こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。
今日のテーマは『血液サラサラ?血液ドロドロ?』です。
血液ドロドロってどういうこと?
よく、血液をサラサラにしましょう、血液がドロドロだと危険ですよ~という話を聞いたことがあると思います。血液がドロドロだとどんなことが起きるのでしょうか?
御存じのとおり、血管は体の隅々まで広がっていますが、血管が末梢に行けばいくほど細くなり、最後は毛細血管と呼ばれる本当に微小な血管サイズになります。毛細血管の幅は赤血球の大きさとほぼ同じか、それ以下だといわれています。そのために血流がスムーズでないと毛細血管内に十分な栄養が流れないということになるわけです。
ということは、もし血液がドロドロだったら?毛細血管内の血流はスムーズでしょうか?そんなはずはありませんよね。赤血球は酸素を運ぶ役目がありますので、血液がドロドロだと末梢へ十分な酸素が送られないということになります。
そうなると、末梢が冷たくなったり、血色が悪いといわれたり、酸素不足で疲れやすかったり。さまざまな不定愁訴が現れかねないのです。最悪の場合、血管が詰まってしまい血栓ができてしまう、それが引き金で重大な病気を引き起こしかねません。
血液サラサラを目指そう
ですから血液をサラサラにして毛細血管の血流を十分なものにして、体の隅々まで健康を保つことが必要です。
では、日常生活でどんなことに心掛ければよいのでしょうか?今日はそのいくつかをお伝えします。
1EPA,DHAをとる
青魚に多く含まれるEPA(エイコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)は血管を広げたり、血栓を予防する効果が高いといわれています。赤血球の柔軟性も上げるといわれており、積極的に青魚をとるとよいと思います。青魚以外だと、亜麻仁油やエゴマ油に多く含まれています。
2ポリフェノールをとる
血液のドロドロを防ぐために、抗酸化力の高い食品をとるとよいといわれています。赤ワインやココア、緑茶に多く含まれています。
3水分をしっかりとる
やはり基本は水分をとることです。脱水は、血液をドロドロにしていきます。1日2リットルの水分をとるとよいといわれていますが、心臓の悪い方など水分制限をしなければいけない方は主治医のよく相談してくださいね。
4クエン酸をとる
梅干しや酢に含まれるクエン酸は、血液を固まらせる血症板の凝集を防ぐ効果があるといわれています。
日常から血液サラサラを意識しよう
日本人の3人から4人に1人が血管が詰まるなどして命を落とすといわれています。血液サラサラが重大な心筋梗塞や脳梗塞を防ぐために欠かせないことであることを意識しましょう。
もちろん、十分な睡眠、適度な運動、バランスの取れた食事をとることは言うまでもありません。
タグ:心臓病 | 血栓 | 血管
こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。
今日のテーマは、『糖尿病は治らない?』です。
糖尿病とは・・・
糖尿病とは、血液中の糖の数字(血糖値)が正常以上に上昇してしまい、その結果さまざまな合併症をおこす病気です。ただ血糖値が高いというだけで、意識がなくなったり命を落とす方もいますし、合併症で亡くなられる方も大勢いらっしゃいます。
狭心症や心筋梗塞をはじめ、脳梗塞、閉塞性動脈硬化症などを患っている方の多くが今や糖尿病を持病として抱えている方が多いと言われています。
糖尿病にかかってしまうと、その合併症を起こさないために様々な治療が行われます。
もちろん基本となるのは食事療法と運動療法。それではコントロールがつかない場合は薬物療法と呼ばれる薬での治療となります。そして飲み薬では十分ではない場合、インスリンという血糖を下げる注射薬を使っていきます。
糖尿病は蔓延しています
糖尿病はいまや世界的な病気と言われています。もちろん、日本も例外ではありません。今、日本人で糖尿病と言われている人がどれくらいいるかご存知ですか?
予備軍を合わせるとなんと約2,000万人超、日本人の約16%にもなります。つまり、日本人の6人に1人が糖尿病という恐ろしい時代なのです。
糖尿病は治らない??
