こんにちは。船橋市の内科、循環器内科、心臓内科、糖尿病内科のすぎおかクリニック院長、杉岡です。
今日は、「心筋炎と新型コロナウイルス」についてお話しますね。
新型コロナウイルスは様々な合併症を引き起こすことがしられており、その一つに心筋炎があります。
心筋炎とは、心臓の筋肉がウイルスや細菌類に感染し、炎症を引き起こすものです。
通常、風邪のような症状ととても似ており、明らかな心筋炎症状を起こさない、いわゆる無症候性の心筋炎も存在します。
一方で、劇症型心筋炎といって、心臓が停止してしまうほどの強い感染・炎症を起こすこともあり、命に関わることも少なくありません。
今回、アスリートを対象に、新型コロナウイルス感染による心筋炎の罹患率を調査した研究が報告されました。
対象は、13大学のアスリート1,597人で、全員に心臓MRI検査を施行、心筋炎の発症有無を調べました。
その結果、37例、全体の2.3%が心筋炎と診断され、そのうちの9例が症候性の心筋炎を発症。残りの方は無症候性という症状のみられないものでした。
心筋炎はアスリートの突然死の一つといわれているものです。
しかしながらアスリートに限らず、もし自分や周りの人が新型コロナウイルスに感染した既往があるのであれば、心筋炎の後遺症がのこっていないか、一度心臓エコー検査など心臓の検査を行ってみるのも良いかもしれませんね。
当院は心臓血管病などの循環器疾患や高血圧、糖尿病などの生活習慣病に力を入れています。
動脈硬化を予防したい方、または心臓病を発症したあとの再発予防のかたなどが船橋市、鎌ケ谷市、習志野市,、市川市、千葉市を始め多くの方に来院頂いています。
在籍医師は、院長はじめ循環器専門医資格を多くの医師が有しております。
医師、専門スキルを持った看護師(糖尿病療養指導士、抗加齢学会指導士、心臓リハビリテーション指導士)、専門エコー技師、管理栄養士、経験豊富な医療事務の全員で、チームで患者さんを診療させていただいております。
どうぞ安心してご来院ください
こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。
今日は、『糖尿病における心臓血管自律神経障害』についてお話します。
糖尿病が本当に多くの合併症を起こすことは有名です。心筋梗塞や脳卒中などの大血管障害とは別に、糖尿病性腎症、糖尿病性網膜症、糖尿病性神経症が糖尿病の3大合併症と言われています。
腎症が悪くなると透析になることがおきたり、網膜症が悪くなると失明の危険性がでてきたりします。一方で神経症はしびれや感覚鈍化などを引き起こし、痛みを感じづらくなります。その影響で特に足先などに感染した場合にそこに気づかず、下肢の壊疽、切断に至るケースもでてきます。
そして糖尿病性神経障害には自律神経障害もあり、もちろん心臓血管系の自律神経障害もあります。
心臓血管系自律神経障害の症状としては最初全く症状がなく、ただ心拍変動の変化によってのみしか判定できません。
そしてこの障害が進むと様々な症状が出現してきます。
心血管系の症状としては、起立性低血圧、無症候性の心臓発作(心臓発作を起こしても症状がでないために気づきづらい)、安静時の頻脈、失神が含まれます。
心臓血管系以外の自律神経障害は、消化管系、泌尿器系などあり、たとえば胃不全麻痺がおこると嘔吐、大量の食事ができない、下痢といった症状が出やすくなります。
今回、糖尿病や血圧を厳格にコントロールすることで、心血管自律神経障害リスクを低減できる、とした研究が報告されました。この研究はACCOR試験とよばれる大規模臨床研究の事後解析で得られた結果です。追跡平均期間は約5年。糖尿病の数字を表すHBA1c値(ヘモグロビンA1c)が6%未満を目標とした厳格治療を受けた群は、7~7.9%を目標とした群と比較し心血管自律神経障害の発症率が17%も低かったということです。
また、血圧に関しては120mmHg未満を目標とした群では140mmHg未満を目標とした群と比べ心血管自律神経障害の発症率は22%低いと言う結果でした。
もともとのACCORD試験では、厳格な血糖コントロールが患者さんの予後を改善させるのか?ということに対して調査された研究でした。しかしながらこの研究では厳格な血糖コントロールが死亡率をあげてしまったという衝撃的な結果を導くことになりました。
したがって、心血管系自律神経障害を良くする目的で闇雲に全糖尿病患者さんに対して厳格な血糖コントロールを目指すことは間違いです。今後、どの様な患者さんに対して厳格な血糖コントロールをすることが一番効果的で安全なのか、が今後の研究課題と言えると思います。
当院は心臓血管病などの循環器疾患や高血圧、糖尿病などの生活習慣病に力を入れています。
動脈硬化を予防したい方、または心臓病を発症したあとの再発予防のかたなどが船橋市、鎌ケ谷市、習志野市,、市川市、千葉市を始め多くの方に来院頂いています。
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こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。
今日は、『心房細動とアルコール摂取との関係』についてお話します。
心房細動は不整脈の一種で、心臓の中の心房という部屋から乱れた電気信号が出ることによって、心臓の脈のリズムが乱れてしまう状態です。
不整脈とは、脈が不整になる、という状態なので、時々脈が飛ぶなども不整脈です。
整な脈が何度か続いた後に、1拍だけ脈が飛ぶような不整脈は、一般に期外収縮と呼ばれるもので、不整脈の中でも一番多いのではないでしょうか?
