タグ:脳卒中

糖尿病は、背骨の骨折リスクを上げる

こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。

今日のテーマは、『糖尿病の人は、椎体骨折のリスクが高まる』です。

糖尿病の合併症

糖尿病は、本当に様々な合併症を引き起こします。

3大合併症といわれる糖尿病性神経障害、糖尿病性網膜症、糖尿病性腎症は有名です。

心筋梗塞や狭心症などの心疾患や脳卒中、またがんのリスクも高くなると言われています。

今回、糖尿病で背骨(椎体)の骨折の危険性が高まるという報告がなされました。

糖尿病と椎体骨折リスク

『Vertebral Fractures in Individuals With Type 2 Diabetes: More Than Skeletal Complications Alone 』

約85万人の方を対象に研究解析が行われています。

糖尿病のかたは対象の中に約32万人含まれています。

結果:

糖尿病の方の椎体骨折発生リスクは非糖尿病の方に比べ35%増加していました。

椎体骨折の既往のある方だけで限定してみると、糖尿病があることで、再椎体骨折のリスクが73%増加していました。

また、この椎体骨折既往のあるグループにおいては、糖尿病を有することで、死亡率がなんと84%も増加していたのです。

この研究から言えること

糖尿病は本当に全身の様々な部位に悪さをするものだということが改めてわかります。

椎体骨折をおこすことで、そのかたの活動性が著しく制限されます。その制限が、糖尿病の方にとってはまさに命取りになりかねないということなのかもしれません。

 

当院は循環器疾患や糖尿病などの生活習慣病に力を入れています。

動脈硬化を予防したい方、または心臓病を発症したあとの再発予防のかたなどが船橋市、鎌ケ谷市、習志野市,、市川市、千葉市を始め多くの方に来院頂いています。

<院長プロフィール>

地元船橋の大穴北小学校第一回卒業生です

大穴中学校、県立千葉高校卒業

平成3年千葉大学医学部卒業

平成6年より2年間船橋市立医療センター勤務

平成8年 倉敷中央病院で循環器の専門トレーニング

平成9年より平成26年3月まで船橋市立医療センター心血管センター循環器内科副部長として勤務

平成26年5月すぎおかクリニック開院

<取得資格>

医学博士、日本内科学会認定医、日本循環器学会専門医、日本心血管インターベンション治療学会専門医、抗加齢医学会専門医、日本医師会認定健康スポーツ医など

心臓血管病のリスクと不眠症

こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。

今日のテーマは、『心臓血管病と不眠症の関係』についてです。

心血管病

心筋梗塞などの虚血性心疾患や、脳梗塞などの脳血管疾患のリスクを高める危険因子はいくつかあります。

代表的なものが、高血圧、糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病や、肥満や喫煙、運動不足などが挙げられます。

では、睡眠の質と心臓血管病には何かしらの関連は有るのでしょうか?

今回、不眠症が心臓血管病のリスクを上げる、という論文がNeurology誌に掲載されました。

不眠症と心臓血管病のリスク増加

Insomnia symptoms and risk of cardiovascular diseases among 0.5 million adults

50万人の成人における不眠症の症状と心血管疾患のリスク

対象:虚血性心疾患や癌の既往のない30~79歳の成人487200人。

追跡期間:約10年(平均9.6年)

方法:3つの不眠症状(入眠困難、中途覚醒、早朝覚醒)と心臓血管病、虚血性心疾患、虚血性脳卒中との関連を調査

結果:心臓血管病のリスクは、入眠困難で9%上昇、中途覚醒で7%上昇、早朝覚醒で13%上昇していました。

また、3つの不眠症状を全部持っていた場合、心臓血管病のリスクが18%上昇、虚血性心疾患のリスクが22%上昇、虚血性脳卒中のリスクが10%上昇していました。

出血性の脳卒中との関連は見られませんでした。

そしてこれらは若年や高血圧をベースに抱えていない方に顕著に見られたということです。

この研究から言えること

不眠を侮ってはいけません。まだ自分が若いから大丈夫だろうとか、血圧は平気だから大丈夫だろう、という考えが間違っていることが判明しました。

まだまだ動脈硬化がなさそう、健康診断で何も異常がない、といわれても、不眠などの睡眠の質にも注意を向ける必要が出てきましたね。

 

 

当院は心臓血管病などの循環器疾患や糖尿病などの生活習慣病に力を入れています。

動脈硬化を予防したい方、または心臓病を発症したあとの再発予防のかたなどが船橋市、鎌ケ谷市、習志野市,、市川市、千葉市を始め多くの方に来院頂いています。

<院長プロフィール>

地元船橋の大穴北小学校第一回卒業生です

大穴中学校、県立千葉高校卒業

平成3年千葉大学医学部卒業

平成6年より2年間船橋市立医療センター勤務

平成8年 倉敷中央病院で循環器の専門トレーニング

平成9年より平成26年3月まで船橋市立医療センター心血管センター循環器内科副部長として勤務

平成26年5月すぎおかクリニック開院

<取得資格>

医学博士、日本内科学会認定医、日本循環器学会専門医、日本心血管インターベンション治療学会専門医、抗加齢医学会専門医、日本医師会認定健康スポーツ医など

 

