タグ:虚血

心筋梗塞のリスク

こんにちは。

船橋市の内科、循環器内科、心臓内科、糖尿病内科のすぎおかクリニック院長の杉岡です。

今回は、心筋梗塞のおはなしです。

心筋梗塞になりやすい人

 

心筋梗塞という病気、一体どんな人がなりやすいんでしようか?
そして、あなたは将来心筋梗塞になるんでしょうか?

心筋梗塞のなりやすさを示すものに

リスクファクター

というものがあります。

これは、この条件を持ってると将来血管が詰まっちゃいそうだなあと思われるものです。

この辺は皆さんもご存じかもしれません。

・高血圧

・脂質異常症

・糖尿病

・肥満

・タバコ

・ストレス

・年齢

このリスクファクターをひとつ持っていると、血管が詰まるリスクは3倍になると言われています。

心筋梗塞は、昔は60歳70歳位ではじめて問題になる病気でした。

しかし、最近では多くのストレスや、食生活の変化から、40代や30代の人までも心筋梗塞を起こす人が増えてきてしまっているのです。

リスクファクターを複数抱えていると・・・

 

あなたは、上にあげたリスクファクターを何も持っていませんか?

「俺は少し血圧高いくらいだけどまだ大丈夫」

「私はコレステロールが高いだけだから」

自分だけは大丈夫だと思わないでください。

しかもこのリスクファクター、怖いのは複数のリスクを抱えているときです。

リスクが掛け算で増えます

例えば、タバコが止められない、少し太ってきたあなた、
血管が詰まるリスクは

3×3で

9倍

です。

これに、塩分とりすぎて血圧が上がってくると、

3×3×3で

27倍叫び叫び叫び

甘いものも大好きです、糖尿の気が出てくると、

3×3×3×3で

81倍ドクロドクロドクロドクロドクロドクロ

でも、もし生活を改めて、リスクを減らすことが今できたなら、

例えば今からタバコをやめたら

リスクは1/3になります。

塩分を控えて血圧が下がれば、

リスクは1/3×1/3=1/9

良くなるときも掛け算で良くなる

のです。

思い当たる方は、是非今日からリスクファクターを減らす生活を始めてみてください。

リスクファクターを抱えている方で、自分の血管の詰まり具合が気になる場合は、是非一度循環器専門医の医師に御相談下さい。

また、あなたが大丈夫でも、あなたのご家族やお知り合いにそういう方はいませんか?

あなたとあなたの大切な方を是非守ってくださいね。

もちろん、当クリニックに来ていただければ、あなたの血管の詰まり具合や予防方法をしっかりとお伝えいたしますニコニコ

(2014年3月の院長ブログから再掲載しています)

<院長プロフィール>

地元船橋の大穴北小学校第一回卒業生です

大穴中学校、県立千葉高校卒業

平成3年千葉大学医学部卒業

平成6年より2年間船橋市立医療センター勤務

平成8年 倉敷中央病院で循環器の専門トレーニング

平成9年より平成26年3月まで船橋市立医療センター心血管センター循環器内科副部長として勤務

平成26年5月すぎおかクリニック開院

<取得資格>

医学博士、日本内科学会認定医、日本循環器学会専門医、日本心血管インターベンション治療学会専門医、抗加齢医学会専門医、日本医師会認定健康スポーツ医など

息切れと呼吸器の病気

こんにちは。船橋市の内科、循環器内科、心臓内科、糖尿病内科のすぎおかクリニック院長、杉岡です。

今日のテーマは『息切れと呼吸器の病気』です。

息切れで考えられる病気

息切れという症状はとてもよくみられる症状の一つです。すぎおかクリニックにも、息切れという症状で来院される方が大勢いらっしゃいます。

息切が出るときに、いったいどんな病気を疑う必要があるのでしょうか?

