こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。
今日のテーマは『どんな油をとると、健康になるの?』についてです。
最近糖質制限、炭水化物制限が非常に健康にいいよ、という話が広がっています。
でも、それって本当なの?もしくは油と言っても、いったいどんな油をとるとより効果的なの?という疑問がわいてきます。
そこで、今日はこんな論文を紹介します。
「Association of Specific Dietary Fats With Total and Cause-Specific Mortality」
というタイトルで、2016年JAMAという超超一流医学誌に載った研究発表です。
この論文は、約12万人の男女を対象に、20~30年の食事内容と長期予後(いわゆる死亡率など)の関係を追跡した研究です。
この論文から得られた結果の一つは、
食事からの総脂肪量が多い人は、総炭水化物量のほうがが多かった人に比べ、死亡率が低かったというものでした。
では、脂肪が体に良いとはいっても、どんなバランスでいろいろな油を摂取していけばよいのでしょうか?
この論文からは以下のような結果もえられています。
それは、オリーブオイルなどの一価不飽和脂肪酸やオメガ3などの多価不飽和脂肪酸をとった方が、飽和脂肪酸ばかりをとり続けるよりも死亡率が低かったというのです。
脂肪から摂るエネルギーの5%を飽和脂肪酸から不飽和脂肪酸に置き換えただけで、なんと死亡率が13%から27%も減少していたのです。
炭水化物を過多に摂取するのを控え、良質の油をとりましょう。そして、その脂質の内容を飽和脂肪酸に偏らせすぎないことが必要だということです。言い換えると、肉などに代表される飽和脂肪酸ばかりをとらず、オリーブやナッツ、魚からの脂肪もよりたくさんとりましょうということですね。
油が体にいいからという言葉を都合よく受け止めて、肉ばかりを食べることがないように気を付けてくださいね。
質の悪い脂には過酸化脂質とよばれる酸化した脂が多く含まれます。
酸化は動脈硬化を引き起こし、心筋梗塞や脳卒中を誘発します。
ですから正しい脂のとりかたはとても大切です。
特に、一度心臓発作を起こした方や、遺伝的にそういった家系の方、
悪玉コレステロール(LDL)の数字が高い方、などは正しい脂の使い方は本当に必要です。
そして、頸動脈エコー、心臓エコーなどの定期的な動脈硬化チェックも欠かしてはいけません。
地元船橋の大穴北小学校第一回卒業生です
大穴中学校、県立千葉高校卒業
平成3年千葉大学医学部卒業
平成6年より2年間船橋市立医療センター勤務
平成8年 倉敷中央病院で循環器の専門トレーニング
平成9年より平成26年3月まで船橋市立医療センター心血管センター循環器内科副部長として勤務
平成26年5月すぎおかクリニック開院
<取得資格>
医学博士、日本内科学会認定医、日本循環器学会専門医、日本心血管インターベンション治療学会専門医、抗加齢医学会専門医、日本医師会認定健康スポーツ医など
こんにちは。船橋市の内科、循環器内科、心臓内科、糖尿病内科のすぎおかクリニックの院長、杉岡です。
今日のテーマは『少量の喫煙なら許されるのか?』です。
煙草(タバコ)はとても多くの健康被害を引き起こす原因と言われています。肺がんや気管支喘息、COPDなどの呼吸器疾患をはじめとして、心筋梗塞や脳卒中などの心臓血管疾患。また、あらゆるがんのリスク因子ともいわれます。妊婦さんが喫煙すると妊娠合併症のリスクが高くなり、胃潰瘍などの消化器疾患の可能性も高まります。そして知的能力の低下、ひいては寿命短縮などあげてみればきりがありません。
このようにタバコの健康被害に関しては、皆さんもよくご存知かもしれません。
タバコの煙にはどれくらいの化学物質が含まれているかご存知ですか?その種類、何と約3000種類です。そのなかの有害化学物質の代表がニコチンやタール、一酸化炭素です。そして、1本のタバコの中には約15mgのタールが含まれています。毎日ひと箱のタバコを15年吸い続けるだけで、コップ10杯分ものタールが蓄積される計算になります。
