院長ブログ

心臓肥大と肥大型心筋症

こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。

今日のテーマは『心臓肥大と肥大型心筋症』です。

肥大型心筋症とは?

心臓の病気はたくさんあります。心筋梗塞や狭心症、弁膜症や心不全。

その中でも、心筋症という病気の定義は

「心筋そのものの異常により、心臓の機能異常をきたす病気」です。

つまり勝手に心臓の筋肉が厚くなったり薄くなったりして変性し、機能低下を起こす病気です。

心筋症には2つのタイプがあります。

心臓の筋肉が厚くなりすぎているタイプで、「肥大型心筋症」と呼ばれ、

一方で、心臓の筋肉が薄くなり、風船のように拡張してしまう「拡張型心筋症」があります。

肥大型心筋症のタイプ

肥大型心筋症によってもいくつかのタイプがあります。

心臓の入り口が肥大しているタイプ、心臓の先端(心尖部)が肥大しているタイプ、

心臓の真ん中あたりが肥大しているタイプ、心臓の出口が肥大しているタイプ。

特に、心臓の出口が厚くなりすぎた心筋によって血液の流出に支障をきたしているタイプを

『閉塞性肥大型心筋症』と呼びます。

心臓肥大の程度とリスク

肥大型心筋症における左室肥大と、突然死のリスクを調べた研究があります。

https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJM200006153422403

この研究では、肥大型心筋症の患者さん480人を6.5年追跡調査しました。

その結果、心臓の肥大がすすんでいる人ほど、死亡率が高かったというのです。

肥大型心筋症では、肥大の程度が突然死のリスクと結びつくことがわかりました。

肥大の程度が非常に高度な若年患者では,たとえ症状がほとんどあるいはまったく認められない場合でも,その長期リスクはかなり高いと考えられるため,突然死を予防するための介入を検討する価値がある.肥大の程度が軽度の患者の大多数は突然死のリスクが低いため,予後に関して安心してもらうことができる。

という内容でした。

こう考えると、健康診断などで、心臓肥大を指摘されたことがある方は、一度肥大型心筋症の有無をチェックすることが必要だと思います。

当院では、心臓肥大のチェックに心臓エコーを行い、確実に心臓肥大があるかないか調べることが可能です。御心配な方は、ご相談くださいね。

<院長プロフィール>

地元船橋の大穴北小学校第一回卒業生です

大穴中学校、県立千葉高校卒業

平成3年千葉大学医学部卒業

平成6年より2年間船橋市立医療センター勤務

平成8年 倉敷中央病院で循環器の専門トレーニング

平成9年より平成26年3月まで船橋市立医療センター心血管センター循環器内科副部長として勤務

平成26年5月すぎおかクリニック開院

<取得資格>

医学博士、日本内科学会認定医、日本循環器学会専門医、日本心血管インターベンション治療学会専門医、抗加齢医学会専門医、日本医師会認定健康スポーツ医など

 

 

 

 

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狭心症になったら

こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。

今日のテーマは『狭心症になったら?』です。

狭心症という病気とは?

