こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。
今日は、心臓リハビリについてのお話です。
心臓リハビリとは、心臓血管病にかかった人を対象に行われるリハビリのことです。
例えば狭心症や心筋梗塞、心不全や心臓手術後。また大血管の病気の大動脈解離や閉塞性動脈硬化症などの人が対象になります。
通常、エルゴメーターと呼ばれる自転車を15分から30分ほど漕いでもらったり、トレッドミルと呼ばれるベルトコンベアーのようなものの上を歩いたりすることもあります。
そして心臓リハビリでは、プロの心臓リハビリの医療スタッフの監視のもと、適切な運動負荷をかけ続けることによって、いわば心臓血管を鍛えることになります。
では、適切な運動負荷をかけることでどんな効果があるのでしょうか?
これはただ単に、体力がつくとか心肺機能が上がるとかというだけのものではありません。
適切な運動負荷を定期的に施行し続けることで、心疾患の再発予防や重症化予防、そして生命予後までも改善させるという報告は多数見られているのです。
また、血管内皮機能の改善、交感神経活性の抑制、不整脈減少作用、抗動脈硬化作用などもみられます。
そしてなりよりも、心臓血管チームのプロたちが全面的にバックアップ、すなわち適切な生活指導や食事指導も行い、栄養管理や内服薬の徹底などを行うことで、患者さんの病気を治そうとする意欲も出るという副次的な効果も生まれます。
もし、あなたやあなたのご家族で心臓血管病をおこし、その後適切な運動ができていないなら、是非心臓リハビリを受けてみることをお勧めします。心臓血管の病気は、適切な運動を定期的に行い続けることが何よりも大切なのです。
当院では心臓血管病をおこした船橋市、鎌ケ谷市、習志野市を始め多くの方が心臓リハビリのために来院されています。
地元船橋の大穴北小学校第一回卒業生です
大穴中学校、県立千葉高校卒業
平成3年千葉大学医学部卒業
平成6年より2年間船橋市立医療センター勤務
平成8年 倉敷中央病院で循環器の専門トレーニング
平成9年より平成26年3月まで船橋市立医療センター心血管センター循環器内科副部長として勤務
平成26年5月すぎおかクリニック開院
<取得資格>
医学博士、日本内科学会認定医、日本循環器学会専門医、日本心血管インターベンション治療学会専門医、抗加齢医学会専門医、日本医師会認定健康スポーツ医など
こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。
今日のテーマは『糖尿病と睡眠時無呼吸症候群の関係』です。
糖尿病も、睡眠時無呼吸症候群も心臓血管病の危険因子を言われています。そして両者が併存することもよく知られています。
今回、2018年のDiabetes Care誌に両者の関係性を調べてコホート研究が掲載されました。
この研究によると、睡眠時無呼吸症候群がある人は、ない人に比べて糖尿病の発症リスクが37%高くなり、逆に糖尿病があると、ない人に比べて睡眠時無呼吸症候群の発症リスクが43%高くなることが判明しました。特に糖尿病の女性では、睡眠時無呼吸症候群の発症リスクが60%も高まっていました。
どちらも単独でも心臓血管病のリスクが上昇します。
糖尿病があるときには睡眠時無呼吸症候群がないか、逆に睡眠時無呼吸症候群があるときは糖尿病を合併していないか、この両者の関係を把握しておくことが、病気の予防や治療に役立つと考えられますね。
この両者、いずれもが動脈硬化をひきおこし、心筋梗塞や狭心症、心不全や脳卒中などのリスクを上昇させます。
当院では、もちろん糖尿病のチェックだけでなく、睡眠時無呼吸の検査や治療も行っています。おかげさまで船橋市をはじめとして近隣の鎌ケ谷市、習志野市、市川市などからも多くご来院頂いています。
ご心配があるかたは、ぜひ一度ご相談くださいね。
地元船橋の大穴北小学校第一回卒業生です
大穴中学校、県立千葉高校卒業
平成3年千葉大学医学部卒業
平成6年より2年間船橋市立医療センター勤務
平成8年 倉敷中央病院で循環器の専門トレーニング
平成9年より平成26年3月まで船橋市立医療センター心血管センター循環器内科副部長として勤務
平成26年5月すぎおかクリニック開院
<取得資格>
医学博士、日本内科学会認定医、日本循環器学会専門医、日本心血管インターベンション治療学会専門医、抗加齢医学会専門医、日本医師会認定健康スポーツ医など
こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。
今日のテーマは『糖尿病の人は心不全をおこしやすい』です。
糖尿病は年々増え続けている病気です。そのなかで、心不全をおこす方も数多くみられています。この両者の関連について欧米での研究は広く行われてきていますが、アジア人を対象とした研究はあまり多くはないのが現状です。
そこで、今回アジア人における糖尿病と心不全の関係についての研究発表がなされました。
論文タイトルは、