実は、息切れから始まる病気は本当にたくさんあります。心不全や狭心症、不整脈などの心臓血管病によるもの。貧血や甲状腺機能異常や肝臓腎臓など内臓の異常によるもの。ストレスなどに伴う心因性のもの。体力低下によるもの。そして、気管や肺が原因でおこる、呼吸器疾患によるもの、など多岐にわたります。

ここでは、呼吸器疾患いわゆる肺の病気についてお話しします。

息切れと肺の病気

肺の病気で息切れがおきた場合、まず考えられるのが気管支喘息です。そしてもう一つが慢性閉塞性肺疾患(COPD)と呼ばれる病気です。この二つは判別が難しい部分もあるのですが、肺活量や1秒率と呼ばれる肺の柔らかさを調べる呼吸機能検査をすることで、診断が可能です。

息切が出現してくると、往々にして年のせい、加齢によるものだ、体力が低下したからだ、と思い込んで検査をしないまま、という方が多くいらっしゃいます。高齢者に多いCOPDは、治療によって息切が減少したり、生活の質(ADL)が改善するケースが非常に多いです。

また、COPDのあるかたは、虚血性心疾患など心臓病のリスクも高くなるといわれています。

COPDの場合、普段の生活管理もとても大切で、特に禁煙が絶対的な要素となってきます。

とにかく、気になったらかかりつけの内科医への早めの相談、受診が必要だということですね。

当院でもCOPDでタバコがやめられないような方に、禁煙外来をお勧めしています。ぜひご利用ください。

<院長プロフィール>

地元船橋の大穴北小学校第一回卒業生です

大穴中学校、県立千葉高校卒業

平成3年千葉大学医学部卒業

平成6年より2年間船橋市立医療センター勤務

平成8年 倉敷中央病院で循環器の専門トレーニング

平成9年より平成26年3月まで船橋市立医療センター心血管センター循環器内科副部長として勤務

平成26年5月すぎおかクリニック開院

<取得資格>

医学博士、日本内科学会認定医、日本循環器学会専門医、日本心血管インターベンション治療学会専門医、抗加齢医学会専門医、日本医師会認定健康スポーツ医など

 

オリーブオイルは心臓病を減らす

こんにちは。船橋市の内科、循環器内科、心臓内科、糖尿病内科の『すぎおかクリニック』院長、杉岡です。

今日のテーマは『オリーブオイルは心臓病を減らす』です。

オリーブオイルはカラダに良い

オリーブオイルがとても体に良い、という話はよく聞きますよね。

善玉コレステロールを増やしたり、悪玉コレステロールを減らしたり。

これは、オリーブオイルに含まれるオレイン酸の効能と言われています。

また、老化のもとになる酸化、子の酸化を抑える抗酸化作用の強いビタミンEをたくさん含んでおり、からだのあらゆる場面で健康に良いといわれています。

そんなオリーブオイルですが、心臓病に関してはどうなのでしょうか?

オリーブオイルは心臓病のリスクを減らす

2014年にこんな論文発表がありました。

『Olive oil intake and risk of cardiovascular disease and mortality in the PREDIMED Study.』

これは、7216人の人を対象におこわわれた研究で、研究機関は約5年でした。

その結果、エクストラバージンオリーブオイルを使っていると、心臓血管病のリスクがなんと39%も減少したというのです。

これによるとオリーブオイルを1g/日多く服用すればするほど、心臓血管病や心臓血管死の割合が10%低くなるというデータでした。

そしてこの効果は普段の食事で地中海式食事法を摂っていたグル―プでのみ得られたということです。

一方でがんの予防効果は得られなかったそうです。

地中海式食事+オリーブオイル

カラダにいいといわれている地中海式食事法。この食事法をベースにエクストラバージンオリーブオイルをさらに加えていけば、心臓発作がますます防げる可能性が出てきました。

心臓病、狭心症、心筋梗塞、脳卒中の予防に、オリーブオイル生活、始めてみませんか?

 

<院長プロフィール>

地元船橋の大穴北小学校第一回卒業生です

大穴中学校、県立千葉高校卒業

平成3年千葉大学医学部卒業

平成6年より2年間船橋市立医療センター勤務

平成8年 倉敷中央病院で循環器の専門トレーニング

平成9年より平成26年3月まで船橋市立医療センター心血管センター循環器内科副部長として勤務

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肥満は心臓病を悪くするのか?

