こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。
今日は、『性別と夜間心停止』の話です。
突然の心停止、とても恐ろしいことですが、誰にでも起こりうるものです。
病院外で心停止をおこすと、生存率は10%程度ともいわれており、どんなひとが起こしやすいのか?どう予防していけばよいのか?このことをかんがえるのはとても大切です。
心停止の多くは心筋梗塞と言われています。
ですから、まずは心筋梗塞を起こさないように予防するということが前提です。
御存知の通り、心筋梗塞は心臓の血管である冠動脈が動脈硬化を起こし、突然閉塞してしまうことがその原因と言われています。
では、動脈硬化を起こす原因は、何でしょう?
それはまさに生活習慣の乱れ、でしたよね。
高血圧、糖尿病、脂質異常、肥満や運動不足、喫煙などが挙げられます。
まずやること、それは心筋梗塞をおこさないために生活習慣を見直すということです。
また、心停止に関しては心筋梗塞だけではなく致死性の不整脈が突然起こることもあり、
どの原因で心停止を起こしたのかはなかなか判別が難しいところもあります。
今回、心停止に関して女性に多いという驚くべき論文が報告されました。
今日は、その論文をご紹介したいと思います。
米シダーズ・サイナイ医療センター心臓研究所のSumeet Chugh氏らによって「Heart Rhythm」に報告、掲載されました。
今回、4216例の心停止例を調べ、その中の918例が夜間(午後10時から翌朝6時)に出現していました。
結果としては、女性の性別であることで夜間心停止のリスクは1.3倍、鎮痛剤や鎮静剤など傾眠や呼吸抑制に関わる薬剤の使用でリスクは1.2倍、慢性閉塞性肺疾患/喘息の存在で1.4倍のリスク増加でした。
このことからいえることは、女性で肺疾患の持病や喫煙歴があるか、鎮痛剤や鎮静剤の服用をされている方は特にハイリスクと考えて良いのかもしれません。
当院は心臓血管病などの循環器疾患や高血圧、糖尿病などの生活習慣病に力を入れています。
恐れ入りますが、当院では新型コロナウイルスに対するPCR検査や抗原検査は施行しておりません。
また、クリニックの構造上、発熱の患者さんを十分に受け入れる体制ではなく、直接のご来院をお控えいただくことがあります。
動脈硬化を予防したい方、または心臓病を発症したあとの再発予防のかたなどが船橋市、鎌ケ谷市、習志野市,、市川市、千葉市を始め多くの方に来院頂いています。
在籍医師は、院長はじめ循環器専門医資格を多くの医師が有しております。
医師、専門スキルを持った看護師(糖尿病療養指導士、抗加齢学会指導士、心臓リハビリテーション指導士)、専門エコー技師、管理栄養士、経験豊富な医療事務の全員で、チームで患者さんを診療させていただいております。
どうぞ安心してご来院ください
こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。
今日のテーマは『糖尿病患者さんでの低血糖と心臓突然死の関係』についてです。
2型糖尿病患者さんの低血糖エピソードと心臓突然死の関連を示す研究発表がDiabetes/Metabolism Research and Reviews誌に掲載されました。
この研究発表では、2型糖尿病患者さんのうち、少なくとも一回の低血糖のエピソードがある患者さん1037人と、低血糖のエピソードがない患者さん4148人を比較研究しています。
心室性不整脈および心臓突然死の発生率は、低血糖のエピソードがある群では、ない群に比べ2.84倍も上昇していました。特に、低血糖のエピソードが3回以上ある群では、リスクが5.64倍にも跳ね上がっていました。
インスリン治療や血糖降下剤を服用している患者さんは低血糖のエピソードが出ていないかを厳密にフォローしていく必要があると考えられました。
当院は心臓血管病などの循環器疾患や糖尿病などの生活習慣病に力を入れています。
