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狭心症 ステント治療

船橋市の内科、循環器内科、心臓内科、糖尿病内科のすぎおかクリニック院長の杉岡です。

今日は、狭心症という病気についてお話しますね。

狭心症は、心臓の血管が詰まりかけている病気のことで、放っておくと心筋梗塞を起こし、突然死の原因にもなります。また、狭心症で一度治療をした人も、その後の生活習慣や検査などによる管理を怠ると、容易に二度目の発作を起こすことがあります。

典型的な症状は、階段や坂道などの軽い運動に伴って出現する胸の痛み、締め付け感、圧迫感です。これは労作性狭心症と呼ばれます。
一方で、朝方胸が苦しくなって目がさめる、というパターンもあります。これは運動と関係なく出現し、安静時狭心症(冠攣縮性狭心症)とよばれるもので、前触れなく急に心臓の血管がけいれんするものです。
いずれの症状も放っておくと心筋梗塞になることがあります。

治療には冠動脈(心臓の動脈)へのステント療法、冠動脈バイパス、薬による薬物療法があります。今日はその中で、ステント治療について説明させて頂きます。

ステント治療とは、狭くなった心臓の血管へステントと呼ばれる土管を留置して、血管が狭くならないように補強する治療です。体の負担もほとんどなく、留置後数日以内に退院でき、日常生活も早期復帰が可能です。(下記イラスト参照してください)

【再発予防法】

狭心症の治療は手軽なだけに、治療後に管理を怠る方が非常に多いです。その結果、狭心症や心筋梗塞の再発になりかねません。コレステロールの数字、中性脂肪、血糖、血圧は大丈夫か?薬は合っているか?定期的に狭心症の再発チェックの検査ができているか?例えば運動負荷心電図や心臓エコーなどがそうです。以前、狭心症の治療をしたからといって、決して油断せず、循環器専門医による定期的な検査フォローを欠かさないようにしてください。

血管が詰まる ①コレステロールの影響

船橋市の内科、循環器内科、心臓内科、糖尿病内科、のすぎおかクリニック院長杉岡です。

今日は、血管のつまりについてお話しますね。

動脈硬化が起きると、コレステロールや中性脂肪の影響で、油の塊であるプラークが血管にこびりついてきます。そのために血管の中が狭くなってきてしまい、血液の流れが滞るようになります。この状態で気づかないでいると、突然心臓の血管が詰まる心筋梗塞や脳の血管が詰まる脳梗塞になりかねません。

血管が狭くなった状況が続くと、血液の塊が蓋をしてしまい、血流を止めてしまいます。多くの人はこの状況になって初めて気づきます。しかし、ここで気付いた時にはもはや手遅れということも・・・・

コレステロールが高い、中性脂肪が高いことを放置すると、あなたの血管は下の絵のようになりかねません。早めの外来受診をすること、そして動脈硬化のチェック、血管が狭くなってないかを調べること、この意識を常に持つように心がけましょう。

コレステロールや中性脂肪は、いきなり薬で下げる、のではなく、運動やウォーキングを欠かさないことや、糖分や炭水化物などの糖質をとりすぎないようにする、など適切な生活習慣を続けるだけで劇的に改善することも可能です。多くの病気はあなたの生活習慣の乱れから始まります。今一度、ご自分の食生活も見直してみてくださいね。

当院では、コレステロールや中性脂肪の高い、いわゆる脂質異常症のかたの動脈硬化検査、血管検査、生活指導を多くの方に行っています。ご心配があればお気軽にご来院くださいね。

息が苦しい

息が苦しい、という症状が出た時、心臓の病気の可能性と、肺(呼吸)の病気の可能性を考える必要があります。

心臓の病気で考えると、心不全・狭心症・心筋梗塞・不整脈・弁膜症など。

呼吸の病気で考えると、気管支喘息・慢性閉塞性肺疾患(COPD)・気胸など。

そして、それ以外の病気として貧血・甲状腺異常・心理的緊張(心臓神経症)など。

心臓の病気による息切れは一刻を争う時が多いです。受診のタイミングが遅れるだけで命に関わる重大な発作につながることも決して珍しくありません。

息が苦しいと感じたら、直ちに内科医、特に循環器内科や循環器専門医、心臓専門医の診察を受ける必要があります。そして、症状が軽いうちに、その症状を軽視せず検査を受けてくださいね。

当院では息が苦しい患者さんが来院された場合、心臓エコーや心電図、血液検査などで直ちに心不全など重大な病気がないか、一般のクリニックでは対処できない、総合病院レベルの適切な検査を受けることができます。

動悸 胸がドキドキ 心房細動②

心房細動という不整脈の症状は、主に動悸です。

胸がドキドキするという表現で表されることが多いですが、息が苦しい、胸が痛い、胸が変な感じ・・・など、のような訴えをおっしゃるかたもいらっしゃいます。

必要なこと、大事なことは、ドキドキしている時に病院を受診することです。

しかし、心房細動の中には、発作性心房細動と言って、一時的にしか心房細動がでない方がいらっしゃいます。

心房細動の最中は動悸があったため病院に行けず、動悸(ドキドキ)が治ってから病院に来る方がいますが、不整脈(動悸)が治ってからだと、心房細動の診断がつけられないこともあります。

とにかく、おかしいな、変だな、と思ったら遠慮せずに早めに外来を受診されてください。

当院では発作性心房細動のかたへは、通常の心電図だけでなく、24時間心電図(ホルター心電図)、心臓エコー検査、など適切な検査を早急におこない、心房細動の確定診断を的確②行っています。そして状況によっては近隣の救急病院と連携をとって、そちらで治療をお願いすることもあります。

心房細動の治療法は、薬物療法が行われる場合と、カテーテルアブレーションというカテーテル治療があります。

次回は治療法についてお話しますね。