こんにちは。船橋市の内科、循環器内科、心臓内科、糖尿病内科の『すぎおかクリニック』院長、杉岡です。

今日のテーマは『肥満は心臓病を悪くするのか?』です。

メタボリック症候群

メタボリック症候群、聞いたことありますよね?男性だと腹囲85cm以上、女性だと腹囲90cm以上で動脈硬化のリスクを持っている人のグループをこう呼びます。

肥満=害、と世間では思われがちですが、最近そうとも言えない研究発表が続々と出てきているのです。

今日はその中で、肥満の度合いと心臓血管病のリスクを比較した論文を紹介したいと思います。

心臓手術後の肥満の度合いと死亡率の関係

日本心臓病学会の学会誌 Journal of Cardiologyに2016年に発表された日本人グループの研究です。

『Overweight, but not obesity, paradox on mortality following coronary artery bypass grafting.』

というタイトルです。

冠動脈バイパス術(CABG)という、狭心症や心筋梗塞の方に行う手術を施行した人79140人を対象に術後の死亡率を比較した研究です。

これによると、オーバーウェイトの体重(過体重)の人は、正常体重の人と比べ、短期の死亡率が15%減少、中長期の死亡率が10%減少したというのです。一方、obesity(肥満)状態まで体重が上がった人には死亡率減少効果が認められなかったとか。

BMI(bodt mass index)と呼ばれる、体重と身長の関係から算出される、ヒトの肥満度を表す体格指数があります。

体格指数(BMI)=体重÷身長÷身長で計算します。

WHO(世界保健機構)が定めた基準によると、BMIが18.5以上24.99以下が正常、25以上29.9以下がオーバーウェイト(過体重)、30以上が肥満となります。

この論文からいえること

狭心症や心筋梗塞などで手術を受けた後、いったいどういった生活習慣をおくればいいのか、知りたいところだと思います。

この論文は、心臓手術後の肥満は良くないけれども、過度に体重を落とすと逆効果になりえる、ということを示唆しています。

ただ、この論文はあくまでも肥満、オーバーウェイトの面からのみ検討しています。肥満に加えて糖尿病や脂質異常があったらどうなるか?心臓の動きによる違いは?不整脈の影響は?運動や食生活の影響は?などまだまだ詳細な検討が必要になってくると思います。

ただ、やみくもにやせを目指す必要はなさそうだと言えますね。

<院長プロフィール>

地元船橋の大穴北小学校第一回卒業生です

大穴中学校、県立千葉高校卒業

平成3年千葉大学医学部卒業

平成6年より2年間船橋市立医療センター勤務

平成8年 倉敷中央病院で循環器の専門トレーニング

平成9年より平成26年3月まで船橋市立医療センター心血管センター循環器内科副部長として勤務

平成26年5月すぎおかクリニック開院

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医学博士、日本内科学会認定医、日本循環器学会専門医、日本心血管インターベンション治療学会専門医、抗加齢医学会専門医、日本医師会認定健康スポーツ医など

 

 

 

 

 

頸動脈狭窄と脳梗塞の関係

こんにちは。船橋市の内科、循環器内科、心臓内科、糖尿病内科のすぎおかクリニック院長、杉岡です。

今日のテーマは『頸動脈狭窄と脳梗塞の関係』についてです。

脳梗塞の原因

脳梗塞の原因は大きく分けて2つ。一つは脳の血管の動脈硬化によって血管が詰まってしまう場合。もう一つは、不整脈などが原因で、心臓などでつくられてしまった血栓やプラークが、心臓から剥離して脳の血管に飛んで行ってしまう場合。これを脳塞栓症と呼びます。

今日は、脳梗塞の中でも、塞栓症ではなく、脳の動脈硬化による脳卒中の話、その中でも頸動脈が原因として脳卒中を起こすケースについてお話ししますね。

頸動脈

頸動脈は、左右の頸(首)にそれぞれ1本ずつ走行している血管です。我々の頸部には左右の頸動脈と、左右後方を流れる左右の椎骨動脈と、計4本の血管で脳に栄養を送っています。そのなかで、頸動脈が脳に血液を送る領域は非常に広く、めっちゃ簡単に言うと、脳の約半分に栄養を送っています。

ですから、頸動脈が動脈硬化をおこし、狭窄や閉塞を起こすと、とても大きな脳梗塞をおこし、時には命に係わるケースも少なくありません。

ですから、自分の頸動脈がどうなっているかを知っておくのはとても大切なこととなってきます。

頸動脈狭窄症の検査

頸動脈狭窄症の検査のなかで、最も簡便で第一に行うべき検査、それは頸動脈エコー検査です。

頸動脈エコー検査は、体への負担、侵襲が全くなく、何度行っても人体に影響はありません。

ですから動脈硬化のリスクをもっているかた、具体的には高血圧症、糖尿病、脂質異常、心筋梗塞や狭心症の既往のある方、肥満、喫煙者、など当てはまる方は積極的な検査が必要となります。

