こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。
今日のテーマは『薬いらずの食べ物 ブロッコリー』です。
ブロッコリーと言えば、野菜の王様、健康に良さそう、などの印象があると思いますが、実際ブロッコリーが体のどんな点に効いているのか?どんな栄養分を含んでいるのか?今日はその勉強を一緒にしてみましょう。
ブロッコリーは、アブラナ科の植物で、その旬は11月から3月頃です。
旬の時期のブロッコリーは、特にその栄養化も高く、積極的に食べて頂きたいところです。
また、ブロッコリーは、健康食品トップ10などで検索してみると、必ずと言っていいくらい顔を出してきますよね。
ブロッコリー以外に、カイワレ大根のようなブロッコリースプラウトを見かけると思いますが、ブロッコリースプラウトとは、ブロッコリーの新芽の部分で、ブロッコリーよりもスルフォラファンがたくさん含まれていて、栄養効果が更に高いといわれています。
ブロッコリーの健康効果はびっくりするくらい多岐にわたります。
1 強力な抗酸化作用
身体の酸化はあらゆる病気の原因になりえます。私たちの体の中には常に活性酸素とよばれる悪玉物質がつくられています。活性酸素が増えすぎると体はどんどんと酸化していってしまいます。
その酸化を強力に抑えてくれる代表が、このブロッコリーです。
アブラナ科の野菜に含まれる強力な抗酸化効果を示すものに、「イソチアネート」という物質があります。
そして、ブロッコリーにはもう一つにの強力な抗酸化物質「スルフォラファン」が含まれています。
これこそが、ブロッコリーの最大の効果の一つといえます
2 目の健康維持に
ブロッコリーは、実にたくさんの栄養分を含んでいます。その中の一つに豊富なビタミンAがあります。
ビタミンAは視力の維持、特に夜間の視力維持には欠かせません。
また、ブロッコリーにはルテインやゼアキサンチンと呼ばれるカルチノイドが高濃度で含まれています。この成分も目の健康には欠かせないものです。
3 腸の健康を促進する
ブロッコリーに含まれるたくさんの食物繊維は腸をきれいにしてくれます。
食物繊維は腸内環境を正常に保つうえで欠かせないものです。
また、ブロッコリーに含まれているイソチアネート、スルフォラファンが腸内悪玉菌を退治してくれる作用も持っています
4 心臓の健康を守る
各種の研究で、ブロッコリーの摂取が、心血管リスクを減らすことがわかっています。
Cruciferous vegetable consumption is associated with a reduced risk of total and cardiovascular disease mortality.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/21593509
ブロッコリーは炎症を抑え、活性酸素に伴うダメージと戦います。
そして、心臓に良いといわれえているミネラルであるマグネシウムも豊富に含んでいるのです。
5 健康的な肌をつくる
ブロッコリーに含まれているビタミンAやビタミンCは紫外線をはじめとする皮膚のダメージを予防します。
6ダイエットにも役立つ可能性がある
ブロッコリーに多く含まれる食物繊維によって、急激な血糖上昇を抑えてくれます。血糖上昇(血糖値スパイク)の抑制によって、満腹感が得られやすくなるのです。
また、ブロッコリーに含まれるミネラルの一つ、カリウムはむくみ防止にも効果があります。
このように、総合的にとても優れている、野菜の王様ブロッコリーを、是非意識して摂るようにすることをお勧めします
地元船橋の大穴北小学校第一回卒業生です
大穴中学校、県立千葉高校卒業
平成3年千葉大学医学部卒業
平成6年より2年間船橋市立医療センター勤務
平成8年 倉敷中央病院で循環器の専門トレーニング
平成9年より平成26年3月まで船橋市立医療センター心血管センター循環器内科副部長として勤務
平成26年5月すぎおかクリニック開院
<取得資格>
医学博士、日本内科学会認定医、日本循環器学会専門医、日本心血管インターベンション治療学会専門医、抗加齢医学会専門医、日本医師会認定健康スポーツ医など