タグ:動脈硬化

仮面高血圧

こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。

仮面高血圧と言う言葉を聞いたことがありますか?

よく、病院で血圧を測ると異常に高くなる人がいらっしゃいます。

家で測ると至って正常なのに、一度病院で測ると緊張してしまって血圧が上昇する。

これは、『白衣性高血圧』と呼ばれるのはみなさんもご存知かもしれません。

一方で、『仮面高血圧』とは、診察室で測定した血圧値は正常でも、家庭で測ると高血圧という状態を指します。

これは、例えば自宅で朝血圧を測ると高いものの、実際病院を訪れる時間帯には血圧が落ち着いてきている状況です。

朝血圧が高いけど、その後降圧剤を飲んで血圧が下がった頃に病院に到着する。

すると、病院の先生は『血圧は安定していますね~』とはなし、早朝の高血圧が見逃されてしまう可能性が出てくるのです。

仮面高血圧は、心筋梗塞や脳卒中などの心臓血管病発症のリスクが高くなる、という声もあります。

みなさんも仮面高血圧に気をつけて朝の血圧をしっかり自宅で計測してみることをお勧めします。

こちらは日本心臓財団の仮面高血圧に関するサイトです。ご参考までに。

 

 

当院は心臓血管病などの循環器疾患や糖尿病などの生活習慣病に力を入れています。

動脈硬化を予防したい方、または心臓病を発症したあとの再発予防のかたなどが船橋市、鎌ケ谷市、習志野市,、市川市、千葉市を始め多くの方に来院頂いています。

<院長プロフィール>

地元船橋の大穴北小学校第一回卒業生です

大穴中学校、県立千葉高校卒業

平成3年千葉大学医学部卒業

平成6年より2年間船橋市立医療センター勤務

平成8年 倉敷中央病院で循環器の専門トレーニング

平成9年より平成26年3月まで船橋市立医療センター心血管センター循環器内科副部長として勤務

平成26年5月すぎおかクリニック開院

<取得資格>

医学博士、日本内科学会認定医、日本循環器学会専門医、日本心血管インターベンション治療学会専門医、抗加齢医学会専門医、日本医師会認定健康スポーツ医など

 

 

認知機能改善にはダークチョコレートが良い

こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。

今日のテーマは『認知機能とダークチョコレート』についてです。

島根大学の研究チームが、ダークチョコレートとに認知機能改善に関する報告をNutrients誌に掲載しました。

『Sub-Chronic Consumption of Dark Chocolate Enhances Cognitive Function and Releases Nerve Growth Factors: A Parallel-Group Randomized Trial』

対象は島根大学の健康な学生20人。

1つのグループにはカカオパウダーを含むダークチョコレート、別のグループにはカカオを含んでいないホワイトチョコレートを30日間毎日食べてもらいました。

2つのグループの認知機能と脳の神経成長因子とよばれる血中NGF(Nerve Growth Factor)濃度を測定しました。

試験終了の30日後には、ダークチョコレートを食べていた群のみで認知機能の改善と血中NGF濃度の上昇が見られていました。

そして、試験終了からさらに3週間経過したところで再び検査を行ったところ、ダークチョコレート群の血中NGF濃度は試験前の数字に戻っていたものの、認知機能については改善されたままだったのです。

ダークチョコレート、要注目ですね。

 

 

当院は心臓血管病などの循環器疾患や糖尿病などの生活習慣病に力を入れています。

動脈硬化を予防したい方、または心臓病を発症したあとの再発予防のかたなどが船橋市、鎌ケ谷市、習志野市,、市川市、千葉市を始め多くの方に来院頂いています。

<院長プロフィール>

地元船橋の大穴北小学校第一回卒業生です

大穴中学校、県立千葉高校卒業

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平成9年より平成26年3月まで船橋市立医療センター心血管センター循環器内科副部長として勤務

平成26年5月すぎおかクリニック開院

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医学博士、日本内科学会認定医、日本循環器学会専門医、日本心血管インターベンション治療学会専門医、抗加齢医学会専門医、日本医師会認定健康スポーツ医など

 

 

 