一方で、今回のテーマになっている心房細動は、不整な電気信号が流れ続けるので、脈はほぼすべての脈で不整、つまりばらばらな脈の状態になります。
心房細動は、強い動悸感を感じる人もいる一方、症状がまったくなく健康診断などでたまたま見つかるケースも多いです。
そして、心房細動にはどんな危険性があるのでしょうか?
最大の危険性は、『血栓』でしょう。心房細動により、心房の中に血栓が出来上がってしまうことがあります。そして、その血栓が脳に飛んでいくと脳梗塞、心臓に栄養を送る冠動脈に飛んでいくと心筋梗塞。足に飛んでいくと下肢の血管の閉塞、腹部の内臓に飛んでいくこともあります。
もちろん血栓が飛びやすい人、飛びにくい人はいますし、すぐに治療が必要な人もいればしばらく経過をみるだけという人もいます。
でも、できるなら心房細動、始まらないほうがいいですよね。
今回、飲酒と心房細動発生にどんな関係があるのか?を研究した論文が発表されました。
ドイツのSchnabel氏らによる今回の研究は、スウェーデン、ノルウェー、フィンランド、デンマーク、イタリアの約10万人を対象にしたもので、対象者の平均年齢は47.8歳で、48.3%が男性でした。
13.9年に及ぶ追跡期間中に5,854人が心房細動を発症したとのことです。
解析の結果、1日1杯のアルコール摂取(アルコール12gに相当)で心房細動発症のリスクが16%上昇していました。また、この傾向はアルコールの摂取量が増えるほど強まり、心房細動リスクは1日2杯の摂取で36%、1日3杯の摂取で52%、そして1日4杯以上の摂取ではなんと59%も上昇していたのです。
この研究から、アルコールが心臓の敵だ!と判断するのは早すぎます。他の論文などでは、適度のアルコール摂取が心臓病の危険をへらす、ともいわれています。
今回の論文では、あくまでもアルコールをたくさん飲むと心房細動の新規の発症が多かったという報告です。どちらにしても深酒は避けたほうがいい、ということは言えるかもしれませんね。
心房細動は、症状がない方もいますし、血栓の危険性が高い人もいます。特に生活習慣病を抱えていたり、高齢の方であればその危険性は高まります。
普段から、検診などでの心電図チェック、生活習慣病の管理や動脈硬化の検査など、意識を向けましょうね。
当院は心臓血管病などの循環器疾患や高血圧、糖尿病などの生活習慣病に力を入れています。
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こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。
今日は、あなたの心臓が健康なのか?を簡単にチェックできる方法についてご紹介します。
心臓の状態を調べるにはいくつかの検査方法がありますよね。
真っ先に思い浮かぶものといえば、健康診断などでも行われている心電図があります。
そして詳細な心臓の機能を調べる検査に心臓超音波検査(エコー検査)があります。
また、病院では度々運動負荷検査というものを行います。
これは、階段の上り下りやベルトコンベアー、または自転車などで一定時間(といっても大抵は数分です)運動をしていただきます。
すると、心臓に何かしらの異常が疑われる方だと検査結果に異常がでてきたり、または運動負荷中になにかしらの症状が出てくることもあります。そして、心臓の機能が落ちている人は、この運動に対する能力(コレを運動耐容能と呼びます)が低下していることが往々にして見られます。
つまり、運動をおこなうと、心臓に異常がないかをある程度把握できることになります。
スペインの、ア・コルーニャ大学病院の研究チームが、階段を4階まで1分以内に上ることができれば心臓の状態は良好である可能性が高いことを示した研究結果を欧州心臓病学会というヨーロッパでの学会で報告しました。
研究対象のかたは、冠動脈疾患の既往のあるかたや冠動脈疾患が疑われた165人です。
研究方法としては、トレッドミルというベルトコンベアーの上を歩く運動負荷試験を施行。疲れるまで負荷を続けます。その際に、METSといわれる代謝当量を計測。その後、15~20分間の休息を挟んで、階段を上る試験を行いました。1階から4階まで60段の階段を走らずに、かつ、立ち止まらず上るというものです。
トレッドミルによる運動負荷試験で得られたMETsと階段を上るのに要した時間を比べた結果、40~45秒以内に4階まで上れた人は、トレッドミル試験でのMETsが9~10以上であることが判明しました。
