こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。
今日のテーマは、『心雑音について』です。
心雑音は、健康診断などの時に聴診で時々指摘されるものです。
心臓の音、『ドクッ、ドクッ』の中に、『ザーザー』という音が紛れ込んでくることがあるのです。
通常、こういった音は聞こえないため、心臓の雑音、心雑音として指摘されてしまいます。
では、心雑音があるときに、どんな病気が疑われるのでしょうか?
心臓の入り口と出口にはそれぞれ弁が付いています。その弁が、いろいろな原因で解放制限がおきたり、逆にしまりが悪くなることがあります。
それぞれ、弁の狭窄症、弁の閉鎖不全症といわれます。
弁は加齢だったり、菌が付着したり、弁を支える糸が緩んだり、など様々な原因で起こりえます。
そういった弁を血液が通り抜けるときに、雑音が聞こえてしまうのです。
弁の病気は、弁膜症と言われ、軽症から重症までその程度はさまざまですが、重症の場合は心不全をおこしたり、場合によっては命に関わることもあるため、心雑音と指摘されたら弁膜症の有無を判断するため、精密検査が望まれます。
他には、先天性心疾患と言われるもので心雑音が聞こえることもあります。心臓の部屋を区切る壁に小さな穴が開いている病気などがそうです。
何よりも、心臓超音波検査(心臓エコー検査)が必要です。
この検査を行えば、即座に弁膜症など、心雑音の原因が明らかになります。
当院では、心臓エコーのプロともいえるエコーの検査技師2名体制で患者様のエコー検査を行っています。
弁の状態、心臓の状態など、気になる方は是非一度ご相談ください。
地元船橋の大穴北小学校第一回卒業生です
大穴中学校、県立千葉高校卒業
平成3年千葉大学医学部卒業
平成6年より2年間船橋市立医療センター勤務
平成8年 倉敷中央病院で循環器の専門トレーニング
平成9年より平成26年3月まで船橋市立医療センター心血管センター循環器内科副部長として勤務
平成26年5月すぎおかクリニック開院
<取得資格>
医学博士、日本内科学会認定医、日本循環器学会専門医、日本心血管インターベンション治療学会専門医、抗加齢医学会専門医、日本医師会認定健康スポーツ医など
こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。
今日は弁膜症についてのお話です。
弁膜症は、最近コマーシャルでもよく言われている言葉ですが、その意味がよくわからない人もいるかもしれません。
そもそも、心臓には4つの弁が付いています。弁とは、開いたり閉じたり、心臓の動きに応じて開閉を繰り返す門のような働きです。
心臓には右心系、左心系と主に2つの循環に分かれており、それぞれの入り口と出口に弁が付いています。
左心系の入り口が僧房弁、出口が大動脈弁。右心系の入り口が三尖弁、出口が肺動脈弁と呼ばれています。
そして、それぞれの弁の開きが悪くなることを○○弁狭窄症、弁の閉じが悪くなるのを○○弁逆流症と呼んでいます。
困ったことに、実は弁膜症のほとんどは全く症状がありません。健康診断で心雑音(心臓聴診で聞こえる異常音のことです)として引っ掛かり、心臓エコー検査でたまたま見つかる、のケースがほとんどです。
ですから、自分に弁膜症があるかどうかは、専門施設で心臓エコーの検査を行わないと、確定診断がつかないのです。
ただ、残念ながら心臓エコーはどこの施設でも手軽に行っているものではなく、非専門家が検査すると見逃されたり、逆に過大に重症と判断されることもあります。
当院では心臓エコーの資格を備えた専門技師が、見逃すことなくしっかりとチェックさせていただいています。
弁膜症は軽度であれば、何も治療する必要はありません。ただ、将来重症化することがありますので、決して放置することなく継続的な経過を診る必要があります。
中等度であれば、心臓の負担を取り除くような薬の治療が行われます。そして、薬でコントロールできない、症状が取り切れない、日常生活やその方の生活範囲(ADL)に影響が出る場合や手術が必要になります。
弁膜症は、重症だった場合手術する必要がありますが、大事なのはその後の経過をしっかり見れるかどうかということです。
弁を手術し、弁を人工弁などで置換すると、その後に弁に不具合が出ることがあります。それが起こらないか、同様にプロの目で見た心臓エコーの検査でのフォローが必要になるのです。
弁膜症ほど、循環器専門医の目線が必要な病気はないとも言えます。
すぎおかクリニックでは、2名の循環器専門医をそなえ、2名の心臓エコーの検査技師、循環器内科の豊富な経験をもった看護師という体制で皆様の心臓、循環器疾患、そして健康をお守りしています。
こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。
今回は、心不全の原因の一つである弁膜症についてお話しします。
心臓には4つの弁がついています。その弁が正常に開いたり閉じたりを繰り返すことで心臓の中には正しく血液が流れていきます。しかし、いろいろなことが原因で、弁の出口が狭くなったり、またしっかり閉じることができず、血液が逆流したりすることがあります。例えば、大動脈弁という弁が狭くなれば大動脈弁狭窄症、僧帽弁という弁の閉じが悪いと僧帽弁閉鎖不全症という病気になります。
弁膜症が進行すると、さまざまな弊害が心臓に現れます、心臓は弁膜症があることで、抵抗を受けながら血液を送らなければなりません、そのために心臓が疲れてしまい、心機能(心臓の動き)が低下してしまい、全身に十分な酸素送れなくなっていきます。これが弁膜症がきっかけで起こる心不全です。
軽度の弁膜症であれば、定期的な心臓超音波検査(心エコー検査)を行い、経過を見ていきます。
中等度から重度の弁膜症になると、内服薬(飲み薬)を使うことになります。
重度から最重度になると、弁を取り替える弁置換術、弁を補修する弁形成術、など種々と行う必要があります。
また、大事なことは弁膜症の治療として手術をしても長期的にみるとまた弁が傷んでしまうことがあります。
ですから定期的に、できれば6ヶ月ごとには心臓エコー検査で手術後の弁のチェックをすることが必須となります。
自分が弁膜症なのか、そしてその程度はどれくらいなのか?これは聴診で胸の音を聞いて、心雑音と呼ばれる異常心音をききとるか、さらに心臓エコーで実際に弁膜症を見つけ、診断をします。かなり専門的になりますので、循環器専門医のいる病院やクリニックで診てもらう必要があります。
すぎおかクリニックは、弁膜症で経過を診ているかた、弁置換の手術後のフォローの方、特に船橋市立医療センターや東京ベイ 浦安・市川医療センターなどで手術をされたかたなどが大勢来院されています。
当院は2名の循環器専門医と2名のエコーの専門技師を有しています。
当院のありかた、それはクリニックとしての敷居の低さと総合病院レベルの検査を行う、最高の親しみやすさと最高の医療レベルを兼ね備えていることです。ぜひ一度ご来院ください。