院長ブログ

糖尿病のリスクと睡眠の質

こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。

今日は、睡眠の質と糖尿病の関係についてのお話です。

糖尿病とは

そもそも、糖尿病は循環器疾患に非常に関係が深い病気です。

代表的なものが、狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患。

また心不全も合併しやすくなります。

合併症は心臓だけでなく、頸動脈閉塞や脳卒中などの脳血管疾患や、

閉塞性動脈硬化症と呼ばれる下肢の動脈硬化もおこりやすくなります。

そして、糖尿病の3大合併症と呼ばれる糖尿病性神経障害、糖尿病性網膜症、糖尿病性腎症があります。

全身の動脈硬化が糖尿病によって引き起こされるわけです。

今回は、睡眠の質までもが糖尿に関連しているという論文が出てきたのです。

睡眠障害と糖尿病

「Measures of Poor Sleep Quality Are Associated With Higher Energy Intake and Poor Diet Quality in a Diverse Sample of Women From the Go Red for Women Strategically Focused Research Network」

 米コロンビア大学のBrooke Aggarwal氏らが、20~76歳の女性495人を対象に、睡眠習慣と糖尿との関連を検討しています。

結果:睡眠の質が悪いと、糖尿病リスクにつながる糖などの食事量も多く、不飽和脂肪酸の摂取量は少ないことが判明しました。

そして、不眠症症状の症状が強いほど摂取量が多く、不飽和脂肪酸の摂取量は少ないという関連も診られました。

睡眠の質が悪くなると、満腹中枢が抑制され、食欲が増進するのではないかと考察しています。

睡眠の質を上げることに注意することが、将来の糖尿病を防ぐことにもなりそうですね。

 

当院には、心臓血管病のかたはもちろん、糖尿病のかた、動脈硬化を予防したい方、狭心症・心筋梗塞または心臓病を発症したあとの再発予防のかたなどが船橋市、鎌ケ谷市、習志野市,、市川市、千葉市を始め多くの方に来院頂いています。

<院長プロフィール>

地元船橋の大穴北小学校第一回卒業生です

大穴中学校、県立千葉高校卒業

平成3年千葉大学医学部卒業

平成6年より2年間船橋市立医療センター勤務

平成8年 倉敷中央病院で循環器の専門トレーニング

平成9年より平成26年3月まで船橋市立医療センター心血管センター循環器内科副部長として勤務

平成26年5月すぎおかクリニック開院

<取得資格>

医学博士、日本内科学会認定医、日本循環器学会専門医、日本心血管インターベンション治療学会専門医、抗加齢医学会専門医、日本医師会認定健康スポーツ医など

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