『Association of Diabetes Mellitus on Cardiac Remodeling, Quality of Life, and Clinical Outcomes in Heart Failure With Reduced and Preserved Ejection Fraction.』
日本語では、
『心不全における心臓リモデリング、QOL(生活の質)、臨床的転機と糖尿病との関係』
です。
対象は、1139人の患者。糖尿病の人では、より小さな左心室拡張期容積と関連していました。また、より多くの心不全での再入院がみられました 。
左室拡張末期容積が小さい、とは心臓が広がりづらい、という意味で、心臓の筋肉のしなやかさや弾力性が失われていることを示します。
つまり、糖尿病があると心臓が固くなりがち、とも言えると思います。
そして、それが原因の一つとなって心不全をおこし、入院することになってしまったわけですね。
糖尿病は、今回の研究のように心臓の機能を悪くし、心不全を誘発します。でもそれだけではありません。狭心症や心筋梗塞、脳卒中などの動脈硬化やアルツハイマー病も引き起こすと言われています。
また、糖尿病は高血圧や高脂血症など、他の生活習慣病を合併していることも多く、余計に病気になる確率を上げています。
糖分のとりすぎには注意し、運動を適切に行う、という当たり前のことを忘れないようにしましょうね
地元船橋の大穴北小学校第一回卒業生です
大穴中学校、県立千葉高校卒業
平成3年千葉大学医学部卒業
平成6年より2年間船橋市立医療センター勤務
平成8年 倉敷中央病院で循環器の専門トレーニング
平成9年より平成26年3月まで船橋市立医療センター心血管センター循環器内科副部長として勤務
平成26年5月すぎおかクリニック開院
<取得資格>
医学博士、日本内科学会認定医、日本循環器学会専門医、日本心血管インターベンション治療学会専門医、抗加齢医学会専門医、日本医師会認定健康スポーツ医など
こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。
今後、動画も使いながら、当クリニックで皆様のお役に立てそうなことをどんどん発信してまいりますね。
さて、今日のテーマは
「胸が痛い!苦しい!」ときの対策
についてです。
突然胸が痛くなったり、苦しくなると
ちょっと慌ててしまいますよね。
しかしながら、パニックになってしまいどうしようかと困り果ててしまうよりも、
まずは是非、当クリニックのような専門医に早めにお尋ねください。
早ければ早いほど、打ち手が広がります。
詳しくは動画をぜひご覧ください。
こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。
今日のテーマは『心不全の予防と体温』です。
寒い時期、体温が冷えていくのをよぼうするために、末梢の血管が収縮し、手足の血流を低下、内臓への血流を保とうと働きます。
血圧は上昇し、全身へ十分な栄養を送ろうとします。
そのため、心臓に過度の負担がかかり、心臓のポンプ機能が破たん、心不全になる方がふえてきます。
そこで、心不全の予防には、『体を温める』という作業がとても大事になってきます。
有名な食材として、まず頭に浮かぶのは『ショウガ』ではないでしょうか?
しょうがは、体温を温める食材として、漢方薬にもよく使われています。
ちょっとしたことですが、生姜湯、ショウガ茶、ジンジャーティーなど、温かい飲み物にしょうがを加えてみるという一工夫をしてみることが、結果的に心臓病を予防してくれます。
特に、心筋梗塞や狭心症などの心臓発作は冬の寒い朝などに起きやすいといわれています。
病気の予防は、毎日の自己管理から、ですね。
地元船橋の大穴北小学校第一回卒業生です
大穴中学校、県立千葉高校卒業
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平成6年より2年間船橋市立医療センター勤務
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平成9年より平成26年3月まで船橋市立医療センター心血管センター循環器内科副部長として勤務
平成26年5月すぎおかクリニック開院
<取得資格>
医学博士、日本内科学会認定医、日本循環器学会専門医、日本心血管インターベンション治療学会専門医、抗加齢医学会専門医、日本医師会認定健康スポーツ医など
こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。
今日のテーマは、『心雑音について』です。
心雑音は、健康診断などの時に聴診で時々指摘されるものです。
心臓の音、『ドクッ、ドクッ』の中に、『ザーザー』という音が紛れ込んでくることがあるのです。
通常、こういった音は聞こえないため、心臓の雑音、心雑音として指摘されてしまいます。
では、心雑音があるときに、どんな病気が疑われるのでしょうか?