トランス脂肪酸と認知症リスクの関連

こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。

今日のテーマは、『トランス脂肪酸と認知症のリスクの関連』について、です。

トランス脂肪酸

トランス脂肪酸は、マーガリンなどに含まれる脂肪酸の一種で、健康を害する代表格の一つと言われています。トランス脂肪酸によるさまざまな健康への害は、冠動脈疾患などの心臓病を始めたくさんあると言われていますが、詳細は改めて書かせていただくこととして、

今回は、このトランス脂肪酸が認知症に影響を及ぼしているという治験が発表されましたので、その報告をさせていただきます。

トランス脂肪酸と認知症

『Serum elaidic acid concentration and risk of dementia  The Hisayama Study』

日本人の研究グループによる久山研究から発表されたものです。

対象と方法:認知症ではない60歳以上の日本人高齢者1628人。追跡期間は約10年。認知症のバイオマーカーとして知られる血清エライジン酸の値を調べました

結果:血清エライジン酸高値は、全ての原因による認知症と、アルツハイマー病による認知症のリスク増加に関連していました。一方、血管性認知症のリスク増加とは統計的に有意な関連は認められませんでした。

この研究から言えること

研究者はこう結論づけています。

『この調査結果は、血清エライジン酸の増加が、後期の全原因認知症およびADの発症の潜在的な危険因子であることを示唆しています。工業的に生産されたトランス脂肪酸を減らすための公衆衛生政策は、認知症の一次予防に役立つかもしれません。』

認知症を予防できるなら、トランス脂肪酸はやっぱり口にしてはいけないことがあらためて確認できましたね。

 

当院は心臓血管病などの循環器疾患や糖尿病などの生活習慣病に力を入れています。

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悪玉コレステロール(LDL)が酸化変性すると

こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。

今日は悪玉コレステロール(LDLコレステロール)と酸化変性LDLコレステロールの話です。

LDLコレステロール

LDLコレステロールは数字が高いと心筋梗塞や脳卒中などの動脈硬化を引き起こす可能性が高まるため、いわば悪玉コレステロールと呼ばれています。

しかし、LDLコレステロールが高くてもなんともない人もいれば、LDLコレステロールが低いのに心筋梗塞を起こす人がいます。

最近、LDLコレステロールの量だけでなく、LDLコレステロールの質も大事だと考えられるようになってきました。

酸化変性LDLコレステロールと活性酸素

LDLコレステロールが酸化する、変性する。実はこの状態こそが動脈硬化に関わっていると言われはじめています。そしてLDLを酸化させる原因は『活性酸素』と考えられています。

過剰な活性酸素は動脈硬化や脳卒中、狭心症、心筋梗塞を起こさえる可能性があるのです。

そのために活性酸素をふやしてしまう生活習慣をできるだけ避けなければいけません。

それは、喫煙や糖尿、高血圧、肥満などのいわゆる生活習慣病です。

食事も抗酸化作用の強い食事を選択することも大切です。

酸化変性LDLコレステロールの値を調べる

当院ではLOX-indexと言う検査項目で、体内の酸化変性コレステロールの蓄積度や動脈硬化進展度を計測しています。(保険適応外)

自分の血管がどれほど動脈硬化を起こしているのか?ご心配な方は是非、一度検査を受けてみてください。

検査は血液検査のみですので、かんたんですよ。

 

当院は循環器疾患と高血圧、糖尿病、高コレステロールなどの生活習慣病に力を入れています。

動脈硬化や心臓病が気になる方、または心臓病を発症したあとの再発予防のかた、糖尿病の合併症を抱えた方など、船橋市、鎌ケ谷市、習志野市,、市川市、千葉市を始め多くの地域から来院頂いています。

<院長プロフィール>

地元船橋の大穴北小学校第一回卒業生です

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心臓血管病の死亡率をポリフェノールが下げる

こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。

今日は『ポリフェノールは死亡率を下げる』です。

ポリフェノール

ポリフェノールと言う言葉、よく耳にしますが、そもそもポリフェノールってなんでしょうか?

