こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。
今日は喫煙とコロナウイルス肺炎の関係についての論文をご紹介します。
中国湖北省のWei Liu氏らが、78例の入院症例の調査をおこない、Chinese Medical Journal誌に報告されました。
「Analysis of factors associated with disease outcomes in hospitalized patients with 2019 novel coronavirus disease」
78例のうち、悪化した人は11例(14%)
そして、悪化したグループでは喫煙歴のある患者が有意に多かった(27.3% vs.3.0%)ということです。
多変量ロジスティック分析という専門的な統計解析を使うと、喫煙歴があるとCOVID-19肺炎重症リスクが約14.3倍にも高くなることがわかりました。
喫煙が重症化肺炎に関連しているということがよくわかリました。しかし、喫煙の危険性は肺炎の悪化リスクだけではありませんよね。
当院で主に診ている狭心症や心筋梗塞、心不全のような心臓血管病、いわゆる動脈硬化をものすごく進行させます。今喫煙中のかたはぜひとも、減煙、禁煙に取り組んでみてください。
禁煙しようと思っても、なかなかやめられない方むけに、当院では禁煙外来を行っています。
お気軽にご相談ください
当院は心臓血管病などの循環器疾患や糖尿病などの生活習慣病に力を入れています。
動脈硬化を予防したい方、または心臓病を発症したあとの再発予防のかたなどが船橋市、鎌ケ谷市、習志野市,、市川市、千葉市を始め多くの方に来院頂いています。
地元船橋の大穴北小学校第一回卒業生です
大穴中学校、県立千葉高校卒業
平成3年千葉大学医学部卒業
平成6年より2年間船橋市立医療センター勤務
平成8年 倉敷中央病院で循環器の専門トレーニング
平成9年より平成26年3月まで船橋市立医療センター心血管センター循環器内科副部長として勤務
平成26年5月すぎおかクリニック開院
<取得資格>
医学博士、日本内科学会認定医、日本循環器学会専門医、日本心血管インターベンション治療学会専門医、抗加齢医学会専門医、日本医師会認定健康スポーツ医など
こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。
今末梢動脈疾患に関わる歩行障害にココアが効果があるかもしれない、という研究データが Circulation Reserch誌に発表されましたのでシェアいたします。
論文タイトルは、『Cocoa to Improve Walking Performance in Older People With Peripheral Artery Disease』です。
末梢動脈疾患(閉塞性動脈硬化症)は、動脈硬化が原因で下肢の血管が狭窄または閉塞してしまう状態です。
原因としてはいわゆる生活習慣病、動脈硬化の危険因子と言われる高血圧、脂質異常症、糖尿病、喫煙などが言われています。
治療法としては、ステント治療や手術療法、そして薬物療法がありますが、十分な治療ができすに下肢に歩行時の痛みが残ることがあります。(間欠性跛行)
今回、末梢動脈疾患の方にココアを使用すると、下肢への血流改善と、6分間歩行テストにおける歩行距離の改善、ミトコンドリア機能を含むふくらはぎの骨格筋特性が改善したことが明らかになりました。
これは、ココアに含まれるココアフラバノールによるものだと考えられています。
ココアは高血圧や動脈硬化そのものにも良さそうだ、と言われています。
動脈硬化が気になる方はぜひココアを摂ってみてくださいね。
当院は心臓血管病などの循環器疾患や糖尿病などの生活習慣病に力を入れています。
動脈硬化を予防したい方、または心臓病を発症したあとの再発予防のかたなどが船橋市、鎌ケ谷市、習志野市,、市川市、千葉市を始め多くの方に来院頂いています。
地元船橋の大穴北小学校第一回卒業生です
大穴中学校、県立千葉高校卒業
平成3年千葉大学医学部卒業
平成6年より2年間船橋市立医療センター勤務
平成8年 倉敷中央病院で循環器の専門トレーニング
平成9年より平成26年3月まで船橋市立医療センター心血管センター循環器内科副部長として勤務
平成26年5月すぎおかクリニック開院
<取得資格>
医学博士、日本内科学会認定医、日本循環器学会専門医、日本心血管インターベンション治療学会専門医、抗加齢医学会専門医、日本医師会認定健康スポーツ医など
こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。
喫煙していると認知症のリスクが高くなるのか?そして禁煙すると認知症のリスクはどうなるのか?