動脈硬化を予防したい方、または心臓病を発症したあとの再発予防のかたなどが船橋市、鎌ケ谷市、習志野市,、市川市、千葉市を始め多くの方に来院頂いています。
地元船橋の大穴北小学校第一回卒業生です
大穴中学校、県立千葉高校卒業
平成3年千葉大学医学部卒業
平成6年より2年間船橋市立医療センター勤務
平成8年 倉敷中央病院で循環器の専門トレーニング
平成9年より平成26年3月まで船橋市立医療センター心血管センター循環器内科副部長として勤務
平成26年5月すぎおかクリニック開院
<取得資格>
医学博士、日本内科学会認定医、日本循環器学会専門医、日本心血管インターベンション治療学会専門医、抗加齢医学会専門医、日本医師会認定健康スポーツ医など
こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。
今日のテーマは『心臓肥大と肥大型心筋症』です。
心臓の病気はたくさんあります。心筋梗塞や狭心症、弁膜症や心不全。
その中でも、心筋症という病気の定義は
「心筋そのものの異常により、心臓の機能異常をきたす病気」です。
つまり勝手に心臓の筋肉が厚くなったり薄くなったりして変性し、機能低下を起こす病気です。
心筋症には2つのタイプがあります。
心臓の筋肉が厚くなりすぎているタイプで、「肥大型心筋症」と呼ばれ、
一方で、心臓の筋肉が薄くなり、風船のように拡張してしまう「拡張型心筋症」があります。
肥大型心筋症によってもいくつかのタイプがあります。
心臓の入り口が肥大しているタイプ、心臓の先端(心尖部)が肥大しているタイプ、
心臓の真ん中あたりが肥大しているタイプ、心臓の出口が肥大しているタイプ。
特に、心臓の出口が厚くなりすぎた心筋によって血液の流出に支障をきたしているタイプを
『閉塞性肥大型心筋症』と呼びます。
肥大型心筋症における左室肥大と、突然死のリスクを調べた研究があります。
https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJM200006153422403
この研究では、肥大型心筋症の患者さん480人を6.5年追跡調査しました。
その結果、心臓の肥大がすすんでいる人ほど、死亡率が高かったというのです。
肥大型心筋症では、肥大の程度が突然死のリスクと結びつくことがわかりました。
肥大の程度が非常に高度な若年患者では,たとえ症状がほとんどあるいはまったく認められない場合でも,その長期リスクはかなり高いと考えられるため,突然死を予防するための介入を検討する価値がある.肥大の程度が軽度の患者の大多数は突然死のリスクが低いため,予後に関して安心してもらうことができる。
という内容でした。
こう考えると、健康診断などで、心臓肥大を指摘されたことがある方は、一度肥大型心筋症の有無をチェックすることが必要だと思います。
当院では、心臓肥大のチェックに心臓エコーを行い、確実に心臓肥大があるかないか調べることが可能です。御心配な方は、ご相談くださいね。
地元船橋の大穴北小学校第一回卒業生です
大穴中学校、県立千葉高校卒業
平成3年千葉大学医学部卒業
平成6年より2年間船橋市立医療センター勤務
平成8年 倉敷中央病院で循環器の専門トレーニング
平成9年より平成26年3月まで船橋市立医療センター心血管センター循環器内科副部長として勤務
平成26年5月すぎおかクリニック開院
<取得資格>
医学博士、日本内科学会認定医、日本循環器学会専門医、日本心血管インターベンション治療学会専門医、抗加齢医学会専門医、日本医師会認定健康スポーツ医など
こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。
今日のテーマは『心筋梗塞と冬の寒さ』です。
今日は、関東地方でも積雪と言われていますね。
そこで今日は寒さと心臓発作の関係、特に心筋梗塞との関連についてお話しします。
