こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。
今日のテーマは『腎臓病と甘い飲み物』です
高果糖コーンシロップ(HFCS: High-fructose corn syrup)はよく、飲み物を甘くする成分として使われています。
今回、この成分によって腎臓の機能が悪くなる可能性が以下の論文で示されました。
『High-fructose corn syrup-sweetened soft drink consumption increases vascular resistance in the kidneys at rest and during sympathetic activation』
という論文タイトルです。
この論文によると、HFCS添加ソフトドリンクを摂取した30分後には腎臓の平均動脈圧が上昇し、HFCSが腎臓の血管を収縮させる作用を持つ可能性が考えられるというのです。
高果糖コーンシロップが健康に良くないということは、盛んに言われていますが、腎臓にとってもよくないことが改めて示されたわけですね。
当院は心臓血管病などの循環器疾患や高血圧、糖尿病などの生活習慣病に力を入れています。
動脈硬化を予防したい方、または心臓病を発症したあとの再発予防のかたなどが船橋市、鎌ケ谷市、習志野市,、市川市、千葉市を始め多くの方に来院頂いています。
在籍医師は、院長はじめ全員が循環器専門医資格を有しております。
医師、専門スキルを持った看護師(糖尿病療養指導士、抗加齢学会指導士、心臓リハビリテーション指導士)、専門エコー技師、経験豊富な医療事務の全員で、チームで患者さんを診療させていただいております。
どうぞ安心してご来院ください
こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。
今日のテーマは『糖尿病と腎臓』です。
みなさん、ご存じのとおり、糖尿病とは血液中の糖分が高い状態が続いてしまう病気です。
糖尿病の原因は様々ですが、その多くは糖質過多、カロリー過多、また運動不足、ストレス、喫煙など生活習慣に起因するものがほとんどです。
糖尿病になると、膵臓から出てくるインスリンと呼ばれる血糖を下げるホルモンの調整がうまくいかず、
体内の高血糖が続いてしまいます。
糖尿病になってしまうと、全身の臓器にあらゆる障害を引き起こします。
糖尿病の3台合併症に、糖尿病性網膜症、神経障害、腎症があります。また、心筋梗塞などの心血管障害や、脳梗塞・痴呆などの脳血管障害も糖尿病が原因で引き起こされます。
今日は、その中でも腎臓についてのお話をしようとおもいます。
糖尿病性腎症とは、糖尿のせいで腎臓の血管が硬くなり、動脈硬化をおこすなどの原因で、腎臓の濾過機能が落ちてしまう状態です。
濾過機能(ろか)とは何でしょうか?
腎臓は、体の中にある毒素、代謝産物など体に不要なものを体外にこしとる働きがあります。
しかし、糖尿病のせいで腎臓の機能が落ちると、このろか機能が低下してしまい、体の毒素が体外に排出しづらくなってきます。
そして、この機能がいよいよ落ち切ってしまうと、その先に待っているのが『透析』しかありません。
腎臓はいったん悪くなると、腎臓機能をもとに戻す薬はないといってもいい状況です。
そのために、日頃から糖尿を悪くしない、日々の食べ方・栄養状態に目を向ける事が欠かせません。
まずは何よりも栄養管理です。どの程度のカロリーを摂ればいいのか?糖質の量は?タンパク質は?塩分は? など、その食べ方は個人差があります。
是非一度、専門の栄養士に相談することをお勧めします。
そして合併症の管理。今の腎臓機能はどれくらい? 動脈硬化は進んでない? 心臓病は?脳の動脈硬化はどう? など。
糖尿病は、全身管理です。
怖いことに糖尿病の人は痛い、などの症状が非常に出にくい病気です。
そのために病気を軽く見てしまいがち。
あなたは糖の状態は大丈夫ですか?
当院では、栄養管理のプロ、管理栄養士による栄養指導。
糖尿病専門看護師による生活指導。
動脈硬化検査のプロである検査技師による動脈硬化検査のエコーチェック。
そして、2名の医師による糖尿病管理。
糖尿病のアプローチは包括的管理が非常に大切です。
御心配であれば、お気軽にご相談くださいね。
地元船橋の大穴北小学校第一回卒業生です
大穴中学校、県立千葉高校卒業
平成3年千葉大学医学部卒業
平成6年より2年間船橋市立医療センター勤務
平成8年 倉敷中央病院で循環器の専門トレーニング
平成9年より平成26年3月まで船橋市立医療センター心血管センター循環器内科副部長として勤務
平成26年5月すぎおかクリニック開院
<取得資格>
医学博士、日本内科学会認定医、日本循環器学会専門医、日本心血管インターベンション治療学会専門医、抗加齢医学会専門医、日本医師会認定健康スポーツ医など