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食事の組み合わせと心臓病の関連

こんにちは。船橋市の内科、循環器内科、心臓内科、糖尿病内科のすぎおかクリニック院長、杉岡です。

今日のテーマは「食事のくみあわせと心臓病の関連」についてです。

食事の組み合わせで循環器疾患リスクを判定する

今までの多くの研究では、野菜の摂取と心臓病の関連、魚の摂取と心臓病の関連、といったように単一因子での研究報告は数多く出ていましたが、食事因子と心臓病の関連に関しての報告はなかなか見当たりませんでした。

このたび、滋賀医科大学のグル―プが「NIPPON DATA」に基づいた食事因子と循環器疾患の死亡リスクに関する評価表を作成し、日本循環器学会誌に報告しました。

研究内容は・・・

研究グループは日本人の男女9115人を対象に、29年間の追跡データから分析。

野菜、果物、魚、食塩の1日摂取量を評価し、それぞれの推奨量に対する不足を比較し、複数のカテゴリーに分類。

野菜は1日350グラム以上食べているか?魚は80グラム以上食べているか?

果物は200グラム以上か?塩分は8グラム以下か?

以上の目安で、追跡期間中の循環器疾患(脳卒中および心臓病)による死亡リスクとの関連を分析しています。

そして、その関連を一つの表にまとめたのです。

この表によると、塩分摂りすぎと制限のグル―プで心臓病死亡リスクに差があり、野菜は野菜で多くとっていることが心臓病死亡リスクを減らしています。同様に魚を多く食べたり、果物を多く食べることもリスクを軽減しています。

そして、野菜、果物と魚の摂取量が少なく、塩分摂取量が多いという4つ全てのリスクを持っているグループは、そうでない標準グループと比べて循環器疾患死亡リスクは2.87倍にも上昇していました。

この表はとても優れものです。野菜や果物、魚をしっかり摂り、塩分を控えめにするという当たり前のことを当たり前に継続することが、何よりも健康維持に大切だということですね。

心臓病予防のために

心臓病を予防するために、様々な薬が開発されています。

でも、一番大切なことはやはり食事ですよね。

血管の動脈硬化は症状が非常に出づらいものです。血管はある日突然詰まるものではありません。

動脈硬化はある日突然始まるわけではありません。

正しい食事による日々の積み重ねこそが、心臓病つまり心不全や狭心症、心筋梗塞、そして脳梗塞などを防いでくれます。

 

 

糖尿病と腸内環境

こんにちは。船橋市の内科、循環器内科、心臓内科、糖尿病内科のすぎおかクリニック院長、杉岡です。

今日のテーマは『糖尿病と腸内環境』です。

腸内環境と健康

腸内環境をよくすることが、健康のためにとても大事なこと、というのはもはやだれもがご存知のことと思います。

腸内環境のカギをにぎるもの、それが腸内細菌であり、人間の腸にはなんと500~1000種類もの腸内細菌が住み着いているといわれています。

腸内細菌のかたまり、腸内フローラは様々な病気と関わっているといわれています。

たとえば、狭心症や心筋梗塞、脳卒中などの動脈硬化、肥満、メタボリックシンドローム、生活習慣病など。

腸内細菌の種類と糖尿病

腸内フローラは糖尿病、血糖値とも深く結びついているといわれています。

米国イリノイ大学の研究によると、血糖コントロールが良い人は腸内の善玉菌が多く、血糖コントロールが悪い人は腸内の悪玉菌が多かったということがわかっています。

また、順天堂大学の研究では、糖尿病のひとほど腸内フローラが乱れていると報告しています。

腸内フローラの乱れが原因で腸に炎症が出現し、血液内に悪玉菌が侵入し体内にまで炎症が波及している可能性まで指摘されています。

腸を良くして糖尿を防ごう

では、私たちが、糖尿を防ぐためにどんなことをして腸内環境を良くすればよいのでしょうか?