心臓の入り口と出口にはそれぞれ弁が付いています。その弁が、いろいろな原因で解放制限がおきたり、逆にしまりが悪くなることがあります。
それぞれ、弁の狭窄症、弁の閉鎖不全症といわれます。
弁は加齢だったり、菌が付着したり、弁を支える糸が緩んだり、など様々な原因で起こりえます。
そういった弁を血液が通り抜けるときに、雑音が聞こえてしまうのです。
弁の病気は、弁膜症と言われ、軽症から重症までその程度はさまざまですが、重症の場合は心不全をおこしたり、場合によっては命に関わることもあるため、心雑音と指摘されたら弁膜症の有無を判断するため、精密検査が望まれます。
他には、先天性心疾患と言われるもので心雑音が聞こえることもあります。心臓の部屋を区切る壁に小さな穴が開いている病気などがそうです。
何よりも、心臓超音波検査(心臓エコー検査)が必要です。
この検査を行えば、即座に弁膜症など、心雑音の原因が明らかになります。
当院では、心臓エコーのプロともいえるエコーの検査技師2名体制で患者様のエコー検査を行っています。
弁の状態、心臓の状態など、気になる方は是非一度ご相談ください。
地元船橋の大穴北小学校第一回卒業生です
大穴中学校、県立千葉高校卒業
平成3年千葉大学医学部卒業
平成6年より2年間船橋市立医療センター勤務
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平成9年より平成26年3月まで船橋市立医療センター心血管センター循環器内科副部長として勤務
平成26年5月すぎおかクリニック開院
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こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。
今日のテーマは『ビタミンDと心不全』です。
ビタミンDは脂溶性ビタミンの一つで、さまざまな役割を持っています。たとえば、カルシウム代謝への関与。腸からのカルシウムの吸収を高めたり、腎臓からのカルシウム排泄を調節したりという役目があります。最近では、免疫反応に関与する役割も持っているといわれています。これ以外にもビタミンDは非常にたくさんの働きがあるといわれていますが、最近こんな研究論文が発表されました。
それは、心臓の機能が落ちた心不全患者さんの運動能力とビタミンDの関係性について調べた論文です。
American Journal of Medicine誌に掲載された論文で、
『Vitamin D Status and Exercise Capacity in Older Patients with Heart Failure with Preserved Ejection Fraction.』というタイトルです。
高齢で心不全を起こしてくると、体力の低下や運動能力の低下が著明にみられるようになってきます。
高齢の心不全患者さんの運動耐用能力が、ビタミンDとどんな関係があるかを調べています。
112名の心不全患者さんを対象にこの研究はおこなわれました。
まず、心不全患者さんのビタミンDの血中濃度は対照となる健常者の血中濃度と比較して明らかに低いという結果が出ました。そして、90%の心不全患者さんのビタミンD血中濃度は20ng/mlと低下しており、特に30%の心不全患者さんのビタミンD血中濃度はなんと10ng/ml以下だったのです。
また、6分間歩行テストを行い、運動能力を比較した結果、ビタミンD血中濃度が低い人ほど、6分間歩行テストで運動能力が低かったという結果が出たのです。
ビタミンDの血中濃度は高齢者の心不全患者さんの運動能力にかなり関係している可能性がある、とこの論文では結論付けています。
今回の論文はビタミンDが心不全の患者さんに非常に有効だったという報告でした。このように、微量栄養素と呼ばれるビタミンやミネラルはカラダのバランスを保つために様々なところでさまざまな働きをしているとても大切な栄養分です。しかし、日常の食生活の偏り、コンビニやファーストフード中心の生活により、現代人のビタミンやミネラルは深刻な欠乏状態にあるとも言われています。
健康の基盤として、食事からだけではなく、ビタミンやミネラルなどのサプリメントを普段から使ってみるということを考えてみる必要があると思います。
当院でも院長をはじめ、ほぼ全てのスタッフが積極的にサプリメントを愛用しています。
サプリメントの場合、何を選んだらいいか判断できない場合が多いかもしれません。当院で扱っているサプリメントはドクターズサプリメントと呼ばれ、医療機関でしか扱えない高品質のサプリメントを提供しています。
サプリメントに関しても、何かご相談があればお気軽にご来院くださいね
地元船橋の大穴北小学校第一回卒業生です
大穴中学校、県立千葉高校卒業
平成3年千葉大学医学部卒業
平成6年より2年間船橋市立医療センター勤務
平成8年 倉敷中央病院で循環器の専門トレーニング
平成9年より平成26年3月まで船橋市立医療センター心血管センター循環器内科副部長として勤務
平成26年5月すぎおかクリニック開院
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医学博士、日本内科学会認定医、日本循環器学会専門医、日本心血管インターベンション治療学会専門医、抗加齢医学会専門医、日本医師会認定健康スポーツ医など
こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。
今日のテーマは『甲状腺機能低下症と心臓発作』です。
また、以前ブログで書かせて頂いた、「甲状腺と心臓病」も参考にしてくださいね。
甲状腺は、喉仏あたりにある小さな臓器です。そこから全身の代謝をつかさどる甲状腺ホルモンと呼ばれるホルモンが分泌されています。甲状腺ホルモンの出が悪くなるとどんな症状が出るのでしょうか?
