こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。
今日のテーマは『寒いところでの運動と脂質改善効果』の話です。
脂質異常症は、動脈硬化や心臓血管病の危険因子の一つです。脂質の中のLDL コレステロールが極めて高値になると、心筋梗塞のリスクが高くなるのはもはや多くの人が知っていることと思います。
特に、酸化した脂質は非常に毒性が高く、容易に動脈硬化を形成していきます。そのためには脂質を酸化させない、そしてそのためには酸化している食材を控える、抗酸化食材を摂る、などが大切です。
しかし、血液中の脂質の数字をみても、どれくらい酸化しているのか判断できませんし、体内に蓄積している脂肪組織のどれくらいの割合が悪さをしているのか?もわかりません。そう考えると、そもそも私達は体内の脂肪組織をへらすことは必要なの?という疑問も湧いてしまいます。
しかし、体内の脂肪組織量をへらすことには別の面から違った意義があります。
それは、脂肪組織から分泌される生理活性物質です。脂肪組織には本当にたくさんの役割があり、体温維持や栄養の貯蔵庫だけではありません。脂肪組織はアディポネクチンと呼ばれる、動脈硬化の抑制に非常に効果を示す物質を分泌します。しかしながらややこしいことに、アディポネクチンは小型化した脂肪細胞から分泌されます。つまり、肥満体型のような方の脂肪細胞からはアディポネクチンは分泌されづらいのです。
そういったことからも、体内の脂肪組織は増やしすぎない、燃焼させることが極めて大事になります。
では、どうしたら脂肪組織は燃焼しやすくなるのでしょうか?そしてどうやったらより効率的に燃焼できるのでしょうか?
今回、そんな研究が報告されました。
それは、寒いところで短時間の高強度のインターバルトレーニングを行うと、脂肪燃焼の効率が高かったというのです。
これは、ローレンシャン大学(カナダ)のStephanie Munten氏らの研究によるもので、詳細は「Journal of Applied Physiology」に掲載されています。
今まで、数々の研究で、中等度のトレーニングを長時間行ったときと、高強度のトレーニングを短時間行った場合、高強度短時間トレーニングの方が脂肪燃焼効率が高かったという報告が見られています。
しかし、運動をしているときの周辺温度の違いが脂質の燃焼効率をどの程度変化させるのか?に関しては不明でした。
そこで今回の研究では、11人(男性7人)の方を対象に(平均年齢23±3歳)、こんな環境下で運動をしてもらいました。
それは、参加者全員に対して21℃の通常室温の条件と、0℃に設定した寒冷条件で、同一の高強度インターバル運動を、それぞれ別の日に行ってもらうというものでした。
高強度インターバル運動の内容は、高負荷設定された自転車エルゴメーターを60秒間できるだけ速くこぎ、続く90秒間はインターバルとして低負荷でゆっくりこぐ。これを10回行うというもの。
内容見ると結構な高負荷ですけどね(汗)
その結果、同じ運動でも、寒い環境で運動を行った方が温かい環境で行うよりも脂肪燃焼量が多いことがH示され、その差は約4倍に上ったのです。
今回の研究から、有酸素運動などの中強度負荷の運動も、寒冷環境で行ったほうが効果的なのか?まではわかりません。これを闇雲に信じて、朝一番の寒い朝などにいきなり外に出て運動を始めると逆に心臓発作を起こしかねません。心臓発作は朝の寒いときに一番起こりやすいのです。また、寒冷環境はどの程度の寒冷下で硬化がでてくるのかも不明で、今後の研究が待たれるところです。
でも、温かい環境下でのんびりと運動に甘んじるのではなく、ある程度温度を低い環境での運動を意識することも必要なのかもしれません。
脂肪を燃焼させ、肥満を改善し、運動で心肺機能を高めることは、動脈硬化、心筋梗塞、狭心症、脳卒中などの予防に極めて高い効果を示すわけですからね。
当院は心臓血管病などの循環器疾患や高血圧、糖尿病などの生活習慣病に力を入れています。
動脈硬化を予防したい方、または心臓病を発症したあとの再発予防のかたなどが船橋市、鎌ケ谷市、習志野市,、市川市、千葉市を始め多くの方に来院頂いています。
在籍医師は、院長はじめ循環器専門医資格を多くの医師が有しております。
医師、専門スキルを持った看護師(糖尿病療養指導士、抗加齢学会指導士、心臓リハビリテーション指導士)、専門エコー技師、管理栄養士、経験豊富な医療事務の全員で、チームで患者さんを診療させていただいております。
どうぞ安心してご来院ください
こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。
今日は、「座り過ぎは血管の機能にどんな影響を及ぼすのか?」についてお話します。
血管はもちろん年齢を重ねるに連れ、機能が落ちていきます。いわゆる老化です。
血管の老化、機能低下といえばまずは動脈硬化が思いつきます。
動脈硬化とは、血管の壁にプラークと呼ばれる塊が増えている状態で血管は硬化し、狭窄し、プラークが増大するとやがて閉塞に至ります。
血管が閉塞すると、心筋梗塞や脳梗塞、閉塞性動脈硬化症など様々な疾患を合併していきます。
それぞれの疾患に関するお話は別のブログでもかいていますので、参考にして下さい。
動脈硬化による血管壁プラークは、頸動脈エコーという検査を行うと、一目瞭然でわかりますし、血管の硬さはABIという検査で簡単にわかります。
高血圧や脂質異常症、糖尿病、肥満、喫煙などのかたは動脈硬化を起こしやすいので、こういった検査を定期的に行う必要があります。
このように、動脈硬化を起こしているとある程度の検査で血管の状態を把握できますが、実は血管は動脈硬化で実際に血管が固くなる前からじわじわと血管の機能が低下していきます。
血管の機能とは、血管が正しく収縮し正しく拡張する能力のことです。
そして、正しく血管が収縮拡張を繰り返すために、血管の壁の内側にある血管内皮細胞が重要な役割を果たしています。詳しく言うと、この細胞からNOという物質が分泌されて血管が拡張しています。
ですから、私達は普段から血管の機能を落とさないためにNOを出しやすくする生活に心がける必要があるわけです。
そんな中、血管機能に関するある論文が報告されました。
座り過ぎと血管機能に関する研究論文です。
これは、オーストラリアン・カトリック大学のFrances Taylor氏らが、糖尿病患者を対象に行った研究で、詳細は「American Journal of Physiology. Heart and Circulatory Physiology」に掲載されています。
対象は、35~70歳の肥満2型糖尿病患者24人。対象者全員に、7時間にわたって座位を維持する試験を行いました。
3つのグループにわけ、1グループ目では7時間中断なく座位を保つ。2グループでは30分ごとに3分間の簡単な筋力運動を行い、3グループでは1時間ごとに6分間という2グループよりも長めのの筋力運動を行いました。
血管機能は、血流依存性血管拡張反応(flow-mediated dilation;FMD)とよばれる血管内皮細胞の機能を評価する検査を行っています。
その結果、30分ごとに座位を中断し、簡単な筋力運動を行うと、座位持続グループと比較して、血管機能が改善されることが判明しました。そして、1時間毎に座位を中断し筋力運動を行っっても、座位持続グループと比較しても血管機能の改善は見られなかったのです。
ということは、座位による血管機能の低下を防ぐためには、座位を中断する頻度のほうが、中断中に行う運動の時間の長さよりも重要だといえるのかもしれないのです。
長い時間をとってまとめて運動しなくても、短時間の運動をちょこちょこ行うと、逆に血管には良いのかもしれませんね。
普段、運動に多くの時間を割けないという理由で全く運動をしない人もいます。今回の論文では、短い運動の効果を示してくれました。時間がなくてもこまめに身体を動かして行きましょう。
そういったことが動脈硬化を防ぎ、心臓病・脳卒中を防ぐことにつながっていくと思います。
当院は心臓血管病などの循環器疾患や高血圧、糖尿病などの生活習慣病に力を入れています。
動脈硬化を予防したい方、または心臓病を発症したあとの再発予防のかたなどが船橋市、鎌ケ谷市、習志野市,、市川市、千葉市を始め多くの方に来院頂いています。
在籍医師は、院長はじめ循環器専門医資格を多くの医師が有しております。
医師、専門スキルを持った看護師(糖尿病療養指導士、抗加齢学会指導士、心臓リハビリテーション指導士)、専門エコー技師、管理栄養士、経験豊富な医療事務の全員で、チームで患者さんを診療させていただいております。
どうぞ安心してご来院ください
こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。
今日は、『心筋梗塞と怒りの関係』についてお話します。
J
心筋梗塞とは、心臓に栄養を送る血管「冠動脈」が閉塞してしまい、心臓の筋肉が壊死してしまう病気です。
冠動脈が詰まってしまう原因には動脈硬化があります。
動脈硬化の原因には、高血圧、脂質異常症、糖尿病、肥満、運動不足、などとともにストレスも原因となります。
