院長ブログ

重症低血糖は認知機能低下のリスクを上昇させる

こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。

今日のテーマは、『重症低血糖と認知機能低下リスク』です。

今回、高齢の1型糖尿病の患者さんを対象に、重症低血糖と認知機能低下リスクに関する論文が発表されましたので、シェアいたします。

高齢の重症低血糖と認知機能低下リスク

対象は高齢1型糖尿病患者さん718人。平均年齢は67歳。

重症低血糖は自己申告、または低血糖で病院を受診・入院を要したもの、としています。

認知機能は、全般的認知機能のほか、言語能力、実行機能、エピソード記憶、単純な注意力を評価。

結果は以下のとおりです。

解析対象の50%は少なくとも1回の重症低血糖の既往があり、32%は過去12カ月以内に重症低血糖を経験していました。過去12カ月以内の重症低血糖を経験したグループでは、全般的認知機能の低下リスクが3.22倍上昇していました。

また特異的認知機能のうち、言語能力や実行機能、エピソード記憶との有意な関連も認められました。

高齢の糖尿病患者さんにおいて、あらためて低血糖予防の重要性が明らかになりました。

 

当院は心臓血管病などの循環器疾患や糖尿病などの生活習慣病に力を入れています。

動脈硬化を予防したい方、または心臓病を発症したあとの再発予防のかたなどが船橋市、鎌ケ谷市、習志野市,、市川市、千葉市を始め多くの方に来院頂いています。

<院長プロフィール>

地元船橋の大穴北小学校第一回卒業生です

大穴中学校、県立千葉高校卒業

平成3年千葉大学医学部卒業

平成6年より2年間船橋市立医療センター勤務

平成8年 倉敷中央病院で循環器の専門トレーニング

平成9年より平成26年3月まで船橋市立医療センター心血管センター循環器内科副部長として勤務

平成26年5月すぎおかクリニック開院

<取得資格>

医学博士、日本内科学会認定医、日本循環器学会専門医、日本心血管インターベンション治療学会専門医、抗加齢医学会専門医、日本医師会認定健康スポーツ医など

 

 

 

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