腸内環境を悪化させる原因はなによりも不規則な生活環境。

不規則な食生活や運動不足、ストレスを減らすことは必要ですし、

腸に良い食事法として発酵食品などで腸の善玉菌を増やす、などいろいろ試してみてくださいね。

また、糖尿に関する詳しい説明は、こちらも是非ご覧ください

 

 

 

胸痛

こんにちは。船橋市の内科、循環器内科、心臓内科、糖尿病内科のすぎおかクリニック院長、杉岡です。

今日のテーマは『胸痛』です。

胸痛と狭心症

胸痛、胸が痛い、などの症状でまず疑われる病気、それは狭心症です。

狭心症とは、心臓に栄養を送る冠動脈と呼ばれる血管が動脈硬化で狭くなってしまうものです。

この、狭心症という状態を見逃すと心筋梗塞をおこし、命を落としてしまう人もいます。

ですから、胸痛という狭心症のサインはとても大切です。

狭心症の典型的な胸痛

狭心症で典型的な胸痛は、労作時胸痛と呼ばれるもので、安静時には何も起こらないのに、運動時や労作時に限って胸が痛くなります。

その症状は、「胸が締め付けられる」、「胸が押される」、「みぞおちが痛い」、などです。

一方、「胸がちくちくする」、「胸がずきずきする」などの症状は狭心症としては典型的ではありません。

胸痛の症状のでかたで、心臓によるものなのか、違うのか?を知ることは大事ですね。

しかし、この症状はあくまでも一般論。もし、胸痛や胸の不快感で心配であれば、遠慮なく循環器専門医に相談してください。

もちろん当院にも、本当に多くの狭心症の方が通院されています。

ペースメーカーの適応

こんにちは。船橋市の内科、循環器内科、心臓内科、糖尿病内科のすぎおかクリニック院長、杉岡です。

今日のテーマは、『ペースメーカーの適応』についてです。

ペースメーカーの役割

そもそも、ペースメーカーとは何でしょうか?

ペースメーカーとは何らかの原因によって、自分の脈が異常に遅くなってしまった人に対して、

自分の脈に代わって心臓の脈をペースメーカーという機械で補ってあげるというものです。

よく誤解されるのが

『不整脈=ペースメーカー』

のように考える方が多いのですが、不整脈の方がすべてペースメーカーの適応になるわけではありません。

では、どんな不整脈のかたにペースメーカーが適応になるのでしょうか?

ペースメーカーの適応になる病気

先ほど、簡単にお話しした通り、ペースメーカーの適応は脈が遅い状態。

すなわち徐脈と言われる状態の時に初めて検討されます。

ですから、強い動悸を感じる、ドキドキドキっと速い脈を感じる、急に脈の乱れを感じる、

などの症状はすぐにペースメーカーの適応とはなりません。

また、健康診断で脈が遅い、と指摘されたからといって、こちらもすぐにペースメーカーの必要が出るわけではありません。

では、代表的なペースメーカーの病気をいくつかお伝えします。

1 完全房室ブロック

この病気は、心臓の電気の流れがうまく心臓全体に行き渡らない病気、電気の流れが途中で完全にブロックされてしまう病気です。

房室ブロックには1度から3度まであり、3度の状態を完全房室ブロックと呼びます。

しかも、ややこしいことに完全房室ブロックのかたの一部の方のみがペースメーカーの適応になります。

2 洞不全症候群

これは、心臓の中にそもそも備わっていた天然のペースメーカーの機能が落ちている状態です。

こちらも、機能が相当に落ち込んで、もはや自分の脈だけでは脈拍数を維持できない、となった場合に限り、ペースメーカーの適応になります。

3 その他

それ以外にもいくつか異常な徐脈を起こす病気に対してペースメーカーが適応になることがあります。

不整脈といわれたら?

では、自分が不整脈と言われたらどうすればよいでしょうか?

これは、まず自分の不整脈の種類がどの程度のものか、重症度を専門家に診てもらう必要があります。

徐脈やペースメーカーは、自分の脈だけではなく、心臓の基本的な動きや弁膜症などの合併症の有無、

色々な条件をしっかり調べる必要があります。

不整脈といわれても、闇雲に慌てず、まずはお近くの信頼できる専門家、循環器専門医にご相談くださいね。

 

 

受動喫煙で腎臓が悪くなる!?

