こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。
今日は、『心房細動とアルコール摂取との関係』についてお話します。
心房細動は不整脈の一種で、心臓の中の心房という部屋から乱れた電気信号が出ることによって、心臓の脈のリズムが乱れてしまう状態です。
不整脈とは、脈が不整になる、という状態なので、時々脈が飛ぶなども不整脈です。
整な脈が何度か続いた後に、1拍だけ脈が飛ぶような不整脈は、一般に期外収縮と呼ばれるもので、不整脈の中でも一番多いのではないでしょうか?
一方で、今回のテーマになっている心房細動は、不整な電気信号が流れ続けるので、脈はほぼすべての脈で不整、つまりばらばらな脈の状態になります。
心房細動は、強い動悸感を感じる人もいる一方、症状がまったくなく健康診断などでたまたま見つかるケースも多いです。
そして、心房細動にはどんな危険性があるのでしょうか?
最大の危険性は、『血栓』でしょう。心房細動により、心房の中に血栓が出来上がってしまうことがあります。そして、その血栓が脳に飛んでいくと脳梗塞、心臓に栄養を送る冠動脈に飛んでいくと心筋梗塞。足に飛んでいくと下肢の血管の閉塞、腹部の内臓に飛んでいくこともあります。
もちろん血栓が飛びやすい人、飛びにくい人はいますし、すぐに治療が必要な人もいればしばらく経過をみるだけという人もいます。
でも、できるなら心房細動、始まらないほうがいいですよね。
今回、飲酒と心房細動発生にどんな関係があるのか?を研究した論文が発表されました。
ドイツのSchnabel氏らによる今回の研究は、スウェーデン、ノルウェー、フィンランド、デンマーク、イタリアの約10万人を対象にしたもので、対象者の平均年齢は47.8歳で、48.3%が男性でした。
13.9年に及ぶ追跡期間中に5,854人が心房細動を発症したとのことです。
解析の結果、1日1杯のアルコール摂取(アルコール12gに相当)で心房細動発症のリスクが16%上昇していました。また、この傾向はアルコールの摂取量が増えるほど強まり、心房細動リスクは1日2杯の摂取で36%、1日3杯の摂取で52%、そして1日4杯以上の摂取ではなんと59%も上昇していたのです。
この研究から、アルコールが心臓の敵だ!と判断するのは早すぎます。他の論文などでは、適度のアルコール摂取が心臓病の危険をへらす、ともいわれています。
今回の論文では、あくまでもアルコールをたくさん飲むと心房細動の新規の発症が多かったという報告です。どちらにしても深酒は避けたほうがいい、ということは言えるかもしれませんね。
心房細動は、症状がない方もいますし、血栓の危険性が高い人もいます。特に生活習慣病を抱えていたり、高齢の方であればその危険性は高まります。
普段から、検診などでの心電図チェック、生活習慣病の管理や動脈硬化の検査など、意識を向けましょうね。
当院は心臓血管病などの循環器疾患や高血圧、糖尿病などの生活習慣病に力を入れています。
動脈硬化を予防したい方、または心臓病を発症したあとの再発予防のかたなどが船橋市、鎌ケ谷市、習志野市,、市川市、千葉市を始め多くの方に来院頂いています。
在籍医師は、院長はじめ循環器専門医資格を多くの医師が有しております。
医師、専門スキルを持った看護師(糖尿病療養指導士、抗加齢学会指導士、心臓リハビリテーション指導士)、専門エコー技師、管理栄養士、経験豊富な医療事務の全員で、チームで患者さんを診療させていただいております。
どうぞ安心してご来院ください
こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。
きょうは、『心房細動と認知症』に関する話です。
心房細動とは不整脈の一つです。不整脈にもいろいろな種類がありますが、心房細動は、心房が電気的に細かく痙攣を続けているような状態で、その影響で十分な血液を全身に送りづらくなります。
日本人の1~2%(100~200万人)が心房細動だと推定されており、
また加齢に伴い、心房細動の頻度は増えていき、症状も様々です。
動悸や息切れを生じる人がいる一方で、全く無症状のままで健康診断などでたまたま見つかるケースも少なくありません。
そして心房細動において一番注意しなければいけないことが「血栓」です。
心房細動においては心房が不規則に収縮するために、心房内の血流が円滑に進まず、心房内に血栓ができることがあります。
血栓が心房内にとどまっていればなんのもんだいもありません。しかし、一度血栓が心房から剥がれ、飛んでいってしまうことがあります。これを「血栓塞栓」と呼びます。
もし血栓が脳に飛べば脳梗塞ということになるわけです。
つまり脳梗塞の原因の一つに『心房細動』があるというわけです。
また、心房細動は大きく2種類存在します。
一つは、心房細動が短時間にのみ発作的におこるタイプで『発作性心房細動』と呼ばれます。
もう一つは、心房細動が持続的に継続しているタイプで『持続性心房細動』と呼ばれます。
では、どんな人が心房細動を起こしやすいのでしょうか?