ポリフェノールとは、植物が光合成を行うときに合成される物質で、例えば緑茶に含まれるカテキンなどはポリフェノールの一つです。

ポリフェノールには強い『抗酸化作用』があり、体内で過剰合成された活性酸素の外を減らす効果などがあります。

ポリフェノールは果物や野菜、種などに多く含まれています。

ポリフェノールは体に良いと言われていますが、実際に日本人がポリフェノールを摂り続けることにどんな健康効果があるのか、しかも長期的な効果がどうなのか?ははっきりした事はわかっていませんでした。

この度、日本人における長期のポリフェノール摂取が健康に良い、という論文が発表されました。

ポリフェノールと死亡リスク

『Dietary intake of total polyphenols and the risk of all-cause and specific-cause mortality in Japanese adults: the Takayama study』

対象は高山市の29000人あまりの住民のかたで、16年間の追跡調査が行われました。

ポリフェノールの摂取量に応じて4群に分類され、死亡率などが調査されました。

結果:4群の中で最もポリフェノールを摂った群は、、最もポリフェノールを摂らなかった群に比べて死亡率が有意に低く、その中でも心臓血管死による割合の低下、特に脳卒中による死亡率の低下が強く認められました。また、消化器疾患による死亡率低下も認められました。

一方、がん死亡率の低下は認められませんでした。

この研究からいえること

この研究から、どのポリフェノールが死亡率低下に起因しているか、までは結論できませんが、日頃からポリフェノール摂取は意識するべきことなのでしょう。

例えば、緑茶に含まれるカテキンやコーヒーに含まれるクロロゲン酸は代表的ですね。

また、フランスの研究では、ブルーベリーに多く含まれるアントシアニンが心臓血管病のリスクを下げる、という報告もあります。

 

 

当院は心臓血管病などの循環器疾患や糖尿病などの生活習慣病に力を入れています。

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ブルーライトが脳の神経変性を引き起こす

こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。

今日のテーマは、『ブルーライトが脳の神経変性を引き起こす!?』です。

ブルーライト

スマホや照明器具などから多く発せられるブルーライトが網膜を通して体に悪影響を与えている、という話はよく耳にされることです。

しかし、人体に対して長期に渡るブルーライトの影響などはまだまだわかっていません。

今回、このブルーライトが網膜だけだはなく脳細胞に影響を与えている可能性がある、という発表が昆虫を用いた実験でなされました。

ブルーライトと脳損傷

『Daily blue-light exposure shortens lifespan and causes brain neurodegeneration in Drosophila

研究方法:1日12時間ブルーライトを浴びたハエと、ブルーライトを浴びなかったハエにわけて、光の影響を調査

結果:ブルーライトを長時間浴びたハエは、寿命が有意に短かく、網膜細胞や脳神経細胞に損傷がみられました。

考察:ハエの中には、眼がない突然変異体も存在しており、そのハエの脳神経細胞も損傷されていました。つまり、ブルーライトは網膜を介さずに脳神経に直接ダメージを与える可能性があることが判明したのです。

そして、この研究グループは他の研究結果も合わせて、老化の過程でブルーライトの累積暴露量が関係していると結論づけています。

この研究から言えること

ブルーライトの暴露が老化を進める可能性があるということがわかりました。人間に対する影響はまだまだ不明ですが、ブルーライトが睡眠の質を下げているなどの報告も出てきていることも考えると、ブルーライトを浴びすぎない生活を改めて真剣に考える必要がありそうですね。

 

 

当院は循環器疾患や糖尿病などの生活習慣病に力を入れています。

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心房細動検出にアップルウォッチが役立つ!?

こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。

今日のテーマは『心房細動検出にアップルウォッチが役立つ!?』です。

心房細動

心房細動は、多くの方に見られる不整脈の一つです。この不整脈のために心臓内に血栓が出来上がり、脳塞栓(脳卒中)などがよく起こります。そのためにこの不整脈を自分自身が持っているのかを調べるのは非常に意義があることです。

特に、発作性心房細動といって発作的に短時間のみ心房細動をおこす人がいて、そういったかたの心房細動検出は特に困難です。

今回、スマートウォッチ(アップルウォッチ)が心房細動検出に役立つかどうか?という研究発表が世界の一流誌のNEJM(ニューイングランドジャーナル)の2019/11/14号に投稿されました。

心房細動とアップルウォッチ

『Large-Scale Assessment of a Smartwatch to Identify Atrial Fibrillation』

心房細動を検出するためのスマートウォッチの大規模評価

方法:

対象は心房細動の既往のない参加者(参加者自身の報告による)。スマートウォッチの不整脈通知アルゴリズムが心房細動の可能性を検出した場合,最長で 7 日間装着する心電図(ECG)パッチが参加者に郵送され、解析されました。

結果:

登録患者数は、8 ヵ月間で 419,297 人。そのうち2,161 人(0.52%)が不整脈の通知を受け取りました。

そのなかで、実際に心房細動が存在した割合は全体で 34%。

不整脈の通知を受け取った参加者において,不整脈の通知と ECG で心房細動が同時に観察される陽性適中率は 84%でした。

この研究から言えること

心房細動の検出は、その後の血栓塞栓に伴う心筋梗塞や脳卒中などの心臓血管病発生の予防に大切です。

こういった新しいデバイスが医療に役立つというのは素晴らしいことですね。

 