こんにちは。船橋市の内科、循環器内科、心臓内科、糖尿病内科のすぎおかクリニック院長、杉岡です。

今日のテーマは『受動喫煙で腎臓が悪くなる!?』についてです。

喫煙と受動喫煙

受動喫煙が様々な病気の原因になることは、今までに多くの報告がされています。

いわゆる、喫煙者が吸い込む主流煙に比べ、周りの人が吸ってしまう副流煙には、

より多くの有害物質が含まれているといわれています。

たとえば、タバコの3大有害物質を比較すると、主流煙を1とした場合、副流煙にはニコチンが2.8倍、タールが3.4倍、一酸化炭素が4.7倍も多くみられているのです。

例えばニコチンによって、血管が収縮し血圧が上がります。

タールには多くの発がん性物質が含まれているといわれています。

一酸化炭素は体内の酸素を低下させてしまいます。

その結果、タバコの影響で様々な病気のリスクが上がってしまいます。

気管支喘息、心筋梗塞、肺がん、糖尿病など・・・・・・。

受動喫煙と腎臓病

最近、受動喫煙が腎臓にも良くないという報告が出てきました。

『Secondhand smoke linked with higher kidney disease risk』

受動喫煙で上昇する腎臓病の危険性

という意味になります。

韓国からの研究になりますが、約13万人(平均年齢53歳)を対象に、受動喫煙と腎臓病の関連について調査。

その結果、受動喫煙を週に3回以上経験しているかたで腎臓病のリスクが1.72倍。

週に3回未満経験しているかたで、そのリスクは1.44倍でした。

つまり、受動喫煙しているだけで、腎臓病のリスクが40~70%以上も上昇したということなのです。

この論文からいえること

喫煙は、本人はもちろんのこと、周りの人へも多大な健康被害を及ぼします。

マナーのある喫煙、またはタバコをやめるなど考えなくてはいけませんね。

自分で禁煙することが難しいと考える方へは、禁煙外来がお勧めです。

約3か月間禁煙の薬を服用していただくもので、とても手軽です。

当院でももちろん禁煙外来を行い、禁煙されたい方のサポートをスタッフ全員で行っています。

 

<院長プロフィール>

地元船橋の大穴北小学校第一回卒業生です

大穴中学校、県立千葉高校卒業

平成3年千葉大学医学部卒業

平成6年より2年間船橋市立医療センター勤務

平成8年 倉敷中央病院で循環器の専門トレーニング

平成9年より平成26年3月まで船橋市立医療センター心血管センター循環器内科副部長として勤務

平成26年5月すぎおかクリニック開院

<取得資格>

医学博士、日本内科学会認定医、日本循環器学会専門医、日本心血管インターベンション治療学会専門医、抗加齢医学会専門医、日本医師会認定健康スポーツ医など

 

 

心筋梗塞後の腎臓機能は運動によって改善する

こんにちは。船橋市の内科、循環器内科、心臓内科、糖尿病内科のすぎおかクリニック院長、杉岡です。

今日のテーマは『心筋梗塞後の腎臓機能と運動との関連について』です。

腎臓機能と心筋梗塞

そもそも、心筋梗塞を起こした人の中には、腎臓の動脈硬化も進んでいて腎臓機能が低下している人が非常に多いです。

しかも、心筋梗塞後の腎臓機能低下は死亡率を高める要因と言われています。

そのために、心筋梗塞のあとは、いかにして腎臓機能を維持するかが大事になってきます。

しかし、腎臓機能を改善させるために何をすればいいか、はっきりした結論は出ていませんでした。

心筋梗塞と腎臓と、そして運動と

2019年2月にある研究論文が発表されました。

Association between physical activity and change in renal function in patients after acute myocardial infarction

これは、心筋梗塞を起こしたかたが、運動を行うことで腎臓機能がどうなるか、をしらべた研究です。

対象患者さんは41人の心筋梗塞の既往がある方。1日の歩数を計測して、3か月後の腎臓機能にどんな変化があるか調べたところ、低歩数の方に比べて高歩数の方は、腎臓機能が改善していたのです。

この研究から言えること

多くの研究で、心筋梗塞をおこしたかたの運動の有用性が示されています。

この研究の高歩数群のかたは1日約7000歩歩いていました。

心筋梗塞を起こした方に限らず、狭心症やほかの心臓病、脳梗塞など動脈硬化が考えられる人は、腎臓を守るためにも1日7000歩の運動を意識するのが大事ですね

心筋梗塞を起こした多くの方は、運動しても大丈夫か心配されています。

自分に適切な運動量はどれくらいなのか?

