院長ブログ

糖尿病の人は心不全をおこしやすい

こんにちは。船橋市の内科、循環器内科、心臓内科、糖尿病内科のすぎおかクリニック院長、杉岡です。

今日のテーマは『糖尿病の人は心不全をおこしやすい』です。

糖尿病と心不全の関係

糖尿病は年々増え続けている病気です。そのなかで、心不全をおこす方も数多くみられています。この両者の関連について欧米での研究は広く行われてきていますが、アジア人を対象とした研究はあまり多くはないのが現状です。

そこで、今回アジア人における糖尿病と心不全の関係についての研究発表がなされました。

論文タイトルは、

『Association of Diabetes Mellitus on Cardiac Remodeling, Quality of Life, and Clinical Outcomes in Heart Failure With Reduced and Preserved Ejection Fraction.』

日本語では、

『心不全における心臓リモデリング、QOL(生活の質)、臨床的転機と糖尿病との関係』

です。

アジア人での糖尿病と心不全の関係

対象は、1139人の患者。糖尿病の人では、より小さな左心室拡張期容積と関連していました。また、より多くの心不全での再入院がみられました 。

左室拡張末期容積が小さい、とは心臓が広がりづらい、という意味で、心臓の筋肉のしなやかさや弾力性が失われていることを示します。

つまり、糖尿病があると心臓が固くなりがち、とも言えると思います。

そして、それが原因の一つとなって心不全をおこし、入院することになってしまったわけですね。

糖尿病と心臓血管病

糖尿病は、今回の研究のように心臓の機能を悪くし、心不全を誘発します。でもそれだけではありません。狭心症や心筋梗塞、脳卒中などの動脈硬化やアルツハイマー病も引き起こすと言われています。

また、糖尿病は高血圧や高脂血症など、他の生活習慣病を合併していることも多く、余計に病気になる確率を上げています。

糖分のとりすぎには注意し、運動を適切に行う、という当たり前のことを忘れないようにしましょうね

 

<院長プロフィール>

地元船橋の大穴北小学校第一回卒業生です

大穴中学校、県立千葉高校卒業

平成3年千葉大学医学部卒業

平成6年より2年間船橋市立医療センター勤務

平成8年 倉敷中央病院で循環器の専門トレーニング

平成9年より平成26年3月まで船橋市立医療センター心血管センター循環器内科副部長として勤務

平成26年5月すぎおかクリニック開院

<取得資格>

医学博士、日本内科学会認定医、日本循環器学会専門医、日本心血管インターベンション治療学会専門医、抗加齢医学会専門医、日本医師会認定健康スポーツ医など

 

 

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