タグ:生活習慣病

動脈硬化は夜間の光暴露で進行する

こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。

今日のテーマは、『室内光害と動脈硬化の関係』です。

夜間光暴露と肥満

以前のブログでこの内容についてお話したことがあります。肥満は動脈硬化の危険因子の一つであり、夜間光暴露が動脈硬化と関連している可能性は大いにあります。

今回は、夜間光暴露が動脈硬化進行と関係している、という論文を紹介致します。

夜間光暴露と動脈硬化

『Indoor light pollution and progression of carotid atherosclerosis: A longitudinal study of the HEIJO-KYO cohort』

 対象:平均年齢71.4±6.9歳の989人の方

追跡期間:平均34ヶ月

方法:動脈硬化の指標として、頸動脈内膜中膜厚IMT(首の動脈の血管壁の厚さ)と睡眠時の寝室の明るさに関連があるかを調べました。心室の明るさごとに4つのグループに分けて比較しています。

結果:夜間の寝室が最も明るい群で、そうでない群に比べ頸動脈の平均IMT、最大IMTが厚くなっていることが判明しました。

この研究から言えること

この頸動脈IMT肥厚の差は、心筋梗塞を10%、脳梗塞を12%増加させる差に相当すると言われています。

夜、明るい部屋で眠ることがこんなにもリスクが高いことに本当に驚きですね

 

 

当院は心臓血管病などの循環器疾患や糖尿病などの生活習慣病に力を入れています。

動脈硬化を予防したい方、または心臓病を発症したあとの再発予防のかたなどが船橋市、鎌ケ谷市、習志野市,、市川市、千葉市を始め多くの方に来院頂いています。

<院長プロフィール>

地元船橋の大穴北小学校第一回卒業生です

大穴中学校、県立千葉高校卒業

平成3年千葉大学医学部卒業

平成6年より2年間船橋市立医療センター勤務

平成8年 倉敷中央病院で循環器の専門トレーニング

平成9年より平成26年3月まで船橋市立医療センター心血管センター循環器内科副部長として勤務

平成26年5月すぎおかクリニック開院

<取得資格>

医学博士、日本内科学会認定医、日本循環器学会専門医、日本心血管インターベンション治療学会専門医、抗加齢医学会専門医、日本医師会認定健康スポーツ医など

 

 

 

糖尿病は、背骨の骨折リスクを上げる

こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。

今日のテーマは、『糖尿病の人は、椎体骨折のリスクが高まる』です。

糖尿病の合併症

糖尿病は、本当に様々な合併症を引き起こします。

3大合併症といわれる糖尿病性神経障害、糖尿病性網膜症、糖尿病性腎症は有名です。

心筋梗塞や狭心症などの心疾患や脳卒中、またがんのリスクも高くなると言われています。

今回、糖尿病で背骨(椎体)の骨折の危険性が高まるという報告がなされました。

糖尿病と椎体骨折リスク

『Vertebral Fractures in Individuals With Type 2 Diabetes: More Than Skeletal Complications Alone 』

約85万人の方を対象に研究解析が行われています。

糖尿病のかたは対象の中に約32万人含まれています。

結果:

糖尿病の方の椎体骨折発生リスクは非糖尿病の方に比べ35%増加していました。

椎体骨折の既往のある方だけで限定してみると、糖尿病があることで、再椎体骨折のリスクが73%増加していました。

また、この椎体骨折既往のあるグループにおいては、糖尿病を有することで、死亡率がなんと84%も増加していたのです。

この研究から言えること

糖尿病は本当に全身の様々な部位に悪さをするものだということが改めてわかります。

椎体骨折をおこすことで、そのかたの活動性が著しく制限されます。その制限が、糖尿病の方にとってはまさに命取りになりかねないということなのかもしれません。

 

当院は循環器疾患や糖尿病などの生活習慣病に力を入れています。

動脈硬化を予防したい方、または心臓病を発症したあとの再発予防のかたなどが船橋市、鎌ケ谷市、習志野市,、市川市、千葉市を始め多くの方に来院頂いています。

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地元船橋の大穴北小学校第一回卒業生です

大穴中学校、県立千葉高校卒業

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平成8年 倉敷中央病院で循環器の専門トレーニング

平成9年より平成26年3月まで船橋市立医療センター心血管センター循環器内科副部長として勤務

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糖尿病の人はインフルエンザで入院する危険性が高まる

こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。

今日は、『糖尿病とインフルエンザ入院の関係』についての話です。

糖尿病とインフルエンザの重症化

糖尿病になると、免疫機能の低下や感染からの防御機能が低下することが心配されます。もちろんインフルエンザにかかったときに重症化しないか、も心配です。

今回、2009年にインフルエンザがパンデミックを起こしたときに、インフルエンザによる入院が糖尿の有無でどう変わるのか?という研究報告がノルウェーからなされました。