心房細動が見つかった場合、また脈の不整や動悸を感じるなどあれば是非循環器専門医在籍のすぎおかクリニックにご相談ください。

 

当院は循環器疾患や糖尿病などの生活習慣病に力を入れています。

心房細動のコントロール目的で来院されている患者さんも多数いらっしゃいます。

動脈硬化を予防したい方、または心臓病を発症したあとの再発予防のかたなどが船橋市、鎌ケ谷市、習志野市,、市川市、千葉市を始め多くの方に来院頂いています。

<院長プロフィール>

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コレステロールの薬と認知症

こんにちは。船橋市の内科、循環器内科、心臓内科、糖尿内科のすぎおかクリニック院長、杉岡です。

今日は、『コレステロールの薬と認知症』についてです。

コレステロールの薬

コレステロールは体に必要な成分である反面、数字が高すぎると動脈硬化を起こし、血管のプラークの原因になると言われています。それを防ぐために何種類かの抗コレステロール薬が作られています。

その中でも世界で一番使われている薬がスタチン、と呼ばれる薬のグループです。

今回、この薬を服用することで、長期に認知症のリスクがどうなるのか?を今までの研究をメタ解析した論文が発表されました。

『Association between Use of Statin and Risk of Dementia: A Meta-Analysis of Observational Studies』

スタチンと認知症のリスクとの関係

約900万人以上の方を対象に解析されました。

研究結果では、スタチン使用者は、非スタチン使用者と比べて認知症リスクが17%減少していることが判明しました。

細かく分析すると、スタチン使用に伴うアルツハイマー病のリスクは31%減少、血管性認知症のリスクは7%の減少でした。

最近、スタチンに対するよくない面が報道されていますが、改めて、必要な場合には必要な薬を躊躇せず飲む、という判断も大切だと感じます。

 

<院長プロフィール>

地元船橋の大穴北小学校第一回卒業生です

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平成26年5月すぎおかクリニック開院

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医学博士、日本内科学会認定医、日本循環器学会専門医、日本心血管インターベンション治療学会専門医、抗加齢医学会専門医、日本医師会認定健康スポーツ医など

 

当院は循環器疾患と高血圧、糖尿病、高コレステロールなどの生活習慣病に力を入れています。

動脈硬化や心臓病が気になる方、または心臓病を発症したあとの再発予防のかた、糖尿病の合併症を抱えた方など、船橋市、鎌ケ谷市、習志野市,、市川市、千葉市を始め多くの地域から来院頂いています。

 

 

 

大動脈解離

こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。

今日は、『大動脈解離』という病気についてお話します。

大動脈の病気

大動脈の病気に、大動脈解離という病気があります。これは高血圧などの動脈硬化にともない、大動脈のか壁に亀裂が突然入ってしまう病気です。

亀裂が入る場所により治療法は変わりますが、心臓の近くの大動脈や脳血管近くの大動脈に亀裂が入ると、心筋梗塞や脳卒中、意識障害など重症な合併症を引き起こし、ときによっては命に関わることもあります。

大動脈解離を起こしたあとは・・

大動脈解離を起こして場合、超早期に診断することが必要です。激烈な胸の痛みや背中の痛み、血圧の急激な上昇を伴います。直ちに救急病院に入院し、適切な治療を受けなければいけません。

そして、何よりも血圧をしっかりコントロールすることが必須となります。

大動脈解離から無事に退院したあとは・・・

大動脈解離は、無事に退院したあとの経過に注意を向けることも非常に大事です。

病気を起こしてしばらく経過してから、すなわち病気の慢性期、遠隔期といわれる時期に向けて定期的なチェックが必要です。

例えば、血圧の厳格なコントロールはできているか?高血圧以外の動脈硬化の危険因子といわれる糖尿やコレステロールは大丈夫か?タバコは吸っていないか?

そして、大動脈解離の具合には変化がないか?

このあたり、しっかりと循環器の専門医の目が必要となります。

もちろん、当院では2名の循環器の専門医と循環器の救急病院で研鑽を積んだスタッフが揃っていますのでご安心ください。

<院長プロフィール>

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平成26年5月すぎおかクリニック開院

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医学博士、日本内科学会認定医、日本循環器学会専門医、日本心血管インターベンション治療学会専門医、抗加齢医学会専門医、日本医師会認定健康スポーツ医など

すぎおかクリニックは、おかげさまで船橋市にとどまらず、鎌ケ谷市、習志野市、市川市などからも多くの患者さんにご来院いただいております。