1つ目は「加齢」です。高齢者には比較的多く見られる不整脈です。
また、心筋梗塞や弁膜症、心筋症、心不全、心機能低下などの心臓の基礎疾患がある方や、
糖尿病や高血圧などの生活習慣病のある方、
そしてメタボリックシンドロームなどに代表されるような肥満のある方、
なども心房細動を起こしやすいと言われています。
心房細動で一番怖いもの、それが血栓塞栓症です。
心房細動で生じた心房内の血栓が、心臓から剥がれ、どこかに飛んでいってしまうのです。
最も重篤なものが脳塞栓、いわゆる脳梗塞となります。
心房細動による血栓が原因となる脳梗塞は広範囲に及ぶこともあり、命の危険に関わる事態になることも珍しくありません。
では、心房細動の中でもどんな人が血栓を作りやすいのでしょうか?
脳梗塞の起こしやすさを推測する指標があり、CHADS2スコアと呼ばれています。
これは、医療現場でもつかわれているもので我々もこのスコアを参考に治療法を提案しています。
では、具体的に血栓塞栓を起こしやすい人はどんな人かというと、以下の人がそれに当てはまります。
・心不全の既往のある方
・高血圧のある方
・高齢者(75歳以上)のかた
・糖尿病の方
・脳梗塞を起こしたことがある方
これらに一つでも当てはまる場合、脳梗塞予防の治療が必要になる可能性が高くなります。
1つ目は薬物療法。これは、心房細動そのものを抑え込む薬剤、脈拍をコントロールする薬剤、血栓ができにくくなるような血液サラサラの薬剤、などがそれに当たります。
2つ目は何もしない。若年者で、しかも心房細動の症状がまったくない、血栓塞栓の危険性も少ない、など条件が当てはまる場合は無投薬も可能です。
3つ目が根治療法と呼ばれるもので、カテーテルアブレーションといいます。
これは、カテーテルと呼ばれる細い管を使って、不整脈を高周波電流で焼く、冷凍凝固バルーンやホットバルーンを使う、などいくつかの方法で心房内の不整脈の回路を断ち切る方法です。
自分がどの治療法を選択するのが適切なのか?はぜひ一度循環器専門医に相談するのが良いと思います。
一つ、最近の研究論文をご紹介します。
心房細動の治療法に、薬物療法よりも、カテーテルアブレーションの方が、認知症の発症リスクが低下する可能性が高いという研究結果が「European Heart Journal」に発表されました。
『Less dementia after catheter ablation for atrial fibrillation: a nationwide cohort study』
『心房細動に対するカテーテルアブレーション後の認知症の減少:全国的なコホート研究』
韓国の研究グループからの報告です。
52ヶ月の追跡調査からの解析の結果、カテーテルアブレーション群では薬物療法群に比べて、認知症の発生リスクが27%低いことが明らかになりました。
今回の研究の結果、心房細動に対するカテーテルアブレーションによる治療法が本当に認知症リスクの低減につながるのか、今後はさらなる検証が必要だ、と研究チームは話しています。
当院は心臓血管病などの循環器疾患や高血圧、糖尿病などの生活習慣病に力を入れています。
動脈硬化を予防したい方、または心臓病を発症したあとの再発予防のかたなどが船橋市、鎌ケ谷市、習志野市,、市川市、千葉市を始め多くの方に来院頂いています。
在籍医師は、院長はじめ循環器専門医資格を複数の医師が有しております。
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どうぞ安心してご来院ください
こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。
今日は、『心房細動と燃え尽き症候群』についてのお話です。
疲労困憊や燃え尽き症候群(バーンアウト)を起こすような人では、心房細動と呼ばれる不整脈の危険性が高くなる、という論文が発表されました。