心筋梗塞を予防するためには、いわゆる生活習慣病を防ぐための食事管理とともにストレス管理も重要になってきます。
今回、ストレスの代表格、怒りの感情が心筋梗塞の再発にどんな影響を及ぼしているのか?についての研究報告がなされましたので、お知らせいたします。
「Hostility predicts mortality but not recurrent acute coronary syndrome」
対象者の総数は2,321人、平均年齢は67歳、68%が男性でした。
不安・抑うつ・敵意の3項目があるかないかを質問表で聞き取り、57%に攻撃性が有ると判断されています。
その後、24ヶ月を追跡調査し、心筋梗塞の再発率が攻撃性性格の有無と関連があるか?を調査したのです。
その結果、攻撃性は明らかに心筋梗塞の再発率を上げる!という結果が得られたのです。
この論文の筆頭論者であるTracey Vitori氏は、次のように語っています。
攻撃性は性格特性の一つであり、皮肉っぽい、偏屈である、怒りやすい、短気である、激昂しやすいなどがこれに当てはまる。そして、攻撃性は、ある人の他者との関わり方で出現するものである、と。
心筋梗塞を予防するために、塩分を控えて血圧をあげない。脂質を控えてコレステロールをあげない。糖分を控えて糖尿病を防ぐ。運動や睡眠など規則正しい生活に心がける、そんな当たり前のこと以外に、もし攻撃的な言動や行動があるとしたら、そこに対してどう取り組んで行くべきか?ということも非常に大切だということがこの研究からわかりますね。
心筋梗塞の予防のため、心筋梗塞の合併症予防のためにもう一つ大事なことがあります。
それは、定期的に動脈硬化が起こってないか?心臓の機能が悪くなっていないか?を検査することです。
心筋梗塞後の心臓機能については、一番効果的な検査が心臓超音波検査です。残念なことに、多くの心筋梗塞の既往の有る方が、定期的に心臓超音波検査を受けていません。何も胸部症状がなくても、この大事な検査は欠かさないように心がけてください。
心筋梗塞は、心臓の血管・冠動脈が詰まってしまうものだ、という話を前半にしました。
この冠動脈は実は3本の血管から成り立っています。心筋梗塞を起こしたときは、この3本のうちの1本がつまってしまったことになります。そして、1本が詰まったということは、残り2本も今後詰まってしまう可能性、動脈硬化が進行してしまう可能性が有るのです。
冠動脈の動脈硬化、すなわち冠動脈の狭窄が進行していないか?これを簡便に見極める定期検査を必要になります。
それが心電図です。
しかし、健康診断などで行っている安静時心電図ではありません。
運動をしていただき、心電図をとるという運動負荷心電図が必須となります。
安静時の心電図をとっただけで安心してしまうのは早計なのです。
心筋梗塞は、心臓の冠動脈が動脈硬化で詰まってしまった病気。
しかし、動脈硬化は心臓だけに来るわけではない、ということはみなさんもわかりますよね。
心筋梗塞を起こした人は、脳血管の動脈硬化も進んでいる可能性もあるし、手足の血管が詰まっていることもあります。
首の血管に詰まりがないか、頸動脈エコーをおこなったり、足の血管につまりがないかABIという検査を行ったり。本当にやることはたくさんあるのです。
動脈硬化は心臓だけの病気ではありません。動脈硬化は全身病です。
普段の生活習慣に注意し、定期的な検査をうけ、そして攻撃的な行動をひかえる。
心筋梗塞を起こしたあとだからこそ気づく健康の大切さ、がきっと有ると思います。
もう一度、今の自分の生活を見直してみてくださいね。
当院は心臓血管病などの循環器疾患や高血圧、糖尿病などの生活習慣病に力を入れています。
動脈硬化を予防したい方、または心臓病を発症したあとの再発予防のかたなどが船橋市、鎌ケ谷市、習志野市,、市川市、千葉市を始め多くの方に来院頂いています。
在籍医師は、院長はじめ全員が循環器専門医資格を有しております。
医師、専門スキルを持った看護師(糖尿病療養指導士、抗加齢学会指導士、心臓リハビリテーション指導士)、専門エコー技師、経験豊富な医療事務の全員で、チームで患者さんを診療させていただいております。
どうぞ安心してご来院ください
こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。
今日は、「生活習慣病」の話です。
夫婦は、同じような食習慣、同じ要な運動習慣を取ることが多い、と考えられます。
そこで、夫が高血圧だったらその妻は高血圧になりやすいのか?
