心臓疾患と炭酸飲料の関係
こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。
今日のテーマは、『心臓疾患と炭酸飲料の関係』です。
炭酸飲料の悪影響
炭酸飲料には、砂糖や人工甘味料がよく使われています。
これを毎日のように飲み続けると、一体どんな悪影響が出るのでしょうか?
近年、砂糖の害はもはや周知の事実となっています。
糖のとりすぎで糖尿病のリスクが上がるのは当然として、高血圧などの生活習慣病のリスクも上昇します。
消化器疾患や心臓病などの循環器疾患、がんのリスク、そして死亡率にも影響を及ぼすとも。
今回、毎日甘味料入りの炭酸飲料を飲み続ける人と月にコップ一杯も飲まない人とで、どんな健康被害が違うのか?という研究発表がなされました。
今日は、この研究発表について皆さんにお話します。
炭酸飲料と死亡率の関係
対象:ヨーロッパ10カ国の451000人のかた。平均年齢は約50歳。研究の調査期間は約16.4年でした。
研究方法:1日コップ1~2杯以上の甘味料入りの炭酸飲料摂取した群と1ヶ月にコップ一杯以下しか摂取しない群との比較。
結果:1日コップ2杯以上の炭酸飲料を飲むと、そうでない群に比べ、死亡率が17%増えていました。
その中で、循環器疾患による死亡はなんと52%も増加していました。
この研究から言えること
炭酸飲料を飲む人は、体重増加を引き起こし、血糖値が上がります。おそらくインスリンも増え続けます。すると体内に炎症が起こります。炎症はあらゆる病気の原因にもなります。
炭酸飲料を飲まなければいいのか?というわけではなく、炭酸飲料を日常的に飲んでいる人の生活習慣、高血圧や糖尿病などの危険因子、運動量や喫煙などさまざまな要因を考える必要もあると思います。
炭酸飲料を飲んでいる方、循環器疾患、心臓病に気をつけてくださいね。
当院は循環器疾患や糖尿病に力を入れています。
動脈硬化を予防したい方、または心臓病を発症したあとの再発予防のかたなどが船橋市、鎌ケ谷市、習志野市,、市川市、千葉市を始め多くの方に来院頂いています。
<院長プロフィール>
地元船橋の大穴北小学校第一回卒業生です
大穴中学校、県立千葉高校卒業
平成3年千葉大学医学部卒業
平成6年より2年間船橋市立医療センター勤務
平成8年 倉敷中央病院で循環器の専門トレーニング
平成9年より平成26年3月まで船橋市立医療センター心血管センター循環器内科副部長として勤務
平成26年5月すぎおかクリニック開院
<取得資格>
医学博士、日本内科学会認定医、日本循環器学会専門医、日本心血管インターベンション治療学会専門医、抗加齢医学会専門医、日本医師会認定健康スポーツ医など
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