喫煙によって肺がんになった人の割合は約70%もいたという海外の報告もあります。
また、タバコをやめた場合、ニコチンの直接効果は約1~2日で消えますが、心臓血管に対する影響が消えるまでに約1年、肺がきれいになるのに約10年必要だといわれています。
そんな話がある中、一部の喫煙者の方々は、喫煙本数を減らしているから大丈夫、と言っている方もいらっしゃいます。
最近、そんな声を打ち砕く研究論文が発表されました。
この論文は2018年1月にイギリスのBMJ誌に発表されたものです。
タイトルは、『Low cigarette consumption and risk of coronary heart disease and stroke: meta-analysis of 141 cohort studies in 55 study reports』です。
日本語で、『少量の喫煙と冠動脈疾患(狭心症や心筋梗塞のことです)と脳卒中の関係』というタイトルになります。
この研究によると、タバコを1日20本吸っていると、冠動脈疾患、つまり狭心症や心筋梗塞などを起こすリスクは2.27倍。つまり、2倍以上の危険性があるということです。一方で喫煙が1日1本のみだった場合の冠動脈疾患のリスクは1.74倍でした。つまり1日たった一本たばこを吸うだけで心臓発作を起こしやすくなるということなのです。
脳卒中も同様で、1日1本タバコを吸う場合の脳卒中リスクは1.30倍、1日20本の場合1.56倍とたった一本でも十分に脳卒中のリスクが高くなったのです。
たった一本の煙草を吸うことで、1日ひと箱吸う人の半分以上の冠動脈疾患や脳卒中のリスクがある。タバコは吸うけど、本数は少ないから大丈夫だよ、とは言えなくなりましたね。
それでもタバコがやめられない、やめたい、何とかしたい。そういう場合は是非禁煙外来をご活用ください。約3か月のプログラムで禁煙をサポートするものです。
当院でも行っていますので、興味があるかたは一度お声かけ下さいね。
こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。
今日のテーマは『薬いらずの食べ物 ブロッコリー』です。
ブロッコリーと言えば、野菜の王様、健康に良さそう、などの印象があると思いますが、実際ブロッコリーが体のどんな点に効いているのか?どんな栄養分を含んでいるのか?今日はその勉強を一緒にしてみましょう。
ブロッコリーは、アブラナ科の植物で、その旬は11月から3月頃です。
旬の時期のブロッコリーは、特にその栄養化も高く、積極的に食べて頂きたいところです。
また、ブロッコリーは、健康食品トップ10などで検索してみると、必ずと言っていいくらい顔を出してきますよね。
ブロッコリー以外に、カイワレ大根のようなブロッコリースプラウトを見かけると思いますが、ブロッコリースプラウトとは、ブロッコリーの新芽の部分で、ブロッコリーよりもスルフォラファンがたくさん含まれていて、栄養効果が更に高いといわれています。
ブロッコリーの健康効果はびっくりするくらい多岐にわたります。
1 強力な抗酸化作用
身体の酸化はあらゆる病気の原因になりえます。私たちの体の中には常に活性酸素とよばれる悪玉物質がつくられています。活性酸素が増えすぎると体はどんどんと酸化していってしまいます。
その酸化を強力に抑えてくれる代表が、このブロッコリーです。
アブラナ科の野菜に含まれる強力な抗酸化効果を示すものに、「イソチアネート」という物質があります。
そして、ブロッコリーにはもう一つにの強力な抗酸化物質「スルフォラファン」が含まれています。
これこそが、ブロッコリーの最大の効果の一つといえます
2 目の健康維持に
ブロッコリーは、実にたくさんの栄養分を含んでいます。その中の一つに豊富なビタミンAがあります。
ビタミンAは視力の維持、特に夜間の視力維持には欠かせません。
また、ブロッコリーにはルテインやゼアキサンチンと呼ばれるカルチノイドが高濃度で含まれています。この成分も目の健康には欠かせないものです。
3 腸の健康を促進する