狭心症は、動脈硬化などが原因で、心臓に栄養を送る血管(冠動脈)が細くなってしまう状態です。

一般的には心臓の血管が90%以上狭くなって、初めて胸の不快感などの胸痛が起こります。

また、症状は典型的な胸痛以外に、背部痛、肩の痛み、心窩部痛など多彩です。

しかも症状が出た時には心臓の血管は完全に詰まってしまう一歩手前なので、素早い対処が必要になります。

この対処が遅れると、急性心筋梗塞をおこし、命取りになりかねません。

狭心症の検査

狭心症が疑われた場合、まずは心電図の検査を行います。しかし、安静時の心電図では異常をきたさないことも多く、その場合は運動負荷心電図を行う必要があります。

ただ、やみくもに運動負荷心電図を行うと、心筋梗塞を誘発する可能性もありますので、循環器専門医のいる施設での検査が望ましいところです。

そして、狭心症の可能性が高い場合はCT検査やRI検査なども行われます。

診断率が一番高いのは、冠動脈造影検査といって、カテーテルという管を心臓に通して、血管の状態をくまなく検査するものです。時間は30分程度で終わります。

狭心症の治療

一番スタンダードなのが、ステント留置術です。

狭心症としてみつかった心臓の血管の細い部位にステントとよばれる金属の土管を留置するものです。

他には、狭窄が重篤な場合は冠動脈バイパス手術、逆に軽い場合は薬物療法を行います。

狭心症治療後の経過

ステント治療などで、心臓の血管が広がっても、大事なことはその原因をよくすることです。

狭心症の原因は、高血圧、高コレステロール血症、糖尿病などの生活習慣病、喫煙、ストレスなどです。

また、狭心症をきたした人は、再発や心臓以外の血管が詰まってくることもありますので、定期検査がとても重要になって来ます。

皆さんも、ご自分の心臓の血管、動脈硬化の状態は意識しておいてくださいね。

<院長プロフィール>

地元船橋の大穴北小学校第一回卒業生です

大穴中学校、県立千葉高校卒業

平成3年千葉大学医学部卒業

平成6年より2年間船橋市立医療センター勤務

平成8年 倉敷中央病院で循環器の専門トレーニング

平成9年より平成26年3月まで船橋市立医療センター心血管センター循環器内科副部長として勤務

平成26年5月すぎおかクリニック開院

<取得資格>

医学博士、日本内科学会認定医、日本循環器学会専門医、日本心血管インターベンション治療学会専門医、抗加齢医学会専門医、日本医師会認定健康スポーツ医など

 

 

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心筋梗塞と冬の寒さ

こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。

今日のテーマは『心筋梗塞と冬の寒さ』です。

今日は、関東地方でも積雪と言われていますね。

そこで今日は寒さと心臓発作の関係、特に心筋梗塞との関連についてお話しします。

冬場は心筋梗塞が重症化しやすい

国立循環器病センターの研究グループによる発表によると、冬場には心筋梗塞による心臓停止の例が多くなっていることがわかりました。

冬場の寒さに伴い、心筋梗塞が起こりやすい理由としていくつかあげられています。

寒冷期の血圧上昇

暖かい屋内から寒い屋外に出た時などに伴う急激な寒暖差に伴う血圧変動

寒さによる心臓の血管(冠動脈)の過剰収縮

冬の心筋梗塞をふせぐために

屋内での寒暖差を防ぐ。特に脱衣所と浴槽の寒暖差が心臓発作を起こしやすいといわれています。

風呂の温度は若干ぬるめに。熱いお風呂の温度が血圧を上げすぎる可能性があります。

入浴前にはアルコールを控える。

タバコを控える、禁煙。

戸外へ出るときは、マフラー、帽子、手袋など、もう一つプラスの防寒対策を心がける

もし、寒暖差などで、ちょっとした胸の不快感などでるようであれば、心筋梗塞の前触れ、狭心症の可能性も出てきます。

そんな時は、躊躇せず、病院を受診してくださいね。

 

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心臓肥大(心肥大)とは

こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。

今日のテーマは『心臓肥大』です。

心臓肥大

健康診断などで、心臓肥大または心肥大があるといわれたかたもいらっしゃるかもしれません。

健康診断でいわれる心臓肥大は、たいてい心電図か胸のレントゲン写真で指摘されたものです。

ところで心臓肥大とは何でしょうか?

心臓が大きいこと?