糖尿病改善には王様のような朝食を

こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。

今日のテーマは『糖尿病と食事のとり方』についてです。

糖尿病と食事法

糖尿病のかたにとって、この『食事法』はとても大切なテーマの一つです。

情報を探すと実に多種多様な食事法が存在しているのがわかると思います。

カロリー制限を始めとして、糖質制限や、1日1食法から1日6食法まで。

今回は1日3食法のなかでも、特に朝食に重点をおいた食事法が、糖尿病患者さんの体重や血糖を安定させるという研究報告がありましたので、皆さんにシェアいたします。

糖尿病と王様のような朝食

論文タイトルは、

『Reduction in Glycated Hemoglobin and Daily Insulin Dose Alongside Circadian Clock Upregulation in Patients With Type 2 Diabetes Consuming a Three-Meal Diet: A Randomized Clinical Trial』

この論文では、3食の配分を次のように設定しました。

パン、フルーツ、デザートなどから成る約700kcalのたっぷりの朝食、600kcalの中程度の昼食、そしてとくにでんぷん質、デザート、フルーツを含まない200kcalの少量の夕食を摂取するというものです。

対照群は、同様のカロリーを1日6回の少量頻回の食事にわけての食事法を選択。12週にわたって研究は行われました。

その結果、3食群では有意に糖尿の1~2ヶ月の平均を示すHBA1cが低下し、正常血糖の時間の割合がベースライン時の59%から12週後には83%に増加していました。一方で糖尿病薬を原因とする低血糖症状は出現しなかったのです。

この研究から言えること

でんぷん質を多く含むカロリーの摂取を1日の早い時間へと移行させることで、糖尿病患者さんの血糖がしっかり下がってくれるのなら、今後インスリン注射や糖尿病治療薬を減少、あるいは中止させることも考えられるということですね。

王様の朝食、期待したいところです。

 

 

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脳卒中のリスクが昼寝のしすぎで上がる

こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。

今日のテーマは『脳卒中のリスクと寝すぎの関連』についてです。

脳卒中と寝すぎ

中国のXiaomin Zhang氏らの研究で、夜間の睡眠時間や昼寝の時間が長いと脳卒中の危険性が高まることが発表されました。

『Sleep duration, midday napping, and sleep quality and incident stroke』

この研究によると、夜間の睡眠時間が9時間を超えたグループでは7~8時間のグループと比べ、脳卒中のリスクが23%上昇していました。

また、昼寝が90分を超えたグループは30分以内のグループよりも脳卒中のリスクが29%上昇。

更に、夜間の睡眠時間が9時間を超え、かつ昼寝が90分を超えると脳卒中のリスクはなんと85%も顕著に上昇していたというのです。

この研究から言えること

なぜ、寝すぎが脳卒中のリスクを上げるのでしょうか?

一つは活動性の低下に伴う肥満や血糖コントロール悪化、高血圧の合併などが考えられます。

また、長時間の睡眠が睡眠の室そのものが低下しているためにおきているのかもしれません。

だらだらとぐーたら生活は避けなければいけませんね。

 

 

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狭心症に対するコルヒチンの効果

こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。

今日は、『狭心症とコルヒチンの効果』について話をします。

コルヒチンとは

コルヒチン(colchicine)とはイヌサフランの種子や球根に含まれるアルカロイドです。痛風などの治療に広く用いられている薬剤で、好中球の活動を強力に抑える抗炎症効果もあると言われています。

しかしながら、これまでコルヒチンが心動脈硬化性疾患の進展予防に何らかの効果を持つとは考えられてきませんでした。

そんな中、安定狭心症患者さんに対するコルヒチンの効果、に関する論文が発表されました。

狭心症とコルヒチン

『The effect of low-dose colchicine in patients with stable coronary artery disease: The LoDoCo2 trial rationale, design, and baseline characteristics』

動脈硬化は夜間の光暴露で進行する

こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。

今日のテーマは、『室内光害と動脈硬化の関係』です。

夜間光暴露と肥満

以前のブログでこの内容についてお話したことがあります。肥満は動脈硬化の危険因子の一つであり、夜間光暴露が動脈硬化と関連している可能性は大いにあります。

今回は、夜間光暴露が動脈硬化進行と関係している、という論文を紹介致します。

夜間光暴露と動脈硬化

『Indoor light pollution and progression of carotid atherosclerosis: A longitudinal study of the HEIJO-KYO cohort』

