。
そして、この機能がいよいよ落ち切ってしまうと、その先に待っているのが『透析』しかありません。
腎臓はいったん悪くなると、腎臓機能をもとに戻す薬はないといってもいい状況です。
そのために、日頃から糖尿を悪くしない、日々の食べ方・栄養状態に目を向ける事が欠かせません。
まずは何よりも栄養管理です。どの程度のカロリーを摂ればいいのか?糖質の量は?タンパク質は?塩分は? など、その食べ方は個人差があります。
是非一度、専門の栄養士に相談することをお勧めします。
そして合併症の管理。今の腎臓機能はどれくらい? 動脈硬化は進んでない? 心臓病は?脳の動脈硬化はどう? など。
糖尿病は、全身管理です。
怖いことに糖尿病の人は痛い、などの症状が非常に出にくい病気です。
そのために病気を軽く見てしまいがち。
あなたは糖の状態は大丈夫ですか?
当院では、栄養管理のプロ、管理栄養士による栄養指導。
糖尿病専門看護師による生活指導。
動脈硬化検査のプロである検査技師による動脈硬化検査のエコーチェック。
そして、2名の医師による糖尿病管理。
糖尿病のアプローチは包括的管理が非常に大切です。
御心配であれば、お気軽にご相談くださいね。
地元船橋の大穴北小学校第一回卒業生です
大穴中学校、県立千葉高校卒業
平成3年千葉大学医学部卒業
平成6年より2年間船橋市立医療センター勤務
平成8年 倉敷中央病院で循環器の専門トレーニング
平成9年より平成26年3月まで船橋市立医療センター心血管センター循環器内科副部長として勤務
平成26年5月すぎおかクリニック開院
<取得資格>
医学博士、日本内科学会認定医、日本循環器学会専門医、日本心血管インターベンション治療学会専門医、抗加齢医学会専門医、日本医師会認定健康スポーツ医など
こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。
今日のテーマは『筋トレで心臓は強くなる?』です。
心筋梗塞や心不全を起こした人の場合、往々にして運動不足に陥りがちです。
これは、過度な運動をすることでまた心臓発作をおこすのではないか?という心配や、家族から運動を止められたりが原因だったりします。
心臓病を起こした人は、もちろんケースバイケースですが、ある程度の運動をした方がその後の心臓発作を起こす率が低くなるといわれています。
運動は大きく分けて二つあると思います。一つが有酸素運動、もう一つが筋肉トレーニングです。
ウォーキングのような有酸素運動は心臓にもよさそうな気もしますが、果たして筋トレは心臓に良いのでしょうか?
2018年の1月にイスラエルの研究グループが心筋梗塞後の患者さんに対し、有酸素運動と、有酸素運動プラス筋トレを行ったグループで心臓の機能がどう変わるか、という研究を行いました。
約12週間の調査をおこない、有酸素運動プラス筋トレのグループは、有酸素運動の合間にベンチプレスなどのトレーニングを最大筋力の30~50%で15回を1セット行いました。
その結果、筋トレも行ったグル―プは心機能の改善が見られ、日常生活のQOLも向上したのです。
筋トレって大事なんですよね。
みなさんも、普段から健康のために有酸素運動と筋トレを是非ミックスさせて、トレーニングをしてみてくださいね。
地元船橋の大穴北小学校第一回卒業生です
大穴中学校、県立千葉高校卒業
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平成6年より2年間船橋市立医療センター勤務
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<取得資格>
医学博士、日本内科学会認定医、日本循環器学会専門医、日本心血管インターベンション治療学会専門医、抗加齢医学会専門医、日本医師会認定健康スポーツ医など
こんにちは。
船橋市の内科、循環器内科、心臓内科、糖尿病内科のすぎおかクリニック院長の杉岡です。
今回は、心筋梗塞のおはなしです。
心筋梗塞という病気、一体どんな人がなりやすいんでしようか?
そして、あなたは将来心筋梗塞になるんでしょうか?
心筋梗塞のなりやすさを示すものに
リスクファクター
というものがあります。
これは、この条件を持ってると将来血管が詰まっちゃいそうだなあと思われるものです。
この辺は皆さんもご存じかもしれません。
・高血圧
・脂質異常症
・糖尿病
・肥満
・タバコ
・ストレス
・年齢
このリスクファクターをひとつ持っていると、血管が詰まるリスクは3倍になると言われています。
心筋梗塞は、昔は60歳70歳位ではじめて問題になる病気でした。
しかし、最近では多くのストレスや、食生活の変化から、40代や30代の人までも心筋梗塞を起こす人が増えてきてしまっているのです。
あなたは、上にあげたリスクファクターを何も持っていませんか?
「俺は少し血圧高いくらいだけどまだ大丈夫」
「私はコレステロールが高いだけだから」
自分だけは大丈夫だと思わないでください。
しかもこのリスクファクター、怖いのは複数のリスクを抱えているときです。
リスクが掛け算で増えます
例えば、タバコが止められない、少し太ってきたあなた、
血管が詰まるリスクは
3×3で
9倍
です。
これに、塩分とりすぎて血圧が上がってくると、
3×3×3で
27倍
甘いものも大好きです、糖尿の気が出てくると、
3×3×3×3で
81倍
でも、もし生活を改めて、リスクを減らすことが今できたなら、
例えば今からタバコをやめたら
リスクは1/3になります。
塩分を控えて血圧が下がれば、
リスクは1/3×1/3=1/9
良くなるときも掛け算で良くなる
のです。
思い当たる方は、是非今日からリスクファクターを減らす生活を始めてみてください。
リスクファクターを抱えている方で、自分の血管の詰まり具合が気になる場合は、是非一度循環器専門医の医師に御相談下さい。
また、あなたが大丈夫でも、あなたのご家族やお知り合いにそういう方はいませんか?