今回、そのなかでも日本人に関する論文が発表されましたのでシェアいたします。
そもそも、喫煙は実に様々な害を及ぼすことはよく知られています。
動脈硬化を促進し、心臓病や脳卒中のリスクを高めたり、肺の機能を損ない、慢性閉塞性肺疾患の確率を高めたり。もちろん、肺がんのリスクが高まるのはご存知ですよね。
今回、喫煙者のかたが禁煙すると認知症のリスクはどうなるのか?そして日本人ではどうなのか?という大崎コホート研究についてお話します。
『Smoking cessation and incident dementia in elderly Japanese: the Ohsaki Cohort 2006 Study』
対象は、65歳以上の日本人12,489人。平均追跡期間は5.7年でした。
追跡期間中に認知症は約8.9%に発症しています。
<結果>
現在喫煙者は非喫煙者に比べて認知症リスクが46%高かった
元喫煙者の認知症リスクは、禁煙2年以下では39%と高いままでした依然高かった
一方、禁煙3年以上になると、喫煙による認知症リスクの増加が大幅に軽減されました。
禁煙3~5年で認知症増加はわずか3%、6~10年で4%の増加のみでした。
この研究では、少なくとも禁煙が3年続けば認知症のリスクは喫煙していない人と同じレベルになることが示唆されています。
喫煙は明らかに健康によくありません。しかしながら自分の力では禁煙が難しい方も多くいらっしゃいます。
そんなかたは、ぜひ禁煙外来をご活用ください。
当院でも禁煙外来を行っていますのでお気軽にご来院くださいね。
動脈硬化を予防したい方、または心臓病を発症したあとの再発予防のかたなどが船橋市、鎌ケ谷市、習志野市,、市川市、千葉市を始め多くの方に来院頂いています。
地元船橋の大穴北小学校第一回卒業生です
大穴中学校、県立千葉高校卒業
平成3年千葉大学医学部卒業
平成6年より2年間船橋市立医療センター勤務
平成8年 倉敷中央病院で循環器の専門トレーニング
平成9年より平成26年3月まで船橋市立医療センター心血管センター循環器内科副部長として勤務
平成26年5月すぎおかクリニック開院
<取得資格>
医学博士、日本内科学会認定医、日本循環器学会専門医、日本心血管インターベンション治療学会専門医、抗加齢医学会専門医、日本医師会認定健康スポーツ医など
こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。
今日のテーマは、『禁煙後、いつまで心臓病のリスクは高いのか?』です。
タバコを吸う行為が動脈硬化のリスクを上げ、脳卒中や心筋梗塞などの心血管病になりやすくなる、ということはよく知られていると思います。
これらのリスクはタバコをやめた途端になくなるのか?なくなるとしてもいつくらいからなのか?ひょっとしたらなくならないのか?に関してはっきりした研究はまだまだ少ないと言えます。
今回、タバコを吸っていた方が禁煙後に心臓血管病のリスクが減るのか?そのリスクは非喫煙者と甲羅べてどうなのか?といった研究が、米国・ヴァンダービルト大学医療センターのMeredith S. Duncan氏らによって、フラミンガム研究の中から解析・発表されました。
研究内容は一流医学誌であるJAMA誌に発表されました。
論文タイトルは、『Association of Smoking Cessation With Subsequent Risk of Cardiovascular Disease』。
日本語で、『禁煙と、その後の心臓血管病リスクとの関連』です。
目的:喫煙をやめてからの年数と心臓血管病の発生率との関連を調べること
対象参加者:フラミンガムハートスタディー登録者8770人で、追跡期間は約26年です。
結果:喫煙継続者と比較して、5年以内の禁煙は、心臓血管病の発生率が有意に低く、発生リスクの低下は39%でした。一方で、喫煙経験のない非喫煙者と比べると、禁煙後10年から15年でようやく心臓血管病発生リスクの増加は統計学的には有意に関連しなくなったものの、そのリスクは未だ約25%も高いままでした。
結論:ヘビースモーカーの間で、禁煙は喫煙継続者と比較して5年以内に心臓血管病(CVD)が低くなっていました。ただし、喫煙経験のない人と比較して、元喫煙者のCVDリスクは、禁煙後5年を超えても有意に上昇したままでした。
やはり、喫煙のツケは長く続くということですね。
地元船橋の大穴北小学校第一回卒業生です
大穴中学校、県立千葉高校卒業
平成3年千葉大学医学部卒業
平成6年より2年間船橋市立医療センター勤務
平成8年 倉敷中央病院で循環器の専門トレーニング
平成9年より平成26年3月まで船橋市立医療センター心血管センター循環器内科副部長として勤務
平成26年5月すぎおかクリニック開院
<取得資格>
医学博士、日本内科学会認定医、日本循環器学会専門医、日本心血管インターベンション治療学会専門医、抗加齢医学会専門医、日本医師会認定健康スポーツ医など
こんにちは。船橋市の内科、循環器内科、心臓内科、糖尿病内科の杉岡です。
今日のテーマは『電子タバコも肺に悪いのか?』です。
タバコを吸うと、肺に良くない。肺気腫だったり肺がんになったり、心筋梗塞や脳卒中などの心臓血管病になりやすかったり。紙タバコはそういったリスクをたくさん抱えています。
では、最近話題の電子タバコは果たしてどうなのでしょうか?
今回、電子タバコが肺を損傷させる因子を上昇させ、肺気腫をおこしやすくする、という研究発表が「American Journal of Respiratory and Critical Care Medicine」オンライン版になされました。
日本語では、
『慢性的な電子タバコの使用が、肺の好中球エラスターゼおよびマトリックスメタロプロテアーゼレベルを増加させる』 です。
肺の細胞で、慢性的にエラスターゼという物質が増えていくと、肺に損傷がおき、肺気腫になりやすく成ると言われています。
肺気腫は、COPDと呼ばれる慢性閉塞性肺疾患の一つで、適切な治療を行わないと、徐々に息切れが出現、増悪し、在宅酸素療法を受けざるを得ない人も出てきます。
そんなリスクが、紙タバコだけではなく、電子タバコにもあったということなのです。
従来、電子タバコは紙タバコより安全である、という説も出ていましたが、今回の研究発表で、電子タバコは安全だという考えが否定されたと言えます。
電子タバコだから大丈夫だろうという安易な考えは捨て、やはりしっかりと禁煙に取り組む姿勢が大事と言えます。
当院では、船橋と近隣の鎌ケ谷市、習志野市、市川市など、多くの患者さんに禁煙外来を行っています。
禁煙でお困りの場合は是非ご相談くださいね
地元船橋の大穴北小学校第一回卒業生です
大穴中学校、県立千葉高校卒業
平成3年千葉大学医学部卒業
平成6年より2年間船橋市立医療センター勤務
平成8年 倉敷中央病院で循環器の専門トレーニング
平成9年より平成26年3月まで船橋市立医療センター心血管センター循環器内科副部長として勤務
平成26年5月すぎおかクリニック開院
<取得資格>
医学博士、日本内科学会認定医、日本循環器学会専門医、日本心血管インターベンション治療学会専門医、抗加齢医学会専門医、日本医師会認定健康スポーツ医など