これが何を意味するのか?というと、運動負荷試験で10METs以上の運動耐容能が確認された人の死亡率は、1年で1%以下、言い換えると10年以内に10%以下であることが数々の研究から示されているのです。
そして、階段をのぼるのに1.5分以上かかった人は、トレッドミル検査から換算したMETsは8METs未満。このMETs量は、1年当たりの死亡率が2~4%、10年以内ではなんと30%の死亡率に相当してしまうのです。
この検査は、心臓の健康状態を階段をのぼる時間から簡単に推測でいるということで誰もが簡単にできる非常に簡便な計測法です。
簡便であるだけに、様々な限界(この検査では心臓の健康状態を詳細に把握できないという限界など)が考えれれます。
それだけに、自分が階段をどれくらいの時間で上れるか?これをスクリーニング検査として気軽に行っていただき、もし何かしらの異常が自覚できるようであれば、医師に相談するということも必要です。
そして、このチェック法は心臓以外の疾患をあまり考慮していないという点もあります。例えば慢性閉塞性肺疾患や喘息などの呼吸器疾患のあるかたや貧血のかた。または運動骨格系の疾患を抱えてる方など。
あらためて、普段運動されていない方、生活習慣病を抱えてる方、肥満気味の方など、自分の心臓は大丈夫かな?と思うようであれば是非一度チェックしてみて下さい
当院は心臓血管病などの循環器疾患や高血圧、糖尿病などの生活習慣病に力を入れています。
動脈硬化を予防したい方、または心臓病を発症したあとの再発予防のかたなどが船橋市、鎌ケ谷市、習志野市,、市川市、千葉市を始め多くの方に来院頂いています。
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こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。
今日は、『心不全』についてのお話をしようと思います。
心不全とは、心臓の機能が何らかの原因で低下してしまい、全身に十分な血液を送れなくなる状態です。
心臓の機能が低下する原因はたくさんあります。
例えば虚血性心疾患と呼ばれる病気。これは、冠動脈という心臓に栄養を送る血管が、動脈硬化などが原因で狭窄もしくは閉塞してしまい、心臓の筋肉が栄養不良(虚血)状態になっている病気です。
また、弁膜症も心不全の原因となります。
心臓には4つの弁がついており、心臓内の血流を潤滑にする役割があります。
しかし、弁が固くなったり、一部が断裂したり、などなどで弁の狭窄もしくは逆流が生じることがあります。
弁疾患が高度だと、心機能に影響を及ぼしてしまいます。
高血圧が原因で心不全を起こすこともあります。
肥大型心筋症や拡張型心筋症のような、心臓の筋肉に問題があって心臓機能が低下することもあります。
これ以外にも心不全の原因はたくさんあるのですが、専門的な話になってしまいますので、この話は別の機会に話したいと思います。
今は、心不全に対する治療法がどんどん進化しています。
薬剤の進化、心臓付近に埋め込む心臓補助の機械の進歩(デバイス)、これらはペースメーカー、ICD、CRTDがそれに当たります。心臓手術も格段に発展し、開胸しなくてもすむカテーテル治療もどんどん進んでいます。ステント留置にはじまり、TAVI、Mitral Clipなど・・・・。
言いたいことは、心不全の治療がどんどん進んだことにより、患者さんの高齢化が進んでいるということです。
年々、心不全の患者さんは増え続け、その状態はもはやパンデミックといわれ、『心不全パンデミック』という言葉さえ生まれています。
心不全パンデミックの状態になると、入院医療が必要な高齢心不全患者さんがどんどん増え、病院が患者さんを受け止めきれなくなる事態、つまり入院が必要でも入院できない状態が想定されること、また医療費が莫大にかかることなど、社会的な問題が起こる可能性も考えられます。
心不全パンデミックを防ぐ上で、いちばん大切なこと、それは心不全の兆候がでたらいかに早めに対処できるか?です。心不全はある日突然心不全を起こす人もいますが、徐々に徐々に心不全の状態にゆっくり悪化していく人も大勢います。この悪化の初期サインを見抜くことができれば心不全に伴う入院を回避することが可能となります。
心不全の初期サインにはどんなものがあるでしょうか?
