脂質異常症に隠れる家族性高コレステロール血症
こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。
今日は、『家族性高コレステロール血症』の話です。
脂質異常症
健康診断などで、コレステロールが高い、中性脂肪が高い、など経験したり耳にしたことがある方は多いと思います。
健診などでは悪玉コレステロール(LDLコレステロール)が140mg/dl以上だと、異常値であると指摘されます。そこで、投薬を勧められ内服を続けている方も多くいらっしゃると思います。
一方で、やみくもにコレステロール低下薬を飲むのは悪だ、と判断して薬を全く飲もうとしない方もいます。
では、どちらが正解なのでしょうか?
その判断の一つとなるのが家族背景です。
家族性高コレステロール血症(FH)
家族性高コレステロール血症とは、遺伝的にコレステロール値が高い家系のことです。
高率に動脈硬化をひきおこし、若年性の心筋梗塞の原因になったりします。
FHの方のLDLコレステロール値は190mg/dlや200mg/dlを超えることも珍しくありません。
このFHは世界で2500万人ほどいると言われており、欧米では約300人に1人がFHとのことです。
ある研究では、心筋梗塞患者の17人に1人がFHであると指摘しています。
『Prevalence of Familial Hypercholesterolemia Among the General Population and Patients With Atherosclerotic Cardiovascular Disease』
脂質異常症を治療する際には闇雲に薬が必要か必要でないか、を論じるのではなく、家族性高コレステロール血症があるかを疑ってみることが大切です。
当院は心臓血管病などの循環器疾患や高血圧、糖尿病などの生活習慣病に力を入れています。
動脈硬化を予防したい方、または心臓病を発症したあとの再発予防のかたなどが船橋市、鎌ケ谷市、習志野市,、市川市、千葉市を始め多くの方に来院頂いています。
在籍医師は、院長はじめ全員が循環器専門医資格を有しております。
医師、専門スキルを持った看護師(糖尿病療養指導士、抗加齢学会指導士、心臓リハビリテーション指導士)、専門エコー技師、経験豊富な医療事務の全員で、チームで患者さんを診療させていただいております。
どうぞ安心してご来院ください
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