こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。
今日のテーマは『心筋梗塞とオメガ3』です。
オメガ3とはそもそも何なのでしょうか?オメガ3とは、簡単に言ってしまえば私たちが普段口にするいろいろな油、その中にはいろいろなグループがあるのですが、オメガ3はそのグループの中の一つです。
油(脂肪酸)は、大きく飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸に分かれ、さらに不飽和脂肪酸が一価不飽和脂肪酸と多価不飽和脂肪酸に分かれます。オメガ3は、多価不飽和脂肪酸に分類されます。
オメガ3はとても体に良い、というのは耳にしますが、いったい何がよいのでしょうか?
今日は特にオメガ3の心筋梗塞における効果について少しお伝えします
アメリカ心臓病学会誌というとてもとても有名な雑誌があります。ここでは世界中の心臓血管病に関する先進データ、論文が掲載されています。
その中で2015年には発表された論文を一つご紹介します。
心筋梗塞を起こすと、ある後遺症が残ることがあります。その一つが心臓りモデリングと呼ばれるものです。これは、心筋梗塞の影響で壊死してしまった心臓の筋肉が線維化、そして変性していく過程で必要以上に心臓が広がってしまうというものです。広がりすぎた心臓は、自分でコントロールすることが難しくなり、容易に心筋梗塞後の心不全は不整脈を起こしやすくなります。
この論文では、358人の心筋梗塞患者さんに対し、オメガ3を服用したグループと服用しないグループで分けて追跡調査をしたところ、なんと6か月後にオメガ3を服用していたグループの心筋りモデリング(心臓の不必要な拡大)を抑えていたというのです。
オメガ3と言えば、血液サラサラというイメージがありましたがこんな効果もあったとは驚きです。
心筋梗塞を起こしたかたも、幸いまだ心臓発作を起こしてない方も、ぜひオメガ3、良質な油を普段から摂取することに心掛けましょう
美STに院長の記事が長友選手とともに!! 長友選手が食事で油にこだわっているのは有名ですよね。ぜひ摂っていただきたい油の話をブログに書きました。http://sugioka-clinic.jp/wp2/blog/
こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。
今回のテーマは『油』です。
この記事は、美STの7月号で、院長が良質な油の紹介を載せているもので、なんとサッカー日本代表の長友選手と同じページに!!!
最近はこのように、雑誌を始め、テレビなどでも多くの健康番組が放映されることで、興味のある方も増えてきています。
その答えはイエス、でもありノー、でもあります。というのも、世の中には体に良い油と悪い油が存在するからです。よい油はカラダの炎症を抑えてくれ、逆に悪い油はカラダの炎症を増悪させてしまいます。
アブラはカラダのエネルギーへの変換効率がとても高いので、油をうまく活用すれば効率的に体内のエネルギーを上げることができます。
ですから、私たちは普段からいかに良い油、良質のアブラを摂取していくことが非常に大事になってきます。
カラダにいい油はいくつかありますが、今日はそのうちの一つをご紹介します。
それは『MCTオイル』です。
MCTオイルは脂肪の中でも中鎖脂肪酸と呼ばれる脂肪で構成されています。この、中鎖脂肪酸のエネルギー効率が非常に高いのです。
どのアブラから始めたらよいか迷われる場合、まずはこの油をとってみてはいかがでしょうか?
いろいろな脂がある中で、あらかだらによい油と悪い油の比率を調べることができる血液検査もあります。
脂肪酸分画検査と呼ばれています。脂肪酸分画は動脈硬化と直結するといわれています。もちろん、誰にでも適応がある検査ではありませんが、自分の動脈硬化が心配であれば、是非一度当院にご相談ください。
良質な油の話や脂肪酸分画の話をさせて頂きますね。
脂肪酸分画についての細かい話は、また別の機会に話をしますね。
今日のところはMCTオイルを覚えておきましょう。