典型的症状の一つに息切れ、があります。
しかし、息切れと言っても心不全の初期症状のみで出るわけではなく、肺疾患の場合、または高齢の場合、体力や筋力低下の場合、などプロの目からみた鑑別診断も必要となります。
また、むくみも心不全の初期症状の一つです。
心不全が悪化してくると、全身の水分を上手に腎臓から排出できなくなってくるため、体内に水分が蓄積してきます。その水分が下肢のたまったときに下肢のむくみとなります。そして、むくみと同時に体重も増加することが多く見られますので、むくみとともに体重増加があるか、をチェックする必要があります。
そして、むくみも同様に鑑別診断が必要です。
むくみを呈する疾患には、肝臓病、腎臓病、心臓病などの内臓障害以外に、貧血や甲状腺機能異常などでもでてくることがあります。
もう一つ、欠かせないこと、それは定期的に検査を行うことです。
心不全は、息切れなどの心不全症状が出現する前に、検査上で異常が見つかることがあります。
例えば心電図で不整脈が始まった、心臓エコー検査で心臓が以前より張ってきている、血液検査で心不全を示す数字(NTProBNP)が上昇してきている、などです。特に、心不全の既往がある方は定期的なこれらのチェックが絶対に必要となってきます。
最後に、心臓のリハビリ(心臓リハビリテーション)です。
狭心症や心筋梗塞、心臓手術、心不全などの心臓病を起こした方の多くが日常生活に不安を抱えています。
どれくらいの活動をしていいのか?どれくらいの活動をするべきなのか?心臓に無理をかけすぎて心不全がおきないか?などです。
心臓リハビリテーションは、心臓に一定の無理のない負荷、運動をして心臓を鍛えていくリハビリです。
特に、心不全の再発予防に心臓リハビリテーションは絶大な効果を発揮します。
心臓リハビリテーションとは、医療スタッフが付きそう監視型リハビリテーションです。個々人に合った運動量や心拍数を見ながら、その人の運動能力や心臓能力に最適な運動を病院内で行っていくタイプのもので、患者さんも医療者に見守られながら適切な運動ができるので、安心してリハビリが行なえます。
当院では、上述したエコー検査、心電図、心不全チェックの血液検査などがすべて揃っています。
ご希望のかたには心臓リハビリテーションも提供しています。
医師は循環器専門医が複数在籍していますので、心不全に限らず、循環器疾患でご相談事があればお気軽にご来院ください。
当院は心臓血管病などの循環器疾患や高血圧、糖尿病などの生活習慣病に力を入れています。
動脈硬化を予防したい方、または心臓病を発症したあとの再発予防のかたなどが船橋市、鎌ケ谷市、習志野市,、市川市、千葉市を始め多くの方に来院頂いています。
在籍医師は、院長はじめ全員が循環器専門医資格を有しております。
医師、専門スキルを持った看護師(糖尿病療養指導士、抗加齢学会指導士、心臓リハビリテーション指導士)、専門エコー技師、経験豊富な医療事務の全員で、チームで患者さんを診療させていただいております。
どうぞ安心してご来院ください
こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。
昨日は、『Cardiovascular Joint meeting』という講演会に招待されました。
そこでは、心不全における心拍数の管理について、千葉県とそして船橋市を代表するドクター達とディスカッションを交わしてきました。
今、心不全における高齢化とともに、難治性の心不全の患者さんが爆発的に増加しています。
特に、心不全を起こしやすい患者さんは、心拍数が高いことが往々にして見られます。
心不全患者さんに対して心拍数をどうコントロールしていくべきか?これは今の心不全管理において非常に重要なテーマの一つです。
というのも、患者さん個々に応じて心拍数を下げたほうが良いのか、むしろ早くしたほうが良いのか?この判断が非常に難しいからです。
今や船橋市を始めとする多くの救急病院では心不全患者さんが常に多数入院されています。
そのために、どうしたら心不全の再入院を防ぐことができるか?これがとても重要になってきます。
そこで、でてきたのが心不全患者さんへの心拍数コントロールという概念です。
当院のような循環器患者さんが多く来院するクリニックでは、来院される患者さんが心不全にならないように、その兆候を見逃さないように、そして船橋市立医療センターのような救急病院に入院治療を行わなければいけない状況を防ぐために、やることはたくさんあります。
今回の講演会では、新たな心不全治療における光明が見えてきた気がします。
とても有意義な討論をすることができました。
すぎおかクリニックでは、多数の心不全患者さんが通院されています。
そして、心不全や心機能低下の原因には糖尿病を始めとする生活習慣病のウエイトが多くを占めます。