国立循環器病センターの研究グループによる発表によると、冬場には心筋梗塞による心臓停止の例が多くなっていることがわかりました。
冬場の寒さに伴い、心筋梗塞が起こりやすい理由としていくつかあげられています。
寒冷期の血圧上昇
暖かい屋内から寒い屋外に出た時などに伴う急激な寒暖差に伴う血圧変動
寒さによる心臓の血管(冠動脈)の過剰収縮
屋内での寒暖差を防ぐ。特に脱衣所と浴槽の寒暖差が心臓発作を起こしやすいといわれています。
風呂の温度は若干ぬるめに。熱いお風呂の温度が血圧を上げすぎる可能性があります。
入浴前にはアルコールを控える。
タバコを控える、禁煙。
戸外へ出るときは、マフラー、帽子、手袋など、もう一つプラスの防寒対策を心がける
もし、寒暖差などで、ちょっとした胸の不快感などでるようであれば、心筋梗塞の前触れ、狭心症の可能性も出てきます。
そんな時は、躊躇せず、病院を受診してくださいね。
地元船橋の大穴北小学校第一回卒業生です
大穴中学校、県立千葉高校卒業
平成3年千葉大学医学部卒業
平成6年より2年間船橋市立医療センター勤務
平成8年 倉敷中央病院で循環器の専門トレーニング
平成9年より平成26年3月まで船橋市立医療センター心血管センター循環器内科副部長として勤務
平成26年5月すぎおかクリニック開院
<取得資格>
医学博士、日本内科学会認定医、日本循環器学会専門医、日本心血管インターベンション治療学会専門医、抗加齢医学会専門医、日本医師会認定健康スポーツ医など
こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。
今日のテーマは『心臓肥大』です。
健康診断などで、心臓肥大または心肥大があるといわれたかたもいらっしゃるかもしれません。
健康診断でいわれる心臓肥大は、たいてい心電図か胸のレントゲン写真で指摘されたものです。
ところで心臓肥大とは何でしょうか?
心臓が大きいこと?
これは、ある意味正解でもありますが、不正解でもあります。
心臓肥大とは、心臓の筋肉が人よりも分厚くなっている状態を示します。
高血圧などで、心臓の働きがたくさん必要とされる場合など、心臓が力強く血液を送り出すために、
心臓が筋肉質になるような状態です。
つまり、心臓が大きくても大きくなくても、心臓の筋肉が厚くなっていれば、「心臓肥大」なのです。
例えば、体の大きな人でも筋肉質の人と、そうでない人がいます。
身体の小さな人でも筋肉質の人もいます。
ですから心臓もその大きさだけでは心臓肥大は判断できません。
特に、胸のレントゲン写真は、心臓全体をぼんやりと映すだけですので、心臓の筋肉の状態まではわかりかねるのです。
では、心臓の筋肉の厚みを知る一番知る良い検査方法は何でしょうか?
それは、『心臓エコー(心臓超音波)検査』です。
心臓エコー(心エコー)検査では、そのひとの心臓の厚みが正確にわかります。
心臓肥大は、ただ厚いことが問題なのではありません。
大切なことは、なぜ心臓の筋肉が厚くなっているのか? それに伴って心臓の機能はどうなのか?
不整脈は出ていないのか?などなど考えなければいけないことがたくさん出てきます。
心臓肥大を起こす病気はたくさんあります。代表的なものは、『高血圧』や『肥大型心筋症』です。
特に、肥大型心筋症という病気は突然死を起こすこともあります。
健康診断などで、心臓肥大を指摘された場合、是非一度、循環器専門医のもと、心臓エコー検査を受けることが必要です。
地元船橋の大穴北小学校第一回卒業生です
大穴中学校、県立千葉高校卒業
平成3年千葉大学医学部卒業
平成6年より2年間船橋市立医療センター勤務
平成8年 倉敷中央病院で循環器の専門トレーニング
平成9年より平成26年3月まで船橋市立医療センター心血管センター循環器内科副部長として勤務
平成26年5月すぎおかクリニック開院
<取得資格>
医学博士、日本内科学会認定医、日本循環器学会専門医、日本心血管インターベンション治療学会専門医、抗加齢医学会専門医、日本医師会認定健康スポーツ医など