これは、ある意味正解でもありますが、不正解でもあります。

心臓肥大とは、心臓の筋肉が人よりも分厚くなっている状態を示します。

高血圧などで、心臓の働きがたくさん必要とされる場合など、心臓が力強く血液を送り出すために、

心臓が筋肉質になるような状態です。

つまり、心臓が大きくても大きくなくても、心臓の筋肉が厚くなっていれば、「心臓肥大」なのです。

心臓肥大の正しい診断

例えば、体の大きな人でも筋肉質の人と、そうでない人がいます。

身体の小さな人でも筋肉質の人もいます。

ですから心臓もその大きさだけでは心臓肥大は判断できません。

特に、胸のレントゲン写真は、心臓全体をぼんやりと映すだけですので、心臓の筋肉の状態まではわかりかねるのです。

では、心臓の筋肉の厚みを知る一番知る良い検査方法は何でしょうか?

それは、『心臓エコー(心臓超音波)検査』です。

心エコー検査

心臓エコー(心エコー)検査では、そのひとの心臓の厚みが正確にわかります。

心臓肥大は、ただ厚いことが問題なのではありません。

大切なことは、なぜ心臓の筋肉が厚くなっているのか? それに伴って心臓の機能はどうなのか?

不整脈は出ていないのか?などなど考えなければいけないことがたくさん出てきます。

心臓肥大を起こす病気はたくさんあります。代表的なものは、『高血圧』や『肥大型心筋症』です。

特に、肥大型心筋症という病気は突然死を起こすこともあります。

健康診断などで、心臓肥大を指摘された場合、是非一度、循環器専門医のもと、心臓エコー検査を受けることが必要です。

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若いメタボは心筋梗塞を繰り返す

こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。

今日のテーマは、『若いメタボの人は心筋梗塞を繰り返す』という内容です。

メタボとは?

以前、こちらのブログでも「メタボと心筋梗塞」というテーマで書かせていただいていますので、そちらを参考にしていただければと思いますが、メタボとは、メタボリック症候群の略で、内臓肥満を抱えた人がある一定の動脈硬化リスクを複数抱えると、メタボリック症候群と呼ばれます。

メタボリック症候群になると動脈硬化が進みやすくなり、心筋梗塞などのリスクが高まるといわれています。

では、メタボが原因となって心筋梗塞をおこしたら、一度ならず二度までも、というような事もあるのでしょうか?そしてその確率はどうなのでしょう?

メタボの心筋梗塞は再発しやすい?

ここにある論文を御紹介しますね。

Effect of the Metabolic Syndrome on Outcomes in Patients Aged <50 Years Versus >50 Years With Acute Myocardial Infarction』という論文で、心筋梗塞を起こした経験のあるメタボの人は50歳以上と50歳以下で再発がどう違うのか?ということを調べた研究です。

2082人の心筋梗塞の既往がある人を集め、メタボがあるかないか、そして年齢が50才以上か以下かでグループ分けし、心筋梗塞の再発率に差があるかどうかを調査したのです。

これによると、50才以下でメタボの人が他のグループに比べ心筋梗塞の再発率が有意に高かったというのです。

メタボの人は、若ければ特にライフスタイルや生活習慣の根本的な見直しが必要ということかもしれませんね。

あなたはメタボ、大丈夫ですか?

 

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心不全を予防するために

こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。

今日のテーマは『心不全の予防と体温』です。

心不全と冷え

寒い時期、体温が冷えていくのをよぼうするために、末梢の血管が収縮し、手足の血流を低下、内臓への血流を保とうと働きます。

血圧は上昇し、全身へ十分な栄養を送ろうとします。

そのため、心臓に過度の負担がかかり、心臓のポンプ機能が破たん、心不全になる方がふえてきます。

そこで、心不全の予防には、『体を温める』という作業がとても大事になってきます。

体温をあげやすい食材をとる

有名な食材として、まず頭に浮かぶのは『ショウガ』ではないでしょうか?

しょうがは、体温を温める食材として、漢方薬にもよく使われています。

ちょっとしたことですが、生姜湯、ショウガ茶、ジンジャーティーなど、温かい飲み物にしょうがを加えてみるという一工夫をしてみることが、結果的に心臓病を予防してくれます。

特に、心筋梗塞や狭心症などの心臓発作は冬の寒い朝などに起きやすいといわれています。

病気の予防は、毎日の自己管理から、ですね。

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インフルエンザの予防に効くかも?!

こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。

今、爆発的にインフルエンザが流行していますが、皆さんは大丈夫ですか?

そこで、今日のテーマは、『インフルエンザの予防』です。

基本的な予防方法

まずは、基本的なインフルエンザの予防のおさらいです。

1 人ごみ、繁華街へ出かけることを控える

2 手洗い、うがい

3 喉の乾燥を防ぐ、頻回に水分を摂る

4 十分な栄養と休息をとる

これらは、基本的なインフルエンザ予防、風邪予防と言われています。

最近は、緑茶のカテキンが殺菌効果が高いということで話題になっていますよね。

しかし、緑茶を上回る殺菌効果があるかも、と期待されている飲み物があります。

インフルエンザを予防する飲み物 紅茶

それが、紅茶です。

一部の実験によると、紅茶に含まれるポリフェノールが非常に殺菌効果が高く、

しかも、紅茶の飲用頻度が多いほど、殺菌効果がたかかったというのです。

インフルエンザ菌は、口腔内に長くとどまることで発症しやすくなります。

そこで、頻回に紅茶を口にすることで、インフルエンザの菌を胃に流し込み、殺菌。

紅茶ポリフェノールと胃酸による殺菌。

インフルエンザ予防に、毎日の紅茶生活始めてみませんか?

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糖尿病と腎臓

こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。

今日のテーマは『糖尿病と腎臓』です。

そもそも、糖尿病が起こる原因とは

みなさん、ご存じのとおり、糖尿病とは血液中の糖分が高い状態が続いてしまう病気です。

糖尿病の原因は様々ですが、その多くは糖質過多、カロリー過多、また運動不足、ストレス、喫煙など生活習慣に起因するものがほとんどです。

糖尿病になると、膵臓から出てくるインスリンと呼ばれる血糖を下げるホルモンの調整がうまくいかず、

体内の高血糖が続いてしまいます。

糖尿病で怖い合併症

糖尿病になってしまうと、全身の臓器にあらゆる障害を引き起こします。

糖尿病の3台合併症に、糖尿病性網膜症、神経障害、腎症があります。また、心筋梗塞などの心血管障害や、脳梗塞・痴呆などの脳血管障害も糖尿病が原因で引き起こされます。

今日は、その中でも腎臓についてのお話をしようとおもいます。

糖尿病性腎症とは

糖尿病性腎症とは、糖尿のせいで腎臓の血管が硬くなり、動脈硬化をおこすなどの原因で、腎臓の濾過機能が落ちてしまう状態です。

濾過機能(ろか)とは何でしょうか?

腎臓は、体の中にある毒素、代謝産物など体に不要なものを体外にこしとる働きがあります。

しかし、糖尿病のせいで腎臓の機能が落ちると、このろか機能が低下してしまい、体の毒素が体外に排出しづらくなってきます。

そして、この機能がいよいよ落ち切ってしまうと、その先に待っているのが『透析』しかありません。

腎臓はいったん悪くなると、腎臓機能をもとに戻す薬はないといってもいい状況です。

そのために、日頃から糖尿を悪くしない、日々の食べ方・栄養状態に目を向ける事が欠かせません。

糖尿病性腎症で大事なこと

まずは何よりも栄養管理です。どの程度のカロリーを摂ればいいのか?糖質の量は?タンパク質は?塩分は? など、その食べ方は個人差があります。

是非一度、専門の栄養士に相談することをお勧めします。

そして合併症の管理。今の腎臓機能はどれくらい? 動脈硬化は進んでない? 心臓病は?脳の動脈硬化はどう? など。

糖尿病は、全身管理です。

怖いことに糖尿病の人は痛い、などの症状が非常に出にくい病気です。

そのために病気を軽く見てしまいがち。

あなたは糖の状態は大丈夫ですか?