ここで、最も誤解しがちな点をお伝えします。一度糖尿病にかかったら治らないのか?という点です。
実は、答えはイエスでもあり、ノーでもあります。詳しく説明していきますね。
1 一度糖尿の薬を飲んだら一生やめられない、インスリンをうったらもうおしまいだ
これは完全な間違いと言えます。ほとんどの糖尿病のかたは、生活習慣の中になんらかの問題点があります。たとえば、甘いものについつい手を伸ばしてしまう、おやつにせんべいが欠かせない、寝る前につい食べてしまう、運動は嫌いだから体は動かさない・・・。
こんな生活習慣は非常に高い確率で糖尿病をひきおこし、悪化させます。つまり、こんな生活からうまく脱却できれば、たとえ薬やインスリン注射の治療を受けたとしても一時的で済むわけです。
最高の主治医はあなた自身なのです。
ただ、インスリン依存型といって、膵臓からインスリンが出なくなってしまっている方の場合は、インスリン注射を手放すことができないので、インスリン注射との上手な付き合い方が大事になってきます。
2 糖尿病は完治する?
糖尿病は治るのか?これは生活習慣の乱れで糖尿病になってしまった方は十分治る可能性があります。たとえ現在糖尿の数字が思わしくなくても、しっかり糖分摂取を抑え、定期的に体を動かし、というような生活習慣の改善がうまくいけば治るのです。
ただ、完治したわけではありません。つまり、一回よくなっても再度糖分に依存した生活を始めると簡単に糖尿病の状態に戻ってしまいます。
ですから、糖尿にならない生活を続けることは毎日毎日持続させる必要があります。
そもそも、糖尿病が原因で様々な病気が起こります。心筋梗塞や、がんも糖尿病によって起こる確率が高くなります。つまり、糖尿病を防ぐ体つくりをすることこそがあらゆる病気を防ぐことになるわけです。
糖尿病を防ぐ生活
言うまでもありませんよね。糖質をとりすぎないこと、バランスの取れた食生活をおくること、定期的な運動や体を動かすことに努めること、十分な睡眠をとること、ストレスをためすぎない・引きずらないこと。
当たり前と言えば当たり前ですが、とてもとても大切なことです。
あなたの生活習慣は糖尿病に向かっていっていませんか?
タグ:糖尿病
こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。
先日、院内でおこなったアンケートの結果がインターネットで公開されています。
https://caloo.jp/hospitals/detail/4120000747/postcards
とてもうれしい声をたくさんいただきました。
下記はその一例です。
『受付、看護師さんの対応は最高。先生は間違いなくトップクラス。こちらで治らないなら、どこでもアウト。年寄りですから寿命と思います。』
皆様からのお褒めの声が、何よりも私たちの最高の喜びです。
この声に甘えないよう、スタッフ一同気を引き締めて引き続き船橋市地域の皆様に貢献して参ります。
今後ともよろしくお願いいたします。
タグ:情報
心電図検査で異常があるといわれたら
こんにちは~ 船橋市の内科、循環器内科、心臓内科、糖尿病内科のすぎおかクリニック院長、杉岡です。
今日のテーマは、『心電図検査で異常があるといわれたら』 です。
心電図異常の種類
心電図の異常にはいろいろな種類があります。もちろん、細かい病名まで上げればきりがありませんが、心電図検査でわかる異常は大きく2つあると思います。
一つは脈、リズムの異常。いわゆる不整脈です。たとえば、期外収縮、心房細動、などがその一例に当たります。
二つ目は血流の異常です。これは心臓に栄養を送る血管(冠動脈)が動脈硬化などがもとで狭くなったり詰まったりしている状況で、狭心症や心筋梗塞がそれにあたります。
でも心配することはありません。心電図の異常があるからすぐに心臓に異常があるというわけではありません。心電図が異常でも心臓はなんでもない人はたくさんいらっしゃいます。
では、心電図異常が見つかった場合、どんな検査をすればよいのでしょうか?
