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甲状腺機能低下症と長時間労働

こんにちは。船橋市の内科、循環器内科、心臓内科、糖尿病内科のすぎおかクリニック院長、杉岡です。

今日は、『甲状腺機能低下症と長時間労働』についてお話します。

甲状腺機能低下症

甲状腺という臓器から甲状腺ホルモンが分泌されています。このホルモンは簡単に言うと体の代謝を司るホルモンです。このホルモンが分泌されすぎると代謝が過剰亢進し、汗をたくさんかく、動悸がする、体重が落ちる、などの現象が出現します。そしてホルモンの分泌量が低下しすぎると代謝が低下し、冷え性や体重増加、むくみ、ぼーっとするなどの症状が出現し、甲状腺機能低下症と呼ばれています。

甲状腺機能低下症はストレスなどによっても誘発されると言われていますが、今回甲状腺機能低下症が長時間労働に関連していると言う報告がなされました

甲状腺機能低下と長時間労働

こちらは韓国から報告された研究データです。

結果として、甲状腺機能低下症は、1週間の労働時間が53~83時間の人は、36~42時間の人に比べて発症する率が高いことが判明しました(3.5%対1.4%)。また、労働時間が週10時間未満の人に比べて、労働時間が1週間当たり10時間増加するごとに甲状腺機能低下症の発症リスクが1.46倍になることも判明しました。

この研究で長時間労働が甲状腺機能低下と関連していたという報告はあるものの、研究参加者の社会的背景などを分析し、さらなる研究も必要だと思われます。

長時間労働をせざるを得ないストレスなど、今回の調査項目に含まれていない背景が甲状腺機能低下に寄与してる可能性もあるからです。

 

当院は心臓血管病などの循環器疾患や高血圧、糖尿病などの生活習慣病に力を入れています。

動脈硬化を予防したい方、または心臓病を発症したあとの再発予防のかたなどが船橋市、鎌ケ谷市、習志野市,、市川市、千葉市を始め多くの方に来院頂いています。

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