妻が糖尿病だったら夫は糖尿病になりやすいのか?
そんな研究報告がなされました。
研究の結果、夫が高血圧だと妻が高血圧になるリスクは1.79倍。
夫が糖尿病だと妻が糖尿病になるリスクは1.45倍。
夫が脂質異常症だと妻が脂質異常症になるリスクは2.58倍、と生活習慣病のリスクが高いことが判明しました。
逆に妻が高血圧だと夫が高血圧になるリスクは1.82倍。
妻が糖尿病だと夫が糖尿病になるリスクは1.44倍。
妻が脂質異常症だと夫が脂質異常症になるリスクは2.49倍、と同様に生活習慣病のリスクが高かったのです。
生活習慣病改善のためには、夫婦で食事習慣や運動習慣を一緒に取り組む、という姿勢が大事なのかもしれません。
生活習慣病は高率に動脈硬化を引き起こし、狭心症や脳卒中などの心臓血管病を罹患しやすくなります。
まだ大丈夫、と決して思わないでくださいね。
当院は心臓血管病などの循環器疾患や高血圧、糖尿病などの生活習慣病に力を入れています。
動脈硬化を予防したい方、または心臓病を発症したあとの再発予防のかたなどが船橋市、鎌ケ谷市、習志野市,、市川市、千葉市を始め多くの方に来院頂いています。
在籍医師は、院長はじめ全員が循環器専門医資格を有しております。
医師、専門スキルを持った看護師(糖尿病療養指導士、抗加齢学会指導士、心臓リハビリテーション指導士)、専門エコー技師、経験豊富な医療事務の全員で、チームで患者さんを診療させていただいております。
どうぞ安心してご来院ください
こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。
コレステロール低下薬としてよくつかわれている「スタチン製剤」が、新型コロナウイルスに対してどんな影響を及ぼすのでしょうか?
最近、このスタチン製剤が新型コロナウイルスの重症化を予防するかもしれない、という報告がありました。
「Meta-analysis of Effect of Statins in Patients with COVID-19」
8,990例のCOVID-19患者を対象とした4つの研究を後ろ向きに解析しています。
その結果、スタチン非使用者と比較して、スタチン使用者では死亡または重症化のリスクが30%も大幅に減少したという結果が得られたのです。
スタチンに関するCOVID-19への影響に関しては、未だ確立していないというところです。
炎症反応の進行や肺損傷に対し保護的な役割を果たすというものと、逆に重症化やサイトカインストームに影響を及ぼすもの、という話も出ています。
今後のさらなる研究結果がまたれるところです。
スタチン製剤を服用されている方は、やみくもに情報に流されず、一喜一憂せず、基礎疾患へのケアを最優先してください。
慌ててスタチン製剤を中止することで、狭心症や心筋梗塞などの心臓血管病のリスクが跳ね上がる人がいますので。
当院は心臓血管病などの循環器疾患や高血圧、糖尿病などの生活習慣病に力を入れています。
動脈硬化を予防したい方、または心臓病を発症したあとの再発予防のかたなどが船橋市、鎌ケ谷市、習志野市,、市川市、千葉市を始め多くの方に来院頂いています。
在籍医師は、院長はじめ全員が循環器専門医資格を有しております。
医師、専門スキルを持った看護師(糖尿病療養指導士、抗加齢学会指導士、心臓リハビリテーション指導士)、専門エコー技師、経験豊富な医療事務の全員で、チームで患者さんを診療させていただいております。
どうぞ安心してご来院ください
こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。
今日は『心筋梗塞』についてお話します。
心臓はその殆どが筋肉でできており、心筋と呼ばれています。
そしてその筋肉に栄養を送る血管が存在し、冠動脈と呼ばれています。
冠動脈は、心臓の筋肉の周りに張り巡らされており、この血管が詰まってしまうと心臓の筋肉に栄養が送れなくなってしまい、その場所の心筋は壊死してしまいます。
これが心筋梗塞です。
では、冠動脈が詰まり、心筋梗塞になるとどんな問題がでてくるのでしょうか?
心臓の筋肉が壊死すると、どんな事が起こるのでしょうか?
