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健康診断でわかること、わからないこと

こんにちは。

船橋市の内科、循環器内科、心臓内科、糖尿病内科のすぎおかクリニック院長、杉岡です。

みなさん、健康診断は毎年行っていますか?

健康診断は、定期的に自分の健康状態を知るためにとても大切なことであり、毎年受けられることを是非お勧めします。

しかし、見逃してはならないこともあります。

それは、健康診断でOKだったからどこにも病気はない、と考えてしまうことです。

これはとても大きな勘違いです。

健康診断とはあくまでも、現時点で大きな病気がなさそう・・・という意味です。

つまり、この先どんな病気が起こりそうなのか、そこまではわからないのです。

健康診断の結果に安心しすぎた時に一番の「あるある」、が生活習慣の乱れです。

甘いものを食べすぎる、カロリーのとりすぎ、運動不足、睡眠不足など・・・

それは短期間に、時には急激に血管のつまり、動脈硬化を進行させ、突然の心筋梗塞や脳梗塞などを引き起こしかねません。

そして残念なことに、健康診断ではあなたの動脈硬化のチェックまではできません。

健康診断の結果に満足しすぎることなく、定期的な動脈硬化チェックもするようにしてくださいね。

当院では、来院された方の動脈硬化のチェック、指導を専門医、専門技師、専門ナースとともにチーム一丸で行っています。

船橋市在住の方に限らず、近隣の習志野市、鎌ヶ谷市、市川市、そして東京都をはじめ、県外の方々も多く来院されています。

自分の動脈硬化の具合が少しでも気になる方は、遠慮なくご来院くださいね。

コレステロールは悪いのか?

船橋の内科、循環器内科、心臓内科、糖尿病内科のすぎおかクリニック院長の杉岡です。

 

今日のテーマは、

悪玉コレステロール

です。

健康診断や人間ドックを受けられたかた、また御家族にコレステロール高いねと言われてるかた、いらっしゃると思います。

悪玉コレステロールとは、

LDLコレステロール

といわれているもので、これが高いと血管にコレステロールがへばりついて、血管を詰まらせる恐ろしいものと言われています。

そのために、実に多くの人がコレステロールのお薬を飲んでいるという現状があります。

健康診断では、この数字134mg/dlまでが正常と記載されていることが多いのです。

これを、40歳以上の日本人のデータに当てはめてみると、

実に33%

の人がコレステロール以上となってしまったという発表があります。

この人たち全員が薬を飲む必要があるのでしょうか???

大事なことは、コレステロールが高い人たちの中でも、更に血管を詰まらせやすい人は誰なのかを区別する必要があります。

特に、閉経前の女性でコレステロールが高い以外、高血圧や糖尿や家族に心臓病がいる、などのリスクを持っていない場合、最低でもLDLコレステロールは160までは放っておいて大丈夫です。

欧米では190mg/dlを越えて、初めて薬の治療を考えるところもあります。

細かいところは、是非一度循環器を専門にしている医師に相談すべきと思います。

当クリニックでは、コレステロールの高いかたには

頸動脈エコー検査

をお勧めしています。

頸動脈という首の血管をエコー検査で見ることで、その方の動脈硬化の度合いを推定できますので、コレステロールの数字とあわせて最適な治療法を提供できます。

コレステロールの高いかたで、薬が必要なのか、日常生活でどうすべきかなどご心配なかたは、一度当クリニックに相談にいらしてくださいね。

 

睡眠時無呼吸症候群のリスク

睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome)とは、簡単にいえば眠っている間に呼吸が止まってしまう病気です。通常英語の頭文字をとってSAS(サス)と呼ばれます。

さて、睡眠時無呼吸症候群にはどんな危険があるのでしょうか?
睡眠時無呼吸は、夜間血圧上昇を引き起こす関係で高血圧を進行させやすくなります。

朝方の著明な高血圧で脳卒中や心筋梗塞などを引き起こしかねません。

つまり、睡眠時無呼吸症候群の合併症に血管のつまり、があるのです。

もし、あなたが夜間のいびきや無呼吸の心配があるのなら、循環器専門医のもとで無呼吸の検査治療と共に、血管のつまり具合を見る動脈硬化の検査も定期的に行うことをお勧めします。