『Associations of anger, vital exhaustion, anti-depressant use, and poor social ties with incident atrial fibrillation: The Atherosclerosis Risk in Communities Study』
燃え尽き症候群のような状態になると、体内の炎症反応の上昇や、ストレス反応の増強が起こると言われています。
このようなバーンアウトの人は、バーンアウトが全くない人に比べ、心房細動のリスクが20%も高くなることが判明しました。
心の状態と心臓の状態は強く関連しており、精神的なストレス下にあるとき、心臓は異常なリズム、つまり心房細動で反応することがあるということを示唆していると思われます。
心臓の病気は強くストレスや疲労の影響を受けます。今回のような心房細動という不整脈以外にも狭心症や心筋梗塞など、ストレスに影響を受けやすい心臓の疾患はいくつもあります。
ストレスを感じている人は、無理をしすぎて燃え尽き症候群にならないよう、頑張りすぎないよう、無理をしすぎないよう、調節が大事です。何事もやりすぎは禁物ですね。
当院は心臓血管病などの循環器疾患や高血圧、糖尿病などの生活習慣病に力を入れています。
動脈硬化を予防したい方、または心臓病を発症したあとの再発予防のかたなどが船橋市、鎌ケ谷市、習志野市,、市川市、千葉市を始め多くの方に来院頂いています。
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医師、専門スキルを持った看護師(糖尿病療養指導士、抗加齢学会指導士、心臓リハビリテーション指導士)、専門エコー技師、経験豊富な医療事務の全員で、チームで患者さんを診療させていただいております。
どうぞ安心してご来院ください
こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。
今日は心房細動と喘息の関係についてお話します。
先日、「Circulation: Arrhythmia and Electrophysiology」誌に、持続性喘息患者さんは心房細動を発症するリスクが1.5倍高いという報告がなされました。
対象はアメリカ人6615人の13年に渡る追跡調査です。
当初、研究チームらは何らかの炎症を表すマーカーによって、心房細動と喘息の関連を説明できると考えていましたが、研究の結果調査した炎症マーカーの上昇は見られませんでした。
そうすると、なぜ喘息患者さんに心房細動の合併率が高いのか?炎症反応を介していない何かしらの経路が存在するのか?ここまでの結論は得られませんでした。
一般的に喘息の薬では気管支拡張薬が使われます。気管支拡張薬は気管支を拡張すると同時に心拍数を早目てしまう作用を持っています。そのために、気管支喘息の内服治療をされている方で、動悸を訴える方が時折おられます。もちろん、この動機と心房細動には何ら関連はありませんが、喘息の方で動悸を訴えた場合に心房細動を起こしていないか?と考えることが重要と思います。
心房細動どの不整脈が心配な方、動脈硬化を予防したい方、狭心症・心筋梗塞または心臓病を発症したあとの再発予防のかたなどが船橋市、鎌ケ谷市、習志野市,、市川市、千葉市を始め多くの方に来院頂いています。
地元船橋の大穴北小学校第一回卒業生です
大穴中学校、県立千葉高校卒業
平成3年千葉大学医学部卒業
平成6年より2年間船橋市立医療センター勤務
平成8年 倉敷中央病院で循環器の専門トレーニング
平成9年より平成26年3月まで船橋市立医療センター心血管センター循環器内科副部長として勤務
平成26年5月すぎおかクリニック開院
<取得資格>
医学博士、日本内科学会認定医、日本循環器学会専門医、日本心血管インターベンション治療学会専門医、抗加齢医学会専門医、日本医師会認定健康スポーツ医など
こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。
今日のテーマは『心房細動と断酒の関係』についてです。
過剰なアルコール摂取が心房細動を起こしやすいとは言われています。
しかし、1度発症した心房細動がアルコールを控えることによって、どの程度再発しづらくなるか、については未だ不明です。
今回、心房細動発症後にアルコールを控えることで、再発のリスクを抑えられたという論文がNEJM誌に掲載されましたので、その内容をシェアしたいと思います。
『Alcohol Abstinence in Drinkers with Atrial Fibrillation』
心房細動を有する飲酒者の断酒
対象は基準飲料が週10ドリンク以上の発作性心房細動を有する患者さん140名。
断酒群と飲酒継続群の2群に分けて比較検討を行いました。
結果は、飲酒群のほうが断酒群より心房細動再発リスクは有意に低く(53% vs 73%)、また心房細動再発までの期間も断酒群のほうが長かったとのことでした。
つまり、習慣的な飲酒を控えることで、発作性心房細動の再発リスクが減少したという結論です。
心房細動の治療法は、薬物療法やカテーテルアブレーション(CA)が通常行われますが、まずは生活習慣の改善から、ということですね。
当院は心臓血管病などの循環器疾患や糖尿病などの生活習慣病に力を入れています。
動脈硬化を予防したい方、または心臓病を発症したあとの再発予防のかたなどが船橋市、鎌ケ谷市、習志野市,、市川市、千葉市を始め多くの方に来院頂いています。
地元船橋の大穴北小学校第一回卒業生です
大穴中学校、県立千葉高校卒業
平成3年千葉大学医学部卒業
平成6年より2年間船橋市立医療センター勤務
平成8年 倉敷中央病院で循環器の専門トレーニング
平成9年より平成26年3月まで船橋市立医療センター心血管センター循環器内科副部長として勤務
平成26年5月すぎおかクリニック開院
<取得資格>
医学博士、日本内科学会認定医、日本循環器学会専門医、日本心血管インターベンション治療学会専門医、抗加齢医学会専門医、日本医師会認定健康スポーツ医など
こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。
今日のテーマは『心房細動検出にアップルウォッチが役立つ!?』です。
心房細動は、多くの方に見られる不整脈の一つです。この不整脈のために心臓内に血栓が出来上がり、脳塞栓(脳卒中)などがよく起こります。そのためにこの不整脈を自分自身が持っているのかを調べるのは非常に意義があることです。
特に、発作性心房細動といって発作的に短時間のみ心房細動をおこす人がいて、そういったかたの心房細動検出は特に困難です。
今回、スマートウォッチ(アップルウォッチ)が心房細動検出に役立つかどうか?という研究発表が世界の一流誌のNEJM(ニューイングランドジャーナル)の2019/11/14号に投稿されました。
『Large-Scale Assessment of a Smartwatch to Identify Atrial Fibrillation』
心房細動を検出するためのスマートウォッチの大規模評価
方法:
対象は心房細動の既往のない参加者(参加者自身の報告による)。スマートウォッチの不整脈通知アルゴリズムが心房細動の可能性を検出した場合,最長で 7 日間装着する心電図(ECG)パッチが参加者に郵送され、解析されました。
結果:
登録患者数は、8 ヵ月間で 419,297 人。そのうち2,161 人(0.52%)が不整脈の通知を受け取りました。
そのなかで、実際に心房細動が存在した割合は全体で 34%。
不整脈の通知を受け取った参加者において,不整脈の通知と ECG で心房細動が同時に観察される陽性適中率は 84%でした。
心房細動の検出は、その後の血栓塞栓に伴う心筋梗塞や脳卒中などの心臓血管病発生の予防に大切です。
こういった新しいデバイスが医療に役立つというのは素晴らしいことですね。