すぎおかクリニックでの糖尿病管理

当院では、栄養管理のプロ、管理栄養士による栄養指導。

糖尿病専門看護師による生活指導。

動脈硬化検査のプロである検査技師による動脈硬化検査のエコーチェック。

そして、2名の医師による糖尿病管理。

糖尿病のアプローチは包括的管理が非常に大切です。

御心配であれば、お気軽にご相談くださいね。

 

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余暇での座りすぎは病気を招く

こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。

今日のテーマは『余暇での座りすぎは病気を招く』です。

休みの日、何時間座りっぱなしですか?

健康に運動がいいことはみなさんご存知だと思いますが、いざ仕事が休みの日になると、溜まった疲れをとろうとついついぼーっとしてだらだらと過ごしてしまった経験はないでしょうか?

休みの日くらい、体を動かさなくてもいいじゃないか、と考えるのも当然だと思いますが、最近余暇の日に座りすぎるのは病気のリスクを高めるという論文が、Ameircan Journal of Epidmiologyに掲載されました。

『Prolonged Leisure Time Spent Sitting in Relation to Cause-Specific Mortality in a Large US Cohort』

座りすぎは危険

この論文は対象患者さん、約12万人を平均21年追跡調査したとても大規模な研究論文です。

この論文によると、余暇の日に6時間以上座っている人と、3時間未満しか座っていない人を比較したところ、全死亡率(あらゆる病気で命を落とす確率)、心臓血管死(心筋梗塞や脳卒中)、がん、糖尿病、慢性腎臓病、COPD(慢性閉塞性肺疾患)、パーキンソン病、アルツハイマー、自殺、などなど。

なんと、ありとあらゆる病気が座りすぎと関連していたのです!

prolonged leisure-time sitting (≥6 vs. <3 hours per day) was associated with higher risk of mortality from all causes, cardiovascular disease (including coronary heart disease and stroke-specific mortality), cancer, diabetes, kidney disease, suicide, chronic obstructive pulmonary disease, pneumonitis due to solids and liquids, liver, peptic ulcer and other digestive disease, Parkinson disease, Alzheimer disease, nervous disorders, and musculoskeletal disorders.

とにかく動きましょうということ

改めて運動の必要性、動かないでいることの危険性を教えてくれた研究でした。

皆さんも、余暇の日でも、すきま時間に体を動かしてリフレッシュしましょうね

 

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日本そばの効用

こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。

今日のテーマは『日本そばの効用』です。

日本そばに含まれる強力フラボノイド

今日は、そばの医学的効用について少しお話しします。

そばは、昔から健康に良い、と言われていましたが、そばのどんな成分が健康に良いかご存知ですか?

その最たるもの、それが『ルチン』と呼ばれるものです。

ルチンは、フラボノイドの一種で、強い抗酸化作用と抗炎症作用を持ちます。

そば以外にも、りんごや柑橘類の果物、緑茶などにも含まれています。

ルチンは様々な健康効果を持っているので、ここにいくつかその効果を紹介したいと思います。

血管を丈夫にする 血行がよくなる

ルチンはビタミンPとも呼ばれ、血管の弾力性を維持し、毛細血管を安定化させる、もろくなった血管を修復する作用、末梢循環を改善する作用がある、と言われています。また、動物実験などでは血圧降下作用も証明されており、動脈硬化の進行を抑えることが期待されています。

関節炎の症状をやわらげる可能性

ロシアの実験では、ルチンが関節炎の活性酸素の産生を抑えたという報告があります。また、ラボ研究で、関節の炎症を抑えることもわかってきています。

ビタミンCの吸収を促進する

ビタミンCは強い抗酸化作用、免疫力改善、コラーゲン生成などその効果は多岐にわたりますが、ルチンを摂ることでその吸収を高めることができます。

蕎麦湯はさらに効果的

ルチンは水溶性なので、そば湯に多く含まれています。ルチンを多くとりたければ、そば湯を飲むとより効果的ということですね。

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