心電図異常が見つかった場合の検査
一つ目は不整脈が見つかった場合です。この場合、まずはホルター心電図(24時間心電図)を受けることをお勧めします。ホルター心電図とは、まさに24時間心電図を装着したまま日常生活を送ってもらうというものです。
最近のホルター心電図機械は相当小さく、ものによっては入浴が可能となっており、日常生活にはなんらさしつかえありません。ただ、大事なことは、その検査結果をどう読み取るか?です。不整脈が少し出ているからといってやみくもに投薬を受ける必要はありません。たいていの不整脈は投薬なしで済むものなのですから。もし、あなたが不整脈の薬を飲んでいるならば、本当にその薬が必要なのか、一度循環器専門医をもつクリニックへの受診が必要です。
二つ目は、狭心症などが疑われた場合です。この場合、必要な検査が運動負荷心電図です。狭心症は、心臓に流れる血液が足りていない状態、ですから運動をすることで心臓に栄養が十分行き渡っているかが判別できるのです。
それに加えて心臓超音波(心臓エコー)検査も必要です。
心電図異常をほおっておくと、心筋梗塞などの重大な病気を見過ごしてしまうこともあります。たとえ、なんの症状もなくても一度心電図異常を指摘されたら循環器専門医のいる循環器内科クリニック、心臓内科クリニックへ相談されてください。
タグ:不整脈 | 心電図 | 検査
こんにちは! 船橋市の内科、循環器内科、心臓内科、糖尿病内科のすぎおかクリニック院長、杉岡です。
今日のテーマは『糖尿病の治療目標』についてです。
糖尿病をどこまで頑張るか?
糖尿病の治療の経過をみるうえで、HBA1c(ヘモグロビンエーワンシー)という指標が一般的に使われています。HBA1cとは過去1か月から2か月の糖の平均値を表します。
ですから、病院にかかる際に数字を下げようとおもって前日に甘いものを控えておこう、という方がよくいますが、残念ながらこれは無意味なのです・・・
そして、糖尿病のHBA1cの目標値は下記の図のようになっています。
つまり、どこを目標に置くかにおいて目標値が変わってくるということです。そしてこれは年齢でも変わってくると思います。
(日本糖尿病学会より)
糖尿病合併症予防という観点から
糖尿病にかかると、実に様々な合併症を併発します。
糖尿病性の動脈硬化から心筋梗塞や脳卒中、閉塞性動脈硬化症を起こす場合。
糖尿病性神経障害で下肢のしびれがとれない場合。
糖尿病性腎症で腎臓の機能が低下してしまい、将来透析を余儀なくされる場合。
糖尿病性網膜症で網膜の血管が出血などしてしまい、最悪の場合失明する場合。
これらは、糖尿病の合併症としては一部です。しかも、これらの合併症は何の症状もないまま、ひたひたと忍び寄ってきます。症状が出た時には合併症が相当進んでいる場合も少なくありません。
そういう意味ではまずHBA1cの目標値を7.0%にしておく必要があります。
そして、その目標が達成できたら、糖尿病の正常化を目指していきましょう。
タグ:糖尿病
こんにちは! 船橋市の内科、循環器内科、心臓内科、糖尿病内科のすぎおかクリニック院長、杉岡です。
今日のテーマは糖尿病です。その中でも、『糖尿病予備軍』についてお話させていただきます。
糖尿病予備軍とはどんな状態なの?
糖尿の程度は大きく3つに分かれています。一つは完全に正常で、全く糖尿の気がない状態。一つはまさに糖尿病と言われる状態。そしてもう一つが血糖が正常ではないけど、まだ糖尿病と言うほどでもない状態。
この状態を糖尿病予備軍、または境界型糖尿病を呼びます。
そしてこの3つのグループは正確に血糖値などで分類分けされています。
あなたは正常か?糖尿病か?境界型か?