それを知り、正確に運動をするには医療機関の中で安全に運動することが勧められます。

それを心臓リハビリ、と言います。

当院でも心臓リハビリを積極的に取り入れていますので、気になる方はご相談くださいね。

<院長プロフィール>

地元船橋の大穴北小学校第一回卒業生です

大穴中学校、県立千葉高校卒業

平成3年千葉大学医学部卒業

平成6年より2年間船橋市立医療センター勤務

平成8年 倉敷中央病院で循環器の専門トレーニング

平成9年より平成26年3月まで船橋市立医療センター心血管センター循環器内科副部長として勤務

平成26年5月すぎおかクリニック開院

<取得資格>

医学博士、日本内科学会認定医、日本循環器学会専門医、日本心血管インターベンション治療学会専門医、抗加齢医学会専門医、日本医師会認定健康スポーツ医など

 

 

どんな油を摂ると健康になるの?

こんにちは。船橋市の内科、循環器内科、心臓内科、糖尿病内科のすぎおかクリニック院長、杉岡です。

今日のテーマは『どんな油をとると、健康になるの?』についてです。

脂肪摂取 vs 炭水化物摂取

最近糖質制限、炭水化物制限が非常に健康にいいよ、という話が広がっています。

でも、それって本当なの?もしくは油と言っても、いったいどんな油をとるとより効果的なの?という疑問がわいてきます。

そこで、今日はこんな論文を紹介します。

「Association of Specific Dietary Fats With Total and Cause-Specific Mortality」

というタイトルで、2016年JAMAという超超一流医学誌に載った研究発表です。

この論文は、約12万人の男女を対象に、20~30年の食事内容と長期予後(いわゆる死亡率など)の関係を追跡した研究です。

この論文から得られた結果の一つは、

食事からの総脂肪量が多い人は、総炭水化物量のほうがが多かった人に比べ、死亡率が低かったというものでした。

どんな脂肪を摂るとよいのでしょうか?

では、脂肪が体に良いとはいっても、どんなバランスでいろいろな油を摂取していけばよいのでしょうか?

この論文からは以下のような結果もえられています。

それは、オリーブオイルなどの一価不飽和脂肪酸やオメガ3などの多価不飽和脂肪酸をとった方が、飽和脂肪酸ばかりをとり続けるよりも死亡率が低かったというのです。

脂肪から摂るエネルギーの5%を飽和脂肪酸から不飽和脂肪酸に置き換えただけで、なんと死亡率が13%から27%も減少していたのです。

この論文からいえること

炭水化物を過多に摂取するのを控え、良質の油をとりましょう。そして、その脂質の内容を飽和脂肪酸に偏らせすぎないことが必要だということです。言い換えると、肉などに代表される飽和脂肪酸ばかりをとらず、オリーブやナッツ、魚からの脂肪もよりたくさんとりましょうということですね。

油が体にいいからという言葉を都合よく受け止めて、肉ばかりを食べることがないように気を付けてくださいね。

脂質と心臓病の関係

質の悪い脂には過酸化脂質とよばれる酸化した脂が多く含まれます。

酸化は動脈硬化を引き起こし、心筋梗塞や脳卒中を誘発します。

ですから正しい脂のとりかたはとても大切です。

特に、一度心臓発作を起こした方や、遺伝的にそういった家系の方、

悪玉コレステロール(LDL)の数字が高い方、などは正しい脂の使い方は本当に必要です。

そして、頸動脈エコー、心臓エコーなどの定期的な動脈硬化チェックも欠かしてはいけません。

 