当院には循環器専門医が多数在籍し、心エコーの専門技師を有し、循環器経験豊富な看護師や心臓リハビリ指導士、糖尿病療養指導士、栄養士がいます。
大切なこと、それは日頃のプロ目線でみた循環器管理と生活習慣病管理です。
症状が出てから対処するのではなく、如何にして心不全症状を出させないか?如何にして糖尿病などの数値を安定化させ合併症を未然に防ぐか?だと思います。
この最高の循環器チーム、糖尿病チーム、心不全チームでこれからも船橋市のクリニックにおける循環器治療の中心を担っていきたいと強く感じました。
心不全に関するweb講演会「船橋習志野心不全連携シンポジウム」で座長をしてきました。
倉敷地区での心不全に関するチーム医療の話をお聞きし、心不全診療に関する有意義なディスカッションができました。そして、船橋地区でも多くの病院、クリニックがチームを組んで心不全医療に更に積極的に携わる必要があると、感じました。
こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。
一般的に、加齢とともに血糖値があがってしまうために、狭心症や心筋梗塞などの循環器疾患リスクが加齢により増えてしまうと言われています。
でも年をとったから循環器疾患になってしまっても仕方ない、とあきらめるのはもったいないです。
加齢とともに空腹時血糖値が大きく上昇するグループでは循環器病累積発症率が高い一方で、中年時に血糖値が高くてもその後適切にコントロールできたグループでは発症率が低くなった、という研究結果が国立循環器病センターから報告されました。
「Longitudinal Trajectories of Fasting Plasma Glucose and Risks of Cardiovascular Diseases in Middle Age to Elderly People Within the General Japanese Population: The Suita Study」
この研究では3つのグループに分けて研究が行われました。
(1)中年期の血糖値は高いがその後適切にコントロールされた群、
(2)中年期から血糖値が緩やかに上昇する群、
(3)中年期から老年期に血糖値が急上昇する群
この3つのグループでの循環器病累積発症率は、(1)のグループが最も低く、順に(2)、(3)と上昇シていました。
何歳になっても、空腹時血糖値をしっかりコントロールすることで、循環器疾患の抑制はいくらでもできる、ということですね。
もう年だから好きなもの食べてやる、甘いものどんどん食べるぞ、という考えは間違っていますよ。
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医師、専門スキルを持った看護師(糖尿病療養指導士、抗加齢学会指導士、心臓リハビリテーション指導士)、専門エコー技師、経験豊富な医療事務の全員で、チームで患者さんを診療させていただいております。
どうぞ安心してご来院ください
こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。
今日は、『心房細動と燃え尽き症候群』についてのお話です。
疲労困憊や燃え尽き症候群(バーンアウト)を起こすような人では、心房細動と呼ばれる不整脈の危険性が高くなる、という論文が発表されました。
『Associations of anger, vital exhaustion, anti-depressant use, and poor social ties with incident atrial fibrillation: The Atherosclerosis Risk in Communities Study』
燃え尽き症候群のような状態になると、体内の炎症反応の上昇や、ストレス反応の増強が起こると言われています。
このようなバーンアウトの人は、バーンアウトが全くない人に比べ、心房細動のリスクが20%も高くなることが判明しました。
心の状態と心臓の状態は強く関連しており、精神的なストレス下にあるとき、心臓は異常なリズム、つまり心房細動で反応することがあるということを示唆していると思われます。
心臓の病気は強くストレスや疲労の影響を受けます。今回のような心房細動という不整脈以外にも狭心症や心筋梗塞など、ストレスに影響を受けやすい心臓の疾患はいくつもあります。
ストレスを感じている人は、無理をしすぎて燃え尽き症候群にならないよう、頑張りすぎないよう、無理をしすぎないよう、調節が大事です。何事もやりすぎは禁物ですね。
当院は心臓血管病などの循環器疾患や高血圧、糖尿病などの生活習慣病に力を入れています。
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