こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。
今日は、『糖尿病の微小血管の合併症が歯周病治療で減少する』というレポートをシェアします。
糖尿病の3大合併症があります。糖尿病性神経障害、糖尿病性網膜症、糖尿病性腎症です。
これらはいずれも糖尿病に伴う微小血管障害が原因の一つとなっています。
これらの合併症を抑えることは、糖尿病患者さんのADLを大きく左右します。
これらの合併症が歯周病をコントロールすることで低下させられるという論文が米ハーバード大学歯学部のSung Eun Choi氏らから「Diabetes Care」誌に報告されました。
『Impact of Treating Oral Disease on Preventing Vascular Diseases: A Model-Based Cost-effectiveness Analysis of Periodontal Treatment Among Patients With Type 2 Diabetes』
この報告によると、歯周病治療の効果としての糖尿病性微小血管症は、糖尿病性腎症が20.5%、糖尿病性神経障害が17.7%、糖尿病性網膜症が19.2%抑制されるという結果でした。
もし、糖尿病を患っているのならぜひ歯周病のケアに目を向ける必要がありますね。
当院は心臓血管病などの循環器疾患や糖尿病などの生活習慣病に力を入れています。
動脈硬化を予防したい方、または心臓病を発症したあとの再発予防のかたなどが船橋市、鎌ケ谷市、習志野市,、市川市、千葉市を始め多くの方に来院頂いています。
地元船橋の大穴北小学校第一回卒業生です
大穴中学校、県立千葉高校卒業
平成3年千葉大学医学部卒業
平成6年より2年間船橋市立医療センター勤務
平成8年 倉敷中央病院で循環器の専門トレーニング
平成9年より平成26年3月まで船橋市立医療センター心血管センター循環器内科副部長として勤務
平成26年5月すぎおかクリニック開院
<取得資格>
医学博士、日本内科学会認定医、日本循環器学会専門医、日本心血管インターベンション治療学会専門医、抗加齢医学会専門医、日本医師会認定健康スポーツ医など
こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。
今日は、『深部静脈血栓症と塞栓症のリスク』についてお話します。
当院は、内科・循環器内科・心臓・糖尿を中心に診療しています。
その中で、血管のつまり、深部静脈血栓症(DVT)の方も多くいらっしゃいます。
深部静脈血栓症は、肺塞栓症などの血栓塞栓症が最も危険な合併症の一つと言われています。
今回ご紹介する論文では、肥満や高血圧・脂質異常症・高血糖・糖尿病などの生活習慣病、動脈硬化の危険因子を持っていると静脈血栓塞栓症が起こりやすいという結果を得ています。
『Metabolic syndrome increases risk of venous thromboembolism recurrence after acute deep vein thrombosis』
静脈血栓塞栓症の再発率は、リスク因子がまったくない患者では7%、リスク因子が1つの患者では14%、2つの患者では21%、3つの患者では30%であり、4つを保有する患者では37%に達していたのです。
つまり、メタボリックシンドロームの要素をたくさん持っていると、深部静脈血栓症後の血栓塞栓症の危険性、肺塞栓症の危険性が高まるということです。
一方でワーファリンやDOACと呼ばれる抗凝固薬を内服していた人には血栓塞栓のリスク上昇は見られなかったそうです。
深部静脈血栓症(DVT)を起こしたら、メタボリックシンドロームの要素を一つでも減らす努力が必要ですね。
それにはもちろんバランスの取れた食事や定期的な運動、十分な睡眠などが必要なのはいうまでもありません。
当院は心臓血管病、狭心症、心筋梗塞後などの循環器疾患や糖尿病、高血圧、コレステロール値異常などの生活習慣病に力を入れています。
動脈硬化を予防したい方、または心臓病を発症したあとの再発予防のかたなどが船橋市、鎌ケ谷市、習志野市,、市川市、千葉市を始め多くの方に来院頂いています。
地元船橋の大穴北小学校第一回卒業生です
大穴中学校、県立千葉高校卒業
平成3年千葉大学医学部卒業
平成6年より2年間船橋市立医療センター勤務
平成8年 倉敷中央病院で循環器の専門トレーニング
平成9年より平成26年3月まで船橋市立医療センター心血管センター循環器内科副部長として勤務
平成26年5月すぎおかクリニック開院
<取得資格>
医学博士、日本内科学会認定医、日本循環器学会専門医、日本心血管インターベンション治療学会専門医、抗加齢医学会専門医、日本医師会認定健康スポーツ医など
こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。
今日は、『睡眠時無呼吸症候群』についての話です。
睡眠時無呼吸症候群は、ご家族などから夜間のいびきや無呼吸を指摘されて発見されることがほとんどです。そして周りから指摘されても、ただ単に夜間に少しだけ息が止まる病気で大したことはないと考え、検査をしない方が大勢いらっしゃいます。
しかし、睡眠時無呼吸症候群はしっかりとして治療を行わないと様々な合併症・症状を引き起こすと言われています。
では、睡眠時に無呼吸を起こすと一体どんな問題が起こるのでしょうか?