<院長プロフィール>

地元船橋の大穴北小学校第一回卒業生です

大穴中学校、県立千葉高校卒業

平成3年千葉大学医学部卒業

平成6年より2年間船橋市立医療センター勤務

平成8年 倉敷中央病院で循環器の専門トレーニング

平成9年より平成26年3月まで船橋市立医療センター心血管センター循環器内科副部長として勤務

平成26年5月すぎおかクリニック開院

<取得資格>

医学博士、日本内科学会認定医、日本循環器学会専門医、日本心血管インターベンション治療学会専門医、抗加齢医学会専門医、日本医師会認定健康スポーツ医など

 

 

少量の喫煙なら許される?

こんにちは。船橋市の内科、循環器内科、心臓内科、糖尿病内科のすぎおかクリニックの院長、杉岡です。

今日のテーマは『少量の喫煙なら許されるのか?』です。

煙草の害を考えてみる

煙草(タバコ)はとても多くの健康被害を引き起こす原因と言われています。肺がんや気管支喘息、COPDなどの呼吸器疾患をはじめとして、心筋梗塞や脳卒中などの心臓血管疾患。また、あらゆるがんのリスク因子ともいわれます。妊婦さんが喫煙すると妊娠合併症のリスクが高くなり、胃潰瘍などの消化器疾患の可能性も高まります。そして知的能力の低下、ひいては寿命短縮などあげてみればきりがありません。

このようにタバコの健康被害に関しては、皆さんもよくご存知かもしれません。

煙草の雑学

タバコの煙にはどれくらいの化学物質が含まれているかご存知ですか?その種類、何と約3000種類です。そのなかの有害化学物質の代表がニコチンやタール、一酸化炭素です。そして、1本のタバコの中には約15mgのタールが含まれています。毎日ひと箱のタバコを15年吸い続けるだけで、コップ10杯分ものタールが蓄積される計算になります。

喫煙によって肺がんになった人の割合は約70%もいたという海外の報告もあります。

また、タバコをやめた場合、ニコチンの直接効果は約1~2日で消えますが、心臓血管に対する影響が消えるまでに約1年、肺がきれいになるのに約10年必要だといわれています。

そんな話がある中、一部の喫煙者の方々は、喫煙本数を減らしているから大丈夫、と言っている方もいらっしゃいます。

最近、そんな声を打ち砕く研究論文が発表されました。

少量の喫煙と心臓血管病のリスクの関係

この論文は2018年1月にイギリスのBMJ誌に発表されたものです。

タイトルは、『Low cigarette consumption and risk of coronary heart disease and stroke: meta-analysis of 141 cohort studies in 55 study reports』です。

日本語で、『少量の喫煙と冠動脈疾患(狭心症や心筋梗塞のことです)と脳卒中の関係』というタイトルになります。

この研究によると、タバコを1日20本吸っていると、冠動脈疾患、つまり狭心症や心筋梗塞などを起こすリスクは2.27倍。つまり、2倍以上の危険性があるということです。一方で喫煙が1日1本のみだった場合の冠動脈疾患のリスクは1.74倍でした。つまり1日たった一本たばこを吸うだけで心臓発作を起こしやすくなるということなのです。

脳卒中も同様で、1日1本タバコを吸う場合の脳卒中リスクは1.30倍、1日20本の場合1.56倍とたった一本でも十分に脳卒中のリスクが高くなったのです。

たった一本の煙草を吸うことで、1日ひと箱吸う人の半分以上の冠動脈疾患や脳卒中のリスクがある。タバコは吸うけど、本数は少ないから大丈夫だよ、とは言えなくなりましたね。

それでもタバコがやめられないなら

それでもタバコがやめられない、やめたい、何とかしたい。そういう場合は是非禁煙外来をご活用ください。約3か月のプログラムで禁煙をサポートするものです。

当院でも行っていますので、興味があるかたは一度お声かけ下さいね。

 