『Higher frequency of hospitalization but lower relative mortality for pandemic influenza in people with type 2 diabetes』

ノルウェー国民の299万2,228人の医療情報データを追跡分析を行いました。

その結果、非糖尿病のインフルエンザで入院した割合に対して、糖尿病患者さんにインフルエンザ入院は約2.46倍と増加が見られたというのです。

また、糖尿病患者さんの中で予防接種を受けていた場合、予防接種を受けていなかったグループの入院率よりも78%も低下していました。

非糖尿病患者さんの中でも、予防接種を受けたことで入院の割合は59%低下していました。

インフルエンザの予防接種が、いざインフルエンザにかかったときでも重症化を防ぐのだ、という一つのエビデンスが出たわけですね。

 

 

当院は循環器疾患や糖尿病などの生活習慣病に力を入れています。

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糖尿病の改善には朝の咀嚼から

こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。

今日のテーマは、『咀嚼が血糖値を下げるのは朝が効果的』です。

血糖値と咀嚼

よく噛むことで、食後の血糖値を下げよう、という話はよく耳にすることと思います。

咀嚼することで満腹感が生まれ、結果的に食事量が抑制されたり、食後のエネルギー代謝が上昇したりすることで、血糖値が下がると言われています。

しかし、この効果が1日を通して変わらないのか?に関してはよくわかっていません。

朝食べても、夜遅い時間に食べてもしっかり咀嚼すれば食後血糖値は抑えられるのでしょうか?

今回、この咀嚼による食後血糖値の抑制効果、朝と晩で効果は違うという研究報告がなされました。

食後血糖値の抑制効果は朝の咀嚼が一番

対象: 健康男性9名

方法:75グラム経口糖負荷試験(医療用のサイダーです)を朝と晩に施行。また、咀嚼回数を10回と40回にわけ、それぞれ検査を実施しました。

結果:夜の負荷後血糖値は、朝の負荷後血糖値より高いという結果でした。

また、朝の40回咀嚼の群が、食後2時間までの血糖低下が一番速やかでした。

夜は咀嚼回数を増やしても、10回の群と40回の群では血糖値の低下に差は見られませんでした。

この研究から言えること

1つ目は、同じものを口にしても夜のほうが血糖が上がるということ。そして咀嚼回数を増やしても効果がない。

一方で、朝は夜よりも食後血糖値が上がりづらいだけでなく、咀嚼回数を増やすと、更に食後血糖値が改善するということでした。

こう考えると、夜遅い時間の食事は控え、朝に多めに食べるというスタイルが一番食後高血糖の抑制につながる可能性がありますね。

糖尿病や食後高血糖は、心筋梗塞や脳卒中などの動脈硬化疾患に大きな影響を及ぼします。

こんな食事のとり方、咀嚼の回数で血糖がかわるんですね~

 

 

当院は心臓血管病などの循環器疾患や糖尿病などの生活習慣病に力を入れています。

動脈硬化を予防したい方、または心臓病を発症したあとの再発予防のかたなどが船橋市、鎌ケ谷市、習志野市,、市川市、千葉市を始め多くの方に来院頂いています。

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心臓血管病のリスクと不眠症

こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。

今日のテーマは、『心臓血管病と不眠症の関係』についてです。

心血管病

心筋梗塞などの虚血性心疾患や、脳梗塞などの脳血管疾患のリスクを高める危険因子はいくつかあります。

代表的なものが、高血圧、糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病や、肥満や喫煙、運動不足などが挙げられます。

では、睡眠の質と心臓血管病には何かしらの関連は有るのでしょうか?

今回、不眠症が心臓血管病のリスクを上げる、という論文がNeurology誌に掲載されました。

不眠症と心臓血管病のリスク増加

Insomnia symptoms and risk of cardiovascular diseases among 0.5 million adults

50万人の成人における不眠症の症状と心血管疾患のリスク

対象:虚血性心疾患や癌の既往のない30~79歳の成人487200人。

追跡期間:約10年(平均9.6年)

方法:3つの不眠症状(入眠困難、中途覚醒、早朝覚醒)と心臓血管病、虚血性心疾患、虚血性脳卒中との関連を調査

結果:心臓血管病のリスクは、入眠困難で9%上昇、中途覚醒で7%上昇、早朝覚醒で13%上昇していました。

また、3つの不眠症状を全部持っていた場合、心臓血管病のリスクが18%上昇、虚血性心疾患のリスクが22%上昇、虚血性脳卒中のリスクが10%上昇していました。

出血性の脳卒中との関連は見られませんでした。

そしてこれらは若年や高血圧をベースに抱えていない方に顕著に見られたということです。

この研究から言えること

不眠を侮ってはいけません。まだ自分が若いから大丈夫だろうとか、血圧は平気だから大丈夫だろう、という考えが間違っていることが判明しました。

まだまだ動脈硬化がなさそう、健康診断で何も異常がない、といわれても、不眠などの睡眠の質にも注意を向ける必要が出てきましたね。

 