1つ目は日常生活に関わる問題です。
睡眠時無呼吸は、夜間の良質の睡眠が十分に確保できないために昼間の眠気が強く出現し、通常の日常生活が送れない、集中力が続かない、ぼーっとしてしまう、などの症状が出てきます。
場合によっては会議中に居眠りしてしまったり、特に危険なのは運転中の居眠りです。運転中の居眠りによって交通事故を起こす危険性が極めて高くなります。
また、抑うつ状態を引き起こすこともあります。
2つ目は合併症です。
睡眠時無呼吸症候群になると心筋梗塞や脳卒中を合併する率が高くなると言われています。
高血圧や糖尿病などの生活習慣病を合併している率も高いと言われています。
当院では簡易型のポリグラフ検査を行っています。機械を貸し出し、ご自宅で機械を装着することで、睡眠時無呼吸症候群の重症度を簡単に判断できます。
気になる方はお気軽にご相談ください
当院は心臓血管病などの循環器疾患や糖尿病などの生活習慣病に力を入れています。
動脈硬化を予防したい方、または心臓病を発症したあとの再発予防のかた、睡眠時無呼吸症候群のかたなどが船橋市、鎌ケ谷市、習志野市,、市川市、千葉市を始め多くの方に来院頂いています。
地元船橋の大穴北小学校第一回卒業生です
大穴中学校、県立千葉高校卒業
平成3年千葉大学医学部卒業
平成6年より2年間船橋市立医療センター勤務
平成8年 倉敷中央病院で循環器の専門トレーニング
平成9年より平成26年3月まで船橋市立医療センター心血管センター循環器内科副部長として勤務
平成26年5月すぎおかクリニック開院
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医学博士、日本内科学会認定医、日本循環器学会専門医、日本心血管インターベンション治療学会専門医、抗加齢医学会専門医、日本医師会認定健康スポーツ医など
こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。
今日は、『糖尿病と超加工食品摂取量の関係』についての論文紹介です。
パリ大学(フランス)のBernard Srour氏らのグループにより、インスタント食品やスナック菓子などの「超加工食品」の摂取量が多いほど、糖尿病のリスクが高まるとする報告が「JAMA Internal Medicine」に掲載されました。
対象は約10万人のフランス人で、6年間追跡調査したところ、超加工食品の摂取量が10%増えるごとに糖尿病になる危険性が15%上昇するという関連が認められたのです。
超加工食品には人工甘味料や多くの保存料、添加物が使われていることが多く、インスタント食品や菓子パン、冷凍食品、チキンナゲットなどには多く含まれているようです。
今回の研究では、特に運動量が少ない人や肥満者、生活習慣病を抱えている人、また果物や野菜の摂取量が少ない人に超加工食品摂取が多い傾向があったとの報告もありました。
現代の生活で加工食品をなくすというのはほぼ不可能だと思います。
しかしながら糖尿病になると動脈硬化が進み、心筋梗塞や狭心症、脳卒中、閉塞性動脈硬化症、脳血管性認知症などあらゆる病気のリスクがとても高まります。
それを防ぐためにはしっかり運動をし、野菜を摂取し、そして超加工食品を減らすように食を選択する、ことが大切だということが改めてわかりますね。
当院は心臓血管病などの循環器疾患や糖尿病などの生活習慣病に力を入れています。
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地元船橋の大穴北小学校第一回卒業生です
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平成9年より平成26年3月まで船橋市立医療センター心血管センター循環器内科副部長として勤務
平成26年5月すぎおかクリニック開院
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医学博士、日本内科学会認定医、日本循環器学会専門医、日本心血管インターベンション治療学会専門医、抗加齢医学会専門医、日本医師会認定健康スポーツ医など
こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。
今日は、GI値(グリセミック・インデックス)についてです。
食品によっては、急に血糖値を上げてしまう食べ物があります。これらの食べ物は急激に血糖があがったことで急激にインスリン(血糖を下げるホルモン)が過剰分泌し、数時間後に急激に血糖が下がることがあります。これを血糖変動と呼びますが、この血糖変動が様々な病気の引き金になると言われています。