脈が遅くなり、心臓の機能が低下し、徐脈や心不全といった病気になりやすくなります。
ここで、American Journal of Cardiologyという、アメリカの一流雑誌に載ったある論文をご紹介します
この論文は、
『Relation of Subclinical Hypothyroidism is Associated With Cardiovascular Events and All-Cause Mortality in Adults With High Cardiovascular Risk』というタイトルで、これは心臓リスクの高い方を対象にした研究論文で、潜在的な甲状腺機能低下によって心臓発作が起こりやすくなり、長期的にみて死亡率も高くなってしまうという内容でした。
40歳以上の3021人がこの研究に参加。これによると、潜在的に甲状腺の機能が低下していると、心臓発作を起こすリスクやそれがもとで命を落とすリスクが約2倍にもなっていたというのです。
心臓の機能が低下している人、以前心不全や心筋梗塞を起こしたことがある方、などは定期的に甲状腺の機能をチェックする必要がありうそうですね。
心不全、心臓機能低下、心筋梗塞、狭心症など心臓病を抱えている方は定期的に心臓エコー検査や運動負荷心電図、不整脈チェックのホルター心電図、血液検査などが必要です。それに加えて、甲状腺機能の検査を受けてみるのもよいと思います。
こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。
今日のテーマは『心臓病とコエンザイムQ10』です。
コエンザイムQ10は強力な抗酸化作用を持った補酵素(酵素の手助けをしてくれるもの)です。特に細胞内のミトコンドリアに多く存在し、ATPというエネルギーを作り出すのにとても大切な成分です。
コエンザイムQ10は心臓の筋肉内に多く存在するとも言われています。そのためなのか、心臓病や心不全、心筋梗塞などの虚血性心疾患、また不整脈とコエンザイムQ10との関係を調べた研究報告が多く存在します。
現時点で、心臓病に必ずコエンザイムQ10が必須だ、という確固たるエビデンス(世界的な証拠)は得られていません。ですので、それを踏まえたうえで今日はある研究発表についてお話しします。
それは、2014年にJACCという一流のアメリカ心臓病学会誌に載った論文です。
研究内容は、中等度から重度の心不全患者さんを対象にコエンザイムQ10を1日300mg内服したかたと、そうでない方の2群に分けて2年後の予後を調べたというものです。
420人の患者さんを対象に調査したところ、コエンザイムQ10を服用していなかったグル―プでは26%のかたに心臓に関するイベント(事象)、発作が出た一方、コエンザイムQ10を服用していたグループでは半分近くの15%のかたにのみイベントが出現したのです。
内訳を見てみると、心臓発作の発現率、死亡率の統計的に有意な減少がみられ、また心不全による入院の再発率も減少していたのです。さらには、NYHAという分類で示されるその人の活動性や息切の程度を示す数字がコエンザイムQ10のグループで大幅に改善していました。
コエンザイムQ10は加齢に伴い年々減少していくといわれています。それを防ぐ方法の一つとして当院ではコエンザイムQ10をはじめとする多くのサプリメントをご用意しています。
当院で扱うサプリメントは、医療機関でしか手に入らない高容量、高品質の安全なものです。
心臓病が心配、心不全が心配、もっと体のエネルギーを上げたい、元気に生き生きと生活していきたいかたなど、是非一度当院のコエンザイムQ10をお試しくださいね