 

当院は心臓血管病などの循環器疾患や糖尿病などの生活習慣病に力を入れています。

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睡眠時無呼吸症候群は糖尿病性網膜症を悪化させる

こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。

今日のテーマは、『睡眠時無呼吸症候群は、糖尿病性網膜症を悪化させる』です。

糖尿病性網膜症

糖尿病には多くの合併症があります。その中でも、3大合併症と呼ばれるものが糖尿病性神経障害、糖尿病性腎症、そして糖尿病性網膜症です。

糖尿病性網膜症とは、糖尿病のコントロール不良が原因で眼底を流れる細い血管が損傷を受け、眼底出血などを引き起こす合併症です。特に、糖尿病性網膜症が進行し、眼底中心部の黄斑と呼ばれる場所にまで黄斑浮腫など影響が及んでくると、重篤な視力低下や、失明にまで至ることもあります。

睡眠時無呼吸症候群(SAS)

一方で、睡眠時無呼吸症候群という病気があります。これは、夜間睡眠時に呼吸が止まってしまい、夜間の酸素濃度が極端に低下してしまうものです。そのために十分な睡眠が取れず、昼間の眠気が出現したりすることがよくみられます。そして、睡眠時無呼吸症候群は高血圧や心臓病、脳卒中、そして糖尿病と関連が深いと言われています。

睡眠時無呼吸(SAS)と糖尿病性網膜症

2019年のアメリカ眼科学会で、睡眠時無呼吸症候群の人では、糖尿病性網膜症からの黄斑浮腫を起こしやすいという研究発表がなされました。

51人の糖尿病性網膜症の患者さんを対象に8年間追跡調査を行った結果、糖尿病性黄斑浮腫をおこした患者さんと糖尿病性黄斑浮腫を起こしていない患者さんが睡眠時無呼吸症候群を合併した割合が80.6%vs 45.5%と、明らかに糖尿病性黄斑浮腫を起こしている患者さんに睡眠時無呼吸を起こしている割合が高かったのです。

また、睡眠時無呼吸が重症である場合に糖尿病性黄斑浮腫が重症化しているという関連も見られました。

糖尿病性網膜症、糖尿病性黄斑浮腫を防ぐために、睡眠時無呼吸がないかをチェックする必要があると言えますね。

睡眠時無呼吸症候群に関しては、こちらのサイトも参考になります。

当院は睡眠時無呼吸症候群の治療、心臓血管病などの循環器疾患、そして糖尿病などの生活習慣病に力を入れています。

循環器専門医2名と、全員が循環器の経験豊富な看護師、一流の心エコーのスキルを持った検査技師2名で十分な診療体制をとっています。

動脈硬化を予防したい方、または心臓病を発症したあとの再発予防のかたなどが船橋市、鎌ケ谷市、習志野市,、市川市、千葉市を始め多くの方に来院頂いています。

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糖尿病には食物繊維で心血管リスクを減らす

こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。

今日のテーマは、『糖尿病には食物繊維がいい』です。

糖尿病と心臓病のリスク

糖尿病の人は、心臓病や脳卒中などの心臓血管病になりやすいと言われています。

その理由の一つに、糖尿病の人はそうでない人に比べ高血圧や脂質異常などの合併率が高いため動脈硬化を引き起こしやすいから、ともいわれています。

そこで、糖尿病の人がどうやったら高血圧や脂質異常などの心血管リスク、生活習慣病を減らせるのか?ということはとても大切な問題です。

そんな中、糖尿病の人が高繊維食を食べることで、心血管リスクを減らせるという研究発表が出ました。

糖尿病と食物繊維と心血管リスク

ケアウェルハート&スーパースペシャリティ病院(インド)のRohit Kapoor氏らの学会発表によると、

約200人の糖尿病患者の方に、果物や野菜、豆類、全粒穀物、ナッツ類などの高繊維食を通常のガイドラインより20~25%多く食べるように6ヶ月の間指導したところ、6ヶ月後には空腹時血糖が28%、収縮期血圧が15%、コレステロールが9%、中性脂肪が23%低下するという改善がみられたというのです。

糖尿病患者さんにとって、繊維を多く摂ることで高血圧などの心血管リスクを大幅に軽減でき、将来の心臓血管病発症リスクを減らせることが期待できることがわかりました。

他の参考サイト

ここにも、糖尿病と食物繊維の話がに載っています。ご参考にしてください。

 