まず空腹時の血糖値で分類する方法があります。空腹時の血糖値が110~125mg/dlだったら・・・、あなたは境界型糖尿病の可能性があります。
同様にヘモグロビンエーワンシー(HBA1c)という指標があります。これは過去1~2か月の血糖の平均を表しています。この数字が6.0%~6.4%だと糖尿病の疑いが否定できない、ということになります。
糖尿病予備軍の方への検査
75gOGTT検査という検査が推奨されます。これは、医療用のサイダーを飲んでいただき、その前後で血糖を計測することで、隠れた糖尿病を見つけ出すというものです。
血糖値が境界型の方は、正常な人に比べ、なんと6~20倍も多く糖尿病を発症すると言われており、将来糖尿病を発症する確率が高い状態なのです。
もし、健診などで糖尿病予備軍と言われていたら、是非75gOGTT検査を受けることをお勧めします。
当院でも、この75gOGTTは検査可能ですので御心配な方は是非一度ご来院くださいね。
タグ:糖尿病
こんにちは~~!! 船橋市の内科、循環器内科、心臓内科、糖尿病内科のすぎおかクリニック院長、杉岡です。
今日のテーマは『虚血』です。
虚血って何?
虚血という言葉はあまり聞きなれない言葉かもしれません。ただ、健康診断などでよく心電図検査のあとに「虚血性異常あり」と診断される方がいます。または、「ST変化あり」などで表現されることもあります。
そもそも、虚血とはどんな意味でしょうか?
簡単に言うと、虚血とは、血液の循環が足りなくなっている状態です。たとえば、心臓に栄養を送る血管である冠動脈が狭くなれば、虚血性心疾患、狭心症、心筋梗塞とよばれます。
脳の血管に虚血がおきれば脳虚血、一時的に脳に虚血がおきれば『一過性脳虚血発作』と言われます。
腸の血管に虚血がおきれば、腹痛などが出現し、「虚血性腸炎」とよばれます。
足の血管に虚血がおきれば、「閉塞性動脈硬化症」などと呼ばれます。
つまり、全身のどの動脈でも狭窄や閉塞をおこせば、その部位は「虚血性変化」をおこすというわけです。
心臓の虚血性変化
心臓の虚血性変化のことを「虚血性心疾患」と呼びます。心臓に虚血性変化が起きると、胸痛や息切、胸部不快、胸部違和感、背部痛、肩の痛み、人によっては歯が痛む人も。
そして困ったことに虚血になっても痛みを全く感じない人もいてその発見、検出は意外と厄介です。
虚血性変化を検出、見つけ出す場合は積極的な検査が必要です。
まずは運動負荷心電図。普通の心電図では異常がなくてもひとたび運動負荷をかけて心電図をとってみると、隠れた虚血性心疾患の人を見つけ出すことも可能です。
虚血性心疾患をほおっておくと
心臓の血管が狭くなり、詰まってくると心筋梗塞をおこします。心筋梗塞は突然発症し、あっというまに命を奪っていく恐ろしい病気です。
ですから、虚血性心疾患が強く疑われる場合は、上記の写真のように、冠動脈造影検査を行う必要があります。この写真でも、お分かりのように一か所狭窄がみられますよね。ここを見つけ出すことがとても重要です。
虚血性心疾患を見逃さないために
生活習慣病や動脈硬化、高血圧、糖尿病、心筋梗塞の家族歴などあるかたは、まずは運動負荷心電図を受けてください。
循環器専門医のいるクリニック、病院であれば検査可能なはずです。
もちろん、当院でもほぼ毎日この検査を施行し、多くの皆様の心筋梗塞の予防に一役買っています。
すぎおかクリニックはスタッフ一同で船橋市、習志野、鎌ヶ谷、市川市などにお住いの皆様の健康に少しでも貢献できるよう、安心して皆様をお迎えできるよう、日々頑張っています!
今後ともよろしくお願いいたします!
タグ:虚血、狭心症、心筋梗塞
こんにちは~。船橋市の内科、循環器内科、心臓内科、糖尿病内科のすぎおかクリニック院長、杉岡です。
今日は、みなさんがよく耳にする言葉、狭心症と心筋梗塞の違いについてお話ししますね。
狭心症って何?心筋梗塞って何? 何が違うの? そんな話をしていきましょう。
狭心症と心筋梗塞の共通点
この病気はどちらも心臓に栄養を送る血管(冠動脈)の病気ということで一致します。心臓には、その周りに冠動脈と呼ばれる血管があり、心臓が正常に動くように栄養を与えています。
しかし、年齢に伴う動脈硬化だったり、ストレス過剰に伴う冠動脈の痙攣(攣縮)が原因で冠動脈が狭くなったり、詰まってきたりするのです。
そうすると、心臓の筋肉には十分な栄養が行き渡らなくなり、何かの拍子に胸が痛い、苦しい、と言った症状が出ることになります。
狭心症と心筋梗塞の違いとは?
