禁煙と認知症
こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。
喫煙していると認知症のリスクが高くなるのか?そして禁煙すると認知症のリスクはどうなるのか?
今回、そのなかでも日本人に関する論文が発表されましたのでシェアいたします。
喫煙の害
そもそも、喫煙は実に様々な害を及ぼすことはよく知られています。
動脈硬化を促進し、心臓病や脳卒中のリスクを高めたり、肺の機能を損ない、慢性閉塞性肺疾患の確率を高めたり。もちろん、肺がんのリスクが高まるのはご存知ですよね。
今回、喫煙者のかたが禁煙すると認知症のリスクはどうなるのか?そして日本人ではどうなのか?という大崎コホート研究についてお話します。
禁煙で認知症リスク軽減、ただし・・
『Smoking cessation and incident dementia in elderly Japanese: the Ohsaki Cohort 2006 Study』
対象は、65歳以上の日本人12,489人。平均追跡期間は5.7年でした。
追跡期間中に認知症は約8.9%に発症しています。
<結果>
現在喫煙者は非喫煙者に比べて認知症リスクが46%高かった
元喫煙者の認知症リスクは、禁煙2年以下では39%と高いままでした依然高かった
一方、禁煙3年以上になると、喫煙による認知症リスクの増加が大幅に軽減されました。
禁煙3~5年で認知症増加はわずか3%、6~10年で4%の増加のみでした。
この研究では、少なくとも禁煙が3年続けば認知症のリスクは喫煙していない人と同じレベルになることが示唆されています。
禁煙外来
喫煙は明らかに健康によくありません。しかしながら自分の力では禁煙が難しい方も多くいらっしゃいます。
そんなかたは、ぜひ禁煙外来をご活用ください。
当院でも禁煙外来を行っていますのでお気軽にご来院くださいね。
動脈硬化を予防したい方、または心臓病を発症したあとの再発予防のかたなどが船橋市、鎌ケ谷市、習志野市,、市川市、千葉市を始め多くの方に来院頂いています。
<院長プロフィール>
地元船橋の大穴北小学校第一回卒業生です
大穴中学校、県立千葉高校卒業
平成3年千葉大学医学部卒業
平成6年より2年間船橋市立医療センター勤務
平成8年 倉敷中央病院で循環器の専門トレーニング
平成9年より平成26年3月まで船橋市立医療センター心血管センター循環器内科副部長として勤務
平成26年5月すぎおかクリニック開院
<取得資格>
医学博士、日本内科学会認定医、日本循環器学会専門医、日本心血管インターベンション治療学会専門医、抗加齢医学会専門医、日本医師会認定健康スポーツ医など
タグ:動脈硬化 | 喫煙 | 心臓血管病 | 生活習慣病 | 禁煙外来 | 認知症