息切れと呼吸器の病気
こんにちは。すぎおかクリニック院長、杉岡です。
今日のテーマは『息切れと呼吸器の病気』です。
息切れで考えられる病気
息切れという症状はとてもよくみられる症状の一つです。すぎおかクリニックにも、息切れという症状で来院される方が大勢いらっしゃいます。
息切が出るときに、いったいどんな病気を疑う必要があるのでしょうか?
実は、息切れから始まる病気は本当にたくさんあります。心不全や狭心症、不整脈などの心臓血管病によるもの。貧血や甲状腺機能異常や肝臓腎臓など内臓の異常によるもの。ストレスなどに伴う心因性のもの。体力低下によるもの。そして、気管や肺が原因でおこる、呼吸器疾患によるもの、など多岐にわたります。
ここでは、呼吸器疾患いわゆる肺の病気についてお話しします。
息切れと肺の病気
肺の病気で息切れがおきた場合、まず考えられるのが気管支喘息です。そしてもう一つが慢性閉塞性肺疾患(COPD)と呼ばれる病気です。この二つは判別が難しい部分もあるのですが、肺活量や1秒率と呼ばれる肺の柔らかさを調べる呼吸機能検査をすることで、診断が可能です。
息切が出現してくると、往々にして年のせい、加齢によるものだ、体力が低下したからだ、と思い込んで検査をしないまま、という方が多くいらっしゃいます。高齢者に多いCOPDは、治療によって息切が減少したり、生活の質(ADL)が改善するケースが非常に多いです。
また、COPDのあるかたは、虚血性心疾患など心臓病のリスクも高くなるといわれています。
COPDの場合、普段の生活管理もとても大切で、特に禁煙が絶対的な要素となってきます。
とにかく、気になったらかかりつけの内科医への早めの相談、受診が必要だということですね。
当院でもCOPDでタバコがやめられないような方に、禁煙外来をお勧めしています。ぜひご利用ください。
<院長プロフィール>
地元船橋の大穴北小学校第一回卒業生です
大穴中学校、県立千葉高校卒業
平成3年千葉大学医学部卒業
平成6年より2年間船橋市立医療センター勤務
平成8年 倉敷中央病院で循環器の専門トレーニング
平成9年より平成26年3月まで船橋市立医療センター心血管センター循環器内科副部長として勤務
平成26年5月すぎおかクリニック開院
<取得資格>
医学博士、日本内科学会認定医、日本循環器学会専門医、日本心血管インターベンション治療学会専門医、抗加齢医学会専門医、日本医師会認定健康スポーツ医など
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