頸動脈エコー検査で、強度の狭窄が見つかった場合は、カテーテル検査などで血管造影を行い、手術などの治療が必要か判断します。

頸動脈狭窄症の治療

狭窄が軽度(具体的には狭窄50%以下)の場合、薬物療法がメインとなります。血液をサラサラにする抗血小板剤、コレステロール値を下げるスタチン製剤、降圧剤、糖尿があれば糖尿病薬、などです。

狭窄が高度の場合、治療は大きく分けて2つ。一つはCEA(血管内膜剥離術)、もう一つはCAS(頸動脈ステント留置術)。どちらの治療法が適応されるかは、その方の狭窄の形態などで変わってきます。

頸動脈狭窄を見逃さないために

頸動脈狭窄症は、往々にして症状がありません。症状が出た時には頸動脈が完全に閉塞していて脳卒中を発症して初めて狭窄に気付くケースもたくさんあります。

頸動脈狭窄をはじめとする動脈硬化の狭窄はなかなか症状が出づらいという現実があります。脳卒中を起こさないように頸動脈エコー検査を定期的に受けてくださいね。

同様に、心筋梗塞や狭心症を起こさないように、定期的な心臓エコー検査や運動負荷心電図、足の血管が狭窄してないか調べるためのCAVI検査。動脈硬化は症状が出る前の早め早めの検査が必要です。

 

<院長プロフィール>

地元船橋の大穴北小学校第一回卒業生です

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心臓病とコエンザイムQ10

こんにちは。船橋市の内科、循環器内科、心臓内科、糖尿病内科のすぎおかクリニック院長、杉岡です。

今日のテーマは『心臓病とコエンザイムQ10』です。

コエンザイムQ10とは

コエンザイムQ10は強力な抗酸化作用を持った補酵素(酵素の手助けをしてくれるもの)です。特に細胞内のミトコンドリアに多く存在し、ATPというエネルギーを作り出すのにとても大切な成分です。

コエンザイムQ10は心臓の筋肉内に多く存在するとも言われています。そのためなのか、心臓病や心不全、心筋梗塞などの虚血性心疾患、また不整脈とコエンザイムQ10との関係を調べた研究報告が多く存在します。

心臓病とコエンザイムQ10

現時点で、心臓病に必ずコエンザイムQ10が必須だ、という確固たるエビデンス(世界的な証拠)は得られていません。ですので、それを踏まえたうえで今日はある研究発表についてお話しします。

それは、2014年にJACCという一流のアメリカ心臓病学会誌に載った論文です。

研究内容は、中等度から重度の心不全患者さんを対象にコエンザイムQ10を1日300mg内服したかたと、そうでない方の2群に分けて2年後の予後を調べたというものです。

420人の患者さんを対象に調査したところ、コエンザイムQ10を服用していなかったグル―プでは26%のかたに心臓に関するイベント(事象)、発作が出た一方、コエンザイムQ10を服用していたグループでは半分近くの15%のかたにのみイベントが出現したのです。

内訳を見てみると、心臓発作の発現率、死亡率の統計的に有意な減少がみられ、また心不全による入院の再発率も減少していたのです。さらには、NYHAという分類で示されるその人の活動性や息切の程度を示す数字がコエンザイムQ10のグループで大幅に改善していました。

コエンザイムQ10の摂り方

コエンザイムQ10は加齢に伴い年々減少していくといわれています。それを防ぐ方法の一つとして当院ではコエンザイムQ10をはじめとする多くのサプリメントをご用意しています。

当院で扱うサプリメントは、医療機関でしか手に入らない高容量、高品質の安全なものです。

心臓病が心配、心不全が心配、もっと体のエネルギーを上げたい、元気に生き生きと生活していきたいかたなど、是非一度当院のコエンザイムQ10をお試しくださいね

 

心臓超音波(エコー)

こんにちは! 船橋市の内科、循環器内科、心臓内科、糖尿病内科のすぎおかクリニック院長、杉岡です。

今日は当院で行われている検査についてのご紹介をしますね。

心臓超音波(心臓エコー)検査についてです。

心臓エコー検査って何?