心筋梗塞には様々な合併症があります。
まず、壊死した部分の心臓は動かなくなろので、心臓のポンプ機能が大幅に落ち込みます。
ポンプ機能が低下すると、全身に十分な血液を送り込めなくなり、『心不全』という状態になります。
重症の心不全では、ショック状態となり、血圧が急激に低下し命に関わることがでてきます。
次に、『不整脈』が考えられます。
不整脈の中にもたくさんの種類がありますが、心筋梗塞に伴い、しかも命取りになる不整脈に『心室細動』という不整脈があります。心室細動をおこすと一瞬で心臓が止まってしまい、命を落とします。
この不整脈は心筋梗塞をおこしてすぐに出現することもあり、心筋梗塞による突然死の主な原因の一つです。
心室細動を起こしたときにはAEDという機械で除細動を行うことで一命を取り留めることが可能です。
他には、心臓に穴が空いてしまう『心破裂』や『心室中隔穿孔』など重篤な合併症がいくつもあります。
では、心筋梗塞を予防するためにはどうすればよいのでしょうか?
何よりも大切なのは生活習慣です。もはや言うまでもないことですよね。
高血圧や脂質異常症、糖尿病の管理、肥満や運動、喫煙などのコントロールが不可欠です。
いわゆる動脈硬化を防ぐことが大切です。
もう一つは、しっかり検査を受けるということです。
胸がおかしいな?と感じた時に心臓のせいなのかどうなのか?これを専門医に相談してください。
特に、高血圧などの生活習慣病を抱えている人は、定期的な動脈硬化チェックの検査が必要です。
当院は心臓血管病などの循環器疾患や高血圧、糖尿病などの生活習慣病に力を入れています。
動脈硬化を予防したい方、または心臓病を発症したあとの再発予防のかたなどが船橋市、鎌ケ谷市、習志野市,、市川市、千葉市を始め多くの方に来院頂いています。
在籍医師は、院長はじめ全員が循環器専門医資格を有しております。
医師、専門スキルを持った看護師(糖尿病療養指導士、抗加齢学会指導士、心臓リハビリテーション指導士)、専門エコー技師、経験豊富な医療事務の全員で、チームで患者さんを診療させていただいております。
どうぞ安心してご来院ください
こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。
今日は、『家族性高コレステロール血症』の話です。
健康診断などで、コレステロールが高い、中性脂肪が高い、など経験したり耳にしたことがある方は多いと思います。
健診などでは悪玉コレステロール(LDLコレステロール)が140mg/dl以上だと、異常値であると指摘されます。そこで、投薬を勧められ内服を続けている方も多くいらっしゃると思います。
一方で、やみくもにコレステロール低下薬を飲むのは悪だ、と判断して薬を全く飲もうとしない方もいます。
では、どちらが正解なのでしょうか?
その判断の一つとなるのが家族背景です。
家族性高コレステロール血症とは、遺伝的にコレステロール値が高い家系のことです。
高率に動脈硬化をひきおこし、若年性の心筋梗塞の原因になったりします。
FHの方のLDLコレステロール値は190mg/dlや200mg/dlを超えることも珍しくありません。
このFHは世界で2500万人ほどいると言われており、欧米では約300人に1人がFHとのことです。
ある研究では、心筋梗塞患者の17人に1人がFHであると指摘しています。
『Prevalence of Familial Hypercholesterolemia Among the General Population and Patients With Atherosclerotic Cardiovascular Disease』
脂質異常症を治療する際には闇雲に薬が必要か必要でないか、を論じるのではなく、家族性高コレステロール血症があるかを疑ってみることが大切です。
当院は心臓血管病などの循環器疾患や高血圧、糖尿病などの生活習慣病に力を入れています。
動脈硬化を予防したい方、または心臓病を発症したあとの再発予防のかたなどが船橋市、鎌ケ谷市、習志野市,、市川市、千葉市を始め多くの方に来院頂いています。
在籍医師は、院長はじめ全員が循環器専門医資格を有しております。
医師、専門スキルを持った看護師(糖尿病療養指導士、抗加齢学会指導士、心臓リハビリテーション指導士)、専門エコー技師、経験豊富な医療事務の全員で、チームで患者さんを診療させていただいております。
どうぞ安心してご来院ください
こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。
今日は、心電図と狭心症についてお話いたします。
健康診断などで、心電図異常を指摘されたことがある方もいるかもしれません。