ブロッコリーに含まれるたくさんの食物繊維は腸をきれいにしてくれます。
食物繊維は腸内環境を正常に保つうえで欠かせないものです。
また、ブロッコリーに含まれているイソチアネート、スルフォラファンが腸内悪玉菌を退治してくれる作用も持っています
4 心臓の健康を守る
各種の研究で、ブロッコリーの摂取が、心血管リスクを減らすことがわかっています。
Cruciferous vegetable consumption is associated with a reduced risk of total and cardiovascular disease mortality.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/21593509
ブロッコリーは炎症を抑え、活性酸素に伴うダメージと戦います。
そして、心臓に良いといわれえているミネラルであるマグネシウムも豊富に含んでいるのです。
5 健康的な肌をつくる
ブロッコリーに含まれているビタミンAやビタミンCは紫外線をはじめとする皮膚のダメージを予防します。
6ダイエットにも役立つ可能性がある
ブロッコリーに多く含まれる食物繊維によって、急激な血糖上昇を抑えてくれます。血糖上昇(血糖値スパイク)の抑制によって、満腹感が得られやすくなるのです。
また、ブロッコリーに含まれるミネラルの一つ、カリウムはむくみ防止にも効果があります。
このように、総合的にとても優れている、野菜の王様ブロッコリーを、是非意識して摂るようにすることをお勧めします
地元船橋の大穴北小学校第一回卒業生です
大穴中学校、県立千葉高校卒業
平成3年千葉大学医学部卒業
平成6年より2年間船橋市立医療センター勤務
平成8年 倉敷中央病院で循環器の専門トレーニング
平成9年より平成26年3月まで船橋市立医療センター心血管センター循環器内科副部長として勤務
平成26年5月すぎおかクリニック開院
<取得資格>
医学博士、日本内科学会認定医、日本循環器学会専門医、日本心血管インターベンション治療学会専門医、抗加齢医学会専門医、日本医師会認定健康スポーツ医など
こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。
今日のテーマは、『心筋梗塞の前触れ』です。
心筋梗塞とは、心臓に栄養を送る血管(冠動脈)が詰まってしまい、心臓に栄養を送れなくなる状態のことです。
栄養が送れなくなると、心臓の筋肉は壊死してしまいます。
この壊死していく過程で強烈な胸の痛みを起こすことが多いです。
また、壊死してしまうとどうなるのでしょうか?
たとえば心臓のポンプ機能が低下し、心不全を起こす。ポンプ機能が強烈に低下すると、心不全死をおこすこともあります。
脈のリズムが急にみだれて命に関わる不整脈を起こす。
壊死した心臓の筋肉に穴があいて、心臓破裂を起こすこともあります。
いずれにしても、心筋梗塞を起こすと、突然命をおとしかねない、ということを認識しておく必要があります。
では、この心筋梗塞、まえもって予測はできないのでしょうか?
心筋梗塞では強い胸の痛みを起こすのが一つの特徴ですが、
心筋梗塞をおこす前に、ちょっとした軽い胸の違和感を自覚することがあります。
一番多いのが、軽労作での胸の違和感です。
例えば、朝方会社に行こうとして歩いていたら、なんとなく胸の違和感を感じたが、数分で治ってしまった。
大したことないと思って様子を見ていたら数日後に心筋梗塞をおこしてしまった。
これは、心筋梗塞として非常に典型的な例です。
ですから、まずは軽い胸の違和感を感じたら、それが心筋梗塞の前触れなのかをしっかりチェックする必要があります。
心筋梗塞の前触れは、専門医でないと見抜くのが難しいケースが多くありますので、気になる際は、
是非循環器専門医のいる病院、クリニックへの受診を勧めます。
しかし、この前触れ、実は心筋梗塞の1/3にあたるひとは経験しません。
つまり3人に1人は、何の前触れもなく心筋梗塞を起こすということです。
では、前触れがない場合はどうしようもないのでしょうか?