心房細動が見つかった場合、また脈の不整や動悸を感じるなどあれば是非循環器専門医在籍のすぎおかクリニックにご相談ください。
当院は循環器疾患や糖尿病などの生活習慣病に力を入れています。
心房細動のコントロール目的で来院されている患者さんも多数いらっしゃいます。
動脈硬化を予防したい方、または心臓病を発症したあとの再発予防のかたなどが船橋市、鎌ケ谷市、習志野市,、市川市、千葉市を始め多くの方に来院頂いています。
地元船橋の大穴北小学校第一回卒業生です
大穴中学校、県立千葉高校卒業
平成3年千葉大学医学部卒業
平成6年より2年間船橋市立医療センター勤務
平成8年 倉敷中央病院で循環器の専門トレーニング
平成9年より平成26年3月まで船橋市立医療センター心血管センター循環器内科副部長として勤務
平成26年5月すぎおかクリニック開院
<取得資格>
医学博士、日本内科学会認定医、日本循環器学会専門医、日本心血管インターベンション治療学会専門医、抗加齢医学会専門医、日本医師会認定健康スポーツ医など
こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。
今日のテーマは、「心電図で異常といわれたらどうする?」です。
健康診断をきっかけに、心電図異常で当院に来院される方が多くいらっしゃいます。
その多くは、「不整脈」です。
もちろん、不整脈以外の異常もありますが、今日は「不整脈」に関してお話します。
不整脈の種類は、大きく3つに別れます。
脈がおそすぎる場合、脈が速すぎる場合、脈のリズムが乱れている場合、です。
脈のスピード異常の場合、多くは自律神経のアンバランスによって起きることが多く、興奮や精神的緊張、運動後などによくあらわれます。脈のスピードの異常によって出てくる症状や背景に隠れている原因となる病気(動悸、胸苦しさ、めまい、失神など)がなければそれほど心配はいらないものです。
脈が遅くなりすぎると、脳に血液が回らなくなり、失神を起こしたりします。
脈が早くなりすぎると、強い動悸や息切れ、呼吸困難を起こします。
もちろん、そんな場合は循環器専門医への受診が必要です。
一方で、なんら症状がなければ慌てる事はなさそうです。
リズムの乱れによる場合も、そのほとんどは過度の心配は不要です。
ほとんどの不整脈は「期外収縮」と呼ばれるタイプです。
過剰な量の期外収縮の場合は、再検査することがありますが、概ね治療の必要なし、となります。
期外収縮があり、動悸や息切れもある場合は一度病院受診をおすすめします。
治療が必要な不整脈の代表が「心房細動」と呼ばれるものです。
このタイプの不整脈は、心臓内に血栓(血の塊)ができることがあるので要注意です。
血栓ができにくくなる薬などの内服が必要になることもあります。
治療が必要なのか、大丈夫なのか?いずれにしても一度循環器専門医の判断を仰いだほうが良いと思います。
その他にもいろいろな不整脈がありますので、順次ここでお伝えしていきますね
こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。
先日、『抗凝固療法』に関する講演会の座長を務めてきました。
抗凝固療法とは、いわゆる血液をサラサラにする薬をどう正しく使っていくか?という治療法の一つです。
特に、心房細動などの不整脈では心臓の中に血栓(血の塊)が容易にできるため、それが原因で脳卒中を起こすことがあります。
運が悪いと命に関わることもあるため、この治療法はとても大切なのです。
薬を投与する場合も、やみくもにこの人は心房細動だから直ちに抗凝固療法だ!と考えるのは早計です。
全ての投薬治療には良い面と悪い面があります。
それらを天秤にかけて、薬を使うべきか、抗凝固療法を行うべきか、を決める必要があります。
最近、抗凝固療法に関わる薬もいくつか出てきており、我々専門家も常にアップデートな知識を身につけていかなければいけない、と改めて感じました。