こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。
今日のテーマは、『神経変性疾患による死亡率が元プロサッカー選手に多いのか?』です。
接触を伴うスポーツをおこなっていたプロスポーツ選手には、神経変性疾患が多いという報告があります。
今回、接触を伴うプロサッカーにおいて、元プロサッカー選手には神経変性疾患が多いのか?という研究報告がニューイングランドジャーナル(NEJM)誌に掲載されました。
『Neurodegenerative Disease Mortality among Former Professional Soccer Players』
対象と方法:スコットランド出身の元プロサッカー選手7676人を、背景をマッチングさせた一般のかた23000人あまりと後ろ向きコホート研究にて比較検討しました。
結果:約18年の経過の中で、心臓病や心筋梗などの虚血性心疾患による死亡率は元選手のほうが一般の方に比べ20%低く、肺がんによる死亡率は47%も低い結果でした。
一方で神経変性疾患による死亡率は元プロサッカー選手で3.45倍も高く、特にアルツハイマー病による死亡率は5.07倍でした。
今回の研究だけで、サッカーはアルツハイマー病になりやすい、と結論づけるのは早いと思います。
スポーツのメリットは様々で、実際サッカーを行っていたことで心臓病による死亡率は大幅に低下しています。また、一般の方が行うスポーツとプロのレベルでは環境は激しさが大きく異なっていることも考慮しなければいけません。
我々は、どの程度のスポーツをどれくらいの頻度でどれくらいまで激しくおこなって良いのか?その程度行うと一番健康に良いのか?を知っておく必要がありそうです。
当院は心臓血管病などの循環器疾患や糖尿病などの生活習慣病に力を入れています。
動脈硬化を予防したい方、または心臓病を発症したあとの再発予防のかたなどが船橋市、鎌ケ谷市、習志野市,、市川市、千葉市を始め多くの方に来院頂いています。
地元船橋の大穴北小学校第一回卒業生です
大穴中学校、県立千葉高校卒業
平成3年千葉大学医学部卒業
平成6年より2年間船橋市立医療センター勤務
平成8年 倉敷中央病院で循環器の専門トレーニング
平成9年より平成26年3月まで船橋市立医療センター心血管センター循環器内科副部長として勤務
平成26年5月すぎおかクリニック開院
<取得資格>
医学博士、日本内科学会認定医、日本循環器学会専門医、日本心血管インターベンション治療学会専門医、抗加齢医学会専門医、日本医師会認定健康スポーツ医など
こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。
今日のテーマは『脳卒中と菜食主義の関係』です。
2019年のBMJ誌にこんな研究発表が投稿されました。
肉食者、魚食者と菜食主義者の間で、虚血性心疾患や脳卒中の発症率がどう違うのか?という論文です。
48188人もの方を対象に18年間を超える追跡調査が行われました。
これによると、狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患の発症率が、肉食者と比べ、魚食者では13%低く、菜食主義者では22%低下してるという結果が得られました。
一方で、脳卒中の発症率は全く違うものでした。菜食主義者の群では肉食者に比べ、脳卒中の発症率が20%も増加していたのです。
肉食がいいのか?菜食主義がいいのか?どちらにもいいところがあり、足りないところがあるのかもしれません。または個体差というものも考える必要がありますね。
ただ、いずれにしても偏った食事はやめといたほうがいい、ということは言えそうですね。
地元船橋の大穴北小学校第一回卒業生です
大穴中学校、県立千葉高校卒業
平成3年千葉大学医学部卒業
平成6年より2年間船橋市立医療センター勤務
平成8年 倉敷中央病院で循環器の専門トレーニング
平成9年より平成26年3月まで船橋市立医療センター心血管センター循環器内科副部長として勤務
平成26年5月すぎおかクリニック開院
<取得資格>
医学博士、日本内科学会認定医、日本循環器学会専門医、日本心血管インターベンション治療学会専門医、抗加齢医学会専門医、日本医師会認定健康スポーツ医など