糖尿病と大血管障害(Legacy Effect)
こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。
今日は糖尿病と大血管障害の関係をお話します。
糖尿病と心臓血管病
糖尿病の最大の合併症の一つに血管障害があります。
その中には微小血管障害と、大血管障害に分ける考え方があります。
微小血管障害とは、糖尿病性網膜症などの合併症。
一方で大血管障害とは、心筋梗塞などの虚血性心疾患や脳梗塞などの脳血管障害、下肢の動脈硬化である閉塞性動脈硬化症などがあたります。
糖尿病の9人に一人は大血管障害で命を落とすと言われています。
そのために、大血管障害の予防は糖尿病を患っている人にとって極めて大切なこととなります。
大血管障害とLegacy Effect(遺産的効果)
多くの研究では、糖尿病が悪くなってから一生懸命血糖を下げる努力をしても短期的には大血管障害は防げない、と報告しています。
一方で、高血糖を避け、厳格に血糖をコントロールすることで、それが遺産となって長期的に心筋梗塞などの大血管障害が防げることがわかってきました。
糖尿病はまさに長い付き合いになります。今、しっかりと血糖をコントロールすることが10年後の心筋梗塞を防いでくれるのです。
そして、この試みは糖尿病になる前、境界型の糖尿病前段階の人にも当てはまります。なぜならたとえ境界型であっても大血管障害などの動脈硬化が進行してしまうからです。
何事も早期からの予防が大事ということですね。
当院は心臓血管病などの循環器疾患や高血圧、糖尿病などの生活習慣病に力を入れています。
動脈硬化を予防したい方、または心臓病を発症したあとの再発予防のかたなどが船橋市、鎌ケ谷市、習志野市,、市川市、千葉市を始め多くの方に来院頂いています。
在籍医師は、院長はじめ全員が循環器専門医資格を有しております。
医師、専門スキルを持った看護師(糖尿病療養指導士、抗加齢学会指導士、心臓リハビリテーション指導士)、専門エコー技師、経験豊富な医療事務の全員で、チームで患者さんを診療させていただいております。
どうぞ安心してご来院ください
タグ:心筋梗塞 | 心臓血管病 | 生活習慣病 | 糖尿病 | 脳卒中 | 虚血性心疾患 | 閉塞性動脈硬化症