薬いらずの食べ物 ブロッコリー

こんにちは。船橋市の内科、循環器内科、心臓内科、糖尿病内科のすぎおかクリニック院長、杉岡です。

今日のテーマは『薬いらずの食べ物 ブロッコリー』です。

ブロッコリーについて

ブロッコリーと言えば、野菜の王様、健康に良さそう、などの印象があると思いますが、実際ブロッコリーが体のどんな点に効いているのか?どんな栄養分を含んでいるのか?今日はその勉強を一緒にしてみましょう。

ブロッコリーは、アブラナ科の植物で、その旬は11月から3月頃です。

旬の時期のブロッコリーは、特にその栄養化も高く、積極的に食べて頂きたいところです。

また、ブロッコリーは、健康食品トップ10などで検索してみると、必ずと言っていいくらい顔を出してきますよね。

ブロッコリー以外に、カイワレ大根のようなブロッコリースプラウトを見かけると思いますが、ブロッコリースプラウトとは、ブロッコリーの新芽の部分で、ブロッコリーよりもスルフォラファンがたくさん含まれていて、栄養効果が更に高いといわれています。

ブロッコリーの健康効果

ブロッコリーの健康効果はびっくりするくらい多岐にわたります。

1 強力な抗酸化作用

身体の酸化はあらゆる病気の原因になりえます。私たちの体の中には常に活性酸素とよばれる悪玉物質がつくられています。活性酸素が増えすぎると体はどんどんと酸化していってしまいます。

その酸化を強力に抑えてくれる代表が、このブロッコリーです。

アブラナ科の野菜に含まれる強力な抗酸化効果を示すものに、「イソチアネート」という物質があります。

そして、ブロッコリーにはもう一つにの強力な抗酸化物質「スルフォラファン」が含まれています。

これこそが、ブロッコリーの最大の効果の一つといえます

2 目の健康維持に

ブロッコリーは、実にたくさんの栄養分を含んでいます。その中の一つに豊富なビタミンAがあります。

ビタミンAは視力の維持、特に夜間の視力維持には欠かせません。

また、ブロッコリーにはルテインやゼアキサンチンと呼ばれるカルチノイドが高濃度で含まれています。この成分も目の健康には欠かせないものです。

3 腸の健康を促進する

ブロッコリーに含まれるたくさんの食物繊維は腸をきれいにしてくれます。

食物繊維は腸内環境を正常に保つうえで欠かせないものです。

また、ブロッコリーに含まれているイソチアネート、スルフォラファンが腸内悪玉菌を退治してくれる作用も持っています

4 心臓の健康を守る

各種の研究で、ブロッコリーの摂取が、心血管リスクを減らすことがわかっています。

Cruciferous vegetable consumption is associated with a reduced risk of total and cardiovascular disease mortality.

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/21593509

ブロッコリーは炎症を抑え、活性酸素に伴うダメージと戦います。

そして、心臓に良いといわれえているミネラルであるマグネシウムも豊富に含んでいるのです。

5 健康的な肌をつくる

ブロッコリーに含まれているビタミンAやビタミンCは紫外線をはじめとする皮膚のダメージを予防します。

6ダイエットにも役立つ可能性がある

ブロッコリーに多く含まれる食物繊維によって、急激な血糖上昇を抑えてくれます。血糖上昇(血糖値スパイク)の抑制によって、満腹感が得られやすくなるのです。

また、ブロッコリーに含まれるミネラルの一つ、カリウムはむくみ防止にも効果があります。

このように、総合的にとても優れている、野菜の王様ブロッコリーを、是非意識して摂るようにすることをお勧めします

<院長プロフィール>

地元船橋の大穴北小学校第一回卒業生です

大穴中学校、県立千葉高校卒業

平成3年千葉大学医学部卒業

平成6年より2年間船橋市立医療センター勤務

平成8年 倉敷中央病院で循環器の専門トレーニング

平成9年より平成26年3月まで船橋市立医療センター心血管センター循環器内科副部長として勤務

平成26年5月すぎおかクリニック開院

<取得資格>

医学博士、日本内科学会認定医、日本循環器学会専門医、日本心血管インターベンション治療学会専門医、抗加齢医学会専門医、日本医師会認定健康スポーツ医など