いえいえ、決してそんなことはありません。
心筋梗塞をおこす、つまり血管が詰まる状態は、そのほとんどが動脈硬化が土台となっています。
動脈硬化とは、血管にプラークがこびりついて、血管が狭くなってきている状態です。
多くの人は心臓の血管がある程度狭くなっても症状が全くなく、90%異常つまってきてはじめて症状がちらほらでてきます。
ですから、自分の動脈硬化の状態を定期チェックしておくことが大事です。
健康診断や人間ドッグ、血管ドッグ、または心臓血管系のきめ細かい検査なども必要です。
糖尿病や高血圧、肥満、喫煙など、動脈硬化の素因を持っている方は、是非とも定期的な動脈硬化検査を受けてくださいね。
地元船橋の大穴北小学校第一回卒業生です
大穴中学校、県立千葉高校卒業
平成3年千葉大学医学部卒業
平成6年より2年間船橋市立医療センター勤務
平成8年 倉敷中央病院で循環器の専門トレーニング
平成9年より平成26年3月まで船橋市立医療センター心血管センター循環器内科副部長として勤務
平成26年5月すぎおかクリニック開院
<取得資格>
医学博士、日本内科学会認定医、日本循環器学会専門医、日本心血管インターベンション治療学会専門医、抗加齢医学会専門医、日本医師会認定健康スポーツ医など
こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。
今日のテーマは『心臓肥大と肥大型心筋症』です。
心臓の病気はたくさんあります。心筋梗塞や狭心症、弁膜症や心不全。
その中でも、心筋症という病気の定義は
「心筋そのものの異常により、心臓の機能異常をきたす病気」です。
つまり勝手に心臓の筋肉が厚くなったり薄くなったりして変性し、機能低下を起こす病気です。
心筋症には2つのタイプがあります。
心臓の筋肉が厚くなりすぎているタイプで、「肥大型心筋症」と呼ばれ、
一方で、心臓の筋肉が薄くなり、風船のように拡張してしまう「拡張型心筋症」があります。
肥大型心筋症によってもいくつかのタイプがあります。
心臓の入り口が肥大しているタイプ、心臓の先端(心尖部)が肥大しているタイプ、
心臓の真ん中あたりが肥大しているタイプ、心臓の出口が肥大しているタイプ。
特に、心臓の出口が厚くなりすぎた心筋によって血液の流出に支障をきたしているタイプを
『閉塞性肥大型心筋症』と呼びます。
肥大型心筋症における左室肥大と、突然死のリスクを調べた研究があります。
https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJM200006153422403
この研究では、肥大型心筋症の患者さん480人を6.5年追跡調査しました。
その結果、心臓の肥大がすすんでいる人ほど、死亡率が高かったというのです。
肥大型心筋症では、肥大の程度が突然死のリスクと結びつくことがわかりました。
肥大の程度が非常に高度な若年患者では,たとえ症状がほとんどあるいはまったく認められない場合でも,その長期リスクはかなり高いと考えられるため,突然死を予防するための介入を検討する価値がある.肥大の程度が軽度の患者の大多数は突然死のリスクが低いため,予後に関して安心してもらうことができる。
という内容でした。
こう考えると、健康診断などで、心臓肥大を指摘されたことがある方は、一度肥大型心筋症の有無をチェックすることが必要だと思います。
当院では、心臓肥大のチェックに心臓エコーを行い、確実に心臓肥大があるかないか調べることが可能です。御心配な方は、ご相談くださいね。
地元船橋の大穴北小学校第一回卒業生です
大穴中学校、県立千葉高校卒業
平成3年千葉大学医学部卒業
平成6年より2年間船橋市立医療センター勤務
平成8年 倉敷中央病院で循環器の専門トレーニング
平成9年より平成26年3月まで船橋市立医療センター心血管センター循環器内科副部長として勤務
平成26年5月すぎおかクリニック開院
<取得資格>
医学博士、日本内科学会認定医、日本循環器学会専門医、日本心血管インターベンション治療学会専門医、抗加齢医学会専門医、日本医師会認定健康スポーツ医など
こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。
今日のテーマは『心筋梗塞と冬の寒さ』です。
今日は、関東地方でも積雪と言われていますね。