皆さんも今まで、エコー検査を受けられた経験があるかもしれません。

よく人間ドッグなどで目にするのが腹部エコー検査です。これは、肝臓や腎臓、膵臓、胆のうなど、いわゆる腹部の臓器に異常がないか見る検査です。

心臓エコー検査とは、まさに心臓の動きに異常がないかを見る検査で、下記の写真のように心臓の動きが実に詳細にわかる検査です。

心臓エコーでわかること

心臓エコーでわかる情報は多岐にわたります。

その基本は、心臓の動きが正常かどうかということ。心臓の症状が何もない人でも、高血圧や糖尿など、動脈硬化を抱えている人は、知らないうちに心臓の機能が低下していることが決して珍しくありません。

また、心筋梗塞などで心臓の一部の血流が遮断されていないか、ということに対しても欠かせない検査です。

健康診断などで心雑音を指摘されたときに、弁膜症と言われる病気がないかどうかを確かめるのにも、この心臓エコー検査は大活躍します。

どんな人に心臓エコー検査が必要か?

まずは高血圧、高脂血症、糖尿病などの生活習慣病を持っている方。これらの方々は高率に心臓病を合併します。

続いて、動悸、息切れ、胸痛などの胸部症状を持っているかた。狭心症や心筋梗塞、心不全などの診断には欠かせません。

大動脈弁狭窄症、僧房弁逆流症などの弁膜症においてもこの検査なしでは診断がつきません。

そして、心臓肥大などを指摘され、心不全の可能性が考えられる人にも必要な検査です。

そしてそして、何よりも必要な人。それは以前に心臓の病気を経験した方です。

往々にして、過去に心臓病の経験をした人は、その後に症状がなくなるともう心臓は絶対大丈夫、と思い込んで検査をしていないことがあります。そのようなことが決してないように注意が必要です。

当院での経験

当院でも、胸痛を訴えてクリニックに来院した患者さんで、心電図だけではなかなか診断がつかず、心エコーを緊急で行ったところ、直ちに心筋梗塞の疑いが強く出たため、救急病院に救急搬送、一命をとりとめたケースもあります。このように、心エコー検査は心臓疾患の重症度判断になくてはならない検査法なのです。

当院では日常的に心エコー検査を行っており、昨年だけでも心エコー検査を約2500人以上の患者さんに行っています。

誰が検査をやるか?

実は、この、誰にエコー検査をしてもらうか、ということが非常に大切です。もちろん、医師である僕も心臓エコー検査を行います。でも、エコーのプロにはその技術ははるかに及びません。

当院では検査技師である心臓エコーのスペシャリスト、専門技師が在籍しています。彼らは毎日毎日エコー検査を重ねることでの経験と研鑽と実績を持ち合わせています。何より本当に詳細に、そして正確に心臓の状況を見抜きます。

まさに、「餅は餅屋」です。

皆さんも、エコー検査を受ける際に、その病院にちゃんとしたスペシャリストがいるかどうか、確かめてみてくださいね。

糖尿病と心筋梗塞

こんにちは。船橋市の内科、循環器内科、心臓内科、糖尿病内科のすぎおかクリニック院長、杉岡です。

今日は、糖尿病と心筋梗塞の関係についてのお話です。

糖尿病で血管が詰まる?

心筋梗塞や脳卒中、狭心症、閉塞性動脈硬化症など血管が詰まってしまう病気の原因のほとんどは動脈硬化と言われています。

動脈硬化、とは血管にプラークと呼ばれる塊がこびりついて血管が硬くなり、もろくなる現象です。

そして、動脈硬化が進み、プラークが酸化しやすい状態になると、ますますプラークは増加していき、そのうち血管の壁に傷がつきやすくなります。その傷を修復しようと血小板と呼ばれる細胞類が血栓という蓋をつくって傷を修復、その血栓が血管内にあふれると血管自体が詰まってしまう。これが動脈硬化に由来する心筋梗塞や脳梗塞、血栓症のメカニズムです。(めっちゃ簡単に話しています・・・)

そしてこの過程と糖尿病には深いかかわりがあるのです。

糖尿病になるだけで、心筋梗塞や脳卒中のリスクは2倍から4倍にまで跳ね上がるといわれています。

その理由は、動脈硬化のプラーク(正確にはリポ蛋白と呼びます)の酸化が糖尿病で進みやすいからなのです。

また、糖尿病のかたは、他の動脈硬化危険因子を合併していることも多いです。たとえば、肥満や脂質異常症、高コレステロール、高中性脂肪などがそうです。

そういった生活習慣の乱れがますます動脈硬化を加速させ、心筋梗塞の発症率を高めてしまいます。

心筋梗塞の予防に必要なことは?