この二つの病気の根本的な原因はほぼ同じです。簡単にいえば、冠動脈がどの程度まで狭くなってしまったか?心臓の筋肉がどの程度ダメージを受けたか、で狭心症か心筋梗塞かが決まってきます。
狭心症は、冠動脈が狭くなって来たり、閉塞を起こしていても、心臓の筋肉にはダメージを受けていない状態を指します。
一方、心筋梗塞は冠動脈が詰まってしまったせいで、心臓の筋肉絵の栄養が完全に遮断された結果、心臓の筋肉(心筋)が壊死してしまう状態を指します。
ですから、壊死の大きさによっては心臓の機能が非常に低下したり、場合によっては命に関わる事態となります。
狭心症と心筋梗塞の対処法
どちらの病気も心臓の血管(冠動脈)に問題があるわけです。ですからこの冠動脈を治療し、広げ、再度心筋への血流を回復させてやることがなによりも大事になります。
治療法としては、薬物用法、ステント留置方法、状況がシビアであればバイパス手術が選択されることもあります。
狭心症と心筋梗塞の予防法
これは、日常の生活習慣をいかにあらためるか、にかかってきます。塩分の取りすぎによる血圧上昇、糖分とりすぎによる糖尿、カロリー過多や運動不足に伴う肥満、メタボ。睡眠不足、食事の偏り、ストレスなども病気の原因になりますので、普段の生活を是非一度振り返ってみてくださいね。
すぎおかクリニックでは、船橋市をはじめ、市川市、鎌ヶ谷市、習志野市、などの船橋近隣にお住いの方の狭心症、心筋梗塞の患者さんを多数拝見しております。
狭心症、心筋梗塞は普段の管理、再発予防、定期的な検査がとても重要です。
なにか気になることがあれば、いつでもご相談くださいね。
タグ:動脈硬化 | 心筋梗塞 | 心臓病 | 狭心症
こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。
今日はペースメーカーについてお話ししますね。
当院ではペースメーカー外来を行っています。ペースメーカーには多くの会社があるので、会社によっては予約なしで即日チェックすることができます。当院ではメドトロニック社製のペースメーカーはその場でペースメーカーチェックを行えます。(一部対応していない機種もありますのでご相談ください)。http://www.medtronic.com/jp-ja/index.html
違う会社の場合は、ペースメーカーチェックの日を設けていますので、その日に合わせて来院頂いております。
ペースメーカーって何?
ペースメーカーは、脈が遅くなる徐脈という状態で、自分だけでは十分な脈拍数が保てない人に埋め込まれるものです。
その大きさは数センチほどのもので、10年前とは比べ物にならないほどコンパクトになってきています
よく、疑問に思われていることをお聞きするのが、「私の不整脈は将来ペースメーカーを入れることになるのでしょうか?」という質問です。
一般的な不整脈全ての患者さんに適応があるわけではありませんのでご安心ください。
ペースメーカーが必要な病気とは?
脈が遅くなる徐脈にもいくつか種類があります。そもそも心臓には天然のペースメーカー(洞機能)が皆さんの心臓の中に存在しています。その部分の機能が低下してしまい。脈が遅くなる状態のことを洞不全症候群と呼びます。また、洞機能には問題ないものの、心臓内を流れる電気の通り道が一部遮断、ブロックされる方がいます。その中でも房室という場所で電気の流れが遮断される病気を房室ブロックと呼びます。また、心房細動という不整脈のひとでもとても脈拍が少ない人もいます。
このように、いくつかペースメーカーの適応となる病気はありますが、お分かりのように、いずれもかなり専門的なもの。本当にペースメーカーが必要かどうかは循環器専門医への相談が必要となります。
ペースメーカーの管理
当院にも多くのペースメーカー留置後の方が来院されています。
ペースメーカー留置後は、電池の消耗やリードの断線などが起きていないかなどの定期的なチェックが必要となります。でいれば半年に一度は来院され、チェックを受けつことをお勧めします。
もちろん当院でもペースメーカーチェックという形でペースメーカーが正常に働いているかを定期的に検査することをおこなっています。
ペースメーカーと日常生活
ペースメーカーを留置されている人のためにペースメーカーに影響を及ぼす、または影響を及ぼす可能性のあるものをお伝えします。
低周波治療器、高周波治療器、発電設備、高電圧設備、レーダーのアンテナ、電磁調理器、IH炊飯器、体脂肪計、強力な磁場を発生する場所
携帯電話はペースメーカーから15センチ離して使えば安全と言われています。
医療機器でもペースメーカーに影響を及ぼすものがあります。MRI検査はその代表です。(今はMRI対応可能のペースメーカーを使われています)。一方で心電図やレントゲン、エコー検査などは全く問題ありません。
タグ:ペースメーカー | 不整脈
こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。
今日のテーマは『脈』についてです。
脈の異常にはどんな種類があるの?