そこで今日は寒さと心臓発作の関係、特に心筋梗塞との関連についてお話しします。
国立循環器病センターの研究グループによる発表によると、冬場には心筋梗塞による心臓停止の例が多くなっていることがわかりました。
冬場の寒さに伴い、心筋梗塞が起こりやすい理由としていくつかあげられています。
寒冷期の血圧上昇
暖かい屋内から寒い屋外に出た時などに伴う急激な寒暖差に伴う血圧変動
寒さによる心臓の血管(冠動脈)の過剰収縮
屋内での寒暖差を防ぐ。特に脱衣所と浴槽の寒暖差が心臓発作を起こしやすいといわれています。
風呂の温度は若干ぬるめに。熱いお風呂の温度が血圧を上げすぎる可能性があります。
入浴前にはアルコールを控える。
タバコを控える、禁煙。
戸外へ出るときは、マフラー、帽子、手袋など、もう一つプラスの防寒対策を心がける
もし、寒暖差などで、ちょっとした胸の不快感などでるようであれば、心筋梗塞の前触れ、狭心症の可能性も出てきます。
そんな時は、躊躇せず、病院を受診してくださいね。
地元船橋の大穴北小学校第一回卒業生です
大穴中学校、県立千葉高校卒業
平成3年千葉大学医学部卒業
平成6年より2年間船橋市立医療センター勤務
平成8年 倉敷中央病院で循環器の専門トレーニング
平成9年より平成26年3月まで船橋市立医療センター心血管センター循環器内科副部長として勤務
平成26年5月すぎおかクリニック開院
<取得資格>
医学博士、日本内科学会認定医、日本循環器学会専門医、日本心血管インターベンション治療学会専門医、抗加齢医学会専門医、日本医師会認定健康スポーツ医など
こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。
今日のテーマは『心不全の予防と体温』です。
寒い時期、体温が冷えていくのをよぼうするために、末梢の血管が収縮し、手足の血流を低下、内臓への血流を保とうと働きます。
血圧は上昇し、全身へ十分な栄養を送ろうとします。
そのため、心臓に過度の負担がかかり、心臓のポンプ機能が破たん、心不全になる方がふえてきます。
そこで、心不全の予防には、『体を温める』という作業がとても大事になってきます。
有名な食材として、まず頭に浮かぶのは『ショウガ』ではないでしょうか?
しょうがは、体温を温める食材として、漢方薬にもよく使われています。
ちょっとしたことですが、生姜湯、ショウガ茶、ジンジャーティーなど、温かい飲み物にしょうがを加えてみるという一工夫をしてみることが、結果的に心臓病を予防してくれます。
特に、心筋梗塞や狭心症などの心臓発作は冬の寒い朝などに起きやすいといわれています。
病気の予防は、毎日の自己管理から、ですね。
地元船橋の大穴北小学校第一回卒業生です
大穴中学校、県立千葉高校卒業
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平成6年より2年間船橋市立医療センター勤務
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医学博士、日本内科学会認定医、日本循環器学会専門医、日本心血管インターベンション治療学会専門医、抗加齢医学会専門医、日本医師会認定健康スポーツ医など
こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。
今日のテーマは『糖尿病と腎臓』です。
みなさん、ご存じのとおり、糖尿病とは血液中の糖分が高い状態が続いてしまう病気です。
糖尿病の原因は様々ですが、その多くは糖質過多、カロリー過多、また運動不足、ストレス、喫煙など生活習慣に起因するものがほとんどです。
糖尿病になると、膵臓から出てくるインスリンと呼ばれる血糖を下げるホルモンの調整がうまくいかず、
体内の高血糖が続いてしまいます。
糖尿病になってしまうと、全身の臓器にあらゆる障害を引き起こします。
糖尿病の3台合併症に、糖尿病性網膜症、神経障害、腎症があります。また、心筋梗塞などの心血管障害や、脳梗塞・痴呆などの脳血管障害も糖尿病が原因で引き起こされます。
今日は、その中でも腎臓についてのお話をしようとおもいます。
糖尿病性腎症とは、糖尿のせいで腎臓の血管が硬くなり、動脈硬化をおこすなどの原因で、腎臓の濾過機能が落ちてしまう状態です。
濾過機能(ろか)とは何でしょうか?