何も症状がないのに、健康診断の結果に「狭心症疑い」とかかれてしまう。
それを見て慌てて来院される方も多いです。
でも、実は狭心症を診断するためには安静時心電図だけでは役に立たないケースが非常に多いのです。
そもそも、狭心症という病気は、心臓に栄養を送る血管(冠動脈)が動脈硬化で細くなってしまい、心臓の筋肉に十分に血液を供給できていない状態を指します。
そのために、心臓に無理をすると胸痛、胸部圧迫感などの狭心症発作が出現します。
心臓に無理がかかった状態とは、運動などからだを動かしているときが典型です。
狭心症の状態が進むと、少し歩いただけで胸痛がでたりなどしてきます。
つまり、よっぽどのことがないと、安静時に異常が出ることはないのです。
ということは、安静時に心電図をとっただけでは異常が見つからないケースが多くでてきます。
そこで出てくるのが運動負荷心電図となります。
これは、クリニックの中である程度の運動負荷をかけ、その前後で心電図を取るという検査です。
そしてもし狭心症があると、運動負荷後の心電図が運動負荷前野心電図と全く違う形を呈してくるのです。
もし、あなたが心電図で狭心症かもしれないといわれたら、運動負荷心電図を受けてみることをおすすめします。
また、健診で心電図異常が出なくても、糖尿病や脂質異常症、高血圧などの動脈硬化因子を持っている方、ご家族に心臓疾患の方がいるかた、そしてご本人が過去狭心症を患ったことがある方は、定期的に専門医のもとで運動負荷心電図検査をうけてください。
当院は心臓血管病などの循環器疾患や高血圧、糖尿病などの生活習慣病に力を入れています。
動脈硬化を予防したい方、または心臓病を発症したあとの再発予防のかたなどが船橋市、鎌ケ谷市、習志野市,、市川市、千葉市を始め多くの方に来院頂いています。
在籍医師は、院長はじめ全員が循環器専門医資格を有しております。
医師、専門スキルを持った看護師(糖尿病療養指導士、抗加齢学会指導士、心臓リハビリテーション指導士)、専門エコー技師、経験豊富な医療事務の全員で、チームで患者さんを診療させていただいております。
どうぞ安心してご来院ください
こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。
今日は、砂糖入り飲料が、脂質異常を悪化させるという論文をご紹介します。
脂質は、主に中性脂肪とコレステロール値で調べられています。検診で言われる脂質異常症とは中性脂肪値か、コレステロルー値異常です。そして、みなさんも御存知の通り、コレステロールには悪玉コレステロールのLDLコレステロールと、善玉コレステロールのHDLコレステロールがあります。
LDLコレステロールが高くなったり、HDLKコレステロールが低くなったり、中性脂肪が高くなったりすると、動脈硬化が進み、狭心症や心筋梗塞などの心血管イベントや脳卒中のリスクが増えることになります。
フラミンガム心臓研究のコホートデータを用いて、6,730人を対象に1991年から2014年まで平均12.5年追跡。加糖飲料がコレステロール値などに与える影響について調べた報告となります。
「Beverage Consumption and Longitudinal Changes in Lipoprotein Concentrations and Incident Dyslipidemia in US Adults: The Framingham Heart Study」
結果は、毎日加糖飲料を飲んでいる人は、一月に1缶未満のひとより明らかに中止脂肪は高く、HDLコレステロールは低くなっていました。
しかも、加糖飲料を毎日摂取していると、中世脂肪が高値となるリスクは53%高く、HDLコレステロールが低値となるリスクは98%低くなっていました。
日頃から糖を含んだ飲料を飲む人は、改めて脂質異常を防ぎ、動脈硬化を防ぎ、心臓発作を防ぐ意識が必要になりますね。
当院は心臓血管病などの循環器疾患や糖尿病などの生活習慣病に力を入れています。
動脈硬化を予防したい方、または心臓病を発症したあとの再発予防のかたなどが船橋市、鎌ケ谷市、習志野市,、市川市、千葉市を始め多くの方に来院頂いています。
地元船橋の大穴北小学校第一回卒業生です
大穴中学校、県立千葉高校卒業
平成3年千葉大学医学部卒業
平成6年より2年間船橋市立医療センター勤務
平成8年 倉敷中央病院で循環器の専門トレーニング
平成9年より平成26年3月まで船橋市立医療センター心血管センター循環器内科副部長として勤務
平成26年5月すぎおかクリニック開院
<取得資格>
医学博士、日本内科学会認定医、日本循環器学会専門医、日本心血管インターベンション治療学会専門医、抗加齢医学会専門医、日本医師会認定健康スポーツ医など