検査方法としては、簡易検査として夜間の酸素濃度や呼吸状態を簡単に計測できる検査を自宅に持ち帰ることができる検査があります。当院でもこの検査を行っているかたは多数いらっしゃいます。
治療法としては、重症な睡眠時無呼吸症だった場合、夜に特殊な呼吸機器を取り付けて、いわば鼻マスクのような形で空気を送り込む機械、CPAPという治療法が適応です。(下記写真を参照ください)

これを使うことで、夜間の無呼吸が改善され、昼間の眠気が劇的に改善するといわれています。

高血圧と薬

船橋の内科、循環器内科、心臓内科、糖尿病内科のすぎおかクリニック院長の杉岡です。

今日は、高血圧という面からお話ししたいと思います。

最近は、血圧の標準値が上がった上がったと騒がれてますが、実際に高血圧で病院を受診した際、病院の医者のよくあるパターン。

「とりあえずお薬を出して様子を見ましょう」

大間違いです

実は高血圧の原因には幾つかあるのです。
そして、その原因ごとに治療法は決まってきます。

ですから、原因を探らずに薬を処方されるようなことがあった場合は、少し考えてみてください。

いわゆる普通の高血圧を本態性高血圧といいます。

一方、他に何かの原因が隠れてて血圧が高い場合を二次性高血圧といいます。

二次性高血圧の確率はそんなに高くないのですが、やはり調べる必要はあります。

例えば、血圧をあげるホルモンを出し続ける

腫瘍

なんてものもありますので
(2014年6月に院長が書いたブログからの再掲載になります)

 

血管が詰まる ①コレステロールの影響

船橋市の内科、循環器内科、心臓内科、糖尿病内科、のすぎおかクリニック院長杉岡です。

今日は、血管のつまりについてお話しますね。

動脈硬化が起きると、コレステロールや中性脂肪の影響で、油の塊であるプラークが血管にこびりついてきます。そのために血管の中が狭くなってきてしまい、血液の流れが滞るようになります。この状態で気づかないでいると、突然心臓の血管が詰まる心筋梗塞や脳の血管が詰まる脳梗塞になりかねません。

血管が狭くなった状況が続くと、血液の塊が蓋をしてしまい、血流を止めてしまいます。多くの人はこの状況になって初めて気づきます。しかし、ここで気付いた時にはもはや手遅れということも・・・・

コレステロールが高い、中性脂肪が高いことを放置すると、あなたの血管は下の絵のようになりかねません。早めの外来受診をすること、そして動脈硬化のチェック、血管が狭くなってないかを調べること、この意識を常に持つように心がけましょう。

コレステロールや中性脂肪は、いきなり薬で下げる、のではなく、運動やウォーキングを欠かさないことや、糖分や炭水化物などの糖質をとりすぎないようにする、など適切な生活習慣を続けるだけで劇的に改善することも可能です。多くの病気はあなたの生活習慣の乱れから始まります。今一度、ご自分の食生活も見直してみてくださいね。

当院では、コレステロールや中性脂肪の高い、いわゆる脂質異常症のかたの動脈硬化検査、血管検査、生活指導を多くの方に行っています。ご心配があればお気軽にご来院くださいね。

息が苦しい

息が苦しい、という症状が出た時、心臓の病気の可能性と、肺(呼吸)の病気の可能性を考える必要があります。

心臓の病気で考えると、心不全・狭心症・心筋梗塞・不整脈・弁膜症など。

呼吸の病気で考えると、気管支喘息・慢性閉塞性肺疾患(COPD)・気胸など。

そして、それ以外の病気として貧血・甲状腺異常・心理的緊張(心臓神経症)など。

心臓の病気による息切れは一刻を争う時が多いです。受診のタイミングが遅れるだけで命に関わる重大な発作につながることも決して珍しくありません。

息が苦しいと感じたら、直ちに内科医、特に循環器内科や循環器専門医、心臓専門医の診察を受ける必要があります。そして、症状が軽いうちに、その症状を軽視せず検査を受けてくださいね。

当院では息が苦しい患者さんが来院された場合、心臓エコーや心電図、血液検査などで直ちに心不全など重大な病気がないか、一般のクリニックでは対処できない、総合病院レベルの適切な検査を受けることができます。