そのために、いかに血糖を変動させないか、いかに急激に血糖を上げる食品を避けるか、が大事になります。
そこで出てくる考え方がGI値(グリセミック・インデックス)です。
GI値とは、炭水化物が分解され、糖に変わるまでのスピードを現した数値です。一般的にGI値の低い食品は、血糖値が急激に上がることへの抑制効果が期待できる食品といわれており、逆にGI値の高い食品は、血糖値を急に上げてしまうわけです。
例えば、白い砂糖や白米や白いパン、などはGI値が高く、急激に血糖をあげてしまう典型例の一つです。
食品別のGI値が載っている糖尿病ネットワークというサイトをのせておきますね。
当院は心臓血管病などの循環器疾患や糖尿病などの生活習慣病に力を入れています。
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平成9年より平成26年3月まで船橋市立医療センター心血管センター循環器内科副部長として勤務
平成26年5月すぎおかクリニック開院
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こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。
今日のテーマは『血管年齢とマラソン参加』についてです。
血管年齢とは、かんたんにいうと全身の動脈硬化度のことです。代表的なCAVIと言う検査機器などで動脈硬化度を測定し、その数値が年齢に照らし合わせたときに何歳くらいなのか?というものがわかる検査がります。
一度この検査をやられた方はわかると思いますが、血管年齢が実年齢より上だと結構ショックですよね。
血管年齢を下げるためには食事を改善しましょう、運動を定期的に行いましょう、というアドバイスはよく聞きます。
今回、トレーニングを行って初マラソンに参加することで血管年齢や血圧がさがったという論文がJACC「Journal of the American College of Cardiology」誌に掲載されました。
『Training for a First-Time Marathon Reverses Age-Related Aortic Stiffening』
この研究は、6ヶ月後の初マラソンを目指してトレーニングを行った健康な成人138人が対象です。
週に3回程度、1週間当たり6~13マイル(約10~21km)走るトレーニングを行い、トレーニング前と初マラソン完走2週間後でデータを比較しました。
すると、大動脈硬化度が9%改善しており、この結果は血管年齢が4歳若返ったことに相当したそうです。
考察では、目標を持って生活したことで運動が継続しただけではなく、食生活や睡眠にも良い影響を与えた可能性がある、と話しています。
健康になる、良いものを食べる、運動を欠かさない。こういった生活習慣の改善をしようと思ったときに、今回の論文のような『マラソンに参加する』などの具体的な目標をたててみると成功しやすいということですね。
もちろん、当院にはCAVIという血管年齢を測定できる検査機器をご用意しています。
CAVIに関しての詳しいサイトを載せておきますね
自分の血管が心配なかたはぜひ一度検査を受けられてください。
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こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。
今日のテーマは『血糖変動と心不全の関係』についてです。
糖尿病が多くの合併症をおこすことはよく知られています。
その中で、心臓への合併症はときには命取りになりかねません。
狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患が代表的です。
今回、心機能が低下し全身に十分な循環が行き渡らなくなる心不全が、糖尿病の血糖変動がおおきいことにより誘発されやすいという研究報告がありました。
2型糖尿病における血糖変動と左室拡張機能との関連
この研究は、心不全の中でも左室の収縮不全ではなく、拡張不全について検討しています。
結果として、血糖変動が大きいグループではそうでない群に比べて有意に左室拡張能が低下していました。
また、血糖の過去1~2ヶ月の平均値を表すHBA1cの数字が高いものの血糖変動が少ないグループよりも、HBA1cが低いものの血糖変動が大きいグループのほうが心臓(左心室)の拡張不全をおこしやすいという結論を出したのです。
