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心臓血管の健康度と認知症の関係

こんにちは。船橋市の内科、循環器内科、心臓内科、糖尿病内科のすぎおかクリニック院長、杉岡です。

今日のテーマは、『心臓血管の健康度と認知症の関係』です。

ライフシンプル7

ライフシンプル7と呼ばれる心臓血管スコア、があります。

このスコアは、4つの行動(喫煙、食事、身体活動、ボディマス指数)と3つの生物学的指標(空腹時血糖、血中コレステロール、血圧)から構成されたものです。

今回、このライフシンプル7という指標を用いて、心臓血管の健康度と認知症の関係を調べた研究発表がなされました。

ホワイトホールIIコホート研究

『Association of ideal cardiovascular health at age 50 with incidence of dementia: 25 year follow-up of Whitehall II cohort study.』

『50歳での理想的な心血管の健康と認知症の発生率との関連』

この研究では、ライフシンプル7のそれぞれの心血管の健康スコアを3ポイントにコード化(0,1,2)し、スコア範囲0-14の合計で、不良(スコア0-6)、中間(7-11)、および最適(12-14)の心血管健康に分類されました。

目的:50歳でのLife Simple 7心血管健康スコアと認知症の発生率との関連を調べること

 

対象:50歳での心血管の健康スコアに関するデータを持つ7899人の参加者であり、平均追跡期間は約24.7年でした。

結果: 心血管健康スコアの高値は、認知症リスク低下と関連が認められました。具体的には、心血管健康スコアが1ポイント増加すると、認知症のリスクが11%低下しました。4つの行動だけに限るとスコアが1ポイント増加することで、認知症リスクは13%低下、生物学的指標においては9%の低下が認められました。

この研究から言えること

50歳という中年期で、シンプルで理想的な心血管の健康に関する行動や数値を良好に保つことで、後年の認知症のリスクが低下するということです。

やはり、病気は今すぐ、ではなく数十年後までを見据えて普段の生活での心構えが必要なんですね。