こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。
今日のテーマは『健康な朝』です。
健康になりたい、普段の生活に健康習慣を取り入れたい、でも何から始めたらいいかわからない。
その結果、毎日のちょっとしたどたばたに追われ、いつもと変わらない生活を余儀なくされているかたは多いと思います。
どんな食事法をとったらいいんだろう?
運動は一日どれくらいするべきなのだろう?
そんなかたにまず、健康意識を高めるために始めて頂きたいこと。
それは、「朝を変える」ということです。
今日は、健康な朝を過ごすためのとても簡単なお勧めの方法をいくつかご紹介しますね。
1 いつもよりほんの少しだけ早起きする
朝は黄金の時間、力の時間、と言われています。10分だけでもいつもより早くおきてみる、10分余裕のある朝を過ごす。それだけで朝の過剰な交感神経の緊張を緩めてくれます。
2 朝起きてすぐにSNSやテレビなどを見ない
多くの人がスマホやテレビなどに日常を奪われています。朝起きたとたんに枕元のスマホをいじりだす。すぐにテレビのスイッチを入れる。フェイスブックなどに夢中になり、気が付いたら平気で何十分も経っていた。皆さんもそんな経験があるはずです。あえて目の届かない場所にスマホを置き、テレビの電源をオフにし、ゆっくり過ごすことを心がけるのは脳を落ち着かせることにもつながります。
3 朝の太陽を浴びる
人間は、太古のころより太陽とともに生きてきました。太陽が上がるとコルチゾールというホルモンが分泌され、朝を感じる。夜になるとメラトニンというホルモンが分泌され、眠りの準備をする。
そんなホルモンバランスを整えるための最も大事なこと、最初に行っていただきたいこと、それが朝の太陽を浴び、体に朝を感じさせるということです。
4 深呼吸をしてみる
朝起きた時に、十分な酸素を全身に巡らせるのはとても大切なことです。そしてとても簡単なことです。朝のボーっとした頭に酸素を送り込んで充実した一日の始まりとしましょう
5 自分を勇気づける言葉、ほめる言葉、前向きにする言葉(マントラ)を口にする
人間の脳は、油断すると大半がネガティブな事柄を考えてしまっているといわれています。一日の始まりをネガティブな考えで始めるか、ポジティブな脳で始めるか。そしてポジティブな脳をつくるには、自らを前に進めてくれる言葉を自分に投げかけることがとても良いといわれています。
病気を予防するのは単に薬を飲んで血圧を下げたり、糖尿をよくしたりということではありません。薬はあくまでもあなたの体をよくする手伝いをしているにすぎません。
病気にならない体をつくるために、小さな日常を変えることからはじめましょう。
それが結局は生活習慣病の予防になり、心筋梗塞の予防になり、脳卒中の予防になると思います。