腎臓は、体の中にある毒素、代謝産物など体に不要なものを体外にこしとる働きがあります。
しかし、糖尿病のせいで腎臓の機能が落ちると、このろか機能が低下してしまい、体の毒素が体外に排出しづらくなってきます。
そして、この機能がいよいよ落ち切ってしまうと、その先に待っているのが『透析』しかありません。
腎臓はいったん悪くなると、腎臓機能をもとに戻す薬はないといってもいい状況です。
そのために、日頃から糖尿を悪くしない、日々の食べ方・栄養状態に目を向ける事が欠かせません。
まずは何よりも栄養管理です。どの程度のカロリーを摂ればいいのか?糖質の量は?タンパク質は?塩分は? など、その食べ方は個人差があります。
是非一度、専門の栄養士に相談することをお勧めします。
そして合併症の管理。今の腎臓機能はどれくらい? 動脈硬化は進んでない? 心臓病は?脳の動脈硬化はどう? など。
糖尿病は、全身管理です。
怖いことに糖尿病の人は痛い、などの症状が非常に出にくい病気です。
そのために病気を軽く見てしまいがち。
あなたは糖の状態は大丈夫ですか?
当院では、栄養管理のプロ、管理栄養士による栄養指導。
糖尿病専門看護師による生活指導。
動脈硬化検査のプロである検査技師による動脈硬化検査のエコーチェック。
そして、2名の医師による糖尿病管理。
糖尿病のアプローチは包括的管理が非常に大切です。
御心配であれば、お気軽にご相談くださいね。
地元船橋の大穴北小学校第一回卒業生です
大穴中学校、県立千葉高校卒業
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医学博士、日本内科学会認定医、日本循環器学会専門医、日本心血管インターベンション治療学会専門医、抗加齢医学会専門医、日本医師会認定健康スポーツ医など
こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。
今日のテーマは『余暇での座りすぎは病気を招く』です。
健康に運動がいいことはみなさんご存知だと思いますが、いざ仕事が休みの日になると、溜まった疲れをとろうとついついぼーっとしてだらだらと過ごしてしまった経験はないでしょうか?
休みの日くらい、体を動かさなくてもいいじゃないか、と考えるのも当然だと思いますが、最近余暇の日に座りすぎるのは病気のリスクを高めるという論文が、Ameircan Journal of Epidmiologyに掲載されました。
『Prolonged Leisure Time Spent Sitting in Relation to Cause-Specific Mortality in a Large US Cohort』
この論文は対象患者さん、約12万人を平均21年追跡調査したとても大規模な研究論文です。
この論文によると、余暇の日に6時間以上座っている人と、3時間未満しか座っていない人を比較したところ、全死亡率(あらゆる病気で命を落とす確率)、心臓血管死(心筋梗塞や脳卒中)、がん、糖尿病、慢性腎臓病、COPD(慢性閉塞性肺疾患)、パーキンソン病、アルツハイマー、自殺、などなど。
なんと、ありとあらゆる病気が座りすぎと関連していたのです!
prolonged leisure-time sitting (≥6 vs. <3 hours per day) was associated with higher risk of mortality from all causes, cardiovascular disease (including coronary heart disease and stroke-specific mortality), cancer, diabetes, kidney disease, suicide, chronic obstructive pulmonary disease, pneumonitis due to solids and liquids, liver, peptic ulcer and other digestive disease, Parkinson disease, Alzheimer disease, nervous disorders, and musculoskeletal disorders.
改めて運動の必要性、動かないでいることの危険性を教えてくれた研究でした。
皆さんも、余暇の日でも、すきま時間に体を動かしてリフレッシュしましょうね
地元船橋の大穴北小学校第一回卒業生です
大穴中学校、県立千葉高校卒業
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