あなたとあなたの大切な方を是非守ってくださいね。
もちろん、当クリニックに来ていただければ、あなたの血管の詰まり具合や予防方法をしっかりとお伝えいたします
(2014年3月の院長ブログから再掲載しています)
地元船橋の大穴北小学校第一回卒業生です
大穴中学校、県立千葉高校卒業
平成3年千葉大学医学部卒業
平成6年より2年間船橋市立医療センター勤務
平成8年 倉敷中央病院で循環器の専門トレーニング
平成9年より平成26年3月まで船橋市立医療センター心血管センター循環器内科副部長として勤務
平成26年5月すぎおかクリニック開院
<取得資格>
医学博士、日本内科学会認定医、日本循環器学会専門医、日本心血管インターベンション治療学会専門医、抗加齢医学会専門医、日本医師会認定健康スポーツ医など
こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。
今日のテーマは『高めの血糖と動脈プラークの関係』についてです。
糖尿病になってしまうと、心筋梗塞や脳梗塞などの動脈硬化を起こしやすくなることは御存じの方も多いかもしれません。
実際、糖尿病のせいで、心臓だけでなく、目の血管が詰まったり、腎臓の血管に異常が出たり、足の血管が詰まったり、など全身の血管に影響が出やすくなります。
一方で、少し血糖が高めだけど、まだ糖尿にはなっていない人の場合、まだ動脈硬化、血管のプラークは正常なのでしょうか?
まだ糖尿じゃないから、動脈硬化や血管が詰まる、なんてことは考えなくても大丈夫なのでしょうか?
今日は、こんな研究論文をご紹介します
この研究では、糖尿の気が全くない健常人、糖尿病と診断されている人、若干糖が高めと言われている人、それぞれの動脈プラークを調べてみたという研究です。
この研究によると、まだ糖尿と言われていなくても、若干糖が高いというだけで、動脈のプラーク形成がおきていた、動脈硬化を起こしていた、というものでした。
糖尿病ではなくでも、高血糖というだけで、血糖が少し高めというだけで、動脈硬化が進みます。
動脈硬化が脳におきれば、それは認知症の原因になり、脳卒中の原因になります。
心臓に起きれば心筋梗塞の原因になり、腎臓に起きれば透析の原因になります。
血糖がほんの少し高いうちから、健康な血管を意識して、将来の病気をしっかり予防する必要がありますね。
当院では、頸部動脈エコー、心臓エコー、運動負荷心電図、ホルター心電図、ABI(血管年齢検査)などを用いて、動脈硬化に関する検査を行っています。
地元船橋の大穴北小学校第一回卒業生です
大穴中学校、県立千葉高校卒業
平成3年千葉大学医学部卒業
平成6年より2年間船橋市立医療センター勤務
平成8年 倉敷中央病院で循環器の専門トレーニング
平成9年より平成26年3月まで船橋市立医療センター心血管センター循環器内科副部長として勤務
平成26年5月すぎおかクリニック開院
<取得資格>
医学博士、日本内科学会認定医、日本循環器学会専門医、日本心血管インターベンション治療学会専門医、抗加齢医学会専門医、日本医師会認定健康スポーツ医など
こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。
今日のテーマは『アルコールと心臓血管病の関係』についてです。
アルコール消費量はいったいどこまでが安全なのでしょうか?このことに関しては今までもいろいろな情報が流れていました。
最近の研究では、アルコールは少ないほど良い、という結果が増えていましたが、それを示唆する研究データが世界の一流誌、Lancet誌に発表されました。
イギリスのケンブリッジ大学の研究チームが約60万人を対象に調査。追跡期間は約7~8年。この間のアルコール摂取量と病気の関連性について報告しています。
研究結果は、安全といえるアルコール量は週100グラム以下、ということでした。
これを超えるアルコール消費をしていた方は、脳卒中のリスクが14%上昇。高血圧のリスクが24%上昇。心不全リスクは9%上昇。大動脈瘤のリスクは15%高まっていました。
さらに、研究チームはイギリスにおいて推奨アルコール消費量(週112グラム以上)を消費すると、寿命が1.6年短くなると推計しています。
例えばビール(5%のアルコール)で計算すると、ビール500mlだと、アルコールは約25グラム
ワインボトル一本(14%のアルコール)だと約アルコールは105グラムとすでに100g超え!
思ったより、1週間に飲んでもよいアルコール量は限られているようです。
安全なアルコール消費量、推奨されるアルコール消費量は国によってばらつきがあるようです。そしてこのデータがそのまま日本人に当てはまるわけではありません。
そして個人差もあります。いずれにしても過度のアルコールは心臓血管病の発症、たとえば脳卒中や心臓病、狭心症、心筋梗塞、大動脈疾患などに注意が必要だと言えそうですね。
地元船橋の大穴北小学校第一回卒業生です
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平成6年より2年間船橋市立医療センター勤務
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