 対象:平均年齢71.4±6.9歳の989人の方

追跡期間:平均34ヶ月

方法:動脈硬化の指標として、頸動脈内膜中膜厚IMT(首の動脈の血管壁の厚さ)と睡眠時の寝室の明るさに関連があるかを調べました。心室の明るさごとに4つのグループに分けて比較しています。

結果:夜間の寝室が最も明るい群で、そうでない群に比べ頸動脈の平均IMT、最大IMTが厚くなっていることが判明しました。

この研究から言えること

この頸動脈IMT肥厚の差は、心筋梗塞を10%、脳梗塞を12%増加させる差に相当すると言われています。

夜、明るい部屋で眠ることがこんなにもリスクが高いことに本当に驚きですね

 

 

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糖尿病の改善には朝の咀嚼から

こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。

今日のテーマは、『咀嚼が血糖値を下げるのは朝が効果的』です。

血糖値と咀嚼

よく噛むことで、食後の血糖値を下げよう、という話はよく耳にすることと思います。

咀嚼することで満腹感が生まれ、結果的に食事量が抑制されたり、食後のエネルギー代謝が上昇したりすることで、血糖値が下がると言われています。

しかし、この効果が1日を通して変わらないのか?に関してはよくわかっていません。

朝食べても、夜遅い時間に食べてもしっかり咀嚼すれば食後血糖値は抑えられるのでしょうか?

今回、この咀嚼による食後血糖値の抑制効果、朝と晩で効果は違うという研究報告がなされました。

食後血糖値の抑制効果は朝の咀嚼が一番

対象: 健康男性9名

方法:75グラム経口糖負荷試験(医療用のサイダーです)を朝と晩に施行。また、咀嚼回数を10回と40回にわけ、それぞれ検査を実施しました。

結果:夜の負荷後血糖値は、朝の負荷後血糖値より高いという結果でした。

また、朝の40回咀嚼の群が、食後2時間までの血糖低下が一番速やかでした。

夜は咀嚼回数を増やしても、10回の群と40回の群では血糖値の低下に差は見られませんでした。

この研究から言えること

1つ目は、同じものを口にしても夜のほうが血糖が上がるということ。そして咀嚼回数を増やしても効果がない。

一方で、朝は夜よりも食後血糖値が上がりづらいだけでなく、咀嚼回数を増やすと、更に食後血糖値が改善するということでした。

こう考えると、夜遅い時間の食事は控え、朝に多めに食べるというスタイルが一番食後高血糖の抑制につながる可能性がありますね。

糖尿病や食後高血糖は、心筋梗塞や脳卒中などの動脈硬化疾患に大きな影響を及ぼします。

こんな食事のとり方、咀嚼の回数で血糖がかわるんですね~

 

 

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心臓血管病のリスクと不眠症

こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。

今日のテーマは、『心臓血管病と不眠症の関係』についてです。

心血管病

心筋梗塞などの虚血性心疾患や、脳梗塞などの脳血管疾患のリスクを高める危険因子はいくつかあります。

代表的なものが、高血圧、糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病や、肥満や喫煙、運動不足などが挙げられます。

では、睡眠の質と心臓血管病には何かしらの関連は有るのでしょうか?

今回、不眠症が心臓血管病のリスクを上げる、という論文がNeurology誌に掲載されました。

不眠症と心臓血管病のリスク増加

Insomnia symptoms and risk of cardiovascular diseases among 0.5 million adults

50万人の成人における不眠症の症状と心血管疾患のリスク

対象:虚血性心疾患や癌の既往のない30~79歳の成人487200人。

追跡期間:約10年(平均9.6年)