脈の異常にはいろいろな種類があります。たとえば、脈のリズムが不整になるもの。期外収縮、心房細動などがそうです。または脈のスピードに異常のあるもの。脈が速くなりすぎる頻脈、遅すぎる徐脈があります。その中でも今日は、『徐脈』についてお話ししましょう
徐脈とは?
徐脈とは、文字通り脈が遅くなるというもので、健康診断でたまたま指摘されるか、自分で脈を測ってみたらたまたま遅い気がした、とのことで相談される方がほとんどです。
一般的に、1分間の脈拍が50回以下だと徐脈といわれます。
たいていの徐脈は、治療の必要のないものですが、時々治療を必要とする方がいらっしゃいます。
では、そういった治療を要するかどうかの判別にどんな検査をすればよいのでしょうか?そして必要な場合、どんな治療や対処をすればよいのでしょうか?
徐脈のかたへの検査
まずはとにもかくにも心電図検査が最も基本的なものです。この検査だけでわかることもあります。
ただ、心電図はほんの1分ほどしか記録しないので、徐脈を見過ごしてしまうことがあります。というのも、この徐脈、24時間出続ける場合と発作的に一時的にしか出ない場合があるからです。
発作的にしか出ない場合、最も有効な検査がホルター心電図と呼ばれる検査で、24時間心電図ともいいます。この検査は24時間携帯型の心電図を装着していただき、まさに丸一日の脈の変化を記録できる優れものです。装着は非常の手軽で、装着したまま日常生活は可能ですし、機器によっては入浴も可能です。
次に必要なけんさは心臓エコー検査です。これは、脈の遅いかたの基本的な心臓の動きをみるもので、心臓機能が悪い方の徐脈は注意していかなければなりません。
徐脈がひどくなると・・・
普通の方はだいたい一秒に一回脈を打ちます。徐脈のかたは一秒半に一回くらい脈を打つケースが多いのですが、この徐脈がひどくなると・・・・、三秒間脈を打たない、五秒間脈を打たないといったケースが出てきます。徐脈が進行することで、全身への循環が低下、その結果脳への血流が低下し、頭がぼーっとしたり、場合によっては失神してしまう方も出てきます。
もし、そこまで進んだ場合はどんな治療が必要になるのでしょうか?
徐脈が進行した場合、脈を物理的に上げるためにペースメーカーという機械が使われます。小さな機会を皮膚の下に埋め込むことで、心臓の脈拍を上げられます。ペースメーカーを留置するべきかは細かい適応がありますので、循環器専門医との相談が必要です。
時々、薬などの副作用で徐脈が出てしまうケースもあります。その場合、やみくもにペースメーカーを検討するのではなく、薬を中断するだけで良くなるケースもあるのです。
いずれにしても、徐脈を感じた、指摘された場合は循環器的な精密検査をおすすめします。
また別の機会に徐脈以外の脈異常についてお話しさせていただきますね。
すぎおかクリニックでは、船橋市や市川市、習志野市、鎌ヶ谷市など船橋近隣にお住まいの皆様にすこしでもお役にたてるよう、スタッフ一同皆様をお迎えして参りたいと考えています。
タグ:ペースメーカー | 不整脈 | 検査