肥満のリスクを高める食習慣
こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。
今日は、『肥満と食習慣』についての話をします。
肥満と食事
そもそも、偏った食事をしたり、甘いものを食べ過ぎたり、食べる量が多かったりすると肥満を招いてしまうのは当然ですよね。
そのために私達は、普段から食事には意識を向けていく必要があります。
肥満は、生活習慣病を高率に合併します。それは、高血圧や糖尿病、脂質異常症などがそれに当たります。
生活習慣病が動脈硬化の原因となり、心筋梗塞や脳卒中などの心臓血管病を引きおこしてしまうのもご存知ですよね。
偏った食習慣とは、いわば不健康な食習慣。糖分過多やカロリー過多、油もののとりすぎはその典型です。
このようにどういった身体のよくないものを食べているるか?ということ以外に、普段どんな食べ方をしているか?その食べ方自体が肥満を招くことがないのか?そんな研究が日本の久山町研究から報告されています。
肥満と間違った食習慣
この研究の対象者は、2014年に住民健診を受診した40~74歳の福岡県久山町の地域住民1,906人。インタビューにより、「間食をするか」、「他人よりも食べるのが速いか」、「就寝前2時間以内に食事をするか」という3つの食習慣を把握し、その食習慣の有無と、肥満(BMI25kg/m2以上)および腹部肥満との関連を検討しています。
得られた結果は、3つの不健康な食習慣すべてにおいて、それぞれ有する群は有さない群よりも、肥満・腹部肥満の頻度が有意に高いことが判明しました。
そして、肥満に関しては、該当する食習慣が1つもない場合に比べ、1つ該当する場合は肥満リスクが1.53倍、2つでは2.62倍、3つでは3.65倍でした。腹部肥満の検討でも1つでは1.53倍、2つでは2.28倍、3つでは2.87倍とリスクが上がっていました。
また、肥満に関しては運動習慣のない人、男性、59歳以下の人、に多くみられたとのことです。
この研究からの考察
健康を維持するために、どんなものを食べないようにするか?ということには意識が向いても自分のライフスタイルの中でどんな食習慣をしていたか?にまで意識が向いていない人も多いのではないかと思います。
何気ない間食、時間がないからといってついつい早食いをしてしまう、仕事の帰りが遅く、夕食をたべたらすぐに寝てしまう。
今年は、こんな食習慣の中で、一つでも減らせるもの、ゼロにはできなくても頻度を減らせるもの、きっと何かあるはずです。
みなさん、健康な1年を是非お過ごしください。
当院は心臓血管病などの循環器疾患や高血圧、糖尿病などの生活習慣病に力を入れています。
動脈硬化を予防したい方、または心臓病を発症したあとの再発予防のかたなどが船橋市、鎌ケ谷市、習志野市,、市川市、千葉市を始め多くの方に来院頂いています。
在籍医師は、院長はじめ循環器専門医資格を多くの医師が有しております。
医師、専門スキルを持った看護師(糖尿病療養指導士、抗加齢学会指導士、心臓リハビリテーション指導士)、専門エコー技師、管理栄養士、経験豊富な医療事務の全員で、チームで患者さんを診療させていただいております。
どうぞ安心してご来院ください
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