方法:3つの不眠症状(入眠困難、中途覚醒、早朝覚醒)と心臓血管病、虚血性心疾患、虚血性脳卒中との関連を調査

結果:心臓血管病のリスクは、入眠困難で9%上昇、中途覚醒で7%上昇、早朝覚醒で13%上昇していました。

また、3つの不眠症状を全部持っていた場合、心臓血管病のリスクが18%上昇、虚血性心疾患のリスクが22%上昇、虚血性脳卒中のリスクが10%上昇していました。

出血性の脳卒中との関連は見られませんでした。

そしてこれらは若年や高血圧をベースに抱えていない方に顕著に見られたということです。

この研究から言えること

不眠を侮ってはいけません。まだ自分が若いから大丈夫だろうとか、血圧は平気だから大丈夫だろう、という考えが間違っていることが判明しました。

まだまだ動脈硬化がなさそう、健康診断で何も異常がない、といわれても、不眠などの睡眠の質にも注意を向ける必要が出てきましたね。

 

 

当院は心臓血管病などの循環器疾患や糖尿病などの生活習慣病に力を入れています。

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<院長プロフィール>

地元船橋の大穴北小学校第一回卒業生です

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平成8年 倉敷中央病院で循環器の専門トレーニング

平成9年より平成26年3月まで船橋市立医療センター心血管センター循環器内科副部長として勤務

平成26年5月すぎおかクリニック開院

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医学博士、日本内科学会認定医、日本循環器学会専門医、日本心血管インターベンション治療学会専門医、抗加齢医学会専門医、日本医師会認定健康スポーツ医など

 

睡眠時無呼吸症候群は糖尿病性網膜症を悪化させる

こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。

今日のテーマは、『睡眠時無呼吸症候群は、糖尿病性網膜症を悪化させる』です。

糖尿病性網膜症

糖尿病には多くの合併症があります。その中でも、3大合併症と呼ばれるものが糖尿病性神経障害、糖尿病性腎症、そして糖尿病性網膜症です。

糖尿病性網膜症とは、糖尿病のコントロール不良が原因で眼底を流れる細い血管が損傷を受け、眼底出血などを引き起こす合併症です。特に、糖尿病性網膜症が進行し、眼底中心部の黄斑と呼ばれる場所にまで黄斑浮腫など影響が及んでくると、重篤な視力低下や、失明にまで至ることもあります。

睡眠時無呼吸症候群(SAS)

一方で、睡眠時無呼吸症候群という病気があります。これは、夜間睡眠時に呼吸が止まってしまい、夜間の酸素濃度が極端に低下してしまうものです。そのために十分な睡眠が取れず、昼間の眠気が出現したりすることがよくみられます。そして、睡眠時無呼吸症候群は高血圧や心臓病、脳卒中、そして糖尿病と関連が深いと言われています。

睡眠時無呼吸(SAS)と糖尿病性網膜症

2019年のアメリカ眼科学会で、睡眠時無呼吸症候群の人では、糖尿病性網膜症からの黄斑浮腫を起こしやすいという研究発表がなされました。

51人の糖尿病性網膜症の患者さんを対象に8年間追跡調査を行った結果、糖尿病性黄斑浮腫をおこした患者さんと糖尿病性黄斑浮腫を起こしていない患者さんが睡眠時無呼吸症候群を合併した割合が80.6%vs 45.5%と、明らかに糖尿病性黄斑浮腫を起こしている患者さんに睡眠時無呼吸を起こしている割合が高かったのです。

また、睡眠時無呼吸が重症である場合に糖尿病性黄斑浮腫が重症化しているという関連も見られました。

糖尿病性網膜症、糖尿病性黄斑浮腫を防ぐために、睡眠時無呼吸がないかをチェックする必要があると言えますね。

睡眠時無呼吸症候群に関しては、こちらのサイトも参考になります。

当院は睡眠時無呼吸症候群の治療、心臓血管病などの循環器疾患、そして糖尿病などの生活習慣病に力を入れています。

循環器専門医2名と、全員が循環器の経験豊富な看護師、一流の心エコーのスキルを持った検査技師2名で十分な診療体制をとっています。

動脈硬化を予防したい方、または心臓病を発症したあとの再発予防のかたなどが船橋市、鎌ケ谷市、習志野市,、市川市、千葉市を始め多くの方に来院頂いています。

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地元船橋の大穴北小学校第一回卒業生です

大穴中学校、県立千葉高校卒業

平成3年千葉大学医学部卒業

平成6年より2年間船橋市立医療センター勤務

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