お分かりのことと思いますが、やはり糖尿病や生活習慣病の原因となる、乱れた生活習慣を正すこと、がなによりも大切になってきます。

まだ私の糖尿は軽いから、と漫然に過ごさずに、早期からの血糖管理に気を付けることです。そして、血圧や脂質のコントロールにも目を配り、食事療法、運動療法も必要です。療法というといかにも難しそうですが、単に体に悪そうなものを食べすぎない、面倒だからと言って体を動かさないことを避ける。

これだけで糖尿病や生活習慣病を避け、心筋梗塞や脳卒中のリスクを激減できるのです。

血管のつまりが突然やってくる

心筋梗塞や脳卒中は突然やってきます。それは何の前触れもなしに。

そのためには普段からの動脈硬化管理、血管管理もとても大切です。

糖尿病の数字だけに一喜一憂するのではなく、自分の動脈硬化の状態、血管の硬さの状態、プラーク量の状況、心臓機能の状況、これらのきめ細かい管理を忘れてはいけません。

糖尿病のかたの動脈硬化管理

やるべきことは、糖尿病の数字管理(ヘモグロビンエーワンシー HBA1c)、合併症管理(腎臓の数字や目の状態)、心臓の状態(運動負荷心電図や心臓エコー)、動脈硬化の状態(頸動脈エコーやCAVI検査)。

そして、食事指導と運動指導。

当院では循環器専門医や糖尿病療養指導ナースの指導のもと、糖尿病の動脈硬化合併症に関して徹底的な管理を行っています。船橋市をはじめとして習志野市、鎌ヶ谷市、市川市、千葉市、また県外からも多くの方に御来院頂いています。

自分の動脈硬化の状況を把握したい、心配だ、などあれば、是非一度ご相談くださいね。

運動と記憶力の関係

こんにちは。船橋市の内科、循環器内科、心臓内科、糖尿病内科のすぎおかクリニック院長、杉岡です。

今日のテーマは『運動と記憶力』についてです。

記憶力、落ちていませんか?

最近、先ほど言われていたことをふと忘れてしまったり、あれ?今何やろうとしてたんだっけ?などどいう経験が増えている方はいませんか?

脳の中で、つい短時間まえに起きたことを記憶しておく場所があります。この場所は『海馬』と呼ばれています。年齢や乱れた食生活、睡眠不足、ストレス、それに伴う脳血流低下、脳血管の動脈硬化などによって海馬は萎縮することが考えられます。そして脳細胞が変性し、βアミロイドというたんぱくが多量に沈着してしまうと、アルツハイマー病を引き起こします。

この記憶力、簡単な運動でアップすることがもしできたとしたら素晴らしいと思いませんか?

短時間の運動で記憶力が上がる

2017年、筑波大学からこんな研究発表がありました。

Hippocampus誌に、『Acute Moderate Exercise Improves Mnemonic Discrimination in Young Adults』というタイトルで論文が掲載されたのです。

これによると、中等度の運動を10分行ったあとで記憶力テストを行ったところ、運動しなかった群に比べ、記憶力の向上が見られたというものです。

この場合の運動とはいわゆる有酸素運動というものです。

たがが10分ほどの運動で記憶力が上がるなら、今日から是非とも始めてみたくなりますよね!!

有酸素運動の大切さ

有酸素運動は、記憶力を上げるだけでなく、循環器の領域でもとても大切です。生活習慣病と呼ばれる高血圧や糖尿病、コレステロールや中性脂肪の改善、ダイエットなどによる体重コントロール。それだけではありません。有酸素運動は心臓発作の可能性をも大幅に減少させてくれます。それは心筋梗塞や狭心症などの発作予防はもちろんのこと、すでに発作を起こした経験がある方の再発予防にも非常に大事なのです。

ただ、一つ大切なことがあります。それは有意義な運動は『有酸素運動』である、という点です。運動を始めると、往々にして楽しくなって、または頑張りすぎて有酸素運動以上の運動をしてしまうケースがあるのです。いわゆる『無酸素運動』です。無酸素運動は、カラダの中に活性酸素を多くつくることで、運動が逆に仇になってしまいかねませんので、注意が必要です。

当院でも、心臓発作を起こした人を対象に定期的な有酸素運動を院内で行える、心臓リハビリテーションを行っています。自分の心臓はどの程度の運動をすることがちょうどよいのか?一人で運動をするのが心配、1人だとサボってしまって運動しない。ここのスタッフと一緒に楽しく運動したい(笑)などあれば、お気軽のご相談くださいね