糖尿病患者さんの血糖変動に注目し、変動幅をいかに小さく抑えるか。これが心不全発症のリスクを下げることにつながることが示唆されました。
糖尿病と心臓って深い関係があるんですよね。
当院は心臓血管病などの循環器疾患や糖尿病などの生活習慣病に力を入れています。
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こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。
今日のテーマは『50代の肥満は認知症を招く?』という話です。
肥満は、メタボリックシンドロームに代表されるように、様々な合併症を引き起こすと言われています。
高血圧は糖尿病などの生活習慣病に始まり、心筋梗塞や狭心症、心不全、そして脳卒中や睡眠時無呼吸症候群などなど。
そんな中、50代の肥満女性が将来の認知症リスクを上昇させる、という研究論文が「neurology」誌に発表されましたので今日はそちらをご紹介いたします。
『Body mass index, diet, physical inactivity, and the incidence of dementia in 1 million UK women』
百万人の英国女性におけるボディマスインデックス、食事、運動不足、認知症の発生率
オックスフォード大学のSarah Floud氏らが実施した研究で、100万人を超える英国女性を対象とした研究です。
その研究によると、50歳代半ばに肥満だった女性は、適正体重だった女性と比べて、15年後以降に認知症と診断されるリスクが21%高いことが分かったというのです。
50代の中年期に生活習慣の乱れや運動不足によって、肥満を生じていると、将来認知症のリスクが高くなることが判明しました。
この時期に肥満に対して積極的に減量したら、改めて将来の認知症リスクが減るかどうかまではこの論文からはわかりませんが、やはり早いうちから健康を意識し認知症予防に努めなければいけないですよね。
当院は心臓血管病などの循環器疾患や糖尿病などの生活習慣病に力を入れています。
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医学博士、日本内科学会認定医、日本循環器学会専門医、日本心血管インターベンション治療学会専門医、抗加齢医学会専門医、日本医師会認定健康スポーツ医など
こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。
仮面高血圧と言う言葉を聞いたことがありますか?
よく、病院で血圧を測ると異常に高くなる人がいらっしゃいます。
家で測ると至って正常なのに、一度病院で測ると緊張してしまって血圧が上昇する。
これは、『白衣性高血圧』と呼ばれるのはみなさんもご存知かもしれません。
一方で、『仮面高血圧』とは、診察室で測定した血圧値は正常でも、家庭で測ると高血圧という状態を指します。
これは、例えば自宅で朝血圧を測ると高いものの、実際病院を訪れる時間帯には血圧が落ち着いてきている状況です。
朝血圧が高いけど、その後降圧剤を飲んで血圧が下がった頃に病院に到着する。
すると、病院の先生は『血圧は安定していますね~』とはなし、早朝の高血圧が見逃されてしまう可能性が出てくるのです。
仮面高血圧は、心筋梗塞や脳卒中などの心臓血管病発症のリスクが高くなる、という声もあります。
みなさんも仮面高血圧に気をつけて朝の血圧をしっかり自宅で計測してみることをお勧めします。
こちらは日本心臓財団の仮面高血圧に関するサイトです。ご参考までに。
当院は心臓血管病などの循環器疾患や糖尿病などの生活習慣病に力を入れています。
動脈硬化を予防したい方、または心臓病を発症したあとの再発予防のかたなどが船橋市、鎌ケ谷市、習志野市,、市川市、千葉市を始め多くの方に来院頂いています。
地元船橋の大穴北小学校第一回卒業生です
大穴中学校、県立千葉高校卒業
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平成6年より2年間船橋市立医療センター勤務
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平成9年より平成26年3月まで船橋市立医療センター心血管センター循環器内科副部長として勤務
平成26年5月すぎおかクリニック開院
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