当院は心臓血管病などの循環器疾患や糖尿病などの生活習慣病に力を入れています。

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悪玉コレステロール(LDL)が酸化変性すると

こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。

今日は悪玉コレステロール(LDLコレステロール)と酸化変性LDLコレステロールの話です。

LDLコレステロール

LDLコレステロールは数字が高いと心筋梗塞や脳卒中などの動脈硬化を引き起こす可能性が高まるため、いわば悪玉コレステロールと呼ばれています。

しかし、LDLコレステロールが高くてもなんともない人もいれば、LDLコレステロールが低いのに心筋梗塞を起こす人がいます。

最近、LDLコレステロールの量だけでなく、LDLコレステロールの質も大事だと考えられるようになってきました。

酸化変性LDLコレステロールと活性酸素

LDLコレステロールが酸化する、変性する。実はこの状態こそが動脈硬化に関わっていると言われはじめています。そしてLDLを酸化させる原因は『活性酸素』と考えられています。

過剰な活性酸素は動脈硬化や脳卒中、狭心症、心筋梗塞を起こさえる可能性があるのです。

そのために活性酸素をふやしてしまう生活習慣をできるだけ避けなければいけません。

それは、喫煙や糖尿、高血圧、肥満などのいわゆる生活習慣病です。

食事も抗酸化作用の強い食事を選択することも大切です。

酸化変性LDLコレステロールの値を調べる

当院ではLOX-indexと言う検査項目で、体内の酸化変性コレステロールの蓄積度や動脈硬化進展度を計測しています。(保険適応外)

自分の血管がどれほど動脈硬化を起こしているのか?ご心配な方は是非、一度検査を受けてみてください。

検査は血液検査のみですので、かんたんですよ。

 

当院は循環器疾患と高血圧、糖尿病、高コレステロールなどの生活習慣病に力を入れています。

動脈硬化や心臓病が気になる方、または心臓病を発症したあとの再発予防のかた、糖尿病の合併症を抱えた方など、船橋市、鎌ケ谷市、習志野市,、市川市、千葉市を始め多くの地域から来院頂いています。

<院長プロフィール>

地元船橋の大穴北小学校第一回卒業生です

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平成8年 倉敷中央病院で循環器の専門トレーニング

平成9年より平成26年3月まで船橋市立医療センター心血管センター循環器内科副部長として勤務

平成26年5月すぎおかクリニック開院

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医学博士、日本内科学会認定医、日本循環器学会専門医、日本心血管インターベンション治療学会専門医、抗加齢医学会専門医、日本医師会認定健康スポーツ医など

 

 

 

 

 

心臓血管病の死亡率をポリフェノールが下げる

こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。

今日は『ポリフェノールは死亡率を下げる』です。

ポリフェノール

ポリフェノールと言う言葉、よく耳にしますが、そもそもポリフェノールってなんでしょうか?

ポリフェノールとは、植物が光合成を行うときに合成される物質で、例えば緑茶に含まれるカテキンなどはポリフェノールの一つです。

ポリフェノールには強い『抗酸化作用』があり、体内で過剰合成された活性酸素の外を減らす効果などがあります。

ポリフェノールは果物や野菜、種などに多く含まれています。

ポリフェノールは体に良いと言われていますが、実際に日本人がポリフェノールを摂り続けることにどんな健康効果があるのか、しかも長期的な効果がどうなのか?ははっきりした事はわかっていませんでした。

この度、日本人における長期のポリフェノール摂取が健康に良い、という論文が発表されました。

ポリフェノールと死亡リスク

『Dietary intake of total polyphenols and the risk of all-cause and specific-cause mortality in Japanese adults: the Takayama study』

対象は高山市の29000人あまりの住民のかたで、16年間の追跡調査が行われました。

ポリフェノールの摂取量に応じて4群に分類され、死亡率などが調査されました。

結果:4群の中で最もポリフェノールを摂った群は、、最もポリフェノールを摂らなかった群に比べて死亡率が有意に低く、その中でも心臓血管死による割合の低下、特に脳卒中による死亡率の低下が強く認められました。また、消化器疾患による死亡率低下も認められました。

一方、がん死亡率の低下は認められませんでした。

この研究からいえること

この研究から、どのポリフェノールが死亡率低下に起因しているか、までは結論できませんが、日頃からポリフェノール摂取は意識するべきことなのでしょう。

例えば、緑茶に含まれるカテキンやコーヒーに含まれるクロロゲン酸は代表的ですね。

また、フランスの研究では、ブルーベリーに多く含まれるアントシアニンが心臓血管病のリスクを下げる、という報告もあります。

 

 

当院は心臓血管病などの循環器疾患や糖尿病などの生活習慣病に力を入れています。

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平成9年より平成26年3月まで船橋市立医療センター心血管センター循環器内科副部長として勤務

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